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ベースメーカー30選!国産・海外・ハイエンド・マイナー
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ベースのメーカーには様々な種類があります。
同じような見た目のベースがあると、メーカーによって何か違いがあるのか、あまり変わらないのかわかりませんよね。
本記事では、ベースのメーカー毎に違いや特徴はあるのか、ベースメーカーの評判についてまとめました。
ベースの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ベースメーカー30社一覧|特徴・評判
主要なベースメーカー30社をABC順にまとめました。
国内外で人気のベースメーカーを集めたので、これさえ読めばベースメーカーはほぼ網羅できると思います。
ARIA pro ⅱ
ARIA pro ⅱは、名古屋が本社の楽器メーカー荒井貿易のブランドです。
初心者向けからプロユース、王道からマイナーまで幅広い商品展開をしています。
ARIA pro ⅱの代名詞ともいえるSBシリーズは、珍しいスルーネック構造(※)。弦振動が伝わりやすく、伸びの良いサウンドを得たい方に向いています。
※スルーネック構造…ネックがボディの下まで続いており、ネックの左右にボディを取り付ける構造。 ARIA pro ⅱだと、ネックの色とボディの色が分かれているのでわかりやすい。
Atelier Z
国内最高峰のエレキベースメーカーとの呼び声も高いベースメーカーです。
通称ドンシャリと呼ばれる、スラップが映える音域を得意としています。
スラップベーシストとして有名なRIZEのKenKenが愛用していたことから、Atelier ZといえばKenKenを想像する方も多いのではないでしょうか。
プロの愛用者が多く、日本を代表するベースメーカーの1つと言えます。ジャズベースユーザーに特におすすめのメーカーです。
ATLANSIA
ギターの生産地でも有名な、信州に工房を構えるベースメーカーです。
流通量がかなり少なく、幻のハイエンドベースメーカーとも呼ばれています。機械ではなく職人の手作業によるところが多いため、生産本数に限りがあるようです。
ヘッド、ピックアップ、ブリッジどれをとってもATLANSIAのこだわりが詰まっているのがわかります。
どこへ持って行っても恥ずかしくない、自慢の1本になること間違いなしです。
Bacchus
コスパ最強との呼び声も高いのが、長野に本拠を置くBacchusです。
初心者でも手が出しやすい価格帯ながら、とても丁寧な作りで知られています。
癖のないサウンドで弾き手を選ばず、エフェクターやアンプ次第で多様な音色にすることが可能です。
また、手頃なユニバースシリーズから、職人が手作業で作ったハンドメイドシリーズまで、予算や求めるレベルに応じて選べます。
ベースのレベルアップに応じて上位モデルに買い替えていくのも楽しいですね。
B.C.Rich
B.C.Richは、1969年に設立されたアメリカの楽器メーカーです。
創業間もなく独自の変形ギターを発売し、ヘヴィメタル系アーティストに人気を博しました。B.C.Richのモッキンバードといえば、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
現在でも、変形ギターのノウハウを活かした、尖ったルックスの変形ベースを得意としています。
ただし、製造国によって作りにバラつきがあるようなので、購入時は注意が必要かもしれません。
COMBAT
オーダーメイドベースの製造を基本にしているという、珍しいメーカーです。
全てのモデルで弦の数や弦の間隔等をカスタマイズすることが可能。
また、クラフトマン(※)と相談することで、ぼんやりとしたイメージからでもオーダーできるのが魅力です。
希少な木材も大胆に使用した、海外のハイエンドベースメーカーと遜色ない作りといえるでしょう。
※クラフトマン…楽器製造の職人のこと。
COMBATCrews Maniac Sound
Crews Maniac Soundは、渋谷の老舗楽器を営む株式会社クルーズの楽器ブランドです。
代表取締役の吉岡喜久夫は、ボーカルを邪魔しない、歌いやすい音域のベース作りを心掛けているとのこと。
そのため、ベースに搭載されているプリアンプもフラットで、好みのサウンドメイクができます。
ベースの役割が考え抜かれた、本当に使い勝手の良いベースといえるでしょう。
Danelectro
Fenderとほぼ同時期である、1947年に創業した老舗メーカーです。
モデルの頭に56や64という数字がついていますが、これは1956年や1964年の復刻モデルという意味です。
ロングスケールからショートスケールまで幅広いモデルを出しているので、大きさに応じて選ぶこともできます。
ポップな形状のピックアップカバーやトーンノブも可愛らしいですね。
Epiphone
Epiphoneは、Gibson傘下で廉価版を製造しているメーカーです。
Gibsonに買収される前は、バイオリンやマンドリン等様々な楽器を製造していました。
Gibsonの廉価ブランドではあるものの、デザインや製造技術はしっかりと本家Gibsonを受け継いでいます。
また、SGやセミアコベース、サンダーバード、バイオリンベース等の幅広いベースを作っているのも特徴。
初めて購入するベースは、周りとは違ったメーカー・モデルにしたいという方にぴったりです。
ESP
ESPは、楽器のみならず音楽関連、音楽教育事業を展開するベースメーカーです。
尖ったサウンドとデザインから、特にヴィジュアル系バンドのベーシストに好まれています。
ESPは様々なオリジナルベースを発売していますが、ESPらしさが詰まったFORESTというモデルが人気。
L’Arc〜en〜Cielのベーシスト、tetsuyaが初期に使っていたことでも知られています。
また、ESPは個人でもカスタムオーダーのベースが作れることで有名です。既製品のベースでは満足できない方は、ESPで自分好みのベースを作ってみてはいかがでしょうか?
Fender
ベースといえばFenderと思われる方も多いのではないでしょうか。
Fender Japanのベースは安定した作りと完成されたデザインで、多くのベーシストに愛用されています。
今ではごく一般的なジャズベースやプレシジョンベースも、Fenderが独自に開発したものです。
発売されたのは60~70年も前ですが、今でも基本的なデザインは変わらず、多くのベースの元となっています。
最初のベースに悩んだときは、Fender Japanのベースにすればまず間違いないでしょう。
FERNANDES
FERNANDESは、1969年から日本に本拠を置く楽器メーカーです。
見た目を似せただけのコピーモデルが多かった時代、精巧なコピーモデルを手に取りやすい価格で発売した歴史があります。
FERNANDESといえば、ぞうさんギター・ベースが最も有名ではないでしょうか。動物の象を模したボディをしており、ベースとしてはとても小型・軽量なモデルです。
ぞうさんシリーズからは様々なコラボモデルが出ており、過去にはハローキティやリラックマモデルが発売されました。
定番のベースは一通り試したという方は、ぞうさんベースにチャレンジしてみると面白いかもしれません。
FERNANDESFUJIGEN
FUJIGENは、旧社名の富士弦楽器製造から名付けられた楽器ブランドです。
自分のブランドを立ち上げるほどの、有名ビルダー(※)を数多く輩出しました。
トヨタ自動車の部品製造やGibsonの楽器検品を請け負っており、技術力の高いメーカーと言えるでしょう。
手頃な価格で丁寧な作りで、ユーザーからはコストパフォーマンスが良いと評判のようです。
FUJIGENのベースには、C.F.S(サークルフレッティングシステム)という独自のシステムが採用され、音程がバラつきにくい構造になっています。
長く大切に使えるベースを探している人におすすめです。
※ビルダー…Builder(建造者)から派生した、楽器の製造者のこと。有名ビルダーが作った楽器は、通常よりも高値で取引される傾向にある。
FUJIGENG&L
G&Lは、Fenderでジャズベースやプレシジョンベースの開発に携わったレオ・フェンダーが設立したメーカーです。
レオ・フェンダーはFender辞職後にMUSIC MANを設立・譲渡したので、その後に作ったベースメーカーということになります。
G&Lベースの特徴は、ベースとしては珍しいハムバックピックアップ。
アンサンブルの中でも埋もれない、華やかなサウンドを作り上げてくれます。ベースを目立たせたい曲や、3ピースバンド等で活きるベースです。
G&LGRECO
GRECOは、楽器の総合卸問屋である神田商会のプライベートブランドです。
初心者向けのベースメーカーとして知られていますが、安っぽいところはなく、洗練されたスタイリッシュなデザインです。
12色や23色という幅広いカラーバリエーションから選べるのも魅力。
価格もパフォーマンスもデザインも妥協したくないという方は、一度検討してみてはいかがでしょうか?
GRECOGibson
エレキギター・ベース共に、Fenderと2大巨頭と言われる大手楽器メーカーです。
SGやサンダーバード、レスポールベース等、数多くのオリジナルモデルを発売しました。
Fernderに比べて価格帯がやや高く、ミドル~ハイエンドのベースを製造しています。
歴史の長いメーカーですが、2017年に新たなモデルを発表する等、常に良いものを作ろうとする姿勢は忘れません。誰もが憧れるベースメーカーと言えるでしょう。
Ibanez
Ibanezは日本創業の楽器メーカーですが、国内と同じくらい海外での支持が高いメーカーです。
かっこいいけれど弾きにくいといったモデルも多い中、Ibanezはビジュアルと弾きやすさが両立できているベースと言えます。
ただ弾きやすいだけでなく、幅広い音楽ジャンルに対応した癖のないサウンドもIbanezの魅力です。
どのような音色のギターにもなじむので、バンドの土台として申し分ないでしょう。
5弦、6弦等の多弦ベースも精力的に製造しているので、多弦ベースに挑戦したい中級者~上級者でも満足できるベースです。
IbanezLAKLAND
1994年の創業と、アメリカのベースメーカーとしては比較的新しいといえます。
LAKLANDのベースをカテゴライズすると、初心者向けのスカイライン、中級者向けのショアライン、上級者向けのUSAという3つです。
ショアラインでは、L’Arc〜en〜Cielのtetsuya、ストレイテナーの日向秀和氏のシグネイチャーモデルも発売されています。
パワーのある図太い低音と繊細な高音で、あらゆるジャンルで使えるベースです。
LAKLANDMAYONES
1982年にポーランドで創業した楽器メーカーです。
日本で販売されるようになったのは最近のため、聞いたことがない方の方が多いかもしれません。
カラーバリエーションやデザインがかなり豊富で、公式サイトに載っているカラー数なんと172種類。自分好みのカラーやデザインが見つかることでしょう。
モデル毎に音色も違いますが、馴染みの良い中音域のサウンドで、特にジャズベーシストからの支持が厚いようです。
MAYONESMusic Man
楽器製作の第一線で活躍したレオ・フェンダーが、Fender辞職後に立ち上げたメーカーです。
1984年にアーニーボールに買収され、正式にはアーニーボール・ミュージックマンという社名になっています。
楕円形のピックアップが特徴の、ミュージックマン・スティングレイというモデルが代表的です。
いわゆるドンシャリという硬くはっきりした音色が得意なので、スラップが好きな方はぜひ使ってみてください。
Music ManMOON
国産エレキベースが海外で評価されるようになった、きっかけとも言われるベースメーカーです。
設立当初に海外の名だたる楽器ブランド以上のベースを作り、国内外から大きな反響があったといいます。
徹底した品質管理と木材本来の響きを重視したベースで、海外ブランドからMOONに持ち替えたベーシストも多いようです。
ボディカラーやパーツのオーダー等、個々の要望を忠実に再現するオーダーモデルも人気。個体差が少なく、安定したクオリティが得られるベースです。
MOONRickenbacker
Fender設立以前から楽器製作をしている、長い歴史を持つ楽器メーカーです。
オリジナルモデルであるリッケンバッカーは、FenderやGibsonとも違った独自のシェイプが目を引きます。
通常1本のトラスロッドが2本入っており、ネックが反りにくい構造なので、調整する手間も少ないでしょう。
ハンドメイド製作のため流通量はあまり多くありませんが、1本1本丁寧にこだわったベースです。
Sadowsky
Sadowskyは、楽器のリペア工場に端を発したメーカーです。
日本では少々値の張るハイエンドベースメーカーという認識が強いかと思います。
製造ラインによって、Saodwsky NYC(ニューヨーク)、Sadowsky Metroline(日本)、Sadowsky TYO(日本製カスタム)の3つがあります。
それぞれヘッドのロゴが違うので、お店で見つけた際はチェックしてみてください。少し厚みと角のある、テレキャスターを彷彿とさせるボディも魅力です。
SadowskySAGO NEW MATERIAL GUITARS
兵庫県尼崎市で2004年からベースを製造しているという、比較的新しいメーカーです。
NEW MATERIALという名の通り、ブランドが始まって以来オリジナルモデルしか作っていないとのこと。
SAGOの特徴は、サーモウッドという、200度の高熱処理された木材を使っている点です。
高熱処理で人工的に経年変化が与えられ、ヴィンテージに近いサウンドになり、湿気に強くなっています。
ちなみにSAGOという名前は、創設者の高山賢(タカヤマサトシ)が、友達にサゴシと呼び間違えられたことからきているそうです。
常に新しいことを考え、音楽の最前線を作っていくメーカーです。
Sandberg
Sandbergは、ドイツ発のハイエンドベースメーカーです。設立当初は、ハンドメイドのオーダーベースのみ扱っていたといいます。
現在も、ピックアップやペグといった部品全てを自社製作しているというこだわりっぷり。
また、Aged加工という使いこまれたような塗装加工は、ヴィンテージ好きのベーシストを唸らせています。
ストライプのようなカラーリング、特徴的なピックアップ等々、Sandbergにしかない魅力が盛り沢山です。
SUGI GUITARS
杉本眞が2002年に工房を立ち上げて始まったのが、SUGI GUITARSです。
杉本眞は、著名アーティストのギターデザインや製作、メンテナンスに携わってきた楽器のプロ。
SUGI GUITARSのベースは「ゲスの極み乙女。」のベーシスト、休日係長も愛用しています。
一音一音の鳴りが良い、ネックの握り込みがフィットする等、とにかく弾きやすいと高評価です。今後も、最新の音楽トレンドに合ったベースを作り続けてくれることでしょう。
SPECTOR
SPECTORは、創業者のスチュアート・スペクターから名付けられたブランドです。
SPECTORを世に知らしめたNSベースは、なんと家具職人と共に作ったという異色の歴史を持ちます。斬新なデザインと高品質なベースに、当時大きな話題となりました。
家具のように楽器も使いやすく快適にというモットーで、ベーシストのプレイアビリティーにこだわったベースメーカーです。
Tokai
Tokaiは、静岡が本社の東海楽器製造株式会社の自社ブランドです。
創業当初にFender JapanやMartinのギター製造する等、信頼できる技術を有しています。
スタンダードなモデルの他、高い技術力を生かしたオリジナルモデルも人気です。
比較的初心者でも手を出しやすい価格帯も魅力の1つ。国内メーカーのコスパが良いベースを探している方におすすめです。
Warwick
創業当初からベースをメインに製造している、ドイツ生粋のベースメーカーです。
ベースが体にフィットするよう、ボディは滑らかな曲線で弾きやすくなっています。ペグが下向きに付いているのも、Warwickのベースに共通する点。
同じモデル名でもピックアップ等の違いで価格帯に幅があるので、予算に応じて選ぶことができます。
2018年には最新モデル「Idolmaker」も発売されたので、Warwick好きは要チェックです。
WarwickYAMAHA
ピアノや管楽器等も製造している、日本の大手楽器メーカーです。
YAMAHAベースはバンドアンサンブルの中でも抜けが良く、埋もれず浮かない心地良い音を出してくれます。
ちなみに、2018年現在65歳の現役ベーシスト、ビリー・シーンのメインベースもYAMAHA製。
初心者から上級者、4弦から6弦まで幅広いベースを販売しており、YAMAHAベースは国内外で多くの人に愛されています。
また、YAMAHAは楽器作りに精通していることもあり、安価なモデルでも作りが良いと評判です。
ベース初心者のおすすめメーカー・モデル
ベースメーカーを一気に30社ご紹介しましたが、数が多すぎて迷われるかもしれません。
この項では、ベース初心者の方に特におすすめのメーカーを厳選してご紹介します。
Fender Japan Jazz Bass
日本で最も選ばれているベースといっても過言ではない、Fender Japanのジャズベースです。
ベースの定番モデルなので、ベースに慣れるための1本として最適でしょう。体のラインにフィットするボディで、立っても座っても弾きやすいベースです。
プレシジョンベースに比べてネックが細いので、手が小さい女性にもおすすめできます。
YAMAHA BB435
安心高品質な日本メーカーYAMAHAも、初心者ベーシストにおすすめです。どのモデルも作りがしっかりしているので、安心して好きなモデルを選ぶことができます。
ミディアムスケールでフレット間の距離も短めなので、運指の練習にもぴったりです。
画像のBB435は、ヴィンテージ風のデザインが特徴的なベーシックなベース。1弦から4弦までバランス良く出力してくれるので、あらゆる楽曲に対応できる1本です。
Bacchus WJBシリーズ
高品質な国産楽器を生産していることで有名なBacchus。今回はそのBacchusから販売されているWJBシリーズをおすすめします。
クセのないサウンドにルックス、トラディショナルなスタイルですが、シェイプが少しスリムなど弾きやすい工夫が満載です。初心者の方には特におすすめしたいベースと言えるでしょう。
上級者の方にもぜひおすすめしたいモデルも多いため、ぜひチェックしてみてくださいね。
自分に合ったベースメーカーが見つかる!
人気のベースメーカー30社と、ベース初心者におすすめのメーカーをご紹介しました。たくさんのベースメーカーがあって、驚かれたのではないでしょうか?
ベースは、メーカーやモデルによって見た目はもちろん、音や弾き心地も違います。
購入後にイメージと違ったとならないためにも、ベースのレンタルで色々なベースを試してみるのがおすすめです。
これからベースを練習しようと考えている方は、ベースの弾き方の基本や上達しやすい練習方法を、こちらの記事でまとめています。
▼指弾き、ピック弾き、スラップ、タッピング等の正しい弾き方を解説しています。
▼フレーズを使い、独学でも効率的なベース練習ができます。
さっそくお気に入りのベースを見つけて、練習をはじめましょう!
Reika Sato /
ビギナーズ編集部 ライター
大学時代は軽音サークルでベースを担当。カフェラテの摂取量に定評のあるカフェイン中毒。趣味はグルメ漫画とミステリー・SF映画鑑賞。