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スノーボードのハーフパイプについて解説!テクニックや注目選手も紹介

スノーボードのハーフパイプについて解説!テクニックや注目選手も紹介

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スノーボードのハーフパイプは、アクロバティックな連続技が多く、見ていて非常に楽しめるウィンタースポーツです。

ただ観戦するだけでも楽しいですが、そのルールや技、テクニックを知るとより観戦を楽しめるでしょう。

この記事では、ハーフパイプのルールや特徴、技についてご紹介します。

そして、スノーボード解説を務めるプロスノーボーダーの中井孝治氏にインタビューを行い、注目選手について解説していただきました。

ぜひ、大会を見る際に参考にしてみてくださいいね。

ハーフパイプとは

まずは、ハーフパイプの特徴やルール、採点方法についてご紹介いたします。

競技の特徴

半円のコースで複数回、エアやトリックを見て高さと技の難易度を競う採点競技です。

オーバーオール方式で全体の印象を見て、技の難易度・完成度・高さ・着地の安定感・独創性・スタイルなど構成全体から、評価されます。

ルール

6人のジャッジが100点を満点の減点方式で得点を決めます。

その最も高いスコアと最も低いスコアの2つを除く4つのスコア平均が得点となります。

また、各選手予選では2本、決勝では3本滑って、最も高いスコアがベストスコアとして採用されます。

ハーフパイプの用語

スタンス

レギュラー

レギュラースタンスは、左足が前です。

グーフィー

グーフィースタンスは、右足が前です。

スイッチ

スイッチスタンスとは、普段と逆のスタンスに変えること。

回転方向【フロントサイド/バックサイド】

技の回転方向によって呼び方が決まっています。

回転方向はフロントサイドとバックサイドの2種類があり、スイッチスタンスを含めると4種類になります。

 

フロントサイド

フロントサイドは、選手から見て谷側の方向に回転することを指します。

フロントサイドエアーには色々な技があり、人によって特色が出てくる飛び方です。

バックサイド

バックサイドは、選手から見て山側の方向に回転するという意味。

バックサイドエアーの技は、フロントサイドに比べバリエーションが多くありません。

そのため、試合では、高さが重要になります。

 

グラブ

グラブとは、空中でボードを掴むことです。

インディーグラブ、ウェドルグラブ、ノーズグラブ、テールグラブなど、掴む位置によって名称がついています。

また、グラブの中には変わった名前のグラブもあるので、そういったグラブに注目しても良いですね。

  • ローストビーフ
  • チキンサラダ
  • シートベルト
  • トラックドライバー
  • スピン

    1回転は、360°まわるので360と呼びます。回転数によって呼び方が変わります。

      

    スイッチスピン

    スイッチスタンスから踏み切ってスピンする技のことをスイッチスピンと言います。

      

    コーク

    コークとは、斜め軸で回転するスピンのこと。

    縦回転だとフリップになります。

    マックツイスト

    マックツイストとは、バックサイド540と称される身体を時計回りに1回転半させる間に、身体を前転させる技。

    バックサイドとは、背中側から飛ぶように回ることを指します。

    マックツイストは、身体を後転させるよりも恐怖心を感じにくく、花形の技として有名で、多くの選手が挑戦する技です。

     

    ハーフパイプで使われるトリック

    ここからは、実際に大会で使われるようなトリックをご紹介します。

    技の特徴や種類を知って大会をより楽しみましょう。

    ダブルコーク1080

    ダブルコーク1080は、3回転のスピンです。

    3回転のうち、2回転をコーク軸(斜め)で回っています。

    現在の競技レベルではスタンダードな技とされています。

    フロントサイドダブルコーク1440

    フロントサイドダブルコーク1440は、4回転のスピンです。

    その内の2回転をコーク軸(斜め)で回っています。

    トリプルコーク1440が決まる前は、この技が最高難度でした。

    トリプルコーク1440

    トリプルコーク1440は、4回転のスピンです。

    その内の3回転をコーク軸(斜め)で回っています。

    SNS上では成功した映像が出ていましたが、公式では今シーズン初めて決まった技です。

    これが現時点での最高難度。高難度のトリックは、トリプルコーク1440がもう限界ではないかと言われています。

    トゥフェイキー

    トゥフェイキーは、ハーフパイプを飛び、回転せずそのままの向きで降りてくるという技です。降りてきたときに、回転していないので、スイッチスタンスになります。

    アーリーウープ

    進行方向と真逆の回転で降りてくること。スタイルが出やすい技です。

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    注目選手

    ここからは、スノーボードハープハイプの注目の選手についてご紹介しています。

    注目選手については、プロスノーボーダーで大会の解説も務める中井孝治氏にインタビューを行いました。

    プロフィール

    プロスノーボーダー 中井孝治(1984年3月10日生まれ、北海道出身)
    ソルトレイクシティー五輪ハーフパイプ5位。2003ワールドカップフィスラー大会ハーフパイプ優勝。トリノ五輪ハーフパイプ14位。トリノ五輪後は大会から距離を置き、バックカントリーをメインフィールドとした活動をスタートさせる。現在は、自らの経験と技術を生かして写真や映像を残したり、指導やプロダクト開発、テレビ・新聞での解説を通じて、スノーボードの魅力を伝える活動を行っている。

    平野海祝

    平野海祝選手は、ポテンシャルの高さと勢いに注目しています。

    実力は高く、進化しているスピードもすごく早いので、今後どんな滑りをするのだろうと楽しみです。

    平野歩夢

    平野歩夢選手は、スケートボードでも夏の大会に出ていて、スノーボードに対する調整期間が短いのに完成度が高い点に注目です。

    エアの高さとグラブの長さが彼の持ち味であり、スタイルもかっこいい選手です。

    今現在、公式戦でトリプルコーク1440を成功させているのは彼だけです。

    ショーンホワイト

    この年齢で今なお現役で大会に挑戦していることが、身体的にも精神的にも素晴らしいと思います。

    経験値が豊富で、プレッシャーが掛かった場面で自分の滑りができる選手なので、大舞台でのパフォーマンスに期待しています。

    これまで出場した五輪4大会のうち、3大会で金メダルを獲得しているスノーボード界でのスーパーレジェンドで国民的ヒーローでもあります。

    まとめ

    今回は、スノーボードのハーフパイプについてご解説しました。

    ハーフパイプの大会は専門用語も多く、初見だと技の特徴も分かりづらいことも多いでしょう。

    ぜひ詳細を理解して大会を楽しんでくださいね。

ビギナーズ編集部 /
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