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麻雀初心者向けの基本ルールを解説!覚えやすい役も紹介
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2018年に設立された競技麻雀ナショナルプロリーグ「Mリーグ」の影響から、幅広い年齢層で麻雀が楽しまれるようになりました。「麻雀を打てるようになりたい」「もっと上手くなりたい」という初心者の声も、頻繁に聞かれます。
今回は、これから麻雀を始める初心者が知っておくべき基本の「キ」を解説します。ルールやセオリーを筆頭に、上達に向けた取り組みやポイントについてもお話しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
初心者が知っておくべき「麻雀の基本」
まずは麻雀のルールをしっかりと抑えましょう。意外と知られていない歴史やルーツにも触れていきます。
麻雀とは?
麻雀は、中国発祥の4人向けのボードゲームです。手元の牌を組み合わせて役を作り、先に3組の役を作って「和了(アガり・ホーラ)」した人が勝利となります。
役の種類は数多くあり、その組み合わせによって点数が決まるルールです。
麻雀の歴史は古く、中国において千年以上の歴史を持つ「マーチャオ(紙牌)」が起源されます。140年前頃、中国年号での「清朝末期」に港町である「浙江省寧波(ニンポウ)」で、現代の麻雀の形が完成されたといいます。
麻雀のルールを簡単に表すなら、「ドンジャラ」と「ポーカー」です。どちらも役を作るボードゲーム・テーブルゲームであり、大まかなルールや考え方は麻雀と共通します。
麻雀のルールと流れ
麻雀の試合を「対局」といい、対局ごとに1人のプレイヤーが「親」となります。対局には「東風戦」と「東南戦(半荘戦)」といった2つの形式があります。
「東風戦」は親が1順することで終局になるため、短時間で勝負したい場合に最適です。比較的運に左右されやすいので、カジュアルな対局に向いています。
一方の「東南戦」は、親が2順したら終局です。公式大会などは原則、「東南戦」でおこなわれます。
対局の一般的な流れですが、各プレーヤーは全ての牌を裏返してよくかき混ぜます。これを「洗牌(シーパイ)」といいます。
次に、各プレーヤーが上下2枚かつ17列の「牌山(ハイヤマ)」を作り、親を決めます。親は14枚、子は13枚になるように牌を取ります。なお、最初に手元に持ってきた牌を「配牌(ハイパイ)」といいます。
4人のプレイヤーは「東家(トンチャ)」「南家(ナンチャ)」「西家(シャアチャ)」「北家(ペーチャ)」いずれかの「風(カゼ)」となり、1局ごとに変わります。
ルールによるものの、「東家」あるいは「南家」がその局の親となります。
親は役を作ったときの点数が1.5倍になったり、アガった際に「連チャン」して、再度親を継続できたりします。つまり、親になることは対局において有利になり、連チャンすればより多くの点数を稼げるわけです。
親は14枚の牌の中から不要な牌を1枚捨てますが、この牌のことを「捨牌(ステハイ)」といいます。
その後、南家・西家・北家の順番で、牌山から牌を1枚引き、1枚捨てることを繰り返し、手配を入れ替えながら役を完成させていきます。
麻雀のルールは多岐にわたり、特定の牌の組み合わせによって得点が変わるなど、複雑な要素も含まれています。しかし、基本的なゲームの流れを理解し、実際にプレイして慣れていくことが重要です。
数字の数え方
麻雀では、中国語にもとづいた数字の読み方をします。以下、対応する数字と読み方をまとめたのでご覧ください。
- 1:イー
- 2:リャン
- 3:サン
- 4:スー
- 5:ウー
- 6:ロー
- 7:チー
- 8:パー
- 9:キュウ
これらの読み方については、暗記してしまうのが手っ取り早いです。麻雀では必ず使う言葉なので、実際に打ちながら覚えましょう。
役の作り方
麻雀における役の基本形は、「3枚1組が4組」+「同じ牌2枚1組」です。これを「4メンツ」+「1アタマ」といいます。
ここでいう「メンツ」とは牌の組み合わせのことで、「順子(シュンツ)」「刻子(コーツ)」「槓子(カンツ)」の3種類があります。
「順子(シュンツ)」は数字が連続している3枚の同一牌の数牌。
「刻子(コーツ)」は同じ牌の組み合わせ。
「槓子(カンツ)」はカンで作った同一牌4枚の組み合わせのことです。
そして、「同じ牌2枚の組み合わせ」を「アタマ」あるいは「雀頭」(ジャントウ)と呼びます。
牌の種類:萬子・索子・筒子
麻雀における萬子(マンズ)、索子(ソーズ)、筒子(ピンズ)は、それぞれ異なる種類の数牌を指します。これらはトランプでいうところのスペード・ハート・ダイヤ・クラブに相当し、各種類には1から9までの数字が描かれています。
萬子は、牌の上側に黒色で漢数字、下側に赤色で「萬」が描かれています。「一萬(イーマン)」「二萬(リャンマン)」など、数日ごとに呼び方が異なるわけです。
筒子は青色を基調とした見た目の牌で、表面に丸い筒が描かれています。
一説によると、筒子の図柄は中国の貨幣を表しており、その穴の部分が筒状になっていることから筒子というそうです。「一筒(イーピン)」「二筒(リャンピン)」などがあります。
索子は、竹が描かれている緑を基調とした牌です。その絵柄は金を束ねるヒモを表すとされています。「一索(イーソウ)」「二索(リャンソウ)」などと呼びます。
牌の種類:風牌・三元牌
風牌は東・南・西・北の4つの方角を表す牌で、これらは「東(トン)」、「南(ナン)」、「西(シャー)」、「北(ペー)」と呼ばれます。仮に自風が南である場合、南の風牌を3つ集めると、1つの役が完成して和了できるのです。
三元牌は「字牌(ジハイ)」とも呼ばれ、「白(ハ)」「發(ハツ)」「中(チュン)」の3種類があります。
これらは役牌であり、個々を3つ集めるだけで和了できます。三元牌を全て3枚ずつ集めると「大三元」という役満になるのがポイントです。
ドラ
ドラ」とは、特定の牌を持っていると得点が加算される特殊牌のことです。
「ドラ牌」とも呼ばれ、和了ったときにドラ牌を持っていた場合、1枚ごとに1翻が加算されます。和了時に「持っているだけで点数が上がる牌」といえばわかりやすいでしょう。
ただ、ドラは役ではありませんので、それを持っているだけでは和了できません。ドラは全員が利用できるボーナスのような仕組みで、その牌をたくさん集めれば一発逆転を狙えます。
鳴き:ポン・チー・カン
「ポン」は自分が同じ牌を2枚持っている時に、他のプレイヤーが捨てた3枚目をもらうことです。「チー」は順子を作る行為で、自分の左側のプレイヤーが捨てた牌をもらい、連番の3枚目をもらいます。
「カン」は4枚同じ牌を集めるもので、少し特殊です。カンによってドラが増える可能性はあります。
ただ、ドラが増えても自分が和了れなければ意味がないので、カンをするときは慎重に判断しましょう。これらを麻雀のルール上、「鳴く」と呼びます。
なお、「ポン」や「チー」をおこなうと、一部の役が成立しなくなる可能性があります。一度でも鳴くと後述する「立直(リーチ)」が不可になるのです。
ツモとロンの違いとは?
「ツモ」は、自分が引いた牌で和了ことを意味します。「ツモ和了(アガり)」の場合、その得点は他の全プレイヤーから均等に受け取ります。
一方の「ロン」は、他のプレイヤーが捨てた牌で和了ことです。「ロン和了(アガり)」の場合、和了牌を捨てたプレイヤーから全ての点数を受け取ります。
「役満」とは?
麻雀における役満(ヤクマン)とは、難易度の高い特定条件を満たしたときに成立する役のことを指します。
役満は子の場合は32,000点、親の場合は48,000点となり、これは麻雀における最高得点です。役満は全12種類存在し、それぞれに成立条件があります。
たとえば「九蓮宝燈(チューレンポウトウ)」という役満は特定の手牌で成立し、「天和(テンホー)」は親で配牌をもらった段階で成立します。
また、役満の中には「ダブル役満」と呼ばれるものも存在し、特定の条件を満たすと点数が2倍となります。
役満は麻雀の醍醐味の1つであり、多くのプレイヤーが一度は達成したいと思うものです。しかし、その成立条件の難易度から、実際に役満を作るのは大変難しいでしょう。奇跡と奇跡が重なりあったときに生まれる役ともいえます。
初心者におすすめ!覚えやすい麻雀役5選
麻雀には多数の役があり、完成させる難易度と和了ったときの点数が比例します。ここでは、初心者が覚えやすい「頻出する=完成させやすい」役を5つご紹介します。
立直
「立直(リーチ)」は、あと1つの牌で和了できる「聴牌(テンパイ)」状態になったことを他のプレイヤーに宣言することです。
一度立直すると、手牌を変えられなくなりますが、和了時に立直という役が上乗せされ、点数が高くなります。
立直後を「開門状態」となり、実質的に「私はもう和了直前です」と宣言するに等しいです。他のプレイヤーからは警戒されますので、状況に応じて立直するべきか、しないまま和了を目指すか判断してください。
断么九
「断么九(タンヤオ・タンヤオチュー)は、手牌が全て2〜8の「中張牌」で構成されている場合に成立する役です。わかりやすくいうと、手牌に1と9の数牌や字牌が含まれていない場合に和了できる役となります。
断么九は比較的成立しやすく、他の役との複合も容易です。そのため、麻雀の基本的な役とされています。
平和
「平和(ピンフ)」は門前状態であること、全ての面子が順子で構成されていること、雀頭が役牌でないこと、テンパイ時の待ちが両面待ちである場合に成立する役です。
「立直」と複合しやすく、気づいたら成立していた、なんてこともあるでしょう。
平和は待ちの形と雀頭の条件に注意が必要です。待ちの形が両面待ちでない場合や、雀頭が役牌である場合は、他の条件が満たされていても平和は成立しません。
成立条件を覚えるのが難しいかもしれませんが、意外と作りやすい役です。
混一色
「混一色(ホンイツ)」は、萬子・筒子・索子のいずれか一種類と、字牌だけを使って和了ると成立する役です。メンツの組み合わせは順子・刻子・槓子、どれでも構いません。
混一色は点数が少し高い3翻役ですが、鳴いて和了ると2翻になる「食い下がり」が起こります。つまり、ポンやチーをせずに役を成立させる方が、より高得点になるわけです。
混一色は狙いやすい役ですが、必要のない数牌ばかりを捨てるため、他のプレーヤーに手が読まれやすいのがネックです。そのため、この役を狙うときは、牌の捨て方に気を配りましょう。
七対子
七対子(チートイツ)は、2組の牌である「対子(トイツ)を7組揃えることで成立します。萬子・筒子・索子や字牌などを含め、同じ牌を2種類ずつ集めきれば和了できる特殊な役です。
他の役との複合を狙いやすい役で、「断么九」や「混一色」と組み合わせるのがおすすめです。成立条件を覚えやすいので、配牌がよければ積極的に狙ってみましょう。
麻雀上達の近道とは?初心者におすすめの特訓法
ここからは、麻雀初心者におすすめしたい学習法や上達のコツをご紹介します。
麻雀関連のWEBサイトや書籍を読む
麻雀関連の解説サイトや書籍を読むことで、待ち方や役の特徴、成立条件、符計算の基本などを学べます。麻雀のルールや基礎的なスキルを身につける上で、これらの情報は重宝するでしょう。
特に有効なのが、譜計算の問題集です。符計算とは、和了時に受け渡される点数棒の算出方法を意味します。これは自身あるいは相手が和了った際に何点もらうのか、何点渡すのかを算出するための計算式です。
符計算には手牌構成にもとづく基本的な計算方法や、特定の待ち形による符の加算、役牌の取り扱いなど、複数の要素が含まれます。
符計算の練習問題は、初心者からプロレベルまで幅広い難易度で用意されており、段階的にスキルを高められます。特に多面待ちの練習問題を解くことで、複数の牌を待つ際の把握力を鍛えられるでしょう。
麻雀の符計算について調べると、早見表などがヒットするはずです。実際のところ、カジュアルにプレイするだけなら、表を使って計算するのが早いでしょう。
しかし、自力で計算できるようなれば、対局の状況に応じた立ち回りができるようになります。
覚えなくても困りませんが、本気で麻雀が上手くなりたいなら譜計算を学んでおきましょう。
麻雀の解説動画や番組を見る
YouTubeや「VOD(ビデオ・オン・デマンド)」で配信されている麻雀の解説動画や対局番組はとても参考になります。初心者におすすめなのが、YouTubeの「麻雀入門系動画」です。人気のVtuberやプロ雀士が解説している動画がいいでしょう。
麻雀はそのイメージから、「複雑でとっつきにくい」イメージのあるボードゲームです。著名なストリーマーやプロが解説する動画は内容が充実していて、初心者でもわかりやすいように編集されています。
また、VODで麻雀番組やプロの対局を見るのもおすすめです。Mリーグやプロ雀士による白熱した対局からは、打牌選択を中心に「勝つための立ち回り」を学べます。
おすすめのVODは「ABEMA」で、24時間視聴できる麻雀チャンネルがあります。オリジナルの麻雀番組やMリーグの生中継が見放題なので、麻雀上達のために見てみるといいでしょう。
こちらの記事で「ABEMA」について詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
麻雀アプリで実際に打ってみる
麻雀上達の近道は、「習うより慣れろ」です。麻雀アプリで対人戦に挑戦し、対局を通じて腕を磨くといいでしょう。ここではおすすめの麻雀アプリを紹介します。
Maru-Jan
「Maru-Jan」は初心者から上級者まで楽しめる基本プレイ無料の本格オンライン麻雀ゲームです。
「Maru-Jan」にはブラウザ版とアプリ版があり、Windows PCやiOS、Androidデバイスでプレイできます。
Android版のみ、ソロプレイモードの「麻雀力強化道場」が実装されており、自分のペースで麻雀の特訓ができるでしょう。
Maru-Jan App
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ポイ活&懸賞麻雀
スキマ時間におすすめのアプリが「ポイ活&懸賞麻雀」です。女性人気の高いアプリで、麻雀で遊ぶだけでポイ活ができたり、懸賞に応募できたりします。
NPCとの対局がメインになるため、「対人戦は不安」という人にぴったりです。
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まとめ
近年はMリーグの設立から、「麻雀=競技性の高いゲーム」のイメージが定着しました。一昔前に比べると、若年層のプレイヤーの増加した印象です。
これには、無料で遊べるオンライン麻雀ゲームの普及も大きく影響すると考えます。
様々な要因から麻雀のハードルが下がった一方、「もっと上手くなりたい」という声が聞かれます。
麻雀は理屈よりも実践が重要です。ただ、YouTubeやVODなどの解説動画や番組を見たり、書籍で学んだりすることも大切ですね。
麻雀の上達を目指す初心者は、ぜひ本記事や各メディアの情報を参考にしてください。
また、こちらの記事ではおすすめの麻雀ゲームアプリやPCで遊べるオンライン麻雀ゲームを紹介しています。記事を参考に、自分に合ったものを選んで遊んでみてくださいね。
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ポメラニアン高橋 /
ビギナーズ編集部 ライター
ラーメンとロックをこよなく愛する洋犬ライター