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ラーズ・ヌートバーの成績は?これまでの経歴も紹介

この記事ではラーズ・ヌートバーの概要やこれまでの成績などを紹介しています。WBCの日本代表に選ばれたことから日本での注目が高まっているヌートバーは、どのような選手なのでしょうか。野球好きな方はぜひ参考にしてください。
ラーズ・ヌートバーの成績は?これまでの経歴も紹介

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ラーズ・ヌートバーは、メジャーリーグのセントルイス・カージナルスでプレーするプロ野球選手です。アメリカ人と日本人の両親を持ち、2023年のWBCでは初の日系人選手として日本代表でプレーしました。

この記事では、ヌートバーの概要やこれまでのシーズンの成績などを紹介しています。WBCがきっかけでヌートバーに興味を持った方、過去の成績を知りたい方などはぜひ参考にしてください。

ラーズ・ヌートバーの成績

ここでは、ヌートバーの成績を紹介します。

WBCでの活躍もあり、日本での人気も高まっているヌートバーですが、カージナルス入団後はマイナーリーグでプレーしていました。どのような成績を残し、いまに至っているのか確認しましょう。

2018年

プロ1年目となる2018年は、マイナーリーグのステート・カレッジ・スパイクスというチームでプレーしていました。

成績は以下の通りです。

ステート・カレッジ・スパイクス

試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁 打率
56 198 45 2 26 2 0.227

2019年

2年目となる2019年には、3月にピオリア・チーフスに、その後5月に、パームビーチ・カージナルス、6月にスプリングフィールド・カージナルスに昇格しています。

各チームでの成績は以下の通りです。

ビオリア・チーフス

試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁 打率
29 106 26 5 18 2 0.245

バームビーチ・カージナルス

試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁 打率
39 142 39 2 17 1 0.275

スプリングフィールド・カージナルス

試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁 打率
33 93 25 0 3 1 0.269

2020年

少しずつではあるものの、上位リーグに昇格していたヌートバーですが、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響によりマイナーリーグのシーズンが中止となり、プレーができていませんでした。

パンデミックの間、ヌートバーは野球以外の仕事に取り組むこととなります。これは両親のアドバイスによるものです。友人の紹介を受けて、時給20ドルの仕事を4か月間おこないました。

仕事は肉体労働であり、週6日、朝4時に起きるというものでしたが、この経験がヌートバーをよりハングリーにさせるきっかけとなり、翌シーズン以降の活躍につながっています。

2021年

コロナによるマイナーリーグの中止でプレーができていなかったヌートバーですが、2021年には初めてメジャーに昇格しました。

この年はカージナルスのスプリングトレーニングに参加し、オープン戦にも参加していましたが、シーズンの開幕はマイナーリーグのメンフィス・レッドバーズで迎えています。

その後6月22日にメジャーへと昇格し、デビューを果たしました。デビューとなったタイガース戦では、9番レフトでスタメンにも抜擢されています。安打こそなかったものの、犠牲フライでメジャー初打点を記録しました。

さらに8月のパイレーツ戦ではメジャー初ホームランを放っています。

2021年のヌートバーの成績の概要は以下の通りです。

マイナーリーグ

試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁 打率
17 63 14 4 14 2 .222.

メジャーリーグ

試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁 打率
58 109 15 26 3 1 5 15 2 0.239

2022年

メジャー2年目となった2022年は、シーズンを通してメジャーリーグでプレーしました。スプリングトレーニングからカージナルスでプレーしており、オープン戦では、10試合で21打数3安打、1打点という記録を残しています。

シーズン開幕当初は準レギュラーという扱いで、絶対的なスタメンではありませんでしたが、後半戦に入り打率.277、7本塁打、OPS.969と成績を残しています。このシーズンのヌートバーの成績は以下の通りです。

試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁 打率
108 290 53 66 16 3 14 40 4 0.228

ヌートバーは、ペッパーミルパフォーマンスやお母さんが日本人であることの話題性などで注目を集めていますが、選手としては選球眼のよさが特徴だといえます。

多くのフォアボールを選んでおり、ボール球を見極める選球眼はメジャーリーグの選手の中でもトップクラスだと言われています。このような、なかなかわかりにくい部分でも質の高いプレーをしているのがヌートバーです。

2023年

2023年は、シーズン開幕前に日本代表としてWBCに参加していましたが、大会終了後にカージナルスのキャンプに参加し、メジャーリーグのシーズンをスタートしています。

オープン戦は5試合の出場で10打数3安打3打点、打率.300という成績を残しました。2023年シーズンはまだ途中ですが、6月8日時点におけるヌートバーの成績は以下の通りです。

試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁 打率
42 154 25 41 7 0 4 21 5 0.266

打率は過去のメジャーリーグでの成績と比べても高くなっており、キャリア記録を更新できるのか注目です。

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WBC

ヌートバーが日本で大きな注目を集めるきっかけとなったWBCの本大会では、初戦から決勝戦までの全7試合に1番センターで先発しています。

3月9日におこなわれた日本の初戦である中国戦では、第1打席の初球をセンター前ヒットにするなど、勢いをつけるきっかけを作りました。その後ヌートバーは日本の初得点のランナーにもなっています。

その他にも、守備ではスライディングでのキャッチをするなど、気迫溢れるプレーを見せ、ファンを魅了しました。WBCにおけるヌートバーの成績は以下の通りです。

試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁 打率
7 26 7 7 0 0 0 4 2 0.269

初めての日系人選手という重圧がある中で、3月22日におこなわれた決勝のアメリカ戦では1アウト満塁から1塁ゴロで勝ち越し点をあげるなど、大活躍しています。

間違いなく日本代表の優勝に貢献した選手の1人といえるでしょう。

ちなみに、WBCでは7四死球で出塁率.424という成績を残しており、先ほど説明した選球眼のよさが伺えます。

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ラーズ・ヌートバーとは

ラーズ・ヌートバーは、アメリカ合衆国カリフォルニア州出身の野球選手です。1997年9月に生まれており、2023年6月現在は25歳です。ポジションは外野で、右投げ左打ちとなっています。

ヌートバーは、南カリフォルニア大から2018年にドラフト8巡目で指名を受けてメジャーリーグのセントルイス・カージナルスに入団しました。

当初はマイナーリーグでプレーしていましたが、2021年にメジャーデビューしています。

ヌートバーは、兄や父が野球をやっていた他、母もソフトボールをやているなど野球一家に生まれています。

しかし、高校時代には野球だけでなくアメリカンフットボールもプレーしており、優れた成績を残していました。

アメフトで大学に推薦入学することも可能でしたが、最終的には野球を選択し、南カリフォルニア大学に入学しています。

お母さんは日本人

2023年のWBCで日本代表に選出されたことから、日本での認知度が一気に高まったヌートバーですが、その理由はお母さんの久美子さんが日本人であるためです。

アメリカ人の父親と日本人の母親を両親にもつヌートバーはアメリカ国籍ですが、WBCの代表チームは、両親のどちらかがその国で生まれている・国籍を持っているなら代表入りが認められます。

そのため、日本出身のお母さんがいるヌートバーの日本代表選出が実現しました。

代表入りにあたっては、2022年12月にWBCの日本代表候補のリストにヌートバーが入っていることが報じられ、その後2023年1月に日本代表の栗山英樹監督から代表入りが確定したことが発言されています。

1月27日は日系人選手として初めて日本代表に正式に選出されました。

日本代表に選ばれてからのヌートバーはお母さんの久美子さんと一緒に「君が代」を練習した他、日本語の練習にも取り組んだそうです。

ちなみに、久美子さんは野球の大ファンであり、ヌートバーも日本の甲子園の試合を視聴していました。

また、2006年に高校日本代表がアメリカで試合をした際には、ヌートバー一家がホストファミリーを務めており、当時早稲田実業に所属していた元プロ野球選手の斎藤佑樹氏とも交流を持ちました。

あだ名はたっちゃん

日本人のお母さんがいることからヌートバーは「榎田達治」という日本名も持っています。この達治という名前から「たっちゃん」というあだ名がつけられました。

WBC日本代表チームにヌートバーが合流した際に、チームメートたちが「たっちゃん」と印字されたTシャツを着用して出迎えたシーンを覚えている人もいるかもしれませんが、これはこのあだ名によるものです。

ペッパーミルパフォーマンスを考案

WBCの日本代表では、ホームランを打ったあとなどに両手を上下に合わせて回す仕草をしており、これは「ペッパーミルパフォーマンス」と呼ばれています。

ペッパーミルパフォーマンスは、もともとヌートバーが所属チームであるカージナルスでやっていたパフォーマンスです。バッターが次から次へと打席を回して点数を重ねている様子を、ペッパーミルで表現しています。

まとめ

今回は、ラーズ・ヌートバー選手の概要やこれまでのシーズンの成績などを紹介しました。

ヌートバーは、アメリカ人の父親と日本人の母親を持つアメリカ人ですが、母親が日本出身ということもあり、WBC日本代表に選出され、優勝に大きく貢献しました。

メジャーでは、入団から数年はマイナーリーグでプレーし、新型コロナの流行期には別の仕事をするなど、決してスムーズな道のりを歩んできたわけではありません。

2023年で26歳になるヌートバーは次のWBCでの日本代表入りも期待されます。ぜひプレーに注目してみてください。

Kzy Shibata /
ビギナーズ編集部 ライター

岡山県出身 フリーライター兼サッカー監督です。 「人間万事塞翁が馬」をモットーとしています。

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