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初心者向け5番アイアンの活用法|打ち方のコツも紹介
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どうも思ったように打てなくて難しいと、なんとなく使うことをためらいがちな5番アイアン。
たしかに、5番アイアンが難しいと言われる理由はいくつかあります。
しかし、そんな5番アイアンを使いこなせるように練習することこそ、スコアアップの近道になり得るのです。
本記事では、5番アイアンの練習によってどのようなメリットがあるのかをまとめました。
目次
5番アイアンをおすすめする理由
5番アイアンには形状的な難しさがあります。
ところが、その形状的な難点を克服するべく練習を見直すことで、結果的には自身のフォームをより良い形に育てることができるのです。
特に、他のクラブで代用してもスコアが一定の壁を越えられない場合は、何か根本的なフォームや心理的なところにも原因があるかもしれません。一度向き合ってみる必要があるでしょう。
形状でミスをカバーしづらい5番アイアンは、使用する側の弱点を映す鏡ともいえます。
だからこそ、あえて5番アイアンを使用し、使いこなせるように練習を重ねる内に、自分の技術自体が向上していくこと請け合いなのです。
正しいスイングが身につく
ヘッドが走る強いスイングが身につく
83年の「ハワイアン・オープン」で日本人初の米ツアー優勝を果たし、日本人として唯一の世界4大ツアー(米国、日本、欧州、豪州)の制覇者となっている青木功プロ。
そんな青木功プロは、5番アイアンでスイングの基本を作ったといいます。
5番アイアンはロフトが立っていてシャフトが長いため、ヘッドがしっかりと走るシャフトの使い方や、フェイスの開閉をしないと高いボール飛距離が出ません。
その構造を知って練習することで強いスイングが身につき、将来の成長が期待できるのです。
力みのないスイングが身につく
5番アイアンは難しいイメージから余計な力が入ってしまいがちです。
力が入ると手先から動いてしまい、ヘッドが出て来ずに振り遅れて、よくあるスライスのミスにつながります。
うまく打つためには、力をできるだけ抜いて遠心力でヘッドを走らせる必要があります。
軸がぶれないスイングが身につく
5番アイアンはボールが上がらないというイメージから、ついつい下からすくい上げるスイングになってしまいがちです。
特に日頃から、ボールの弾道が低めであることを悩んでいるゴルファーによく起こります。
すくい上げるスイングは、ボールの手前を打つ「ダフリ」やボールの上を打ってゴロとなる「トップ」などのミスを引き起こします。うまく打つには、体の軸がぶれないようにスイングをする必要があるのです。
よって、5番アイアンでうまく打てるようになった暁には、同時に体の軸を安定させてスイングをすることができるようになっているでしょう。
他のアイアンも楽になる
クラブセットが5番からという人が他のアイアンを使うとき、5番アイアンと比べてロフトが立ってシャフトが短くなるので、楽に感じるはずです。
5番アイアンを使っても7番アイアンを使っても飛距離が変わらないという悩みがある場合、7番アイアンではロフトに助けられていただけかもしれません。
5番アイアンを使い、ロフトに頼らずにしっかりつかまったボールが打てるようになると、飛距離も伸びるでしょう。
5番アイアンは他に比べてミスがごまかされずにはっきりとわかります。ダフりを起こせば明らかに飛距離は落ちますし、フェースが開いて入れば右に飛んでいくのです。
このごまかしがきかないというところを逆手にとって、自分の打ち方のチェックに使います。
一度打ったらすぐに次へ行かずに、都度都度スイングチェックをして、素振りもすると良いでしょう。
すると、いつもより打つ回数が減って効率的に練習できるというメリットもあります。
ドライバーの飛距離が伸びる
飛距離は初心者にとっては夢のひとつですよね。実は、5番アイアンをあきらめて楽なアイアンばかり使っていると、飛距離のアップは望めないのです。
5番アイアンで飛距離が出ないのは、インパクトの瞬間に減速してしまっていることがあげられます。
対してプロや上級者は、インパクトは通過点に過ぎず、フィニッシュまで減速せずにしっかりと振り切るスイングをしています。
このようなスイングの問題を無視して楽なアイアンを使っていると、当てにいって減速するスイングが直らず、他のアイアンでも飛距離に限界がきてしまうのです。
打ち方のコツ
5番アイアンを上手に使うコツを見ていきましょう。
使うのが難しい形状をしている5番アイアンですが、ポイントをおさえておくことで、やみくもに使うよりもかなり上達が速くなります。
インパクトでヘッドを返す
初心者はまっすぐ打とうと思うあまりに、ヘッドもまっすぐに振ろうとしてしまう傾向にあるようです。
左に振りぬくイメージでヘッドを返すと、ヘッドが走ります。その際、手首をこねないように注意しましょう。
また、インパクトの瞬間に左の肘が地面を向いていることも重要です。肘が抜けていると、ロフトが寝て入り、スライスの原因になってしまうからです。
フィニッシュまで振り切る
ヘッドを走らせるためにはインパクトの際に減速しないことが重要です。フィニッシュまで減速せずにしっかりと振り切ります。
インパクトの瞬間がゴールだと思わずに、インパクトはあくまでクラブの通過点に過ぎないと意識してスイングしましょう。
そのためには、足裏の感覚を使って左足への体重移動を意識的に行うと、ヘッドを「加速させながら」インパクトさせることができます。
さらに、胸の胸筋の前に腕を乗せるイメージを持つと脇が締まり、下半身の重心移動がクラブによく伝わるようになります。
ボールの位置は左ワキ前
5番アイアンはダフりを恐れるあまりにボールの位置が右に寄りがちで、これがミスを誘発します。
インパクトの範囲が狭くなって、わずかなズレもボールに大きく影響してしまうのです。
スタンスで位置を決めると、毎回位置が少しずつ変わってしまい、安定しません。常に同じ位置にして構えるためには、体の部位を目印にして位置を決めましょう。
5番アイアンでは「左ワキ前」がベストな位置です。左ワキ前の位置に決めると、アドレスの大勢から腰を回すだけでインパクトの良い形を作ることができます。
余計な操作が必要になればそれだけ緊張しますし、間違いも起こりやすくなります。
このようなシンプルなスイング姿勢をあらかじめ作っておけば、5番アイアンでも思いっきり振り切ることに集中できるのです。
右ひざの角度をキープ
体の軸をブレさせずにすくいあげる打ち方を防ぐために、テークバック時の右ひざの角度をキープしましょう。
そもそも、軸がブレるというのはその場で綺麗に体を回転させられていないということ。逆に言えば、綺麗に回転さえさせられれば、軸はブレないのです。
回転のコツは右ひざの角度を保つことです。テークバックで右ひざが右に流れると、軸も右に流れます。
また、右膝が伸びてしまうと、軸は左に流れます。
実感するために、右足のかかとに何か柔らかいものを置いてスイングしてみましょう。軸が右に流れなくなるはずです。
おすすめの練習方法
5番アイアンを使うことに抵抗をなくすために、効果的な練習方法があります。
まずはすくい打ちをなくすことと、体の軸を安定させることの2点に重きをおいて練習しましょう。
ティーアップして低いボールを打つ
すくい打ちを防ぐためには、ダフりへの恐怖心をなくすことが大切です。
そこで、ティーアップして低いボールを打ってみましょう。この打ち方で高すぎないボールが出ると、レベル軌道のスイングができている証拠です。
低いティーカップでは高いティーカップよりも飛距離は望めませんが、低さに慣れることでアッパーブローが抑制でき、ミートが上手くなります。
低いボールを打つ練習を通して、ひっかけやスライスを改善する打ち方を身につけることができるのです。
目線を固定した素振りをする
体の軸をブレさせないためには、右ひざのほかに目線を固定させることも重要です。
木や看板など、正面に目印となるものを決めて、それを見続けながら素振りをしましょう。
目線を固定すると体の軸が倒れにくくなります。その結果、頭の残る形になるのです。
ラウンドの最中でも可能な練習なので、根気強くこまめに取り組むとよいです。
自宅で効果的なゴルフの練習方法をしたい方は、こちらの記事も併せて読んでみてください。
コースでの活かし方
5番アイアンを使うことへの抵抗を無くして、実践でも積極的に使っていきましょう。
難しさのもととなっている5番アイアンの形状には、もちろん利点もあります。5番アイアンの使いどころについて知りましょう。
風が強い時
低弾道の5番アイアンは、風の影響を受けにくいという利点があります。
強風時のゴルフにおいて、5番アイアンを短く持ってラインを出すショットが打てるようになると、とても役に立つでしょう。
クラブを持つときに、右手の指がシャフトに触れそうなくらい短く持つと、いつも通りのつもりで打っても飛距離がやや落ちます。
そして、こうすることで弾道も低くなり、操作性も上がります。これは、長いアイアンでも短く持つことでシャフトのしなる量を減らせるからです。
木の下を通したい時
林の中に入ってしまったときは、枝に当たらないように転がすことが必要です。
木の下の隙間を通してグリーンを目指したいとき、5番アイアンが役に立ちます。ロフトが立っているため簡単に低いボールが打てるでしょう。
ただし、日ごろから距離感を把握して打つ練習をしておくことが欠かせません。
そのために、どのぐらいの力加減でどのくらい転がっていくのか把握するつもりで練習しましょう。
とはいっても、様々な飛距離とその時の力加減をすべて記憶しておくのは大変です。
おすすめは、100ヤードの距離を出すのにどのくらいの力で打ったかを記憶しておき、それを基準にして他のケースも予想していく方法です。
5番アイアンを使って正しいスイングを身に着けよう
ここぞというときに5番アイアンのメリットを活かした使い方ができれば、上司や友人から「おっ、わかってるなぁ」と一目置かれること請け合いです。
現在スコアが伸び悩んでいる人は、もしかすると自分の基本的なところにある弱点を見つけられていないのかもしれません。
5番アイアンは、そんな弱点をはっきりと教えてくれる相棒のような存在です。
抵抗のあるアイアンで練習すると初めのうちは楽しくないかもしれませんが、根気強く続ければ必ず大きな喜びになって返ってきます。
5番アイアンを良き相棒にして、さらなるスコアアップを目指しましょう。
また、初心者の方は初心者向けのゴルフスクールに通うこともおすすめです。講師が1から教えてくれるので、上達がぐっと近づきます。こちらの記事では初心者におすすめのゴルフスクールをご紹介していますので、ぜひ確認してみてください。
ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター
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