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ボクシングの階級は何種類ある?階級一覧や主要4団体についても解説

この記事では、ボクシングの階級の種類を紹介しています。男子では17、女子では18の階級が設定されている理由や、世界王者を認定する4つの主要団体の概要などについても取り上げているため、ぜひ参考にしてください。
ボクシングの階級は何種類ある?階級一覧や主要4団体についても解説

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ボクシングには、男子17種類、女子18種類の階級が設定されており、体重による不公平を無くすこと、重大な怪我を防止すること、などが主な理由です。

また、井上尚弥選手はライトフライ級でデビューをし、これまで4つの階級で世界チャンピオンになっています。井上尚弥選手が世界チャンピオンになった試合の独占密着は「Lemino(レミノ)」で配信中です!

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  • 井上尚弥vsポールバトラー戦:アジア人初の4団体統一を達成した歴史的な試合!
  • 井上尚弥vsフルトン戦:階級を上げた初戦で、21戦無敗の王者に挑んだ試合!

この記事では、ボクシングの階級一覧、階級が設定された理由、世界に4つあるボクシングの主要団体、などについて解説しています。

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ボクシング男女別の階級一覧

ボクシングの男女別の階級

ボクシングでは、男女それぞれに体重別の階級が用意されています。階級の種類は男子が17種類で女子は18種類です。それぞれの概要は以下の通りです。

男子の階級
  • ミニマム級:47.62kg以下(105lb以下)
  • ライトフライ級:48.97kg以下(108lb以下)
  • フライ級:50.80kg以下(112lb以下)
  • スーパーフライ級:52.16kg以下(115lb以下)
  • バンタム級:53.52kg以下(118lb以下)
  • スーパーバンタム級:55.34kg以下(122lb以下)
  • フェザー級:57.15kg以下(126lb以下)
  • スーパーフェザー級:58.97kg以下(130lb以下)
  • ライト級:61.23kg以下(135Ib以下)
  • スーパーライト級:63.50kg以下(140Ib以下)
  • ウエルター級:66.68kg以下(147Ib以下)
  • スーパーウエルター級:69.85kg以下(154Ib以下)
  • ミドル級:72.57kg以下(160Ib以下)
  • スーパーミドル級:76.20kg以下(168Ib以下)
  • ライトヘビー級:79.38kg以下(175Ib以下)
  • クルーザー級:90.72kg以下(200Ib以下)
  • ヘビー級:90.72kg超(200Ib超)
女子の階級
  • アトム級:46.26kg以下(102Ib以下)
  • ミニ・フライ級:47.62kg以下(105Ib以下)
  • ライト・フライ級:48.97kg以下(108Ib以下)
  • フライ級:50.80kg以下(112Ib以下)
  • スーパー・フライ級:52.16kg以下(115Ib以下)
  • バンタム級:53.52kg以下(118Ib以下)
  • スーパー・バンタム級:55.34kg以下(122Ib以下)
  • フェザー級:57.15kg以下(126Ib以下)
  • スーパー・フェザー級:58.97kg以下(130Ib以下)
  • ライト級:61.23kg以下(135Ib以下)
  • スーパー・ライト級:63.50kg以下(140Ib以下)
  • ウエルター級:66.68kg以下(147Ib以下)
  • スーパー・ウエルター級:69.85kg以下(154Ib以下)
  • ミドル級:72.57kg以下(160Ib以下)
  • スーパー・ミドル級:76.20kg以下(168Ib以下)
  • ライト・ヘビー級:79.38kg以下(175Ib以下)
  • ヘビー級:無制限(175lb超え)

男女間での階級に大きな違いはありませんが、女子には男子にはないアトム級があり、男子には女子にないクルーザー級がある点が異なります。

ボクシングが始まった当時は、階級が分けられていたわけではなく、無差別で試合がおこなわれていました。

しかし、19世紀ごろになってからはバンタム級・ライト級・ウェルター級・ミドル級・ヘビー級という5つの階級ができ、各階級でタイトルを争うようになりました。

現在では先述の通りより細かい階級わけがされていることもあり、選手の中には特定の階級だけでなく複数の階級制覇を狙っているケースも少なくありません。例えば、オスカーデラホーヤ選手やマニーパッキャオ選手などは6階級を制覇しています。

また、日本人では井岡一翔選手が4階級を制覇しています。そのほかにも、八重樫東選手や亀田大毅選手、長谷川穂積選手などが3階級制覇をしています。

こちらの記事では、ボクシングのルールと勝敗判定をわかりやすく解説しているので、参考にしてください。

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ボクシングに階級がある理由

ボクシングに階級がある理由

もともとは無差別で行われていたボクシングに階級ができた背景にはいくつかの理由が考えられます。ここではなぜ階級があるのか解説します。

体重差が試合結果に影響する

ボクシングは体重差によって戦力に大きな違いが生まれます。例えば体重が重い方がパンチ力も強くなります。一般的には、小さな選手はスピードに優れ、大きな選手はパワーに優れています。

そして、技術が同じレベルであれば、体重が重い選手の方が有利になるとされています。

極端な例ですが、大きな選手と小さな選手が対戦した場合、小さい選手が何発もパンチを打っても有効打がなく、大きい選手が一発パンチを打つだけで相手がノックダウンするといったことも起こりえるでしょう。

このような体重の違いによって生まれる不公平をなくすためにボクシングでは階級が設定されています。また階級の設定は、選手の体を守るという意味でも欠かせないものです。

商業面での効果

階級が細分化されるということは、各階級に世界王者が存在するということです。つまり、世界王者をかけたタイトルマッチを多数開催することができます。

タイトルマッチが増えればその分運営側は興行収入を得やすくなることもあり、細かい階級設定は商業的な意味合いもあると考えられます。

ボクシングの主要4団体(WBA/WBC/IBF/WBO)

ボクシングの団体

ボクシングの特徴の1つとして、世界王者を認定する団体が4つあることが挙げられます。つまり、1つの階級だけでも団体ごとに世界王者が存在するということです。なお、4つのボクシング団体の概要は以下の通りです。

WBA(世界ボクシング協会:World Boxing Association) ・1921年に発足したNBA(全米ボクシング協会:National Boxing Association)が母体となっている団体
・1962年にWBAに改称
・最も歴史のある団体
・本部はパナマ
WBC(世界ボクシング評議会:World Boxing Council) ・もともとはWBAの評議機関だったが1963年に独立
・加盟国が最も多い世界最大の団体
・日本は1970年に加盟
・本部はメキシコ
IBF(国際ボクシング連盟:International Boxing Federation) ・1983設立
・本部はアメリカ ニュージャージー州
WBO(世界ボクシング機構:World Boxing Organization) ・1988年WBAから独立して設立
・4団体の中では最も歴史が浅い
・本部はプエルトリコ

もともとはWBAのみでしたが、そこから独立する形でほかの団体が誕生しています。また、各団体にはそれぞれ世界王者が存在しますが、団体によって世界王者の種類に違いがあります。

例えば、WBAの場合、スーパー王者やレギュラー王者、ゴールド王者などいくつかの種類がある点が特徴です。この中でもレギュラー王者が正規の王者となります。

真の王者は誰なのか

4つの団体の各階級にそれぞれ王者がいるとなると「本当の王者は誰なのか」「もし体重差がないとしたら誰が最強なのか」といったことを考える人もいるでしょう。

そのような時に使われるのが「PFP(Pound for pound:パウンドフォーパウンド)です。」です。

PFPは、体重差がない同じ条件で戦った場合、どのボクサーが一番強いのかを示す指標です。多くのメディアが独自のPFPランキングを発表しているため、「誰が真の王者なのか」気になる人はチェックしてみてはいかがでしょうか。

井上尚弥・那須川天心の階級は?

注目ボクサーの階級は?

ここでは、注目の日本人ボクサー2人の階級を紹介します。ボクシングにあまり詳しくない人でも名前を聞いたことのある人は多いと思われる選手です。ぜひチェックしてみてください。

井上尚弥

井上尚弥選手は、バンタム級で王座統一を達成しています。王座統一とは、ボクシングの4つの団体全てで世界王者になったということです。つまり、バンダム級においては井上選手が真の世界王者ということになります。

4団体の王座統一を果たした井上選手ですが、デビューから圧倒的な強さを見せつけてきました。

井上選手はデビューしてからわずか4戦目で日本王者になり、6戦目にして世界王者になっています。その後8試合目ではスーパーフライ級に転向し、2階級制覇を達成しました。

この試合は非常に有力な選手が対戦相手であり、井上選手は階級を転向しての試合ということもあり、下馬評では井上選手が不利というものでしたが、結果をみれば相手から4つのダウンを奪い2ラウンドでKO勝利を収めています。

井上選手のパンチ力が強すぎたことから、相手からは不正を疑われ「鉛を仕込んでいるのでは」と確認を要求されたそうです。

その後16戦目ではバンダム級のレギュラー王者に挑戦し、1ラウンドでダウンを奪うなどして圧倒のTKO勝利を収めます。この試合で勝ったことによりライトフライ級、スーパーフライ級、バンダム級の3階級制覇を達成しました。

2022年12月にはWBOのバンダム級王者に勝利したことで、バンダム級初の主要4団体統一王者になっています。2022年時点における井上選手の戦績は24戦 24勝 (21KO) 無敗と圧倒的な強さを誇っていることがわかります。

ちなみに、先ほど紹介したPFPランキングにおいて、井上選手は1位に選出されたこともあります。つまり、選手の体重が同じと仮定した場合、世界で最も強いのが井上選手ということになるのです。

ボクシングにおいては、ライト級以上の階級が主流であることを考えるとバンタム級の井上選手がPFPランキングで1位になったことは快挙だといえるでしょう。

2023年9月4日(土)に井上尚弥選手がフルトン戦を振り返るWOWOWエキサイトマッチ「井上尚弥vsフルトン戦」の放送があります。もちろん、スマホやタブレットから視聴できますよ!

那須川天心

那須川天心選手は、キックボクシング界で神童と呼ばれるほど、圧倒的な強さを誇っていましたが、2023年2月にプロボクシンのテストを受け合格し、ボクシングに転向しました。

格闘技におけるこれまでの戦績は47戦全勝です。特に2022年6月に行われた那須川選手対武尊選手の試合は日本中の注目を集めたこともあり、那須川選手の名前を知っている人は多いのではないでしょうか。

キックボクシング界で最強とされていた名須川選手がボクシングへと転向した理由は、単純に強くなりたいという思いからだそうです。また、キックボクシングにおいては全てやりきったという思いも持っており、ボクシングに挑戦しています。

ボクシングのプロテストでは、スーパーフェザー級リミット周辺で受験していますが、2023年4月に行われたプロボクシングデビュー戦はスーパーバンタム級でした。この試合は日本バンタム級2位の与那覇勇気選手相手に6ラウンド判定勝ちを収めています。

キックボクシングでは、破壊力抜群の上段蹴りや同回し回転蹴り、左ストレートなどを強みとしていた那須川選手がボクシングでどのような活躍を見せるのか注目が集まっています。

こちらの記事では、那須川天心ボクシングデビュー戦の試合結果や見逃し視聴をする方法をまとめているので、ぜひチェックしましょう。

まとめ

今回は、ボクシングの階級の違いについて解説しました。ボクシングは体重差による不公平をなくすために男子で17階級、女子で18階級が設定されています。

また、ボクシングの特徴として世界王者を認定する団体が4つあることが挙げられます。階級の違いや団体の違い、団体の枠を超えた王座統一など、ボクシングの楽しみ方は様々です。

井上選手や那須川選手のような日本人選手の活躍も期待されます。

ビギナーズでは、ボクシング中継をネット観戦する方法をまとめて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

Kzy Shibata /
ビギナーズ編集部 ライター

岡山県出身 フリーライター兼サッカー監督です。 「人間万事塞翁が馬」をモットーとしています。

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