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[初心者向け]サッカーのポジション解説|名前や役割・番号の意味など基本知識を知ろう

サッカーにはさまざまなポジションがあり、サッカー観戦しているとき、誰がどんな役割なのかわからなくて混乱したことはないでしょうか。確かにポジションは多いですが、基本構成を理解すればわかりやすいです。今回、サッカーの各ポジションや豆知識について解説します。
[初心者向け]サッカーのポジション解説|名前や役割・番号の意味など基本知識を知ろう

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サッカーのテレビ中継などで、「フォワード」や「ボランチ」や「ツートップ」など、ポジション名がたくさん出てきて、その意味がよくわからず、困ったことはありませんか。

サッカーは11人と大人数で行うため、どうしてもポジションが多くなってしまいますが、基本構成を知れば、誰でもすぐに覚えられます。

そこでこの記事では、ポジションの基本構成含め、各ポジションについて詳しく紹介します。あわせて、よく耳にするポジション名やポジションについての豆知識も取り上げます。ポジションを理解して、サッカーを今まで以上に楽しみましょう。

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ポジションとは

ポジションとは、各選手の配置や攻守における役割を表すものです。

サッカーではポジションは大きく4つに分けられ、さらにそのポジションを3つに細分します。こうしたポジションの基本構成について紹介します。

サッカーのポジションは大きく分けて4種類

サッカーポジション1
  • フォワード(FW)
  • ミッドフィールダー(MF)
  • ディフェンダー(DF)
  • ゴールキーパー(GK)

サッカーのポジションは、以上の4つに分けられます。FW、MF、DFについては、さらに3つに分類されます。

フォワード(FW)

相手チームのゴール付近にいて、攻撃を中心にプレイするポジション。試合の中では一番目立つポジションでもあります。

フォワードの役割は、なんと言っても「点を取ること」です。とはいえ最近では、守備力も高いフォワードが重宝される傾向にあります。

ミッドフィールダー(MF)

コートの中央付近で、攻撃だけではなく、守備も担当するポジション。3~5人で構成されるポジションですが、さらに攻撃的MFと守備的MFに分かれます。

攻撃的なMFは、味方FWが点を取るためにパスを出したり、自分で点を取りに行ったり、主に攻撃の仕事をします。

守備的なMFは、自陣に攻め込まれたときに守備の起点にもなります。また前線へ長いパスを送ることもあり、攻守のバランスが求められるポジションです。

ディフェンダー(DF)

自分のチームのゴール近くにいて、点を取られないように守備を担うポジション。

体を張って相手の攻撃を防ぐ役割なので、背が高く体が強い選手が多いです。

ゴールキーパー(GK)

ゴールの番人であり、サッカー選手の中で唯一、試合中に手を使用することが許されているポジション。

最近ではフィールドプレーヤーの役割も求められていて、足元の技術が高いゴールキーパーが増えてきています。

基本ポジションをさらに3分類

サッカーポジション2

ゴールキーパー(GK)以外の基本ポジションをさらに「右・中央・左」に分けて、センター○○、サイド○○、ウイング○○と呼ぶこともあります。フィールドの中央エリアにいる人を「センター○○」、左右のタッチライン沿いにいる人を「サイド○○」や「ウイング○○」と言います。

また、左側を担当する場合は、「レフトサイド○○」、「レフトウイング○○」とレフトがつき、右側にいる人は「ライトサイド○○」、「ライトウイング○○」となります。

ポジションの基本構成
  • フォワード(FW)
  • ミッドフィールダー(MF)
  • ディフェンダー(DF)
  • ゴールキーパー(GK)

フィールド中央エリアにいる選手を「センター○○」、左右のタッチライン沿いにいる選手を「サイド○○」、「ウイング○○」と呼ぶ

フォワード(FW)
  • センターフォワード(CF):フォワードの中央
  • ウィング(WG):フォワードの両サイド
ミッドフィールダー(MF)
  • センターハーフ(CH):フィールドの中央
  • サイドハーフ(SH):中盤の左右に位置
ディフェンダー(DW)
  • センターバック(CB):ディフェンダーの中央付近
  • サイドバック(SB):サイドからの攻撃を守るポジション
ゴールキーパー(GK) ゴール前の守護神
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ポジションの役割

サッカーのポジションであるフォワード(FW)、ミッドフィールダー(MF)、ディフェンダー(DF)、ゴールキーパー(GK)それぞれの役割を詳しく見ていきましょう。

積極的に点を取りにいく「フォワード(FW)」

フォワード

エースストライカーなどのフォワード(FW)は、相手のゴール付近にいて、得点を取るポジションです。トップと呼ばれることもあります。

FWにはゴールするためのチャンスを作る選手もいます。チーム戦術によって、フォワード1人で「ワントップ」、2人は「ツートップ」、3人は「スリートップ」と言われます。

また近年では、チームとしての守備戦術は大幅にレベルアップしており、守備でのフォワードの役割も変化しています。フォワードは点を決めるだけでなく、相手選手に対して積極的にプレスをしたり、パスコースを遮ったりと守備面での貢献も求められています。

こうしたFWに含まれるセンターフォワード(CF)やウィング(WG)の位置や役割を紹介します。

センターフォワード(CF)

ターゲットマン、ポストプレイヤーとも呼ばれているセンターフォワード(CF)は、フォワードの中央のポジションであり、身長の高さやパワーがあり、得点力を最も求められます。

シュート能力だけではなく、絶対にゴールを決めるという強い意志も必要なポジションです。ドリブルで突破していくスタイルの人やディフェンスの裏へ飛び出してシュートを決めるスタイルの人もいます。

CFの世界で有名なプレイヤーは、元スウェーデン代表のズラタン・イブラヒモビッチ選手、ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド選手、イングランド代表のハリー・ケイン選手などです。日本代表では、大迫勇也選手、岡崎慎司選手、浅野拓磨選手などです。

ウィング(WG)

ウインガーとも呼ばれているウィング(WG)は、フォワードの両サイドのポジションです。アシストしたり、ドリブルでディフェンダーを抜き去ったり、テクニックを求められます。フォワード(FW)の中では、テクニック面に優れた人が担当しています。

WGは、アルゼンチン代表のリオネル・メッシ選手、ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド選手、ブラジル代表のネイマール選手、フランス代表のキリアン・ムバッペ選手など、サッカー界のスーパースターが集うポジションです。

守備と攻撃をこなす「ミッドフィールダー(MF)」

ミッドフィルダー

守備と攻撃のバランスが重要なミッドフィールダー(MF)はハーフと呼ばれることもあり、センターハーフ(CH)やサイドハーフ(SH)というポジションがあります。

攻撃面では、フォワードのポジションの選手に対してシュートのアシストパスを送ったり、時には自らドリブルでディフェンダーを抜き去ってシュートを放つなど、様々な役割を担います。

守備面では、チーム全体のバランスを整えながら、相手ミッドフィールダーをマークしたり、パスカットを狙ったりします。

戦術次第では、攻撃を重視したり、守備に重きを置いたり、さまざまな役割を担います。また、MFは、広い視野を必要とする「司令塔」と呼ばれることもあります。

センターハーフ(CH)

セントラルミッドフィルダーとも呼ばれるセンターハーフ(CH)は、フィールドの中央に位置し、オフェンス力に加えて、スティールなどのディフェンス力も優れている必要があります。

また、さまざまな役割をこなすため、運動量も多いポジションです。世界的には、クロアチア代表のルカ・モドリッチ選手、フランス代表のエンゴロ・カンテ選手、フランス代表のポール・ポグバ選手などが有名選手です。

サイドハーフ(SH)

中盤の左右に位置するサイドハーフ(SH)は、攻撃の重要ポジションです。スピードがあり、パスを出す能力やシュート力も求められます。

そのため、足の速い選手が担うことの多いポジションであり、有名なサッカープレイヤーも少なくありません。元オランダ代表のアリエン・ロッベン選手、ブラジル代表のフィリペ・コウチーニョ選手、元フランス代表のフランク・リベリー選手、日本代表の乾貴士選手、原口元気選手、久保建英選手などはSHです。

また、スーパースターのリオネル・メッシ選手、ネイマール選手なども、SHに含まれる場合があります。

ミッドフィールダーについてより詳しく知りたい方は、サッカーのミッドフィルダーとは?役割から必要な資質について解説をチェック!

ゴール周りを守る「ディフェンダー(DF)」

ディフェンダー

主にディフェンスを担当するディフェンダー(DF)は、バックとも呼ばれ、センターバック(CB)とサイドバック(SB)というポジションがあります。

また、最近では少ないですが、攻撃に積極的に参加するリベロと呼ばれる役割もあります。この記事では、CBとSBについての詳細を見ていきましょう。

ディフェンスに関する記事もあるので、気になる方はこちらもチェックしてくださいね。

センターバック(CB)

センターバック(CB)は、ディフェンダーの中央付近のポジションです。真ん中から攻撃してくる相手のフォワードを守り、対人プレーの強さやボール回しするためのボールコントロール能力も求められます。

守備のやり方次第では、相手選手に自由に身動きさせないストッパー、特定の選手をディフェンスしないスウィーパーと呼ばれる時もあります。スウィーパーは、高いスピードと判断力を持ち、リベロは、スウィーパーの進化版です。

スペイン代表のセルヒオ・ラモス選手、元スペイン代表のジェラール・ピケ選手、オランダ代表のファン・ダイク選手、フランス代表ラファエル・ヴァラン選手、日本代表の吉田麻也選手などは有名なCBです。

サイドバック(SB)

相手チームのサイドからの攻撃を守るサイドバック(SB)は、センターバック(CB)のカバーなどを行い、オフェンス力も求められるポジションです。

オフェンスでは、センタリングを上げるなどの役割がありますが、基本的には、守備がメインです。ブラジル代表のマルセロ選手、ドイツ代表のヨシュア・キミッヒ選手、日本代表の長友佑都選手などはSBです。

ゴールの要「ゴールキーパー(GK)」

ゴールキーパー(GK)は、手を使って相手選手のシュートをブロックするポジションです。ゴール前に位置し、味方に指示出ししたり、時にはボール回ししたり、ゴールキックしたり、さまざまな役割を担います。手足が長く、身長が高く、瞬発力、リーダー力があれば、優れたGKとなります。

GKがしっかりしていれば、相手チームから得点を取られることはありません。日本代表では川島永嗣選手、海外では元イタリア代表のジャンルイジ・ブッフォン選手、ドイツ代表のマヌエル・ノイアー選手がGKの代表格です。

フォワード(FW)、ミッドフィールダー(MF)、ディフェンダー(DF)との違いは、試合中にほとんど交代しないことです。しかも、他のポジションとは異なり、選手生命も長いです。そのため、ポジション争いが激しいと言えるでしょう。

キーパーだけの特別ルール

ゴールキーパーは選手の中で唯一、手を使ってプレーできる特殊なポジションです。キーパーは、保持していたボールを手から放した後に他の選手より先にボールに触れられません。また、6秒を超えてボールを持っていてはいけないというルールが適応されます。なんとさらに、キーパーは帽子の着用が認められていてます。

よく聞くあのポジション名について

「ボランチ」というポジション名を見聞きしたことはないでしょうか。こうしたよく耳にするポジション名について紹介します。

守備的なミッドフィールダー「ボランチ」

「ボランチ」は、ミッドフィールダー(MF)の中でも、ディフェンダー(DF)よりの守備的な役割を担うポジションです。1人だけボランチを担うのではなく、ダブルボランチ、トリプルボランチの時もあり、逆にボランチがいない可能性もあります。

また「ボランチ」は、「volante=ハンドル、舵取り」というポルトガル語が由来で、フィールド上では、司令塔を担当するポジションです。そのため、相手チームから厳しくディフェンスされます。必要な能力は、高い身体能力だけではなく、メンタルの強さ、冷静さ、視野の広さなどです。

スペイン代表のアンドレス・イニエスタ選手は、もっとも有名なボランチです。日本では、遠藤選手や長谷部選手などがそうです。ちなみに、ボランチは、ブラジルと日本以外では使わないサッカー用語です。

最近のサッカー中継を見ていると「アンカー」と表現していることが多く、このアンカーとは「碇(=anchor)」という意味。ボランチとアンカーには明確な定義はなく、同じような意味で使われています。

特定の攻撃的選手「シャドーストライカー」

シャドーストライカーというポジションもあります。シャドーストライカーは、「影のストライカー」であり、ストライカーであるセンターフォワード(CF)の後方にいて、ゴールを狙っています。CFよりも、相手選手からのディフェンスが厳しくないため、得点を取りやすいです。

こぼれ球をシュートしたり、ミッドフィールダー(MF)からのスルーパスに反応して得点を決めたり、シュート力や俊敏性を求められます。ネイマール選手やリオネル・メッシ選手などのスーパースターも、ワールドカップなどでは、シャドーストライカーとして活躍していたこともあります。

ポジションの人数を表すフォーメーション(システム)

ポジションのフォーメーションは、ディフェンダー(DF)、ミッドフィールダー(MF)、フォワード(FW)の順に数字で表現します。「3-5-2」であれば、「ディフェンダー(DF)3人、ミッドフィールダー(MF)5人、フォワード(FW)2人」というフォーメーションです。

他にも、「4-3-3」「4-4-2」などのフォーメーションがあり、ミッドフィールダー(MF)の多いスタイルが昨今の主流です。時代によって、流行のフォーメーションは異なります。

サッカーポジションについての豆知識

サッカーのポジションについてのちょっとした豆知識も頭に入れておきましょう。背番号、フォーメーションなどについて紹介します。

背番号は自分の好きな番号を選んでいるわけではない!?

サッカー選手がつけている背番号は、選手が好きなナンバーを選んでいるわけではありません。番号は、ポジションによって変わります。

背番号 ポジション
1 ゴールキーパー(GK)
2、3、4、5 ディフェンダー(DF)
6、7、8、10 ミッドフィールダー(MF)
9、11 フォワード(FW)

背番号1は、GK以外、つけられません。2~5はDFの背番号であり、その中でも5番は、リーダーがつける可能性が高いです。6、7、8、10はMFで、6、7は、試合をまとめるような役割を担います。10番は、キャプテンのケースが多いです。

ただし、選手が好きなように背番号をつけていることも多いです。ベッカム選手が77番をつけていたり、長友選手が55番をつけていたり、選手によって番号選びの意図は異なります。また、オランダやアルゼンチンでは、アルファベット順に番号を決め、メキシコリーグでは、3桁のナンバーもあります。

ドイツでは13番にストライカーのイメージがあり、伝説的なヨハン・クライフ選手がつけていた14番も、特別な意味を持ちます。ディ・ステファノ選手、ロナウド選手、バティストゥータ選手、釜本邦茂選手などがつけていたストライカーのイメージの強い9番にこだわる選手も少なくありません。

ルール上はポジションは2つだけ!?

サッカーの規則においては、ポジションはゴールキーパー(GK)とその他フィールドプレーヤーの2つだけです。

フォワード(FW)、ミッドフィールダー(MF)、ディフェンダー(DF)はフィールドプレーヤーとなり、ルール上、明確なポジションの決まりはありません。GKだけは、同じチームの選手であっても、違う色のユニフォームを着ることも規則として定められています。

11人制も8人制も同じ!?

サッカーの試合は11人で行われるものですが、少年サッカーにおいては、8人制を用いる時があります。11人制とルールはほとんど同じですが、コートサイズなどが異なります。8人制は、子どもたち全員が試合に出られ、サッカーを楽しめるようなルールになっています。

  11人制 8人制
コートサイズ 68×105m 50×68m
センターサークルサイズ 9.15m 7m
ボールサイズ 5号球 4号球
PK方式 5人 3人
フリーキックやコーナーキックで近づける距離 9.15m 7m
試合時間 45分ハーフ 15~20分ハーフ
選手交代 審判の承諾を得る 自由
交代要員
  • 全国高校サッカー選手権大会:4人まで
  • Jリーグ、ワールドカップ:3人まで
  • 親善試合:6人まで
3人まで
審判 主審、副審2人、第4の審判 主審、副審2人、任意の第4の審判、もしくは、主審と補助審判

コートやボールの大きさ、試合時間、交代要員、審判の人数など、11人制と8人制で異なります。また、11人制サッカーの交代要員は、試合の種類によって違います。

ポジションを理解してサッカーを楽しもう

サッカーには、フォワード(FW)、ミッドフィールダー(MF)、ディフェンダー(DF)、ゴールキーパー(GK)というポジションがあります。しかも、それぞれのポジションを細分化してセンターフォワード(CF)、センターハーフ(CH)、サイドバック(SB)、ウィング(WG)などと呼ぶ場合もあります。

守備的なミッドフィールダーを「ボランチ」、特定の攻撃的プレイヤーを「シャドーストライカー」と呼ぶこともあります。

少年サッカーは8人制で行われていたり、選手たちの背番号には意味があるなどの豆知識を含めてポジションのことを知っておくと、サッカーを今まで以上に楽しめるでしょう。

現在、色々な国のサッカーをライブ中継で見ることができるので、専門家のポジション解説も含めて楽しめますよ。

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ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

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