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PCゲームのプラットフォームとは?特徴やメリット、注意点を解説

PCゲームのプラットフォームとは?特徴やメリット、注意点を解説

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デジタルコンテンツのダウンロード販売が主流となった今、ゲームソフトもデータで購入するのが一般的になっています。とりわけPCゲームにおいては、そのほとんどがダウンロード販売です。パッケージ版を探す方が難しいでしょう。

PCゲームの場合、Steamなどのゲームプラットフォームでソフトを購入およびライブラリに登録します。アカウントさえあれば端末や場所を問わず、所有ゲームで遊べるのが魅力です。

そこで今回は、PCゲームを遊ぶために欠かせないゲームプラットフォームの特徴や魅力、主要サービスについてご紹介します。

PCゲームのプラットフォームにおける基礎知識

PCゲームのプラットフォームにおける基礎知識

まず多数のPCゲームがリリースされているゲームプラットフォームの基礎知識をご紹介します。

そもそもゲームプラットフォームとは?

ゲームプラットフォームとは、PCゲームを管理・購入したり、フレンドとオンラインマルチプレイを楽しんだりできるサービスのことです。元々は、家庭用ゲーム機そのものをプラットフォームと呼んでいました。

プラットフォームはIT用語であり、「様々なソフトウェアやハードウェアを動かすための動作環境」を意味します。ゲーム分野においては、ゲームソフトを動かすためのハード、すなわちゲーム機こそがプラットフォームとなるのです。

ゲームプラットフォームの歴史

日本のゲーム史を振り返ると、1990〜2000年代にかけて国内では「任天堂」「SEGA」「SONY」といった3社がそれぞれ専用ハードを開発・販売しています。「Nintendo 64」「セガサターン」「PlayStation」は世界的に有名です。

2010年以降は任天堂の「Nintendo Switch」が市場を牽引し、次いで「PlayStation4/5」や「Microsoft」の「XBOX」が追いかける形となっています。これらは全て、消費者やゲーム開発者の視点からプラットフォームと呼びます。

一方で、ゲーム機のプラットフォーム化には大きな問題がありました。Nintendo Switch専用タイトルが同ハードでのみプレイできるように、消費者やゲーム開発者は、どのプラットフォームで遊ぶか、ゲームを作るか選択に迫られます。

そんな状況を変えたのが、「Steam」をはじめとするオンライン・ゲームプラットフォームです。

Steamは2004年にサービスがローンチされ、当初は運営会社である「Value Corporation」の名作FPS、「Half-Life」や「Left 4Dead」を販売していました。

次第に家庭用ゲーム機でリリースされたソフトのPC版や、PCゲーム以外のクリエイティブソフトウェアなども販売されています。利用者は右肩上がりで増加し、現在は同時接続者数が2,000万人を超える巨大プラットフォームに成長しました。

SteamはオンラインベースのPCゲーム総合サービスです。ただ、ゲームソフトをダウンロード形式で販売していること、Steamを介してゲームを動作させることから、ゲーム機と同じくプラットフォームに分類されます。

近年はSteamだけでなく、「Epic GameStore」や「Origin」といったゲーム開発会社が運営するプラットフォームも登場しています。各プラットフォームの特徴を比較し、自分に最適なサービスを選ぶことが大切です。

ゲームプラットフォームのメリットと注意したいポイント

ゲームプラットフォームのメリットと注意したいポイント

PCゲームは多くの場合、ゲームプラットフォームで購入・管理します。ここでは、ゲームプラットフォームを利用するメリット、注意したいポイントをご説明します。

メリットや特徴

最大のメリットは、購入したPCゲームを1つのアカウントで一元管理できることです。パッケージ版のゲームソフトの場合、ディスクやカートリッジで1本1本管理します。当然ですが、ソフトがなければ遊べません。

ダウンロード版はPCなどのストレージにデータを保存するため、ディスクやカートリッジが要りません。ゲームの購入情報がアカウントに登録されていれば、何度もダウンロードおよびインストールが可能です。

また、所有タイトルはアカウントのライブラリに一覧表示されます。自身のアカウントにログインすれば、ソフトの所有状況を簡単に確認できるのです。パッケージ版とは違い、紛失のリスクがないのも魅力ですね。

PCという拡張性の高いマシンで遊べるのは、大きなメリットでしょう。たとえば、BTOパソコン(Build To Order)は自身でグラフィックボードやCPU、メモリなどを換装できるのが特徴です。

遊びたいゲームソフトの推奨動作スペックが現状より高い場合、パーツ換装でスペックアップできます。たとえるなら、PS4並のマシンをPS5並のスペックへと引き上げることができるのです。

対して、一般的なゲーム機の場合、個人がパーツ換装でスペックアップを図るのは不可能です。パーツ換装を目的に分解した場合、メーカー保証や修理の対象から外れます。基本的にスペックアップはできないと考えましょう。

このほか、ゲームプラットフォームは季節ごとにセールを実施します。特に夏休みのサマーセール、年末年始のウインターセール(ニューイヤーセール)は、人気タイトルが驚くほどの安さで販売されることがあります。

家庭用ゲーム機でお馴染みのメジャータイトルからコアなインディータイトルまで、何百〜何千ものタイトルがセール価格になります。まとめ買いして密かな名作を探すのも、ゲームプラットフォームならではの楽しみ方です。

PCゲーム初心者に向けて、PCゲームを始めるために必要な周辺機器やプレイマナーもまとめているので、ぜひ参考にしてください。

デメリットや注意したいポイント

ゲームプラットフォームの利用に特筆すべきデメリットや注意したいポイントはありません。強いていえば、買ったにもかかわらず遊ばない「積みゲー」が増えやすいため、よく考えて購入することをおすすめします。

最大の要因は、驚異的な割引率によるセール価格にあります。セール内容やプラットフォームによりますが、フルプライス(7,000~8,000円程度)のゲームが数百円になる場合があります。

リリース直後のタイトルが極端に安くなるケースは稀ですが、通常よりも2~3割ほど値段が下がるのは珍しくありません。その安さに魅力を感じ、ついつい買ってしまうのがセールの罠ともいえます。

ビギナーズでは、おすすめの無料PCゲームをまとめているので、ぜひチェックしてみてください。

HeroWars

主要ゲームプラットフォームの特徴と魅力

主要ゲームプラットフォームの特徴と魅力

ここからは、4つの主要ゲームプラットフォームの特徴と魅力を解説します。

Steam

世界最大の規模の配信タイトル数や同時同接続数を誇るゲームプラットフォームです。初めてPCゲームを購入するならば、Steamを選ぶのが間違いないでしょう。理由は大きく分けて2つあります。

まず、決済手段が豊富に用意されていることが挙げられます。後述する主要プラットフォームを含め、ダウンロード版のPCゲームはクレジットカードで購入および決済するのが一般的です。

対するSteamは、「Steamプリペイドカード」と呼ばれる電子マネーをコンビニで購入できます。さらにPayPayなどのキャッシュレス決済にも対応しており、自身に最適な方法でPCゲームを購入可能です。

もう1つ、30,000を超えるゲームソフトが配信されていることです。メジャーからマイナーまで、多種多様なタイトルが配信されているため、「遊びたいPCゲームがない」といったことは滅多にありません。

これに加え、視認性に優れるUIやライブラリ、他プレイヤーとのコミュニケーション機能など、プラットフォームの作りも秀逸です。

Steamでゲームをプレイする

Steamに興味がある人は、こちらの記事でSteamの始め方や魅力を解説しています。また、Steamのおすすめ無料ゲームを紹介した記事もあるので、ぜひチェックしてみてください。

EpicGames Store

バトルロワイアルTPS「Fortnite」を手がける「EpicGames」が運営するゲームプラットフォームです。自社タイトルはもちろん、メジャータイトルの多くを網羅しています。

比較的新しいプラットフォームですが、Steamに次ぐ知名度があり、同時接続者も高い数値を維持しています。また、本プラットフォームの目玉といえば、年末に開催される「ホリデーセール」です。

ホリデーセールは人気タイトルが7割ほど安くなるほか、日替わりでPCゲームが無料提供されます。「Ark: Survival Evolved」などの人気PCゲームを無料で配り、SNSで大きな話題となったこともあります。

EpicGames Storeでゲームをプレイする

Origin/EA app

ゲームメーカー「EA(エレクトロ・アーツ)」が運営するプラットフォームです。定番FPS「バトルフィールドシリーズ」や「Apex Legends」、「FIFAシリーズ」など、同社の人気タイトルが配信されています。

基本的に自社タイトルが中心ですが、その種類は豊富であり「EAユーザー」にはうれしいプラットフォームといえるでしょう。なお、配信タイトルが遊び放題になる月額制のサブスクリプションサービスもあります。

Origin/EA appでゲームをプレイする

Battle.net

ハクスラの名作である「ディアブロシリーズ」の開発元、「Blizzard Entertainment」が運営するゲームプラットフォームです。

「StarCraft」などの自社タイトルを筆頭に、「コールオブデューティーシリーズ」など多数のサードパーティー制タイトルを配信しています。

Steamと同じく決済手段が豊富で、コンビニ決済やPayPal、「セブンイレブン」のプリペイドカードサービス「nanaco」に対応しています。学生さんや主婦の方など、クレジットカードを持っていない場合は助かるサービスといえます。

Battle.netでゲームをプレイする

Ubisoft Connect

業界大手のゲームベンダー、「ユービーアイソフト」のゲームプラットフォームです。自社タイトルはもちろん、「レインボーシックス シージ」など数々のe-Sportsタイトルを配信しています。

本プラットフォームには、各種リワードや割引サービスが豊富に用意されています。ゲームを遊ぶごとに割引されるユニークな仕様で、自社タイトルが多いユービーアイソフトならではの特典といえます。

Ubisoft Connectでゲームをプレイする

まとめ

ゲームプラットフォームを利用することで、ゲームの購入から管理、世界中のプレイヤーとの交流まで楽しめます。ゲームプラットフォームはもはや、PCゲームを遊ぶ上で欠かせない「インフラ」のようなサービスといえるでしょう。

サービスごとに特徴や利用方法、配信タイトル数に違いがあります。初心者におすすめで、オールマイティに使えるのはSteamです。

しかし、EpicGames StoreOrigin/EA appにも独占配信タイトルがあるため、Steamと同時に利用することも視野に入れましょう。

いずれも会員登録は無料です。定期的に無料でPCゲームを配布するため、会員になって損はありません。基本プレイ無料タイトルもあるので、まずはプラットフォームの会員となり、実際にゲームを遊んでみてはいかがでしょうか。

ビギナーズでは、おすすめのオープンワールドゲームPCで遊べるスポーツゲームおすすめのRPGゲームシミュレーション系PCゲームをまとめているので、ぜひチェックしましょう。

ポメラニアン高橋 /
ビギナーズ編集部 ライター

ラーメンとロックをこよなく愛する洋犬ライター

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