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レスポールのおすすめモデル10選!定番ギターの選び方とは?
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エレキギターにおける定番モデルの1つ、レスポール。
多彩な音楽ジャンルに対応でき、今や世界中のギターメーカーから、様々なレスポールモデルが販売されています。
そこで、今回はレスポールの選び方や具体的なおすすめモデルをピックアップしてご紹介します。
これからエレキギターの購入を検討している方は参考にしてみてくださいね。
目次
レスポールとは?
エレキギターのルーツには諸説があり、欧米で量産されるようになったのは1950年代のこと。世界有数のギターメーカー、「ギブソン」社がレスポールをリリースしたのは1952年ですので、レスポール自体、エレキギターのルーツに近い楽器といえるでしょう。
いわば“エレキギターの原点”であるレスポールですが、現在でも多くのギタリストに愛され続けています。ここでは、そんなレスポールの特徴や歴史についてご紹介します。
レスポールを名乗れるのは「ギブソン」だけ
今日では、様々なメーカーからレスポールタイプのギターが販売されています。しかし、正確な意味でレスポールを名乗れるのは、ギブソン社のレスポールギターのみです。
そもそもレスポールは、ギブソン社がギタリストの「レス・ポール」氏とともに共同開発した同社初のエレキギター。つまり、ギブソン独自の商品なのです。
とはいえ、レスポールは多くのギタリストに愛用されており、このボディシェイプや仕様はエレキギターの基本となっています。そのため、現在では他メーカーの製品であっても、便宜上レスポール、または「レスポールモデル・タイプ」と呼ばれるようになりました。
なお、本記事では本家・ギブソンのレスポールはもちろんのこと、他メーカーのレスポールギターについても併せてご紹介します。
【ギブソン】レスポールの種類
単にレスポールといっても、そのモデルラインナップは豊富です。ここでは、本家・ギブソンが展開しているレスポールの代表モデルをご紹介します。
レスポール・スタンダード
レスポール・スタンダードは文字通り、既存ラインナップにおける標準モデルです。レスポールの基本スペックであるメイプルトップを筆頭に、マホガニーバックのボディにマホガニーネック・ローズウッド指板で構成されています。
電気系統は、2つのハムバッカーにボリュームノブ、トーンノブ、そして3WAYトグルスイッチで構成されており、低ノイズで幅広いサウンドメイクを実現。カラーバリエーションも豊富ですが、定番はやはり、1958年に登場したチェリーサンバーストです。
レスポールときいて、多くのギタリストがギブソンのレスポール・スタンダードを思い浮かべるのではないでしょうか?
レスポール・カスタム
レスポールシリーズの上位機種として、1954年に登場したのがレスポール・カスタムです。当初はオール・マホガニーボディを採用していましたが、現在はスタンダード同様、メイプルトップ・マホガニーバックボディの構成が一般的になっています。
このほか、エボニー指板やゴールドパーツの採用など、高級感の演出によりスタンダードとの差別化を図っています。“ブラック・ビューティ”という愛称から、ブラックが定番カラーのモデルです。
レスポール・ジュニア/レスポール・スペシャル
レスポール・ファミリーのスチューデントモデル(廉価モデル)として誕生したレスポール・ジュニア、レスポール・スペシャル。
トップにカーブを持たないフラットなマホガニーボディを採用し、P90ピックアップを搭載しているのが特徴です。このスペックの違いにより、レスポール・スタンダードやカスタムとは違った、軽快なサウンドが生み出されます。
ジュニアとスペシャルの違いは、搭載されているピックアップの数です。ジュニアはややフロント寄りのリアに1基、スペシャルはフロントとリアに1基ずつピックアップが搭載されています。
もともとはスチューデントモデルという扱いですが、その特徴的なサウンドから、多くのトップアーティストに愛用されています。
ギブソン以外のレスポールモデルについて
今日では、ギブソン以外のメーカーもレスポールモデルを販売しています。例えば、国内メーカーが手がけるレスポール・ギターは愛用者が多く、おすすめします。
歴史を遡ること、1980年頃。当時の日本では、国内のギターメーカーがレスポールのコピーモデルを製造していました。なぜなら、本家・ギブソンのレスポールは非常に高価で、アマチュアギタリストが買える代物ではなかったためです。
コピーモデルとして登場したレスポール・ギターは、思いのほか好評でした。特に「グレコ」や「トーカイ」のレスポールは完成度が高く、プロギタリストの愛用者も多かったといいます。当時製造されたモデルは“ジャパン・ヴィンテージ”として、現在も高値で取引されています。
なお、ギブソンの直系ブランドである「オーヴィル」や「エピフォン」のレスポールは、本家と共用のパーツも多く、気軽にギブソンサウンドを楽しめると人気です。比較的リースナブルなモデルも多いので、初めての1本におすすめしたいメーカーですね。
【予算orタイプ】レスポールの選び方とは?
ここでは、レスポール・ギターの正しい選び方をご紹介します。「タイプ」と「予算」の観点から、お気に入りの1本を探してみましょう。
タイプで選ぶ
スタンダードタイプやレスポール・ジュニアなど、レスポールには複数のタイプがあります。タイプによってマテリアル・パーツ構成など異なり、またサウンドにも違いがあるのです。
しかし、一口に「○○はこんなサウンド」「○○は弾きやすい」と語ることはできません。なぜなら、ギターのサウンドやプレイフィールのよし悪しには、個人差があるためです。
本記事でも各タイプの大まかな特徴はお伝えします。ただ、購入を検討する際は、楽器屋で試奏してから決めることをおすすめします。タイプごとに1本1本試奏し、自分の理想に近いレスポール・ギターを探してみましょう。
予算で選ぶ
たとえお気に入りのモデルがみつかっても、予算オーバーでは意味がありません。そこで、事前に予算設定を行いましょう。
ギブソンの場合、定番のレスポール・スタンダードで20~30万円が相場です。上位機種のレスポール・カスタムは、現在はレギュラーラインナップされておらず、より高品質なモデルを制作する“ギブソン・カスタムショップ”での取り扱いとなります。
レスポール・カスタムを新品購入する場合、50万円以上が目安。予算オーバーであれば、中古ギターを探してみるとよいでしょう。
また、ギブソン直系ブランドのエピフォンであれば、スタンダードモデル・カスタムモデルでも10万円以下で購入可能です。中には5万円前後のモデルもラインナップされています。
その他メーカー・ブランドにおいては、初心者向けエントリーモデルなら1万円前後が目安。ただし、一般的なレスポールと同じメイプルトップ・マホガニーバックといったマテリアルを採用するモデルは、3~5万円以上から販売されています。
【ギブソン・エピフォン】おすすめのレスポール6選
上記ポイントを踏まえた上で、筆者おすすめのレスポール・ギターをピックアップしてご紹介します。
ギブソンとエピフォンが中心ですが、各モデルのスペックを比較し、自分に合ったものを探してみてくださいね。
1. Gibson Les Paul Standard ’50s
ギブソンの現行ラインナップにおける標準モデルです。その名の通り、レスポール・スタンダードが誕生した1950年代の仕様をベースに開発された1本。ストレートなレスポールサウンドを楽しみたい方におすすめですよ。
新品価格20万円以上と決して安くはありませんが、ベーシックモデルだけに長く愛用するできるギターです。長い目でみれば、コストパフォーマンスの面も優れています。
2. Gibson CUSTOM SHOP Historic Collection 1958 Les Paul Standard VOS
厳選されたマテリアルを使用し、熟練のクラフトマンが手作業で組み上げるカスタムショップの人気シリーズ。「ヒストリックコレクション」は、根強い人気を誇る1950年代末のヴィンテージ・レスポールを外観、サウンドともに忠実に再現したモデルです。
楽器としてのクオリティが非常に高く、プロにも愛用者の多いモデル。ヴィンテージギターが好きな方はもちろん、とにかく高品質なレスポールが欲しい方にもおすすめです。
3. Gibson Les Paul Classic
トラディショナルなデザインとは裏腹に、モダンな要素を盛り込んだギブソンの人気モデル。軽量ボディを実現する9ホールウエイトリリーフや、スリムでプレイフィール抜群のネック、パワフルなサウンドをアウトプットする「バーストバッカー61」ピックアップなど、現代的なスペックに仕上がっています。
4. Gibson Slash Les Paul Standard
ロックバンド「ガンズ・アンド・ローゼス」のギタリスト、「スラッシュ」のシグネイチャーモデルです。有名ギタリストのシグネチャーモデルとはいえ、決して特殊なスペックではありません。
50年代風の太めのネックに、ピックアップはヴィンテージスタイルの「カスタムバーストバッカー」を採用。また電気系統のコンデンサに「オレンジドロップ」を採用し、とことんまでヴィンテージサウンドにこだわった1本に仕上がっています。スラッシュファンはもちろん、ヴィンテージライクなレスポールを探している方におすすめです。
5. Epiphone Les Paul Tribute Plus
こちらはエピフォンが手がけるハイコストパフォーマンスモデルです。新品価格が10万円を切る一方で、マホガニーバックにハードメイプルトップ、ネック接合にはカスタムショップモデル同様のディープジョイント方式を採用するなど、とても豪華な仕様です。
電気系統には、スイッチクラフト製の高品質パーツを採用しており、ピックアップはギブソンの高級モデルに搭載される「57クラシック」です。その上、サウンドメイクの幅を広げるコイルタップ機能を搭載するなど、モダンなスペックに仕上がっています。
6. Gibson Les Paul Junior
その可愛らしいルックスと軽快なサウンドで、多くのトップギタリストを魅了し続けているレスポール・ジュニア。もともとはレスポールの廉価モデルとして発売されましたが、唯一無二のサウンドとシンプルな操作性から、一気に人気の火がつきました。コードが綺麗に鳴ることから、ギターボーカルの愛用者が多いモデルです。
おすすめのレスポールタイプギター4選
正式に「レスポール」を名乗ることができるのは「ギブソン」と「エピフォン」の2つだけですが、レスポールタイプのギターを製造しているメーカーは多く存在します。
次はそういったレスポールタイプの中でおすすめなギターを紹介します。
「Navigator」はESPが展開する国産ギターメーカーです。特にトラディショナルに忠実なギター作りを得意としています。
有名なギターを挙げると「Hi-Standard」の横山健さんが使用している「Honey」が有名でしょう。
Navigatorは決して安くはありませんが、ピックアップやペグなどのハードパーツ、ディープジョイントなど工法にもこだわりが多く、価格に見合ったクオリティを持っています。
「国産でトラディショナルなレスポールが欲しい!」という方にはピッタリのギターでしょう。
2. Tokai LS129
「コピーモデルを作らせると日本一」とも謳われるTokaiのレスポールモデルもおすすめです。
国産にこだわったその精巧な作りによって生み出されたギターは、クオリティ・音にも妥協がありません。
他社で20万するギターでもTokaiでなら10万で作れる、とも言われるそのコストパフォーマンスをぜひ体感してみてください。
3. FUJIGEN NLS20RFM
国産ギターとして確固たる地位を築いている「FUJIGEN」のレスポールタイプのギターです。
FUJIGENはそのギター作りのレベルの高さを評価されており、多くのギターメーカーの生産を委託されるほどです。
そこから生み出されるギターの特徴を一言で表すと「なんでもこなせる優等生」でしょう。
ハイエンドギターに負けず劣らず、トラディショナルからモダンまで、幅広いプレイスタイルの方々に使ってもらいたい一本です。
4. Duesenberg Starplayer
レスポールタイプの中でもかなり変化球なのが、アメリカで生まれた「Duesenberg」のStarplayerでしょう。
シェイプはレスポールに似ていますが、ホールやトレモロユニットが採用されており、その美しいルックスは多くの人を魅了します。
しかしそのルックスとは打って変わって、ハムバッカーが搭載されているため力強い音も鳴らすことができます。
温かみのあるブルージーなサウンドから荒々しいサウンドまで鳴らせる美しいギター。幅広い方にぜひおすすめしたい一本です。
レンタルしてみるという手もおすすめ
ネックが太く本体も重い傾向の多いレスポールです。それゆえ「レスポールが自分に合うか心配」といった方も多くいらっしゃるでしょう。
そんな時はギターのレンタルサービスを利用してみることがおすすめです。「スターペグミュージック」では最低1ヵ月からギターのレンタルが可能なので、楽器店で試奏するよりもじっくりと弾きこむことが可能ですよ。
送料もレンタル時は無料(返却時は自己負担)なので、非常にお得です。また、申し込みもホームページからレンタルしたいギターを選んで配送してもらうだけなので、面倒臭いやり取りは一切不要なも嬉しいポイント。
レンタル期間が長いほど料金も安くなるので、弾きこめば弾きこむほどお得に利用できます。また、もし万が一故障させてしまっても、安心パックに加入すれば心配は不要です。
スターペグミュージックではGibsonのレスポールは用意されていませんが、Epiphoneのレスポールは何点か用意されているので、気軽にレスポールを試してみてくださいね。
スターペグミュージックでギターをレンタルするまとめ
レスポールと一口にいっても、その種類は実に様々です。選択肢が多いからこそ、「どれを買えばよいの……?」と悩んでしまう初心者は少なくありません。
レスポール選びのコツは、メーカーやブランドに囚われないこと。レスポールはギブソンが有名ですが、本家にこだわる必要はありません。あらゆるメーカー・ブランドのレスポールモデルに触れ、お気に入りの1本を見つけてくださいね。
ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター
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