更新

電子ピアノの寿命と長持ちさせる方法を徹底解説!

本記事では、電子ピアノの寿命について解説します。電子ピアノは精密な電子機器であるため、冷蔵庫や電子レンジ、エアコンなどと同様に寿命は約10年とされています。長持ちさせる方法や、不具合への対処方法も紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
電子ピアノの寿命と長持ちさせる方法を徹底解説!

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

アコースティックピアノより安く購入できる電子ピアノは、機能性も注目され、最近ではピアノを始める人たちの間で人気です。コンパクトで音量調節ができる楽器として、気軽に始められる楽器になり始めていますね。

電子ピアノはさまざまなメリットが存在する反面、いつか寿命がきて音が出なくなったり、状態が悪くなったりしてしまいます。

あくまで繊細な電子機器なので、さまざまな要因で故障してしまう可能性が考えられるのです。

“電子ピアノはグランドピアノよりは安くて購入しやすいけど、高いものだからなるべく長く使いたい“という方も多いかと思います。そこで今回は電子ピアノの寿命と、長く使うために気をつけるべき点をご紹介していきます。

電子ピアノの寿命とは?

現代の電子ピアノは音質をはじめとした性能は年々進化しており、アコースティックピアノと変わらない音やタッチ感を再現しているます。

しかし、寿命自体は昔から変わっておらず、その長さは約10~20年だといわれています。

その理由の一つとして、故障した電子ピアノの部品を取り換えられる期間が決まっていることが挙げられます。

流通している電子ピアノの販売期間は約2年の場合が多く、販売期間が終わり製造中止になってから最低約7年間は部品が供給されるます。

そのため、最新版の電子ピアノを購入した場合、最低でも約9年間は修理可能ということになります。

部品の取り寄せが不可能になった時期に電子ピアノが故障すると、修理しようがなくなって廃棄せざるを得ない可能性があるでしょう。

値段が安くて購入しやすい点が魅力な電子ピアノですが、大切に使って長く使用できるようにしたいですね。

電子ピアノはあくまでも電子機器ということを忘れずに!

部品の問題もありますが、まず大前提として、電子機器ということを忘れないようにしましょう。

テレビや冷蔵庫などの電子機器は10年ほどと言われています。基本的には家庭用電子機器と同じ寿命になります。

また、電子ピアノはアクション機能や音源のスピーカーなどを内蔵している繊細な電子機器です。

使い方を間違えてしまうと簡単に故障してしまいますので、無理に移動させたり雑に扱ったりしないなど、基本的なことは気をつけるようにしましょう。

演奏する人の満足度による寿命

故障以外にも電子ピアノを使用しなくなる要因があります。

それは演奏する人が、使用している電子ピアノに対して不満を感じるようになる場合があることです。

ピアノを練習していくと、いろんなピアノの演奏を聴いたりすることが増えます。

ピアノが上達することで音色の変化に気づけるようになるなどの自分自身の成長を感じるようになると思います。

個人差はありますが、このように上達したとき、使っているピアノが演奏者の技量に見合わないと、練習しても上達しなくなったり、練習へのモチベーションが下がったりするなどの影響が出ます。

これはピアノを続けていれば感じるようになってくる違和感で、とても自然なことです。

このように機械としての故障は見られなくても、自分自身の成長から物足りなさを感じることによる寿命もあります。

この場合は上達にも支障が出ますので、買い替えを検討する必要があります。

故障に対しての寿命は10年ほどですが、技量に対しての寿命は個人差や電子ピアノの機種にもよって変わってくるので、◯◯年くらいですということは断言できません。

しかし、初めから演奏する方の技量を見極めて電子ピアノを選ぶことが大事になります。

black friday banner

電子ピアノを長く使う方法

電子ピアノの寿命を少しでも長くするために気をつけることを解説していきます。

とにかく丁寧に扱う

どんな電子機器や楽器にも言えることですが、乱暴に取り扱えばその分だけ故障しやすくなっていくものです。

電子ピアノを弾くときは、なるべく丁寧に取り扱うようにしましょう。

たとえば、電子ピアノの鍵盤部分には、アコースティックピアノと同様にフェルトが使われています。

もし電子ピアノの鍵盤を乱暴に叩いているとこのフェルトがすぐに劣化してしまい、鍵盤が沈んだままになったり「カチカチ」という音が鳴ったりするようになります。

電子ピアノを置く場所には要注意!

何も考えず適当な場所に電子ピアノを置いたりすると、場合によっては致命的な故障を起こしてしまいかねません。

電子ピアノの寿命を延ばすためには扱い方だけではなく、設置する部屋の環境にも配慮する必要があります。

不安定な場所に置かない

電子ピアノの中には非常に軽量で移動させやすいモデルもありますが、もし不安定な場所に設置すると、ピアノ本体が倒れて故障の原因になるおそれがあります。

倒れた先に人がいると思わぬ事故が起きる危険性もあるので、不安定な場所には置かないようにしましょう。

直射日光の当たる場所やストーブの近くに置かない

電子ピアノを制御する電子部品は熱に弱いことが多いです、。

射日光の当たる場所やストーブの近くに電子ピアノを置くと、内部の部品やパネルが変形し、故障の原因になってしまいます。

直射日光の当たらない、なるべく涼しい場所に電子ピアノを置くようにしましょう。

また、塗装の劣化を防ぐためにも直射日光からは避けた場所に設置するようにしましょう。

温度・湿度の変化に気をつける

極端な温度の変化が起こると結露によって生じた水滴が電子ピアノの木製部分に付着し、カビの原因になります。

カビが発生すると外観が著しく損なわれるのはもちろん、衛生環境の悪化にもつながります。

エアコンの除湿機能を用いるなどして、湿度の管理もしっかりとしましょう。

定期的なメンテナンスも大事

最近では高価なものだと40〜50万円の優れた電子ピアノも増えてきているため、なるべく長い間電子ピアノを扱いたいと思う方が増えてきたと思います。

その場合、定期的なメンテナンスは必要不可欠となります。

ほこりを被らないよう掃除をするのも大切ですが、やはり電子機器ですので、内部部品が故障してないかをチェックするのが好ましいです。

とはいえ、電子ピアノのメンテナンス方法を把握している方も少ないと思います。

実際に私も電子ピアノを持っていますが、どのような点検をしたらいいか、完璧に把握しているわけではありません。

そんなときに役立ってくれるのが、ピアノ修理の業者です。

ピアノの調律や修理のプロに依頼をして、定期的に電子ピアノのメンテナンスを代行してもらうのをおすすめします。

購入した楽器店のアフターメンテナンスサービスなどをフルに活用するようにしましょう。

ビギナーズではより詳しくピアノを置く場所の注意点やおすすめの場所を解説しています。

電子ピアノの不調に気づいたときの対処方法

電子ピアノの平均寿命は約10年とお話ししましたが、買ってから数年のものであれば部品もまだ供給されています。

また購入の際に保証サービスなども一緒に契約していたら、少しでも不調に気づいた時点で、まずは楽器店に連絡しましょう。

特にアフターケアサービスなどの契約をしていないという方は、以下のような症状が起きたら、業者に電子ピアノを修理してもらいましょう。

電源が入らないとき

電子ピアノの電源が入らない場合、電子回路が故障している可能性があります。

もしかしたら電源コードの接続が緩んでいるかもしれませんが、大抵の場合は内部に問題があると考えた方がいいでしょう。

鍵盤の戻りが悪いとき

鍵盤がガクガクしていたり、押すとへこんだままの状態になったりする場合、鍵盤部分に使用されているフェルトが劣化していると考えられます。

致命的な故障ではないため、ピアノ修理のプロに依頼してフェルトを交換すればいつも通り電子ピアノを使えるようになります。

音が出ないとき

電子ピアノは、スピーカーから録音した音を鳴らす仕組みとなっています。

鍵盤を叩いても音が出ないとしたら、内部部品が故障しているかもしれません。

なお「カチカチ」とだけ音が鳴る場合は、フェルトの劣化が原因の可能性が高いです。

電子ピアノの修理費用相場

業者に電子ピアノの修理を依頼した場合、費用相場は、10,000円〜30,000円くらいです。

電子ピアノの状態によっては費用が大きく上下することもあるほか、出張費や技術費も別に必要となるので、事前に見積もりをしてもらうのをおすすめします。

電子ピアノに不具合が起こった場合、メーカーの保証期間内であれば無償で修理をおこなってくれる場合も多いとされています。

ただし、保証書がないと修理費を保証してもらえません。

保証規定を満たしていない場合も保証の対象外になってしまうので注意が必要です。

もし保証期間を過ぎてから電子ピアノが故障してしまった場合は、ピアノ調律・ピアノ修理のプロに依頼をして修理をしてもらいましょう。

せっかく購入した電子ピアノですから、1年でも長く使えるように、何かあったらすぐに連絡をしましょう。

まとめ

いかがでしたか?電子ピアノは、正しい使い方をして扱いに気をつければ寿命を延ばすことができます。

ですが電子機器である以上、ある日突然音が出なくなったり、電源が入らなくなったりといった事態が起こることも考えられます。

定期的にメンテナンスをすることによって、突然の故障というアクシデントも少なくなります。

電子ピアノだから調律は不要などと思わずに、業者に依頼して異常がないかを点検してもらうようにしましょう。

アコースティックピアノよりは比較的簡単に購入できる電子ピアノですが、それでも数十万円はかかる高価な電子楽器です。なるべく長く弾くためにも、大切に取り扱うようにしてください。

伊藤しおり /
ビギナーズ編集部 ライター

趣味はピアノを演奏することと、野球観戦。 現在は自宅でピアノ講師をしながら、演奏活動をして音楽を楽しんでいます。野球も小さい頃から好きなので、音楽もスポーツもどちらの楽しさもお伝えできたらいいなぁと思います!

ビギナーズTOPページ