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サックスって難しそうだけど実は簡単?そんな噂の真相を調査
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サックスに興味を持った時にまず気になるポイント。
サックスってなんか難しそう…
確かにギターやピアノに比べると身近な楽器ではないですし、ボタンもたくさん付いていて難しそうな印象を受けがちです。またどんな原理で音が鳴ってるのかわからないのも難しく感じる一要因かもしれません。
その一方、ネットで調べてみると「音を出すのは簡単です」「管楽器の中でも初心者向き!」という情報が多く見受けられます。格好いいサックスが本当に簡単なら嬉しい話ですが、実際はどうなのでしょう?
今回はそんな疑問にお答えするべく、サックスの構造などの説明も踏まえつつサックスが本当に簡単な楽器なのか、その真相に迫っていきたいと思います!
※今回はアルトサックスを想定しての内容となります。
目次
管楽器の音が鳴る仕組みを理解しましょう!
まずサックスが実際に簡単なのかを知るために重要なのが管楽器の音が鳴る仕組みを知ることです。金管楽器・木管楽器それぞれの音がなる仕組みを理解して、なぜサックスが比較的音が鳴らしやすいと言われているか確認していきましょう!
金管楽器
音は振動によって生まれるものですが、トランペット・トロンボーンなどの金管楽器は唇の振動を音の発信源としています。口を閉じたまま息を吹くと「ブルブルブル」てなるあのイメージです!
金管楽器は上写真のようにマウスピースに当てた状態で唇を振動させることで楽器全体で振動を増幅させてあの音を産み出しているわけです。そのため高い音を鳴らすにはよりしっかり唇を固定して高速で息を吹き、より細かく唇を振動させる必要があります。
木管楽器
一方サックスなどシングルリードの楽器は上図のようにマウスピースに固定したリードという薄い竹の板を、息のチカラで振動させることで音を産み出しています。その振動をマウスピース・管体を通して増幅させてあの音を鳴らしています。
ダブルリードという専用のリードを使用するオーボエ・ファゴットなど上記構造と異なるものもありますが、大枠で分類すれば唇の振動で音を生み出さない楽器は木管楽器と考えるのがわかりやすいでしょう。見た目は金管楽器っぽいフルートも分類上は木管楽器です。
サックスが簡単とされるポイント
金管楽器・木管楽器の音が鳴る仕組みを理解できたところで、続いてはサックスが初心者向きの楽器であると言われているいくつかの理由を確認していきましょう。
音が鳴らしやすい
自分の唇を自力で振動させて音を生み出す金管楽器に比べ、音を生み出す為の構造に既に仕上がっているマウスピースに息を吹き込むことで音を鳴らすサックスは音を鳴らすという部分においては初心者に優しい楽器です。
またサックスは管楽器の中で言えば誕生の歴史は浅く、構造としても約600個ものパーツで構成された非常にメカニカルな楽器です。そのため楽器としての完成度も非常に高いものがあり、単純に音を鳴らすという点においても工夫が凝らされています。
基礎の指使い
殆どの人が小学校の音楽の授業で習っていたソプラノリコーダーですが、意外にもサックスのドレミファソラシドの指使いはそのソプラノリコーダーと同じなのです。リコーダー同様に上から押さえていく指を増やすに連れて音が下がっていきます。
どんな楽器でも音を出すための指使いを覚えるのが大変ですが、馴染みのある指使いがベースになっているのも初心者に優しいポイントですね。ドレミファソラシドだけで演奏できる曲も沢山ありますのでやハイ段階でレパートリーが出来るのは嬉しいですね。
難しいポイントとその理由
ご紹介したようにサックスには初心者にとって優しい要素がありますがそれはあくまで単純に音を出すだけであれば、ドレミファソラシドの指使いだけであれば、という限定条件付きで、残念ながら上達していくにあたっては課題になる要素も多くあります。
他の楽器に共通する部分も多くあるので、壁に直面する前に予め確認していきましょう!
音の表現
先程紹介したようにマウスピースとリードのチカラによって音をだすのは簡単ではありますがその分リードへの依存度も高く、自分の唇を音の発信源としている金管楽器に比べると細かな表現をすることが難しいとされています。
マウスピース・リガチャ・リードにもメーカーやモデルがあり、素材や構造の違いら非常にたくさんの種類があります。それ自体を変えれば音色を変化させることが出来るでしょう。
しかし、音楽において表現というのは音色・強弱をだけでなく、メロディへの感情表現を含めて無限に存在します。サックスはメロディライン(主旋律)を任されることの多い花形楽器ですので演奏が単調になってしまってはその楽器としての価値は半減してしまいます。
自分の思い通りの表現を身につけるには練習を通して演奏技術を身に着け、楽器自体を深く理解していくだけでなく、色々な演奏を聴くことで表現の幅を広げていくことも必要なのです。
タンギング
タンギングとは舌を使って息の流れを止めたり一気に出したりする管楽器の奏法の一つです。例えば口笛を吹くような感じで息を吐いてる時に、舌を上顎につけると息が止まり、そして舌を離すと「タ」と発音しますよね?
これを楽器で行うのがタンギングです。舌の動きによって「タ」や「トゥ」と発音が変わるかと思いますが最初は「タ」を意識するのがいいと思いますが練習していく中で綺麗に音が出る発音を探していきましょう。
しかしサックスはこのタンギングが難しいとされています。理由としてはマウスピースを咥えた状態、つまり口の中にマウスピースの先端が入っている状態だと口の中がその分窮屈になりタンギングをするための舌が動かしづらくなります。
表現を作るのが難しいサックスにおいては息量をコントロールして一音一音の発音にメリハリを付けるタンギングは非常に重要な奏法の一つです。またそのタンギングはより舌が自然な形で行えるほうが綺麗な音がでるとも言われております。
はじめはタンギングをすると音量・音程が安定しなかったり、音の立ち上がりがフニャっとなってしまったりするかもしれませんが、いろんな方法を試して自分が一番リラックスできるように工夫してみてください。
基礎以上の指使い
サックスは先述したように木管楽器の中でも完成度の高い楽器です。もちろん指使いに関してもテンポの早い楽曲などの細かな指使いに対応できるようにキィの押しやすさへの工夫が細部に渡って施された構造になっています。
それでもサックスは花形楽器ということもあり、バンドで言えばリードギターのようなポジション。吹奏楽・ビッグバンドなどではメインメロディ以外にもソロがたくさん回ってきます。
16部音符のような音符が楽譜にたくさん出てくる楽曲も多く、その細かな指使いに最初のうちは苦戦するかと思います。木管楽器では宿命のようなものですが、サックスは一応その中でも楽器の構造が手助けをしてくれているので頑張って乗り越えましょう。
結局サックスは簡単なのか?
ここまでサックスが初心者にとって簡単といえる要素と難しいといえる要素を挙げていきましたが、結局のところどっちなのか?
個人的な結論としては、楽器の構造上楽器の構造演奏を簡単にするための工夫が他の楽器に比べて多い。
そう感じます。もちろん人前で演奏できるレベルになるまでには他の楽器同様にしっかりとした練習が必要です。楽器側に音が鳴りやすい仕掛けがされている分、吹き手側の個性を出すのが難しい楽器でもあります。
しかし、初心者でも音が鳴りやすく、ドレミファソラシドの音階がリコーダーと同じであり、細かな指使いに対応できるような配慮がされている、こういった構造上の工夫が挙げられることは管楽器中でも比較的簡単と言えるポイントでしょう。
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まとめ
サックスは複雑そうな見た目から難しそうな印象を受けがちな楽器ですが、実は音が鳴りやすくするための初心者に優しい工夫が詰まっている優れた楽器だと言うことが今回の内容で感じていただければ嬉しい限りです。
ビギナーズ編集部 /
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