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ホールインワン保険には領収書が必要|適用対象や注意点を解説
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ホールインワンを達成することは、ゴルフプレーヤーにとってプレー経験や年数に関わらず喜ばしい出来事のひとつです。
熟練した経験者であっても確率が低いと言われているホールインワンを達成すると、祝賀会を開催し、記念植樹などで盛大にお祝いする風習があります。
参加人数によって費用は異なりますが、一緒にプレーした人数が10人程度の場合、およそ50万円程度かかると言われています。
ホールインワン保険は、こうしたホールインワンに伴う突発的な出費のための保険で、加入者の強い味方となっています。
ここでは、ホールインワン保険の特徴や、保険の補償を受ける際に不可欠な領収書に関する注意点などについて解説していきます。
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- ホールインワン保険とは
- 領収書を書いてもらう時の注意事項
- 保険の適用対象
目次
ホールインワン保険とは
ホールインワン保険は1982年から販売が開始されたゴルフに特化した保険で、ホールインワンやアルバトロスといった喜びを共有するためにかかった費用を補償することを目的とした保険です。
ホールインワン・アルバトロスの際に費用を補償する仕組み
ゴルフの経験や年数に関わらず、ゴルフプレーヤーにとってホールインワンやアルバトロスの達成は目標であり、夢のひとつと言えるでしょう。
ホールインワンやアルバトロスの達成時には、盛大に祝賀会や記念植樹を行う風習がありますが、これらの費用は全て達成者が負担することが暗黙の了解となっています。
そこで登場したのがホールインワン保険で、お祝いのために必要な諸費用を補償してくれるというものです。
ただし、あくまでもお祝いのためにかかった費用に対して支払われるもので、賞金のような形でお金をもらえるわけではありません。
保険会社によって補償費用は異なりますが、大手保険会社の場合、最大で30~100万円程度が補償される内容となっています。年間の保険料は3,500円程度からとなっており、比較的加入しやすい金額だと言えるでしょう。
保険を受け取るための条件
医療保険や自動車の任意保険と同様、ホールインワン保険にも補償を受けるための条件が設けられています。そこで最も重要なのは、ホールインワンを達成したという証明です。
第三者による目撃
ホールインワン保険を取り扱う各保険会社では、不正受給がないようにホールインワンを目撃した人が必要です。
例えば、一緒にコースをまわったプレーヤーやゴルフ場のスタッフが目撃したという証拠が求められます。
セルフプレーではキャディが同行しないことから、その場に他の業者が偶然居合わせでもしない限り目撃されない可能性が高いので注意が必要です。
このような状況から、セルフプレーでホールインワンを達成しても保険の対象にならない場合があります。実際に詐欺が行われたこともあるため、特に警戒されているのです。
記録映像
ホールインワンの瞬間を捉えた記録映像なども、ホールインワン達成の証明になります。映像で証明できれば、第三者の目撃がなくとも客観的に証明できるツールとして認められます。
例えば遊遊保険では、ショットからホールインまで連続した映像で、日時、場所、達成者の個別確認が可能なものが必要だという記述があります。
従来と比べて近年では、スマホで簡単に動画の撮影ができるため、ホールインワンに備えてプレーヤー同士で撮影し合うなどの工夫を凝らしてみてはいかがでしょうか。
保険を受け取るために必要な書類
ホールインワン達成時にかかった費用の補償が適用されるには、ホールインワンを達成したことを証明する書類や領収書が欠かせません。
ホールインワン達成証明書
ホールインワン達成証明書とは、ホールインワンの達成を目撃した他者によって署名された証明書のことを指しています。
署名が認められるのは、一緒にコースを周ったプレーヤー、ゴルフ場の責任者、キャディなどの同伴競技者以外の第三者に限られています。
ただし、第三者という概念は保険会社によって異なるため、加入する保険会社の規約をきちんと確認するなど、補償の対象外にならないように注意が必要です。
領収書
毎年の申請が必要な確定申告では、経費を計上するために領収書が重要となりますが、ホールインワン保険の補償を受ける際も同様です。
日本では、ホールインワン達成を記念する目的で行われる祝賀会や記念植樹などは達成者主催で行われるというのが暗黙のルールとなっています。実際に補償を請求する際には、お祝いのためにかかった費用の領収書が必要です。
また、保険会社によって補償範囲は異なります。加入する保険会社の規約を確認すると共に、関連する領収書はきちんと保管しておくことが大切です。
領収書を書いてもらう時の注意事項
ホールインワン保険の補償を受ける際に必要な領収書には、以下のような注意点があります。事前に知っておくと便利です。
宛名は契約者の個人名を書く
ホールインワンの達成は、中級から上級のアマチュアプレイヤーでは2,000ラウンドに1回程度と言われており、非常にめずらしい出来事だと言えます。
しかし、いつどのタイミングでホールインワンを達成できるかわからないため、いつホールインワンを達成しても困らないように、気に留めておくと良いでしょう。
領収書の宛名は、保険の契約者本人の氏名になっていなければなりません。誤って団体名や会社名などにしないように注意しましょう。
また、宛名が空欄のままだったり「上様」となっている場合は、税務上の理由で認められないケースがあります。
但し書きは祝賀費用だと分かるように
祝賀会を開催した場合、領収書の但し書きを「飲食代」にしてしまいがちです。保険で補償を受ける際には、祝賀会の領収書であっても但し書きが「飲食代」となっているものは認められないので、注意が必要です。
また、記念品を作成した場合でも、「品代」という但し書きは認められません。
具体的には、「ホールインワン達成時の祝賀代」や「ホールインワン記念品購入代」など、ホールインワンのお祝いで使われた費用であることがわかる但し書きにすることが大切です。
ただし、加入している各保険会社によって条件が異なるケースがあるため、事前に確認しておくようにしましょう。
補償の対象外になる可能性がある商品券
ホールインワンを達成した記念として、一緒にコースを周ったプレイヤーやキャディに対し、記念品を贈る場合があります。
このような記念品に関する費用については、多くの保険会社の補償対象に含まれています。ただし、商品券や現金などは、補償の対象外としている保険会社もあるので注意が必要です。
例えば、楽天損保、遊遊保険、共栄火災海上保険などは支払い対象から除外しているため、きちんと契約内容を確認する必要があると言えるでしょう。
保険の適用対象
保険の適用対象は、祝賀会を始めとするホールインワンに関連していればほとんどの場合で補償を受けられます。
ここでは、保険の適用対象について順に解説していきます。
記念品の購入費用
一緒にコースを周ったプレーヤーやキャディに贈る記念品の購入費用は、ホールインワン保険の補償対象となっています。
ゴルフタオルやゴルフボールが定番ですが、独自のデザインを施したクオカードなどもあります。商品券や現金などは補償対象外ですが、クオカードに関しては独自のデザインであれば認められることもあります。
クオカードは持ち帰る際の荷物にならず、手軽に利用できることから記念品の中でも人気が高く、近年では頻繁に選ばれています。
キャディに渡す祝儀
ホールインワンを達成した際のプレースタイルがセルフプレーだった場合、キャディは同行しないため、祝儀を渡す必要はありません。しかし、グループでのプレーではキャディが同行する場合がほとんどです。
キャディが同行の際にホールインワンを達成した場合、キャディにお礼の意味を込めて祝儀を渡すケースがあります。
祝儀の相場は1万円程度で、多くても3万円程度です。現金は補償対象外となっていますが、キャディへの祝儀は認められることがほとんどです。
ただし、領収書がなければ補償が受けられないため、ゴルフ場に相談して領収書をもらうようにしましょう。
祝賀会の費用
祝賀会というと大掛かりなパーティーのようなイメージが強いかもしれませんが、ホールインワンの達成を祝って開催される集まりというのは、つまり飲み会などのことを指しています。
お祝いを兼ねて開催される記念コンペも補償対象となっていますが、保険金以上に高額の費用がかかる可能性があるため、小規模に抑えることもポイントです。
小規模の場合でも、参加人数によっては100万円を超える費用がかかる可能性もあります。回数や参加人数に制限を設けていない保険会社が多いですが、契約者本人分だけは認められない場合がほとんどです。
ゴルフ場への記念植樹
ホールインワンを達成した記念に、ゴルフ場に記念として植樹するという風習もありますが、どちらでも良いという意見も囁かれています。
この場合、若木では2~3万円程度ですが、定期的な剪定などの管理費用がかかるため、相場は大体10万円程度です。キャディへの祝儀と同様に、ゴルフ場から領収書をもらうことを忘れないようにしましょう。
ちなみに、ゴルフ緑化促進会ではホールインワンを達成してホールインワン保険が支払われた際に、保険金の一部を寄付することで緑に溢れた国土作りに貢献しています。
必ず祝わなければいけないのか
そもそもホールインワンの達成を祝う風習は海外には無く、日本独自の風習だと言われています。
そのため、多くの保険会社では、海外でプレーした際のホールインワン達成は認めておらず、日本国内でのプレーに限定する場合がほとんどです。
バブル期には、ホールインワンを達成したお祝いとして祝賀会の開催や記念植樹、記念品の贈呈などにお金をかけることが習慣化しており、一度のホールインワンで100万円程度の費用が必要だと言われていました。
しかし、バブルの崩壊と共にさまざまな分野で個人の出費を抑制する動きが見られ、近年は盛大にお祝いするよりも記念品の贈呈や小規模な祝賀会で済ませるケースが増えつつあります。
ホールインワンの達成を盛大に祝う風習は、お金持ちによる幸運のおすそ分けという説もあります。ホールインワンは長年プレーしていても達成できる確率が非常に少ないことから、大変運が良いことと捉えられています。
運を使い切ると次に悪いことが起こる可能性があると考えられ、厄払いのために盛大なお祝いが行われるという説もあります。
しかし、近年はそういった風習や迷信に囚われることなく、ホールインワンを達成しても誰にも伝えないプレーヤーもいるのが実情です。結論としては、ホールインワンを達成した時に必ずしも祝う必要はないと言えるでしょう。
そうは言っても、勤務先や取引先の相手との接待ゴルフの場合、スムーズな契約に繋げるために盛大な祝賀会が必要なケースもあります。そのため、TPOに応じてお祝いの規模を使い分けることも大切だと言えるでしょう。
補償を受けられるようにきちんと確認しよう
ホールインワン保険は、ゴルフプレーヤーが突然のホールインワンで多額の費用が必要になった際に補償してくれる安心材料のひとつだと言えます。
また、多くの保険会社で補償対象は変わりませんが、領収書の宛名や但し書きに注意すると共に、保険料や補償金額を慎重に検討する必要があります。
保険会社によってはゴルフ場の往復時の事故や怪我の補償もプラスされているケースもあるため、自分に合った保険を選び、安心してホールインワンの達成を目指しましょう。
ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター
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