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おすすめのミステリー映画20選!『告白』『オリエント急行殺人事件』など
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ミステリー映画を見たいという人は、頭を使って謎解きをする楽しみを味わいたい人ではないでしょうか?
この記事では、東野圭吾原作の『容疑者Xの献身』『祈りの幕が下りる時』、湊かなえの『告白』や藤原竜也主演の『22年目の告白 私が殺人犯です』を紹介します。
洋画ではアルフレッド・ヒッチコック監督の3作品に加え、『羊たちの沈黙』『セブン』『ユージュアル・サスペクツ』『シャーロックホームズ』『オリエント急行殺人事件』などをおすすめします。
この記事で紹介するのは、人間の欺瞞・失踪・殺人事件・色恋沙汰が複雑に絡み合い、視聴者を謎解きによるひらめきから遠ざけるほど巧みな物語進行で、映画の結末まですいすいと引き込まれてしまう作品ばかりです。
どれもが名作&話題作なので、ぜひ最後までご覧ください。
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ミステリー映画(邦画)
おすすめのミステリー映画(邦画)を6つ紹介します。
『容疑者Xの献身』(2008年)
- 監督:西谷弘
- 出演者:福山雅治、柴咲コウ、北村一輝、松雪泰子、堤真一ほか
『容疑者Xの献身』は、日本を代表するミステリー作家・東野圭吾が2005年に直木賞を受賞した小説を題材とする、福山雅治主演の映画です。
本作は、東野圭吾原作のテレビドラマ『ガリレオ』を見た後に見るのがおすすめでしょう。
お弁当屋を経営するバツイチで娘と二人暮らしの花岡靖子(松雪泰子)は、ある夜自宅に押しかけてきた元夫・富樫慎二(長塚圭史)を殺害してしまいます。
殺人を犯してしまった母娘の隣に住んでいた天才数学教師・石神哲哉(堤真一)は、二人を助けるためあらゆる策を練って警察から逃れようと試みます。
ネタバレあり(クリックで開けます)
天才物理学者の通称「ガリレオ」・湯川学(福山雅治)は、石神とは大学の同級生でした。湯川は彼が靖子に「恋をしている」ことを見抜きますが、その後石神はとてつもない犠牲を払って彼女を守ります。
「科学で証明できないことはさっぱり理解不能なくせに。例えば・・・愛」 。
当時20歳で内海刑事を演じた柴咲コウは、湯川に対してそう述べます。内海が湯川にかけるこの言葉をきっかけに、湯川は友人の恋愛感情には気付いてしまうのです。
『告白』(2010年) ※R15+
- 監督:中島哲也
- 出演者:松たか子、木村佳乃、岡田将生、西井幸人、藤原薫ほか
『告白』は、湊かなえが架空の中学教師の娘殺害事件を描いた小説の実写映画版です。
3月25日、とある中学校の終業式。中学教師の森口悠子(松たか子)は、担任を持つクラスの生徒に向けて自分の娘・愛美が2人の生徒に殺害されたことを淡々と話していきます。
ネタバレ感想(クリックで開けます)
人を殺める行為は法的にも倫理的にも絶対にやってはいけないことですが、犯人の家族関係の複雑さを考えると、少し同情してしまいますね・・・。
家庭で両親に愛されない、お母さんがそばにいない現実は小学生や中学生には受け止め難いのが普通なのかなと思います。
公開当時は芦田愛菜が5歳、橋本愛は14歳でした。『告白』は、第34回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞しています。
『怒り』(2016年) ※PG12
- 監督:李相日
- 出演者:渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、妻夫木聡ほか
『怒り』は吉田修一の小説の実写映画版で、第40回日本アカデミー賞において妻夫木聡が最優秀助演男優賞を受賞しました。
原作は2007年に発生したある人物の殺害事件で、犯人に似た人物を通報する人が多かったことに吉田修一が驚いたことをきっかけに執筆されたものです。
同監督の映画『流浪の月』は、5月13日に公開されたばかりなので、そちらも見てみてください。
『22年目の告白 私が殺人犯です』(2017年)
- 監督:入江悠
- 出演者:藤原竜也、伊藤英明、夏帆、野村周平、石橋杏奈ほか
『22年目の告白 私が殺人犯です』は、韓国映画『殺人の告白』(2012年、PG12)を原作とした映画です。
3度の殺人が起きてしまった東京連続殺人事件(架空)の時効が2010年4月27日に成立し、2017年、殺人犯を名乗る曾根崎が現れ、書籍『私が殺人犯です』を出版します。
ネタバレあり(クリックで開けます)
曾根崎は自分を逮捕できなかった警察や世の中をあざ笑いますが、真犯人は別にいることが発覚。加害者を自称した人物が実は被害者だったのです。
実写映画『DEATH NOTE』で、大量殺人を繰り返していた夜神月(藤原竜也)とは真逆の立場にある曾根崎雅人を、藤原竜也はどう演じるのでしょうか?ぜひご覧ください。
『祈りの幕が下りる時』(2018年)
- 監督:福澤克雄
- 出演者:阿部寛、松嶋菜々子、溝端淳平、田中麗奈、キムラ緑子ほか
『祈りの幕が下りる時』は東野圭吾の『新参者』シリーズ完結編で、『加賀恭一郎シリーズ』第10作を実写映画化したものです。
日本橋署の刑事・加賀恭一郎(阿部寛)は、滋賀県在住の押谷道子殺害事件を捜査します。
ネタバレあり(クリックで開けます)
押谷道子の同級生で舞台演出家の浅居博美(松嶋菜々子)は、会ったばかりの加賀に子どもを亡くした過去を話します。
「どうして父を殺したのか。それが知りたいんでしょ。」
博美は自分が演出を手がけた『異聞・曽根崎心中』の上演中、加賀恭一郎にそう言います。
今作は、加賀の母が失踪した理由や、なぜ加賀は捜査一課から日本橋署勤務になったのか?なども明らかになります。
“新参者”シリーズの完結編とも言える本作が気になる方は、映画を最後までぜひ見てみてください。
『去年の冬、きみと別れ』(2018年)
- 監督:瀧本智行
- 出演者:岩田剛典、山本美月、斎藤工、浅見れいな、土村芳、北村一輝ほか
『去年の冬、きみと別れ』は天才写真家・木原坂雄大(斎藤工)の自宅で発生した女性焼死事件に関する、中村文則の小説を映画化したものです。
フリールポライターで婚約者・松田百合子(山本美月)との結婚式を控える耶雲恭介(岩田剛典)は、週刊誌の編集員にその事件の記事を持ち込み、木原坂の自宅に出入りして事件を調査していきます。
「とんでもないことに手貸しちゃった。あのとき死んでたほうがましだったかな。」
岩田剛典は、本作を含む3作品での演技が評価され、第31回日刊スポーツ映画大賞石原裕次郎賞新人賞を受賞しています。
ミステリー映画(洋画)
おすすめのミステリー映画(洋画)を12作品紹介します。
『裏窓』(1954年)
- 監督:アルフレッド・ヒッチコック
- 出演者:グレイス・ケリー、セルマ・リッター、ジェームズ・スチュワート、ウェンデル・コーリイ、レイモンド・バー
- 製作国:アメリカ
『裏窓』はロンドン出身で「サスペンス映画の巨匠」アルフレッド・ヒッチコック監督の名作サスペンスです。
カメラマンのジェフ(ジェームズ・スチュワート)は左足を骨折し、2カ月以上自由に動けないつまらない生活を送っていました。
ジェフは恋人でモデルのリザ(グレイス・ケリー)をそっちのけで、部屋の裏窓から見える住人の生活をのぞき見して暇つぶしをします。
その際中で喧嘩ばかりをするセールスマンの夫ラーズ(レイモンド・バー)とその妻がおり、ジェフは夫による妻殺害を疑いあちらこちらから探りを入れます。
『裏窓』は第27回アカデミー賞で、監督賞・脚色賞・撮影賞(カラー)・音響録音賞にノミネートされました。
『めまい』(1958年)
- 監督:アルフレッド・ヒッチコック
- 出演者:ジェームズ・スチュワート、キム・ノバク、バーバラ・ベル・ゲデス、トム・ヘルモア、ヘンリー・ジョーンズ他
- 製作国:アメリカ
『めまい』は、同じくアルフレッド・ヒッチコック監督のミステリーサスペンス作品です。フランスの作家ボワロー=ナルスジャックの小説で、舞台はアメリカ・サンフランシスコです。
高所恐怖症でめまいを起こす元警官のジョン・”スコティ”・ファーガソン(ジェームズ・スチュワート)は、旧友エルスターに妻マデリン(キム・ノバク)の様子がおかしいので調査してほしい、と依頼されます。
映画監督のヒッチコックは、造船所の前のシーンでカメオ出演をしていますね。
『めまい』は2012年、英国映画協会の「批評家が選ぶベスト映画」で第1位 にランクインしました。
『サイコ』(1960年)
- 監督:アルフレッド・ヒッチコック
- 出演者:アンソニー・パーキンス、ジャネット・リー、ベラ・マイルズ、ジョン・ギャビン、マーティン・バルサム他
- 製作国:アメリカ
『サイコ』はアルフレッド・ヒッチコック監督による、大雨の日のモーテル殺人事件を描いたサイコサスペンスです。
不動産会社に勤務する女性マリオン(ジャネット・リー)は、バツイチの恋人サムが借金を抱えているのを見て現金4万ドルを持ち逃げしてしまいます。
ネタバレあり(クリックで開けます)
マリオンはサムに会うため車を運転している途中大雨にあい、客のいないベイツ・モーテルに宿泊することに。宿の管理人ノーマン(アンソニー・パーキンス)と一緒に食事を取ると、彼女はシャワー室でノーマンに刃物で殺害されます。
ノーマンが逮捕された後、精神分析家は「ノーマンはもはや存在しません。そもそも半分だけの存在だった」 と言います。
上映時間は109分と比較的見やすい尺の映画なのですが、登場人物の表情がその都度怖く、後からゾクゾクと寒気がする人もいるでしょう。
『サイコ』は2016年に発表された『タイムアウト ロンドン版』の「ホラー映画ベスト100」で第5位 に選ばれました。
『チャイナタウン』(1974年)※PG12
- 監督:ロマン・ポランスキー
- 出演者:ジャック・ニコルソン、フェイ・ダナウェイ、ジョン・ヒューストン、ペリー・ロペス、バート・ヤング他
- 製作国:アメリカ
『チャイナタウン』はパリ生まれのユダヤ系ポーランド人、ロマン・ポランスキー監督による1930年代ロサンゼルスを舞台としたフィルム・ノワールです。
主演は『カッコーの巣の上で』『シャイニング』のジャック・ニコルソンで、当時は30代後半です。
私立探偵ジェイク・ギテス(ジャック・ニコルソン)は、水道局幹部モーレイの妻から夫の浮気調査を依頼されますが、次第に政治的しがらみに縛られ重大な事実を知ることになります。
『チャイナタウン』は第47回アカデミー賞脚本賞と、第32回ゴールデングローブ賞で作品賞・主演男優賞・監督賞・脚本賞を受賞しました。
『羊たちの沈黙』(1991年)※PG12
- 監督:ジョナサン・デミ
- 出演者:ジョディ・フォースター、アンソニー・ホプキンス、スコット・グレン、テッド・レビン、アンソニー・ヒールド他
- 製作国:アメリカ
『羊たちの沈黙』はトマス・ハリスの小説を原作とした、イェール大学卒で公開当時28歳のジョディ・フォスターが第64回アカデミー賞主演女優賞を、53歳のアンソニー・ホプキンスが同賞主演男優賞を受賞した映画です。
父親の死により10歳で孤児になったFBIアカデミーの訓練生クラリス(ジョディ・フォスター)は、行動科学課のクロフォード主任に言われ猟奇殺人犯バッファロー・ビルを調査することになります。
ネタバレあり(クリックで開けます)
クラリスは主任に危険視されている殺人犯・元精神科医で食人嗜好のレクター博士(アンソニー・ホプキンス)と一対一で面会をします。
さらにバッファロー・ビルが残虐なやり方で女性を次々と殺害することを「違う。それは二次的なことだ」「違うね。極度の切望だ」 と、レクター博士は分析。
女性の遺体にあった蛾、幼いクラリスが暮らした「羊」農場、博士の言葉「服を大事に」と「切望」に着眼して映画を見てみましょう。
『羊たちの沈黙』はアカデミー賞での5部門受賞に加え、第49回ゴールデングローブ賞最優秀主演女優賞(ドラマ)や第41回ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞しました。
『羊たちの沈黙』の続編映画『ハンニバル』(2001年、R15+)・『レッド・ドラゴン』(2002年)・『ハンニバル・ライジング』(2007年、R15+)やテレビドラマ『ハンニバル』も続けて発表されました。
厳密には本作は、サイコサスペンス映画と言った方がよいかもしれません。女性たちが死に追いやられる様が惨いと感じる場面があるので、鑑賞の際は気を付けましょう。
『セブン』(1995年)
- 監督:デビッド・フィンチャー
- 出演者:ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン、グウィネス・パルトロー、ジョン・C・マッギンレー、R・リー・アーメイ他
- 製作国:アメリカ
『セブン』はデビッド・フィンチャー監督による、七つの大罪を題材とした猟奇連続殺人事件を描いた作品です。
既婚のミルズ刑事(ブラッド・ピット)は、定年退職を目前に控えるサマセット刑事(モーガン・フリーマン)と七つの大罪に沿って進行していく殺人事件を捜査することに。
ネタバレあり(クリックで開けます)
七つの大罪──暴食・怠惰・強欲・高慢・肉欲──をモチーフにした事件が発生すると、犯人ジョン・ドゥが自ら二人に会いに来ます。残り2つの大罪である嫉妬・憤怒を完成させるために……。
この映画の結末を知ってしまっても、ラストには何度も胸が苦しくなります。
『セブン』は第68回アカデミー賞編集賞にノミネートされ、第5回MTVムービー・アワードで最優秀作品賞・最優秀悪役賞(ケビン・スペイシー)を受賞しました。
『ユージュアル・サスペクツ』(1995年)
- 監督:ブライアン・シンガー
- 出演者:スティーブン・ボールドウィン、ガブリエル・バーン、チャズ・パルミンテリ、ケビン・ポラック、ピート・ポスルスウェイト、ケビン・スペイシー他
- 製作国:アメリカ
『ユージュアル・サスペクツ』はブライアン・シンガー監督が手がけた、カリフォルニア州で発生した6週間前の麻薬密輸船爆破事故を秀逸な物語構成でたどったクライム・サスペンスです。
警察のでっちあげ容疑で偶然出会った曲者ぞろいの前科者──元刑事のキートン、忍び込みのプロのマクマナス、マクマナスと手を組む頭のよいフェンスター、爆薬のプロのホックニー、詐欺師のキントが集められます。
ネタバレあり(クリックで開けます)
マクマナスが6週間前に宝石強奪を計画し全員で店を襲撃しますが、失敗に終わります。
そこに真の依頼人コバヤシが現れ、凶悪な殺人犯カイザー・ソゼをボスに持つと言います。カイザー・ソゼはドイツ人の父親を持つトルコ人で、過去に30人の命を落としたことで知られていました。
筆者はこの映画を学生時代に初めて見ましたが、当時はカイザー・ソゼ本人が誰かを最後まで見破ることができませんでした。繰り返し見てみても最後までカイザーの正体が分からないほどに、その俳優は演技が上手いのです。
『ユージュアル・サスペクツ』でカイザー・ソゼ役の俳優は、第68回アカデミー賞助演男優賞を受賞しました。
『真実の行方』(1996年)
- 監督:グレゴリー・ホブリット
- 出演者:リチャード・ギア、ローラ・リニー、ジョン・マホーニー、アルフレ・ウッダード、フランシス・マクドーマンド他
- 製作国:アメリカ
『真実の行方』は作家ウィリアム・ディールの長編小説を原作とする、世間を騒がせた大司教殺害事件の弁護をテーマにした映画です。
野心家の弁護士マーティン・ヴェイル(リチャード・ギア)は、大司教殺害を疑われ逮捕された大司教の侍者の青年、アーロンの弁護を自ら申し出ます。
本作は真実に向かうまでの過程を追うのが本醍醐味でしょう。
作品の途中まで、アーロンは純潔な未成年という印象を持つ人もいるのでしょうが、そのイメージが結末に近づくにつれてじわじわと崩れていきます。
吹き替え版のアーロンは声優の遊佐浩二が演じています。遊佐浩二の声には雰囲気があって、『名探偵コナン』に28歳の頃から継続的にゲストや沖田総司役として出演している のを思い出しますね。
『メメント』(2000年)
- 監督:クリストファー・ノーラン
- 出演者:ガイ・ピアース、キャリー=アン・モス、ジョー・パントリアーノ、マーク・ブーン・ジュニア、ジョージャ・フォックス他
- 製作国:アメリカ
『メメント』は、記憶障害の男が亡き妻を殺害した犯人を捜し当てる、当時30歳だったクリストファー・ノーラン監督が発表した監督作品第2作です。
本作は記憶障害で10分しか物事を覚えられない男レナード(ガイ・ピアース)の視点に立ち、過去にさかのぼるパートをカラー映像で、現在に近づくパートをモノクロ映像で見ることができます。
ネタバレあり(クリックで開けます)
レナードは記憶と記憶をかけ違えている上、犯人捜しの手助けをしていたテディや恋人を喪った女性ナタリーに利用されますが、ある人物を殺害したのち「さてどこだっけ?」 と言って映画は幕を閉じます。
『メメント』は、第74回アカデミー賞で脚本賞と編集賞にノミネートされました。
『シャーロック・ホームズ』(2009年)
- 原作者:アーサー・コナン・ドイル
- 監督:ガイ・リッチー
- 出演者:ロバート・ダウニー・Jr.、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス、マーク・ストロング、エディ・マーサン他
- 製作国:アメリカ
英国の推理小説作家コナン・ドイルの名作を題材とする映画史において、1900年の無声映画を始めとして以後ピーター・カッシング、クリストファー・リー、ロバート・ダウニー・Jr、ベネディクト・カンバーバッチなどの名優が主人公を演じてきました。
ガイ・リッチー監督の『シャーロックホームズ』(2009年)では、ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)と医師ワトソン(ジュード・ロウ)が、絞死刑で死んだはずのブラックウッド卿が起こす黒魔術による連続殺人事件に取り組みます。
主人公役のロバート・ダウニー・Jr.は、第67回ゴールデングローブ賞最優秀主演男優賞を受賞しました。
シャーロックホームズ関連の日本の作品として、劇場版アニメ『名探偵コナン ベイカー街の亡霊』やテレビアニメ『憂国のモリアーティ』『探偵はもう、死んでいる。』もおすすめしておきます!
『鑑定士と顔のない依頼人』(2013年)※PG12
- 監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
- 出演者:ジェフリー・ラッシュ、ジム・スタージェス、シルビア・フークス、ドナルド・サザーランド、フィリップ・ジャクソン他
- 製作国:イタリア
イタリア映画『鑑定士と顔のない依頼人』は、ジュゼッペ・トルナトーレ監督による、姿を決して現さない女性クレアの依頼を受け、恋愛経験が乏しい中年の鑑定士バージル(ジェフリー・ラッシュ)が絵画や家具を査定する物語です。
ジェフリー・ラッシュはオーストラリアの有名な俳優で、公開当時は60代前半でした。
イタリア美術をテーマとした音楽や物語が綺麗な作品としてのみならず、クレアとバージルの恋愛模様にも注目してほしいですね。
本作はイタリアのダビッド・ディ・ドナテッロ賞で作品賞などを受賞しました。
『オリエント急行殺人事件』(2017年)
- 原作者:アガサ・クリスティ
- 監督:ケネス・ブラナー
- 出演者:ケネス・ブラナー、ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、ジュディ・デンチ、ペネロペ・クルス他
- 製作国:アメリカ
アガサ・クリスティ原作の実写映画『オリエント急行殺人事件』は、1974年にアルバート・フィニー主演で公開され、約40年を経て2017年ケネス・ブラナー主演&監督で二度目の実写化を果たしました。
ケネス・ブラナーは劇団ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー出身の俳優・映画監督で、1995年にエマ・トンプソンと離婚したのち、2003年にアートディレクターと結婚しています。
トルコを出発したフランス行きの寝台列車オリエント急行。世界一の名探偵エルキュール・ポアロは、美術商ラチェット(ジョニー・デップ)を犠牲者とする深夜の密室での殺人事件に取り組みます。
アガサ・クリスティの小説『ナイルに死す』の実写映画『ナイル殺人事件』(2022年)でも、ケネス・ブラナーは主役と監督を務めています。
ミステリー映画(韓国映画)
韓国のミステリー映画を2作品紹介します。
『母なる証明』(2009年) ※PG12
- 監督:ポン・ジュノ
- 出演者:キム・ヘジャ、ウォンビン、チン・グ、ユン・ジェムン、チョン・ミソン
韓国映画『母なる証明』は、殺人事件の容疑者になってしまった息子を母親が懸命に守り抜こうとする物語で、第62回カンヌ国際映画祭で「ある視点部門」に出品されました。
記憶が数分しか持たない青年トジュン役のウォンビンは「韓国四天王の一人」、トジュンの母親役のキム・ヘジャは「韓国の母」と名を知らしめています。
殺害容疑をかけられた息子は無実だと信じ周囲の人物を退けていく母親の姿から、韓国人が親や家族を大切にする文化を感じ取ることができますね。
『パラサイト 半地下の家族』(2019年)※PG12
- 監督:ポン・ジュノ
- 出演者:ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム他
『パラサイト 半地下の家族』は韓国映画で初めてカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞した記念すべき作品です。
第92回アカデミー賞では作品賞など4部門で受賞し、第77回ゴールデングローブ賞と第44回日本アカデミー賞でも受賞。
父ギテク(ソン・ガンホ)や長男ギウ(チェ・ウシク)が演じる家族全員失業中のキム一家は、IT企業社長パクの豪邸に就職します。
ネタバレあり(クリックで開けます)
筆者は、パクの豪邸に4年以上地下暮らしをするムングァン&オ・グンセ夫婦の言葉がとても気になりました。
「偉大なる首領様は朝鮮半島非核化の過程で、核弾頭の最後の1発をクズ一家の口にねじ込めと究極の指令を下された」「クズども芸術が分かるか?」
『パラサイト』は、低所得で何かにしがみつかないと生存できない人たちに焦点を当てて、韓国の社会問題や貧富の差などを感じられる作品です。
日本の漫画家・今井大輔先生は、人が家を空けている時間に他人の家を渡り歩く人間の物語『ヒル』を発表していますね。赤楚英二&坂口健太郎主演のWOWOWドラマ『ヒル』と合わせて作品を見てみるのもよいでしょう。
まとめ
この記事ではおすすめのミステリー映画を20選紹介しました。
その半数がアメリカ映画でしたが、ミステリー映画という枠に限らず時空を超えて語り継がれるべき名作がそろっているので、気になった作品はぜひ見ていただきたいです。
この記事が、皆さんがミステリー映画を楽しむきっかけになれば幸いです。
また、こちらではおすすめのミステリー・推理小説をジャンル別に紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
さらに、ビギナーズでは、おすすめの映画見放題サービスを紹介しています。上記で出てきたU-NEXTやHuluなどへ入会を悩んでいる方は、ぜひご覧ください。
碧 /
ビギナーズ編集部 ライター
好奇心が旺盛なエンタメ系ウェブライター。いらすとやのアイコンが目印の「チョコミントブログ」も運営中。