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ベース用エフェクターの種類と効果を比較!初心者のための基礎知識
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楽器のサウンドに様々な変化をつけたり、高音や低音などのバランスを自分の好きに調整することが出来るエフェクター。
ギターに比べるとベースはエフェクターを使用するシーンが少なめです。表現の幅が広がるなら使ってみたいものですが、バンドサウンドの根底を支えるベースに対してエフェクト効果が必ずしもプラスに働くわけではありません。
しかし、それぞれのエフェクターがどういった効果を持っているのかをしっかり理解していれば場面場面に合わせて最適に使い分けることが出来ます。今回はベース用エフェクターの種類とそれぞれの効果をご紹介させていただきます。
目次
エフェクターは大きく分けて2種類
一口にエフェクターといっても非常に多くの種類がありますがまずが、大枠としてコンパクトエフェクターとマルチエフェクターの2つのタイプがあります。まずはそれぞれの違いを確認していきましょう。
コンパクトエフェクター
歪み・うねりなどのさまざまな種類の効果がエフェクターにはありますが、コンパクトエフェクターは歪みであれば歪みだけというように、効果の1種類のみに特化して製造されている小型のエフェクターを指します。
サイズも小さくギターバッグのポケットにも入るので持ち運びもラクラク。写真の通りツマミも2.3個なので操作はシンプルで分かりやすいのはもちろん、そのツマミを使って1つのエフェクト効果に対して細かな微調整が出来るのも特徴です。
さらにコンパクトエフェクターの殆どはアナログ回路で作られており、エレキベースが出している電気信号も同じくアナログ信号なので、デジタル回路で作られているマルチエフェクターよりも楽器本来のサウンドを損なわずにエフェクトをかけられるのです。
マルチエフェクター
多くのスイッチ・ツマミが付いているこのエフェクターはマルチエフェクターと呼ばれるものです。多いもので1台に50種類以上のエフェクト効果を搭載しているモデルもあります。
コンパクトエフェクターよりもやや操作が複雑ですが、この一台でほとんどのエフェクト効果をカバーできるのでコンパクトエフェクターをいくつも買い揃える必要が無く、非常にお手頃なのが人気のポイントです。
とても便利なマルチエフェクターはデジタル回路で製造されているものがほとんどなので、デメリットとしてはベースから出ているアナログ信号をデジタル変換しているのでアナログほど自然な音色でないと言われております。
ベース用エフェクターじゃなきゃダメ?
ギターのエフェクターに比べてベース用のエフェクターは販売されているモデルが比較的少ないです。お店に行って欲しいエフェクト効果を持っているエフェクターがギター用のものしか無いこともたまにあります。
効果の種類がが同じならばギター用のエフェクターでもエフェクトは一応かかります。しかしギターようはあくまでギターが出せる音域にエフェクトをかけることを想定して作られたものなのでベースの低音には十分に対応しきれません。
もちろんベース用エフェクターはベースの出す低音に対してしっかりエフェクトがかかるように設計されていますので、やはりベースの音に対してエフェクターの効果を使いたいのであればベース用エフェクターを使用することをオススメします。
ダイナミクス系
エフェクターには音色を変えるだけではなく、音量の均一化や抑制をしてくれる効果を持ったものがあり、このダイナミクス系のエフェクターは言葉の通り音の強弱に効果を与えるエフェクターです。
コンプレッサー
音色がはっきり変わるわけではないので効果がわかりづらいエフェクターですが、これから紹介する中でも初心者に是非おすすめしたいエフェクターです。その効果とは大きすぎる音を抑え、小さすぎる音を持ち上げ、音の大きさを均一に調整してくれるというものです。
初心者のうちは弾くのに精一杯で一音一音の大きさまではなかなか気が回りませんが、コンプレッサーが音のツブが揃えてくれることでムラが出なくなるので安定した演奏ができるようなります。また音圧も上がりますし、音の伸びも良くなるという利点もあります。
とても便利なエフェクターですが使用中は音の強弱が付けづらくなりますので状況によって使い分けることが重要です。またコンプレッサーを使わずに音の強弱や粒立ちを自分でコントロールできるように練習するのが望ましいので、頼りすぎないように注意しましょう。
リミッター
こちらは先程のコンプレッサーの大きすぎる音を小さく抑える効果をより強制的に施すエフェクターです。文字通りベースの音にリミット(制限)をかけるもので、設定した音量以上のを強制的にカットする効果があります。
一定以上のの音の大きさに制限をかけているだけなので、コンプレッサーとの違いとしてはその制限内であれば強弱をつけることが出来る部分です。
歪み系
ギターでも一般的な歪み系、ハードロックなどの激しい音楽ジャンルでよく用いられるサウンドです。マイクなどで大声を出すと音がバリバリッと割れますが、そんな音の感じだとイメージしていただけるとわかりやすいかもしれません。
歪みとは電子回路に限界以上の入力・出力がかかったときに起きる症状で、この歪み系はエフェクターのチカラでリミットオーバーを強制的に起こすためのものです。
オーバードライブ
真空管アンプを使用したときのような歪みが再現できます。オーバードライブはベースエフェクターの中でも比較的種類の多いもので、歪みの大きさやサウンドの特徴にも幅があるので自分好みの物を探してみましょう。
ディストーション
オーバードライブよりも歪みの強いサウンドが特徴のエフェクターで、オーバードライブでは物足りない場合にはこちらがオススメです。使うエフェクターにもよりますが歪みが強いとその分音圧が出るのでバンドサウンドに厚みが出ます。
モジュレーション
簡単に表現するとモジュレーション系のエフェクターには音を揺らす効果があります。
まず音というものは振動から生まれるもので、例えば輪ゴムを張って弾けば音が鳴ります。その張りが弱ければ弾いた時の振動数は少なく低い音が鳴り、ピンと張っていれば高速にたくさん振動して大きい音が鳴ります。
モジュレーション系のエフェクターは、ベースの弦の振動の電気信号を大きさ・振動数(音の高低)・揺れの位置に効果を加えるものと言うわけです。音の素となる振動の要素をいじれば音自体も変わるということです。
コーラス
ギターでもベースでもよく使用されるエフェクターです。ベースの元々の音と合わせて、音邸と音の揺れの位置をズラシた別の音を鳴らして、まさにボーカルにコーラスを重ねたようなサウンドを産み出します。
コーラスの効果で音が重なる分、音にも厚みが出ますし、どうのような音を重ねるかによって雰囲気も大きく変えることが出来ます。実際に使っている時のサウンドを聴いてみてイメージをつけてみましょう。
フランジャー
こちらは音にうねりを与える効果を持っており、曲がりくねった幻想的なサウンドを出すことが出来ます。
ロックの世界ではジェットサウンドとも呼ばれるものです。本来は真っ直ぐなベースの音に強いうねりが加わることで存在感が強まるので、ベースソロなどで使用するベーシストの多いエフェクターです。
その他
プリアンプ
ベースのアンプには低音を強くするツマミや高音を強くするツマミなど音量・音質バランスを調整する箇所がありますよね?その調整部分がエフェクターの形となっているのがこのプリアンプです。
低音が強いほうが良い!など、演奏する上で自分好みのサウンドというものはあるものです。しかしライブハウス・スタジオなど環境によってそれぞれのアンプで設定されているバランスは異なります。
しかしこのプリアンプで予め自分好みに設定しておけば、そのバランスでアンプから音声出力されるのでいちいち環境によって調整をしていく必要がなく、お客さんにも自分のイメージ通りのサウンドを届けることが出来ます。
リバーブ
リバーブは空間系と呼ばれるタイプのもので、音の残響に効果を与えるエフェクターです。例えばお風呂場では声がとても反響しますが、ああいった音の響き方をリバーブは自由に調整することが出来ます。
残響を強くすることはもちろん、逆に残響が残らないように弱くすることも可能です。
ワウ
ワウワウ(wow-wow)というエフェクト効果の名称をもつエフェクターで、一般的には写真のようなペダル型でペダルの踏み具合で文字通り「ワウワウ」と音の抑揚を作り出すことが出来ます。
モデルによって抑揚のつけ具合であったり、ペダルがバネで戻るようになっている仕様など様々。またマルチエフェクターにペダルがついているタイプのものがありますがそれはワウなどのエフェクトに対応するためのものです。
まとめ
比較的一般的なエフェクターを今回はご紹介させていただきましたが、この倍以上の種類がエフェクターにはあります。自分の演奏するジャンルやスタイルによって必要なエフェクターはそれぞれです。
エフェクターに頼りすぎてしまうと自分自身の演奏スキル自体が上がらないので要注意ですが、練習した上でさらに自分の求めるサウンドに近づけていくために活用できるなら積極的に使っていきましょう!
こちらではおすすめのプリアンプを紹介していますのでぜひチェックしてみてください。
ビギナーズ編集部 /
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