『ロード・オブ・ザ・リング』を見る順番を紹介！公開順と時系列は？

『ロード・オブ・ザ・リング』は、J・R・R・トールキンの原作をピーター・ジャクソン監督と美青年の俳優イライジャ・ウッド主演で実写映画化したものです。

このシリーズは2001～2003年の本編三部作に加え、2012～2014年に発表された前日譚三部作があり、どれも長編の大作です。

この記事では、『ロード・オブ・ザ・リング』の視聴順を以下のようにご紹介します。

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『ロード・オブ・ザ・リング』を公開順に見る

『ロード・オブ・ザ・リング』本編と前日譚『ホビット』はどちらも公開順に見てください。

主人公フロド・バギンズ（イライジャ・ウッド）と、親友サムや道の案内人ゴラム（アンディ・サーキス）などとの関係が継続的にあるので、作品を飛ばして見るのは難しいでしょう。

ということで、2001～2003年の実写映画『ロード・オブ・ザ・リング』と2012～2014年に公開された前日譚『ホビット』を公開順に紹介します。

1.『ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間』（2001年）

作品概要

『ロード・オブ・ザ・リング』本編三部作は、J・R・R・トールキンのファンタジー三部作『指輪物語The Lord of the Rings』（1954年・1955年・1956年）の実写映画版です。

トールキンは南アフリカ生まれの英国の言語学者・古代中世文学者・作家。彼はオックスフォード大学で英語英文学を専攻し、『オックスフォード英語辞典』の編集助手を務めたこともあります。

そして1936年に『ベーオウルフ研究』を発表しており、これが約20年後の『指輪物語』へと結実しました。

2001年公開『ロード・オブ・ザ・リング』は他の本編2作と区別するため、『ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間』と表記することがあります。

第1作から第3作の舞台はすべて中つ国第3紀、第1作の時代設定は指輪の保持者ビルボ・バギンズ（イアン・ホルム）が111歳の誕生日を迎えた年と、その17年後の第3紀3018年です。

あらすじ

ホビット族のホビット庄で楽しく暮らす美青年フロド・バギンズ（イライジャ・ウッド）は、ビルボが111歳の誕生日会で旅立ち置いていった指輪を預かります。

遥か昔に19の指輪が造られ、冥王サウロンが彼の邪悪な残忍さと全生物への支配欲を込めて、全世界を支配できるようもう1つ禁断の指輪を滅びの国で造りました。

その1つの指輪はサウロンが敗北した戦争でイシルドゥアが所有しますが、彼の死後2500年間、指輪の伝説は人々の記憶から消え去ることになります。

ホビット族のゴラム（アンディ・サーキス）は500年間にわたり「私の愛しいしとMy precious」指輪を所有します。

その禁断の指輪をモルドールの闇で見つけたビルボが60年間持ち続け、ホビット族が全種族の運命を左右することになったのです。

ビルボを養父に持つフロドは指輪を、遠い滅びの山の火口に投げ捨てる必要があるため、自分を含む9名──ガンダルフ、フロドの親友サム、ホビット族のメリー＆ピピン、アラゴルン、ボロミア、エルフ族のレゴラス、ドワーフ族のギムリ──で長い旅に出ます。

旅は生死をさまよい危険を伴うもので、指輪の元所持者ゴラムが3日前から自分たちを追ってきていることが、ドワーフ族の地下宮殿でガンダルフの口から明かされます。

見どころ

実写映画『ロード・オブ・ザ・リング』は、3作合計で全世界興行収入約30億ドルを記録しました。第1作は第74回アカデミー賞で撮影賞・作曲賞・視覚効果賞・メイクアップ賞を受賞しています！

壮大なストーリーだけでなく、劇場音楽や迫力ある撮影テクニックにも注目です。

2.『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』（2002年）

作品概要

『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』は中つ国第三紀、3018年に旅の仲間9人による指輪破壊への旅が始まった道中を描いています。旅が終わり、フロドらがホビット庄に帰ってくるのは第三紀の3019年です。

前作『ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間』で9人は三手に分かれて旅を続けることになり、ビルボ・バギンズが最後に持っていた指輪を持つフロドは、親友サムと2人で滅びの山を目指しています。

あらすじ

500年間指輪を持っていたゴラムは前作から2人を尾けており、フロドはゴラムに「お前は信用できない」と言いながらもモルドールの黒門までの道案内を頼みます。

旅仲間のアラゴルン・レゴラス・ギムリはローハンの王セオデン（バーナード・ヒル）の城に行き、冥王サウロンを相手にともに戦うことを申し出ていました。

見どころ

蛇の舌グリマの「そなたは美しい。だが冷たい。冬の寒さにしがみついてる早春の朝のようだ」、セオデンの姪エオウィン（ミランダ・オットー）の「そなたの言葉は毒です」というやりとりから、城内の悲哀が伝わってきますね。

エオウィンはアラゴルンを想っているのです。

作品終盤のサムの「物語の主人公は決して道を引き返さなかった･･･」という言葉には説得力があり、惹きつけられます。

3.『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』（2003年）

作品概要

『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』は『ロード・オブ・ザ・リング』三部作の完結編で、中つ国第三紀3019年の旅の終わりとその後を物語っています。

あらすじ

第2作に引き続きフロドとサムは滅びの山を目指して旅を続けていましたが、案内人ゴラムの計らいによって「お前の助けはもういい」とフロドはサムが同行するのを中断してしまいます。

しかし大蜘蛛シュラブのもとで仮死状態のフロドを追ってきたサムが助け出します。

見どころ

第3部作の結末はここでは伏せますが、楽劇《神々の黄昏》での第3幕第3場「ブリュンヒルデの自己犠牲Starke Scheite schichtet mir dort am Rande des Rheins zu Hauf’！」に通じるものを感じます。

《神々の黄昏》とは、1876年に初演となったドイツの作曲家、リヒャルト・ワーグナーの楽劇です。

《神々の黄昏》を完結編とするワーグナーの四部作《ニーベルングの指環》（1869～1876年初演）は、J・R・R・トールキンの『指輪物語』と同じ北欧神話を題材に作曲されたものなのです。

どちらも上映（上演）時間が非常に長いのですが、2作のルーツが同じであるため、クラシック音楽やオペラが好きな方は見てみてください。

本作は第76回アカデミー賞で、作品賞・監督賞・脚色賞・編集賞・作曲賞・衣装デザイン賞・美術賞・視覚効果賞・音響録音賞・メイクアップ賞・主題歌賞、計11部門を総なめにしました。第61回ゴールデングローブ賞でも4部門で受賞しました。

4.『ホビット 思いがけない冒険』（2012年）

作品概要

『ホビット 思いがけない冒険』は、J・R・R・トールキンの長編ファンタジー小説『ホビットの冒険』（1937年刊）が実写映画化された三部作の第1作です。

舞台は本編『ロード・オブ・ザ・リング』から60年前の中つ国の第三紀で、フロドの前に60年間指輪を所有していたビルボ・バギンズ（マーティン・フリーマン、イアン・ホルム）の冒険物語です。

ビルボの旅仲間は、彼、ガンダルフ、ドワーフ族の長トーリン・オーケンシールド（リチャード・アーミテージ）を含む13名。彼らの目的はドワーフの故郷エレボールを取り戻し、宝石アーケンストーンを獲得することです。

見どころ

マーティン・フリーマンは英国ハンプシャー州出身の俳優で、本編『ロード・オブ・ザ・リング』には出演していませんが、テレビドラマ『SHERLOCK シャーロック』で英国アカデミー賞の受賞歴があります。

長編映画は見るのが大変ですが、トールキンの『指輪物語』作品群は「旅」を主軸とすること、本編の青年フロドの物語でも旅に出たように、実は前日譚でも養父ビルボがドワーフ再建を目的とする旅に出ていたことに着目して見てみると面白いのかなと思います。

5.『ホビット 竜に奪われた王国』（2013年）

作品概要

『ホビット 奪われた王国』は、『ロード・オブ・ザ・リング』前日譚の三部作『ホビット』シリーズの第2作。本作は前作『思いがけない冒険』に引き続き中つ国第三紀で、ビルボ・バギンズの旅を描写しています。

第2作でもビルボたちは旅を続けており、敵でも味方でもないビヨルンの館に逃げた後ガンダルフは仲間と離れてあるものを確認するため別の道を進みます。

あらすじ

道中、一行は大蜘蛛の大群やオークの襲撃に遭い、そして湖で会った弓使いのバルド（ルーク・エバンス）と一緒に行動するように。

単独行動をしていたビルボははぐれ山の王国にたどり着き、アーケンストーンを探そうと試みます。

6.『ホビット 決戦のゆくえ』（2014年）

作品概要

『ホビット 決戦のゆくえ』は『ホビット』三部作の完結編に当たり、作品冒頭で邪竜スマウグ（ベネディクト・カンバーバッチ）が弓使いバルドに討たれます。

はぐれ山を奪還すれば町民に財宝を、と言っていたドワーフ族の王トーリンは気が変わってしまいそれを分けようとしませんでした。

2001年の『ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間』からビルボ・バギンズ役で出演してきたイアン・ホルムは2020年6月に逝去したため、本作が遺作となりました。

7.『ロード・オブ・ザ・リング：力の指輪』（2022年）

新作ドラマ『ロード・オブ・ザ・リング：力の指輪』は、2022年9月2日（金）よりAmazonプライムビデオで独占配信が予定されています！

作品の舞台は『ロード・オブ・ザ・リング』の1000年前の中つ国第二紀で、製作予算は推定10億ドル以上とも。

ドラマのショーランナー＆製作総指揮を務めるのはJ・D・ペインとパトリック・マッケイ。2人は映画『スタートレック BEYOND』（2016年）の脚本に携わっていました。

8.『ロード・オブ・ザ・リング』のアニメ映画（1978年・2024年）

アニメ映画『指輪物語』（1978年）は、ソウル・ゼインツ製作・ラルフ・バクシ監督のもと公開されました。

2024年4月12日公開予定のアニメ映画『ロード・オブ・ザ・リング：ウォー・オブ・ロヒアリム』では、『攻殻機動隊』『東のエデン』の神山健治が監督を務めています。

『ロード・オブ・ザ・リング』を時系列で見る

　 　

実写映画『ロード・オブ・ザ・リング』を時系列で見る順番を改めて整理します。

『ホビット』三部作は『ロード・オブ・ザ・リング』本編の前日譚ですが、物語を理解するには本編を先に見るとよいでしょう。

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まとめ

この記事では実写映画『ロード・オブ・ザ・リング』を見る順番をご紹介しました。

作品が最短161分から最長203分と、1本あたりの上映時間がとても長く、見るのは大変だと思います。

主要キャストの顔と役名を覚えて話の流れや時系列をつかんで見ていけば、すっと話が入ってくることでしょう。

最後までご覧いただき誠にありがとうございました。

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