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『ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダム』は面白い?【レビュー&解説】
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2023年5月、全世界が待ち望んでいた『ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム(以下、ティアキン)』がついに発売されました。気になる方も多いことでしょう
そこで本記事では、実際に『ティアキン』をプレイしている筆者が率直なプレイレビューを紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
『ティアキン』はどんなゲーム?
『ティアキン』は『ゼルダの伝説』シリーズの最新作です。2017年に発売された『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』の続編作として制作されています。
一般的な『ゼルダの伝説』と同様に、基本的なゲームシステムはアクションアドベンチャーです。そして『ブレスオブザワイルド』の続編ということで、広大なオープンワールドのフィールドマップが採用されています。
なお、利用できるハードはNintendo Switchのみです。
metacriticのスコアは95点
世界で最も有名なゲームレビューサイトであるmetacriticで『ティアキン』は95点のスコアを出しています。
これは非常に高いスコアで、metacriticも「MUST-PLAY(絶対にプレイすべき)」と評価しています。
ちなみに前作の『ブレスオブザワイルド』のスコアは97点です。また、これまで発売されたゲームで最も高いスコアを出しているのが『ゼルダの伝説 時のオカリナ』で99点となっています。
『ティアキン』の魅力を徹底解説
ここからは実際に『ティアキン』をプレイしている筆者が、魅力を解説していきます。筆者が考える『ティアキン』の魅力は以下の通りです。
- リンクの新能力が超クリエイティブ
- 広大な大地だけでなく大空・地底も追加
- 自由度の高い謎解きシステム
- 前作から発展したストーリーと登場人物
- やり込み要素が満載
それぞれ解説していきます。
リンクの新能力が超クリエイティブ
前作と『ティアキン』の大きな違いの1つとしてまず挙げられるのが、リンクの能力です。
前作のリンクの能力は、バクダンを生み出したり、磁石で金属を動かしたりなど、道を切り拓くためのものでした。これらは『ゼルダの伝説』シリーズの中だと一般的な能力です。
しかし『ティアキン』におけるリンクの能力は、これまでの『ゼルダの伝説』とは一線を画します。『ティアキン』で新たに登場したウルトラハンドとスクラビルドが、非常にクリエイティブなのです。
まずウルトラハンドは、モノを動かしたりくっつけたりできる能力となっています。この能力を活用すれば、建物を作ったり飛行機を作ったり戦車を作ったりできてしまうのです。
そしてスクラビルドでは、武器にモノをくっつけられます。岩で武器を強化したり、魔物の素材で特殊効果を付与したりできるのです。
特にウルトラハンドに関しては『マインクラフト』を彷彿とさせる創造力を感じさせられます。本当にユーザーのアイデア次第で、何でも作れてしまうのです。
自分のアイデアで謎を解いたり強敵を倒したりしたときの爽快感は、本当に格別です。ぜひ体感してみてください。
広大な大地だけでなく大空・地底も追加
『ティアキン』の最大の特徴と言えば、やはり大空のマップが追加された点が挙げられるでしょう。これは発売前から積極的にプロモーションされていたことでもあります。
しかしそれだけでなく『ティアキン』では地底マップも展開されました。これは発売前情報でほとんど公開されていなかった情報なので、実際にゲームをプレイした人の大半が衝撃を受けたことでしょう。
前作の「横に広がる広大な大地」だけでも満足だったのに、それと同じ面積の大空と地底が追加されたことで、よりスケールが大きくなりました。
もちろん前作からオープンワールドシステムが継承されているので、自由度も抜群です。フィールドマップを冒険するだけでも楽しめるゲームに仕上がっています。
自由度の高い謎解きシステム
一般的な謎解きゲームは、1つの謎に対して1つのアプローチでしかクリアできないのが大半です。一方の『ティアキン』は物理エンジンがベースになっているため、1つの謎に対して複数のアプローチでクリアできます。
例えば、山の上にある宝箱を取りたいのであれば、山に登るのはもちろんのこと、空から降りたりヘリコプターを作ったりするなどしても構わないのです。
ときには、ゴリ押しで謎を解いてしまうことも珍しくありません。この自由度の高い謎解きシステムが『ティアキン』の魅力です。
前作から発展したストーリーと登場人物
『ティアキン』は、前作の『ブレスオブザワイルド』から数年経った世界が描かれています。「あのキャラクターが数年経ってどうなっているのか?」と楽しみながらフィールドマップを冒険できるのです。
それと『ブレスオブザワイルド』は、正直なところ「孤独」のイメージが常につきまとっていました。広大なフィールドを1人で冒険しなければいけないからです。
しかし『ティアキン』は「仲間」がテーマの1つになっています。『ブレスオブザワイルド』とは異なり、主人公を応援してくれる登場人物がたくさんいるのです。
基本的に『ゼルダの伝説』シリーズで、正統な続編が制作されることはほとんどありません。『ティアキン』は「続編」を楽しめる数少ないゲームなのです。
やり込み要素が満載
『ブレスオブザワイルド』同様に『ティアキン』も、やり込み要素が満載です。
まず先ほども述べた通り、フィールドマップを散策するだけでも、多くの時間を必要とします。特に地底マップの探索は、非常にやりごたえがあるでしょう。
また、クエストの数も豊富です。前作に比べて『ティアキン』はサブクエストのストーリー性が向上しているため、こちらもかなりやりがいがあります。
ほかにも、世界に散らばるコログの実を集めたり、最強の装備で身を固めたり、自分で全く新しい遊び方を見つけたりなど、アイデア次第でずっと楽しめるゲームに仕上がっています。
そう考えると『ティアキン』は非常にコスパのいいゲームだと言えそうです。
『ティアキン』の悪い部分も正直に解説
ここでは、実際に『ティアキン』をプレイした筆者が、あまりよくなかったところを正直に解説していきます。『ティアキン』の悪い部分は以下の通りです。
- グラフィックが少し微妙
- 衝撃度は前作よりも小さい
- 中毒性が強すぎる
それぞれ詳しく解説していきます。
グラフィックが少し微妙
『ティアキン』はグラフィックが少々微妙です。たしかに前作の『ブレスオブザワイルド』のグラフィックは衝撃的なものでした。本当に広大な世界をゲームの中で楽しめます。
しかし『ブレスオブザワイルド』が発売されたのは2017年です。そして『ティアキン』が発売される2023年までの間に、スマートフォンやプレイステーションなどの他社製ハードのグラフィック性能が大幅に向上しました。
その結果、Nintendo Switchのグラフィック性能が相対的に落ちてしまったのです。
とはいえ、もちろん『ティアキン』特有の柔らかい世界観は魅力的です。もはや、相対的にグラフィック性能が落ちていることを見越したうえで、ワールドを設計していると考えられます。
『ティアキン』は、ぜひとも大きなディスプレイでプレイすることをおすすめします。
衝撃度は前作よりも小さい
衝撃度は『ブレスオブザワイルド』よりも小さいと考えられます。実際に筆者も『ブレスオブザワイルド』ほどの衝撃を『ティアキン』からは感じませんでした。
2017年の時点で、あれほどの完成度のオープンワールドゲームを発売したのは、驚異的だったとしか言いようがありません。
しかし、これはあくまでも衝撃度という観点に過ぎません。ゲームシステムの完成度は現代でも非常に高い位置にあると言えます。
中毒性が強すぎる
『ティアキン』は中毒性が強すぎるのが難点です。ストーリーを進めるのはもちろんのこと、フィールドの探索やクエストだけで、どんどん時間が過ぎていきます。
実際に筆者も『ティアキン』をプレイしすぎて、普段の生活に支障が出てきています。
『ティアキン』を購入する前に、あらかじめスケジュールを確認して、計画的にプレイすることを強くおすすめします。
よくある質問
ここからは『ティアキン』に関するよくある質問について解説していきます。
前作をプレイした方がいい?
ほぼ間違いなく、前作の『ブレスオブザワイルド』をプレイしておいた方がいいでしょう。
もちろん『ティアキン』からでも十分楽しめます。しかし、ストーリーやフィールドマップが前作をプレイした人向けに作られているので『ティアキン』を最大限楽しみたいのであれば、前作をプレイした方がいいでしょう。
どれくらい難しい?
個人的には『ブレスオブザワイルド』より少々難しい印象です。これまでの謎解きとは全く異なるアプローチが求められるので、それに慣れるまで時間がかかります。
レベル感で言うと、一般的なゲームファンであればちょうどいいぐらいの難易度だと言えるでしょう。
逆に、これまでゲームをプレイしてきたことがない人の場合、かなり手こずるかもしれません。現在はインターネットで攻略情報を簡単に見つけられるので、攻略サイトを利用するといいでしょう。
クリア時間の目安は?
ストーリークリアを目指すだけなら40時間~50時間が目安だと言えます。
ただし『ティアキン』はついつい寄り道してしまうゲームです。やり込み要素をこなしながらストーリーをクリアしたいのであれば、100時間ぐらいかかります。
まとめ
それでは本記事をまとめていきます。
- 『ティアキン』は『ゼルダの伝説』の最新作で『ブレスオブザワイルド』の正統派続編
- 大地だけでなく大空・地底も追加されているのでフィールドが3倍広くなっている
- 『ティアキン』をプレイするなら『ブレスオブザワイルド』を事前にプレイしておいた方がいい
非常に期待値が高い中で発売された『ティアキン』は、その期待にしっかり応えたゲームシステムを提供できていると筆者は考えます。
少なくともコストパフォーマンスが非常に高いのは間違いありません。『ティアキン』1本で相当量の暇つぶしができます。ぜひプレイしてみてはいかがでしょうか。
ビギナーズでは、スイッチ(Switch)のおすすめソフトを厳選して紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
てるくん /
ビギナーズ編集部 ライター
2000年神奈川県生まれ。国内を旅しながら、ライターとして活動中。趣味は読書・アニメ鑑賞・ゲーム・筋トレ・旅・グルメなど…。特に読書・アニメが本当に大好きです。