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夜桜をスマホ(iPhone)や一眼レフカメラでキレイに撮影する5つのコツ
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3月下旬になるとお花見シーズンが到来します。満開の桜や美しくライトアップされた夜桜は、春の風物詩です。
筆者はお花見が大好きで、年に何度もお花見に出かけます。
美しく可憐に咲き、散っていく桜は何度見ても飽きることがありません。そんな桜をスマホで綺麗に撮影できたら嬉しいですよね。
この記事では、撮影時に必要なスマホや一眼レフカメラの設定、いつもの写真がワンランクアップする撮り方のコツを解説したいと思います。
目次
夜桜撮影時のスマホの3つの基本設定
設定をうまく使いこなすことで、素敵な写真に仕上がります。まずは、撮影時のスマホの設定について簡単に解説していきましょう。
設定1.HDRはオンにする
スマホに搭載されているHDRは暗い場所での撮影に適しています。肉眼で見た風景に近い写真を撮影するなら、必ずHDRの設定をしておきましょう。
HDRをオンにすることで、ライトなどの明るい部分が白く飛ぶのを防いだり、暗い部分が真っ黒になる現象事態を防いでくれます。HDRをオフにすると、白飛びなどが起きてしまいます。
HDRをオンにする方法
iPhoneのカメラを起動したときに、左上に「HDR」と文字が表示されます。
「HDR」をタップすると、「自動 オン オフ」というメニューが出るので、オンにします。もしHDRの機能がないスマホの場合は、夜景モードを選択しましょう。
設定2.ピントをロックし、フラッシュは控える
HDRや夜景モードは手ブレしやすいのが難点です。被写体を決めたらピントをロックしておきましょう。強い光を放つフラッシュも控えましょう。
フラッシュを使うと光りが当たる手前だけが白くなり、不自然な感じになってしまいます。スマホ用の小さくて携帯に便利な三脚を使って手ブレを防いでも良いでしょう。
ピントのロック方法
iPhoneは撮影時に、被写体をタップすると画面に黄色の四角が現れます。その四角の部分を長押しすると、画面上に「AE/AFロック」の文字が表示され、ピントをロックできます。
設定3.露出補正で明るさを変える
ライトアップされた状態でも、露出補正を行わずに撮影すると暗い写真になってしまうことがあります。
スマホの露出補正の機能を使い、明るさを変えて撮影しましょう。ただし、明るさを強くし過ぎると白く飛んでしまう恐れがあるので注意です。
露出補正の方法
iPhoneのカメラを起動させて画面をタップすると、黄色い四角の枠と太陽マークが出ます。
太陽マークの部分を上にスライドさせることで写真を明るくし(プラス補正)、反対に下にスライドさせることで写真を暗くする(マイナス補正)ことができます。
夜桜撮影時の一眼レフカメラの3つの基本設定
ここからは、一眼レフカメラでより本格的な夜桜撮影をするための設定方法やコツを解説します。
設定1.ISO感度は上げる
ISO感度は数値が高いほど光を取り込みやすくなり、シャッターピードが上がるため、暗い場所でも撮影しやすくなります。
夜桜を撮影するときは、ISO感度を800~1600を目安に上げてみましょう。ただし、広範囲でライトアップされた桜はかなり明るいため、100~400程度でも十分撮れる場合もあります。
ISO感度を上げると画質が粗くなってしまうので、試し撮りをしながらバランスを見て調整しましょう。
設定2.絞り値はf8が基本
絞り値(f値)をを小さくすると、短いシャッタースピードで撮影できます。夜桜の撮影では、風景写真を撮影する際の基本値であるf8をメインに使います。
ただし、夜桜は白飛びしてしまうことがあるので、その場合は少し絞って露出を抑えるようにしましょう。
設定3.ホワイトバランスはオートに
ホワイトバランスはオートに設定しておきましょう。そうすることで、桜のライトアップに使われている照明の色合いとの 調整や補正をしてくれます。
また、ストロボをたくと不自然な仕上がりになってしまうことが多いので、ストロボなしのオートホワイトバランスで美しい写真を撮りましょう。
こちらの記事では、一眼レフカメラのおすすめレンタルサービスを徹底比較して紹介しています。素敵な夜桜撮影のために、ぜひ活用してください。
夜桜の撮影には三脚が必須
夜桜を撮影するとき、特に注意したいのが手ブレです。周囲が暗いとシャッタースピードが遅くなるため、少しのブレでも写真の仕上がりに大きな影響を与えてしまいます。
そのため、ノイズが少なく美しい夜桜の写真を撮るためには、三脚の利用が欠かせません。
普段はあまり三脚を使って撮影する機会がないという方には、レンタルサービスの利用をおすすめします。高機能な商品も短期間であればリーズナブルに借りれるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ワンランクアップする!撮影テクニックの5つのコツ
次に、いつもの写真がワンランクアップする撮り方のコツをご紹介します。
コツ1.一部の花だけにピントを合わせる
桜の木や花など全体を写そうとして失敗した経験はありませんか?「どの部分に最もピントを合わせるか」を考えずに撮影してしまうと、のっぺりとした平面的な写真になりがちです。
「これは綺麗だな」と思う桜の花の一部だけにピントを合わせると、テーマが浮かび上がり印象的な写真が撮影できます。花の中央にあるおしべの部分を狙ってください。
コツ2.ラインが美しい枝を撮影する
流れるようなラインが美しい枝を撮影しましょう。そのときに風景も入れて奥行き感を演出させるのがコツです。
ピントは主役である桜の枝に合わせます。奥にある枝や手前の枝は、ふんわりとボケても構いません。
コツ3.川や人物、建物も一緒に撮影する
桜の花びらが浮かぶ優美な川をいれることで、魅力的な写真の構図になります。
モデルとなる人物や、お花見に訪れた見物客たちも撮影すると良いでしょう。人物の構図については、こちらの記事で詳しく解説しています。
東京タワーやスカイツリー、高層ビルなど大きな建物を入れても面白いです。
コツ4.シルエットをうまく使う
暗い場所で撮影することにより、人物や建物のシルエットが生まれます。黒いシルエットをうまく使い、主役の桜が目立つような写真に仕上げましょう。
夜桜のトンネルや桜が散って絨毯のようになった道路も、インスタ映えする撮影スポットになるはずです。
そのほか上級者向けに「風に揺れる桜で幻想的な感じや躍動感を出す」というテクニックもあります。ぼんやりとした桜が背景と溶け込んで、非日常感が演出できます。ご紹介した撮影のコツを使って、繰り返し試してみましょう。
コツ5.仕上げはカメラアプリで編集
撮影した桜の写真はカメラアプリで色味を調整しましょう。桜の色は、ほんのりピンクがかった白色なので場合によっては画面全体が少し寂しい印象になってしまいます。
カメラアプリでピンクの色味をほんの少し加えることで、桜っぽさが増します。女性向けのかわいいカメラアプリについてはこちらをどうぞ。
都内の桜撮影おすすめスポット
都内には、おすすめの桜の撮影スポットがたくさんあります。例えば、目黒川沿いの桜はいかがでしょうか。
ライトアップされたピンク色の景色が美しく、ハート型の桜はインスタ映えするスポットとして注目されました。
また、歌手の福山雅治さんが「桜坂」を歌ったことで有名になった田園調布本町の坂や、東急池上線沿いの洗足池駅からすぐの洗足池公園の桜もとても綺麗です。
こちらはお散歩する犬や遊びにきた子どもが多く、のどかな雰囲気の写真が撮影できます。
一眼レフやフィルムカメラにも挑戦しよう
「もっと写真にこだわりたい!」と思ったら、写真集を参考にして練習してみるのはいかがでしょうか。
筆者のイチオシは、映画「さくらん」で日本の美を表現した蜷川実花さんの写真集。極彩色の蜷川実花ワールドに引き込まれるはずです。
高性能の一眼レフカメラやミラーレスは、花や幹の細かい部分も鮮明に撮影することができます。反対に、フィルムカメラはレトロな感じのカメラ。ふんわりと優しい雰囲気の桜の写真が撮影できます。
一眼レフカメラの基本設定やおすすめのメーカー、フィルムカメラに関しては、こちらの記事もぜひご覧ください。
一眼レフではニコンやソニー、フィルムカメラではライカで撮影した写真が個人的には好きですが、カメラ上達のためにも色々試してあなたのお気に入りを見つけてみてくださいね。
天野葵 /
ビギナーズ編集部 ライター
多趣味なコピーライター兼グラフィックデザイナー。趣味は料理と食べ歩き、ダンス鑑賞、素敵なカフェやギャラリー、銭湯めぐり。最近は洋楽と邦楽のhiphopを聴いています!