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バレーボールのルールを初心者にもわかりやすく解説|反則行為や競技の種類も
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バレーボールは一般的な6人制や9人制バレーボールのほかに、ビーチバレー、ソフトバレーがあり、それぞれルールが違う部分があることをご存知でしょうか?
これからバレーボールを始める方は、それぞれのルールのポイントを知っておくと楽しくプレイができます。また観戦する際もルールを知っているのと知らないのとでは、楽しめる要素が違ってきます。
ここではバレーボール初心者の方に向けて、4種類のバレーの基本的なルールや反則ポイントなどを解説していきます。
目次
6人制バレーボールの基本的なルール
テレビなどで行われるバレーボールは、6人制バレーが多いです。ルールのポイントを知っておくと、テレビを見ながらでも選手の動きやチームプレイの凄さを理解できるようになります。
- 5セットマッチの3セット先取した方が勝利
- 1ゲーム25点
- ボールが相手コートに落ちるor相手のミス・反則で得点
- 24対24のデュースの場合、2点差がつくまで延長(15点先取した方の勝利)
「ラリーポイント制」でサーブ権は関係ない
6人制バレーはかつてはサーブ権ありのサイドアウト制でしたが、1999年のルール改正によりサーブ権に関係なく得点が入るラリーポイント制に変更しました。これによって試合時間の短縮や選手の負担を軽減させ、試合展開がスムーズになりました。
24対24のデュースになった場合、2点差がつくまで試合は続きます。セットごとにコートチェンジをして、5セットでは8点先取時にコートチェンジが行われます。
25点を先取したチームが1セットを得る
5セットマッチで3セット取ったチームの勝利になります。
5セットまでもつれこんだ場合は、15点を先取したチームが勝利となります。この場合もデュースになった場合は2点差がつくまで試合は続きます。
25点を過ぎても2点差が付かない場合は、28対30などのように2点差がつくまでひたすら行われます。
5セット目の場合も同様で、15対15デュースになった場合は2点差が付くまで続けます。
サーブ権はじゃんけんかコイントスで決める
ゲームを開始するときのサーブ権は、じゃんけんかコイントスで決めます。その後は得点を取ったチームがサーブ権を持つことになります。
普通の練習試合などではじゃんけんで決められることが多いですが、公式戦や世界大会などの国際試合ではコイントスで決めることが多いです。
コイントスは自分と相手でそれぞれコインの裏表を決め、投げて出た方が最初にサーブを打つようになります。フルセットになった場合は、再度コイントスが行われます。
なお、バレーボールのコイントス専用のコインも売られています。
サーブの失敗は相手の得点
サーブを失敗すれば、相手チームに得点が入ります。
ネットに当たっても相手のコートに入れば、サーブ成功と見なされます。わざとネットに引っかけて、相手チームの体制を乱すという高技術のサーブを打つ選手もいます。
サーブを打つスタイルは、アンダーとオーバーのどちらでもよいとされています。
また攻撃力の強いジャンプサーブも取り入れるチームが増えていますが、高度な技術になるに連れ失敗する確率も高いです。
どのスタイルでもよいですが、確実に相手コートにボールを打てるサーブを打ちましょう。
床にボールが付いた時点で相手の得点になる
3回以内の打数で返球できなかった場合やボールが床についた時点で相手に得点が入ります。
相手チームに得点が入るのは、その他に反則行為が行われたときになります。3回以内でボールを返すことがポイントになります。
ブロックをした場合6人制では手にボールが当たっても、1回カウントされません。そのときはあと3回で相手コートにボールを返しましょう。
ボールが速いと目で追うのが大変ですが、チームで連携して声を出し、あと何回でボールを返すかなど声をかけ合うことが大切です。
得点で時計周りのローテーションを行う
サーブ権を持たないチームが得点すると、ローテーションが行われます。
連続で得点が入った場合は、ローテーションは行いません。
ローテーションはスムーズに行い、主審の合図でサーブを打ちます。自分のポジションをしっかり把握し、ローテーションで次に移動するポジションも分かっておきましょう。
自分だけではなく、チーム一人一人のポジションも分かっていると自分の位置も自然にわかるようになります。
バレーボールはチームでプレイするものなので、コミュニケーションも上手く取りながら試合をしていきましょう。
年齢により使用するボールの号数が決まっている
柔らかいソフトバレーボールを除き、小学生は軽量4号、中学生は4号、高校生・一般は5号球を使用します。
小学生は1~6年生までそれぞれ体格や体力が異なりますが、ボールは軽量4号のみです。ミニバレーと呼ばれることもあります。
4号は中学生やママさんバレー用の大きさです。
高校生や一般向けの5号は小柄な方だと片手でボールを掴めないほどの大きさです。
ボールのデザインは、ホワイトだけではなくカラフルなものが採用されるようになりました。
関連記事:初心者でも大丈夫!バレーボールの4つの基本プレーのコツを解説
バレーボールで反則になる行為とは
反則行為を把握しておくことで自分たちのミスを最小限に食い止めることができ、無駄な失点を減らすことにもつながりますので、しっかり確認しておきましょう。
ボールに2回触れる「ダブルコンタクト」
同じ人が連続して2回ボールに触れる行為をさします。ただし1回目のボールに触れる人はダブルコンタクトの反則が適用されません。
誤って自分の頭上にボールを上げてしまい、そのままもう一度ボールに触れてしまうケースが多いのですが、この場合は素早くその場から離れて、周りの人にボールを託しましょう。
そのとき仲間の位置を把握しておかないと、ぶつかる可能性があるので、逃げる方向なども瞬時に判断して動くことが大切です。
同一チームがボールに4回触れる「フォアヒット」
同一チームの選手が4回ボールに触れる行為をさします。以前はオーバタイムスと呼ばれていました。
バレーボールでは、相手コートから自陣に返球されたら、3打以内に相手コートに返さなければいけません。
なお、ブロックのワンタッチはカウントに入りません。数え間違いでのフォアヒットはあまり無く、以下の例がフォアヒットに該当するので注意が必要です。
- レシーブ時に2人以上同時にボールに触れてしまう
- 体の一部(髪の毛、肩、ユニフォームなど)に、味方が打ったボールが触れてしまう
審判が4本の指を立てたらフォアヒットの反則の合図です。
相手チームに1点取られてしまうので、特に初心者のうちは味方の動きにも注意を払いましょう。
ボールを静止させる「ホールディング」
身体の一部でボールを静止させた場合、ホールディングとされます。
例えばいったん手の中におさめるようなトスがホールディングになります。また手を開いてボールを持ち上げるように返す行為もホールディングとされてしまう場合があります。
ボールを返す際はアンダーなのか、オーバーなのか、スパイクなどの攻撃で返すのかを明確にしましょう。
ネットに触る「タッチネット」
試合中にネットに触れてしまう行為です。審判もネットに触れるような表現で指摘します。
主にセッターやアタッカーが触れる場合が多く、攻防の際が一番触れやすい時です。セッターはネット近くのボールでもネットに当たらないようにトスを上げないといけないため、レシーバーのカット位置が重要になります。
セッターがトスを上げやすいようなボールを上げましょう。
アタッカーは打った際に体がネットにかかりやすいため、踏切の場所や着地地点を考えて打たなければなりません。セッターはアタッカーが打ちやすいボールを打つことで、タッチネットの確率を軽減できます。
アンテナに接触する「アウト・オブ・バウンズ」
ボールを返すときに、ネットの端にあるアンテナに当ててしまう行為です。アンテナの外側を通過した場合も反則になります。
自分のチームのボールが、アンテナに少しでも接触したら相手の得点だと考えましょう。
ただし、ボールがネットにかかりアンテナが大きく動いた場合は、アウト・オブ・バウンズにはなりません。
カットが乱れたボールをネットにわざとあてて相手コートに変える方法もあり、その際は反則行為にはならないことも知っておきましょう。
相手の攻撃を妨害する「オーバーネット」
ネットを超えて相手側のボールに触れる行為をいいます。ただしスパイクを打った後の手やブロックは含まれません。
セッターのトスを相手がネットを越えて攻撃することも反則で、とにかくネットを越えたら反則行為になることを知っておきましょう。
オーバーネットを取られやすいのはブロックの際に手が大きく相手コートに出てしまうことです。ボールが触れてから相手コートに出るのは良いのですが、アタックを打つ前にブロックの手が出ている場合は反則行為になります。
センターラインを越える「パッシング・ザ・センターライン」
センターラインを越えて相手のコートに侵入する行為をいいます。
着地の際にラインを踏んでいればセーフになります。足がセンターラインを踏み越したら反則ですが、少しでもラインを踏んでいたら反則にはなりません。
バレーボールでネット下をくぐって相手コート側にいく場面があります。これはアンテナの外からアンテナの外から相手コートに行ったボールは、アンテナの外から戻せばラリーを続けられます。
その際も3回でボールを変えることが条件です。
相手に触れる「インターフェア」
ネットの下から相手のボールや選手に触れて妨害する行為をさします。
これはプレイに支障が出て、場合によっては退場になるので、くれぐれもそのようなことがないようにフェアプレイしましょう。
ポジションの範囲を超えた行為
バレーボールはポジションがあり、それぞれに役割があります。
- トスを上げる「セッター」
- ブロックの中心となる「センター」
- 攻撃の中心となる「アタッカー」
- ボールを拾うのが仕事の「リベロ」
- セッター対角の「オポジット」
その役割を超えた場合、反則になる可能性があります。
リベロの反則行為
リベロがサーブを打ったり、ブロックまたはブロックの試みを行うと反則となります。
リベロがフロントゾーンでオーバーハンドをすること自体は反則ではありませんが、その際に上げたボールを別の選手がネット上端より高い位置でスパイクを打った場合、反則になります。
バックプレーヤーの反則行為
バックプレイヤーがスパイクを打つとき、アタックラインに触れたり、踏み越すと反則になります。
セッターの反則行為
セッターがバックプレーヤーに回った際に、フロントゾーンでジャンプし、触れたボールが相手コートに入ると反則になります。触れたボールが自分のコートに入っていればセーフです。
関連記事:バレーボールにはどんなポジションがある?役割についても解説
6人制と9人制のルールの違い
6人制と9人制では大きくルールが違うところがあります。基本的なルールは変わりませんが、異なるポイントを押さえておきましょう。
- サーブの打てる回数:6人制は1回、9人制は2回まで
- ブロックの時の接触回数:6人制ではカウントなし、9人制では1カウント
- オーバーネットの反則:9人制ではどんな場合でもNG
サーブの打てる回数
6人制は1回のみですが、9人制は1回目失敗しても、2回目までやり直しすることができます。
1度目の失敗はノーカウントになりますが、2回目失敗したら相手得点になります。
1回目は失敗できる安心感があるため、ジャンプサーブなどを積極的に盛り込んでくる人が多いです。失敗しても2打目があるので、2打目を保険代わりにできるところがルールの違いです。
ブロックの時の接触回数
6人制ではブロックの接触回数に数えないのに対し、9人制では1回とカウントされてしまいます。
ブロックをして、手に当たったのか、当たっていないのか、あっという間の出来事なので判断できない場合があります。ブロックをした人は、ボールに接触したのかしていないのかを、瞬時にみんなに伝えることが大切です。
その声をもとに、あと何回で返すかをチームで声を出し合ってボールを返しましょう。9人いるので、声を出さないとぶつかってしまいます。それぞれ声を出し合い、連携しながらボールを返しましょう。
オーバーネットの反則
6人制では相手のプレーを阻害しない限り、ネットを超えて触れることができます。一方9人制では、どんな場合でも相手のコート内にあるボールに触れてはいけません。
9人制でオーバーネットを取られやすいのがブロックのときです。手が相手コートに少しでも侵入してしまうとNGとされてしまいます。相手コートに出ないようブロックの角度を工夫するなどして対策を取りましょう。
ビーチバレーボールの基本的なルール
ビーチバレーボールでもルールが異なります。基本的なルールを見ていきましょう。
- 3セットマッチの2セット先取した方が勝利
- 1ゲーム21点で、2点差以上で21点先取したチームの勝利
- 3セット目のみ15点先取したチームの勝利
- デュースの場合、2点差がつくまで延長
1セット21点の3セットマッチ
第3セットを除き、2点差以上で21点先取したチームの勝利となります。ただし、第3セットのみ15点を先取したチームが勝利となります。
ビーチバレーではフェイントが禁止されていますが、指の背中側を使ったプレーや指先を使ってコントロールするプレーはOKとされています。
ブロックのワンタッチはチームプレーの1回にカウントされ、ネットの高さも一般と変わりなく、男子は2.43m、女子は2.24mになります。コートは室内バレーより1m狭い8×8mのコートで行います。
ユニフォームは水着かジャージ
砂の上のコートでプレイするため水着かジャージを着用します。帽子やサングラスも着用OKですが、動きの妨げになるものは使用しないようにしましょう。
帽子はキャップタイプがおすすめで、通気性のよいものを使用し、その他の紫外線対策もしっかり行いましょう。
なお基本的に雨天決行ですが、強風や雷など選手に危険が及ぶような状況の場合は中止になります。
競技を行うメンバーは2人制
ポジションは決められていないのですが、サーブの時はコート内にいなければなりません。
サーブの順番を間違えると、相手の得点になってしまうので注意しましょう。
コートは2人しかいないので、レシーブしない人がトスを上げ、レシーブをした人がアタックを打つスタイルになります。
足元が不安定で、野外で行うため集中力、スタミナ、根気、全て必要になります。2人しかいませんが、2人の息が合わないと勝利を得ることはできません。コミュニケーションを大事にして、1つ1つのプレイを大事にしましょう。
ソフトバレーボールの基本的なルール
ボールが大きく柔らかいソフトバレーボールのルールを見ていきましょう。ボールが固くてできないという方は、ソフトバレーでも十分楽しめます。小学生や高齢の方に人気があります。
- 3セットマッチの2セット先取した方が勝利
- 1ゲーム15点で、2点差以上で15点先取したチームの勝利
- 14-14のデュースの場合、点差に関わらず17点先取した方の勝ち
1セット15点の3セットマッチ
最小限2点差をつけて15点を先取したチームが勝利となります。ただし17点で試合は打ち切られるため、17点先取のチームが勝利します。幅80cmの専用ネットを使用して、高さは2mで行います。バトミントン用ネットでもOKです。
体のその部分にあたってもよいですが、2回の接触や持つことは反則になります。ブロックのワンタッチは1回にカウントせず、ブロックをしても3回目で返せばOKです。
使われるボールはソフトボール
通常のバレーボールとは違う、柔らかいボールが使用されます。ボールはゴム製で公益財団法人日本バレー協会制定のソフトバレーボールを使用します。
安全で簡単にパスできるため、年齢を問わずに楽しむことができます。
親子で競技できるスポーツでもあるため、学校の行事や親子スポーツ大会などでもソフトバレーは人気の競技とされています。
ただし安全にできるとはいえ、必ず準備運動をしてから始めましょう。
競技を行うメンバーは4人
監督1人、競技者4名、4人以内の交代競技者で構成されています。競技は4人で行いますが、年代や性別の組み合わせは自由とします。
このことからも6人制や9人制バレーのような激しい攻防が繰り広げられるといった競技とは違い、ボールも柔らかく、みんなで自由に楽しめるスポーツであることが伺えます。
高齢の方にも人気があるため、交流を楽しみながら体を動かしたい方におすすめです。また硬いボールが苦手な初心者の方にもソフトバレーは始めやすく楽しめるスポーツです。
ルールを覚えて楽しくバレーをプレイしよう
バレーボールには、6人制、9人制、ビーチバレー、ソフトバレーのように種類があり、それぞれルールが異なる部分があります。仲間たちと力を合わせて攻防を繰り広げる競技で、見ている方もドキドキしながら観戦できます。
それぞれのルールの違いを把握することも大切ですが、先ず自分がやろうとしているバレーのルールをしっかり確認することが大切です。
仲間たちとのコミュニケーションや連携を保ちながら、フェアで安全なバレーボールを楽しみましょう。
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ビギナーズ 編集部 /
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