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ピアノ教室の月謝の相場は?その他に掛かる費用もまとめて解説

大手の教室から、先生の自宅を使っている教室など、全国には様々なピアノ教室があります。大手の教室の月謝は全国どこでも同じですが、個人の教室は千差万別です。ここではピアノ教室の月謝の相場やそれぞれの教室の特徴などについて解説します。
ピアノ教室の月謝の相場は?その他に掛かる費用もまとめて解説

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「ピアノを習いたい」「子供にピアノを習わせたい」と思った場合、気になるのは「自分(または子供)に合った先生に指導してもらいたい」、「月謝はいくらくらいかかるのか」といったことではないでしょうか。

安いに越したことはありませんが、安いからといっても、レッスン回数やレッスン時間が短かったり、自宅から遠くて通うのが大変だったりとコスパがよくない場合もあります。

ここでは、ピアノ教室の月謝やその他に掛かる費用について説明し、ピアノ教室の選び方についてアドバイスします。

大手ピアノ教室の場合の月謝相場

大手楽器メーカーが運営しているピアノ教室は、全国共通のカリキュラムに沿ったレッスンを行っているところが多く、全国で同じ内容のピアノレッスンを受けられるのが大きな魅力です。

ヤマハとカワイのピアノ教室の月謝

まず、ヤマハとカワイで運営しているピアノ教室の月謝や諸経費を表にしてみました。

ヤマハの場合

ヤマハの場合、3歳児からの音楽教室がありますが、実際に鍵盤に触れてレッスンを行うのは4歳からのコースです。

コース名 対象年齢 月謝 管理費・運営費
幼児科 4・5歳児 6,500円 教室毎に異なります
ジュニアピアノコース 小学生(幼児科修了生)
  • 8,000円~10,500円(2020年4月まで)
  • 8,500円~11,000円(2020年5月より)
教室毎に異なります
ジュニアスクールピアノコース 小学生(新規入会生)
  • 7,000円~9,000円(2020年4月まで)
  • 7,500円~9,500円(2020年5月より)
教室毎に異なります

  カワイの場合

カワイのピアノ教室は、4歳からのコースになります。

コース名 対象年齢 月謝 他経費・運営費
4歳からのピアノコース 4歳~就学前 8,250円 教室毎に異なります
小学生からのピアノコース 小学生 8,250円 教室毎に異なります

ヤマハ・カワイの場合は5,000円~12,000円

大手楽器メーカーであるヤマハやカワイで運営しているピアノ教室は、幼児から高齢者まで幅広い層の為のレッスンを行っています。幼児(就学前)では主にグループレッスンで行い、その後レッスン歴やレベルなどに応じてグループあるいは個人レッスンに分けられます。

また、高齢者向けの趣味としてのピアノ教室では、グループレッスン・個人レッスンと希望に沿ったレッスンを受けられるようになっています。

ヤマハ、カワイの教室はカリキュラム・月謝が全国一律のため、万が一転居などの理由で教室を変えても月謝は変わりません。月謝は年齢やレベルにより違います。

ただし、教室の形態上、管理費などに違いがありますので、事前に確認してください。月謝は、月3~4回レッスンで5,000円~12,000円です。レベルにより一回当たりのレッスン時間が違います。

エリートコースは月謝が高い

大手音楽教室では、より高度な音楽教育をする専門コースも設けています。

ヤマハの場合

ヤマハの専門コースは、幼児科修了生の中から優秀と認められた生徒をオーディションにより選抜しています。オーディションに合格した生徒だけが、ジュニア専門コースを受けることができます。

レッスンでは演奏力を付けるだけではなく、ソルフェージュや作曲など総合的な音楽力が身につくようなカリキュラムになっています。

コース名 対象者 レッスン形態 月謝
ジュニア専門コース 小学生(幼児科修了生)
  • グループレッスンと個人レッスンの週2回レッスン
  • 月3~4回、年36~40回レッスン
  • グループレッスン:60~90分/1回
  • 個人レッスン:30~40分/1回
  • 16,000円~20,000円(2020年4月まで)
  • 16,800円~20,800円(2020年5月より)
  • 別途管理費等掛かります

カワイの場合

カワイの専門コースは、より高度な演奏力を身に付ける為のレッスンを行います。高校生対象のコースでは、プロの演奏家から直接レクチャーを受けられます。

コース名 対象者 レッスン形態 月謝
ハイレベルピアノコース 小学生・中学生・高校生の3コース
  • 個人レッスン
  • 年40回
  • 60分/1回(小中学生)、90分/1回(高校生)
  • 小学生:18,000円
  • 中学生:20,000円
  • 高校生:30,000円~
  • 別途管理費等掛かります

個人運営ピアノ教室の場合の月謝相場

一方、個人で運営しているピアノ教室の場合は、月謝もレッスン形態も様々です。そのため、大手の教室に比べると生徒さんの希望通りにレッスンしてくれる可能性は高いといえます。

個人運営ピアノ教室の月謝相場は5,000円

個人で運営しているピアノ教室の月謝は様々で、平均して5,000円程ですが、地域や年齢などにより価格に差があります。

通常のレッスンの他に、ソルフェージュやリトミックなどオプション付きで行っている教室もありますが、その場合はオプション料金が別途掛かったり、全て込みの料金になっていたりします。

レッスン回数も様々で、最近ではレッスン数は年間40回前後で設定している教室が多いようです。一回当たりのレッスンも30分ぐらいが平均的ですが、中には1回当たり1時間のレッスンをしている教室もあります。

個人で運営している教室は、ほとんどが個人レッスンの形を取っています。

別途光熱費などが掛かる場合もある

大手のピアノ教室でも管理費という名目で別料金が掛かっていますが、個人運営のピアノ教室も、電気代や冷暖房費などの別途料金を徴収する場合があります。

徴収額については決まりがないので、全て運営する講師側の設定した金額です。そのため、同じ地域でも冷暖房費を全く徴収しない教室もあれば、月当たり数百円~ワンシーズン2,000円~3,000円徴収する教室もあります。

月々の額は少なくても何年も習うと大きな金額になります。できるだけ長く続けるために、習う前に諸経費について確認しておきましょう。

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月謝の他に掛かる費用

ピアノを習うことになると掛かるのは月謝だけではありません。ピアノ教室に支払う諸経費の他に、自宅で練習する為のピアノのメンテナンスなども自己負担になります。

入会金が必要になる場合がある

初めてピアノを習う際に、入会金が発生する教室があります。大手ピアノメーカーの教室や幅広く展開している個人運営の教室だけではなく、自宅などで個人レッスンを行っているピアノ教室でも、入会金を取る教室が多いようです。

入会金の額も楽器店や教室毎に違いますが、大手ピアノ教室では入会金無料キャンペーンを行う場合があります。ヤマハやカワイのピアノ教室では、春や秋の期間限定で入会金が無料になったり、入会プレゼントをもらえるなどの特典があります。詳しくは公式のホームページで確認し、比較検討してみましょう。

レッスンで使う教材の費用

どこの教室でも教材費は別途徴収されます。ヤマハやカワイの教室では、全国共通のカリキュラムでレッスンを行っていますので、テキストも全国共通のものを使用しています。

ちなみにヤマハの小学生コースの教材費は、4,500円~5,300円(年間)、カワイの小学生コースの教材費は、4,860円(年間)です。

大手ピアノ教室内の個人レッスンや、個人で運営しているピアノ教室では、生徒に合わせてテキストを選んでいますので、使用している教材は様々です。

個人レッスンで使用するテキストは、1冊当たり1,000円~2,000円で、大抵はメインテイストとサブテキストの2冊を使用する教室が多いようですが、ソルフェージュやワークなどを使用している教室もあります。

施設管理費用

大手のピアノ教室は、本会場をメインに使用している他、各地区毎に支店を設けています。支店の一角を教室として使用していたり、テナントを教室として使用していたりと様々です。

ここでいう施設管理費は、教室の形態により金額が違ってきます。そのため、同じ楽器店で運営している教室でも、場所によって管理費に差が出ます。少しでも安く抑えたいのであれば、同じ条件の教室を比較検討して選ぶのがよいでしょう。

発表会やコンクールの参加費用

多くのピアノ教室では、定期的に発表会やコンクールがあります。半強制的に参加を義務付けているところもあれば、全て自由参加というところもあります。

発表会は、規模や使用するホール、参加人数などにより、参加費(発表会の場合は出演料という場合が多いです)は様々です。気軽なスタイルであれば5,000円前後、ホテルなどを使用する場合は10,000円以上掛かるところも珍しくありません。

また、ピアノ教室では幅広い年齢層が参加できるものや、レッスン歴別で参加できるもの、検定を兼ねているものなど様々なコンクールがあります。

【国内で行われている小学生も参加できるコンクール】

コンクール名 レベル 参加条件 参加料
PTNA(ピティナ)・ピアノコンペティション ソロ部門:A2~特級 毎年与えられる課題曲を演奏する 9,000円~21,000円(ピティナ会員割引、ピティナ講師会員割引などあり)
ブルグミュラーコンクール 幼児~一般 ブルグミュラーの楽曲を演奏
  • 7,500円~10,000円(地区大会)
  • 9,000円~12,500円(ファイナル)
日本バッハコンクール 幼児~一般 バッハ作曲の楽曲を演奏
  • 6,500円~12,000円(地区大会)
  • 10,000円~16,000円(全国大会)
ヤマハジュニアコンクール 小学生対象の部門は全4部門 課題曲・自由曲各1曲を選曲の上演奏
  • 10,000円~14,000円(地区大会)
  • 13,000円~18,000円(エリアファイナル)
  • 14,000円~19,000円(ファイナル)

他にも、連弾やアンサンブル部門など、色々なタイプのコンクールがあります。

ピアノの調律費用

ピアノを習う人にとって、自宅での練習はとても大切です。ピアノといってもアコースティックピアノから電子ピアノなど様々です。

電子ピアノは音程が変化することはほとんどありませんので、調律は必要ありませんが、アコースティックピアノは定期的な調律が必要です。

特に幼児は耳から覚えていることが多いので、少しでもピアノの音が狂っていると絶対音感力の上達を妨げてしまいます。

ピアノの調律費用は全額自己負担が一般的です。調律代は1年~2年毎の定期的な調律で、1回当たり2万円程かかります。ピアノ調律は専門の調律師により価格も様々ですので、依頼する前に必ず価格の確認をしましょう。

ピアノにもよりますが、購入したばかりや引っ越しなどでピアノを移動した場合は、音程が安定していないので調律が必要です。年数が経っているピアノでも定期的に調律をしていると、半永久的に使えるので、調律はとても大切です。

グレード受験費用 大手ピアノ教室の場合

ヤマハやカワイの教室では、独自の検定試験(演奏グレード試験)を実施しています。普段の練習の成果を見るのを目的としており、教室に通っている生徒の多くは受験しています。個人教室で習っている人も受けることができます。

グレード試験には受験料が掛かります。受けるグレードにより料金が違います。グレードが高くなるにつれて料金も高くなります。

ヤマハのグレード

ヤマハのグレードは13級から2級まであります。5級以上は演奏グレードと指導グレードの2種類あります。

グレード 受験料(税込)
13級~11級 1,650円
10級 4950円
9級、8級 6050円
7級、6級 7150円
5級 10450円
4級 11550円
3級 13750円
2級 55,000円

カワイのグレード

カワイのグレードは16級から2級まであり、6級以上は演奏家や指導者を目指す人を対象としたグレードです。

グレード 受験料(税込)
16級 無料
15級 2541円
14級 3146円
13級 3751円
12級 4114円
11級 4356円
10級 4598円
9級 4961円
8級 5203円
7級 5445円
6級(以降、演奏家・指導者を目指す人対象) 10406円
5級 12705円
4級 15004円
3級 20812円
2級 34485円

 ピアノ教室を比較する時のチェックポイント

ピアノレッスンはできるだけ教室を変えずに、同じ教室で長く続けるのも上達する方法です。しかし、多くの教室の中からどのような選び方をするべきでしょうか。

ここでは、生活圏に色々なタイプの教室がある地域を例にして、選び方のポイントについて解説します。

教室までの距離と送迎がし易い場所かどうか

子供を通わせる一番のポイントとして「通いやすいかどうか」ではないでしょうか。保護者が送り迎えできるのなら少しぐらい遠くてもいいのかもしれませんが、それが毎回となると大変です。子供が慣れるまでは送り迎えをしても、できるだけ子どもが一人でも通える所の教室を選ぶのがよいでしょう。

どうしても近所に教室がない場合は、保護者が送迎することになります。その場合、子供がレッスンしている間の待ち時間を有効に使える施設、例えばお店や休憩できるような施設などが近くにあるかどうかも、大切です。

休んだ際に振り替えレッスンが可能かどうか

長く通っていると学校や家庭の都合で、どうしても休まなければいけない場合があります。その場合、他の日や時間帯に振り替えレッスンををしてくれるかどうかも選ぶポイントになります。

グループレッスンをメインに行っている大手の教室や大手楽器店の教室では、原則振り替えレッスンを行っていないところが多いようです。

また、個人の教室でも、振り替えレッスンは一切行わない所もありますので、事前に確認が必要です。

レッスン形態やレッスン形式

大手の教室の場合、幼児(就学前)期は「音楽を楽しむ」考え方から、グループレッスンをするところがほとんどです。それでもあくまでも大手の教室で個人レッスンを希望する場合は、別途申し込みをすることになります。

なお、個人レッスンといっても同一時間帯に複数の生徒さんがいて、レッスン自体は一人ずつという形式を取る場合もあります。このようなレッスン形態は、子供のレッスンでよく見られます。

個人の教室の場合個人レッスンがほとんどですが、中には必ず保護者が同伴し、幼児など小さい子の場合はレッスンを見ていてもらうことを義務付けている先生もいます。逆に、レッスン中は保護者は教室に入ってはいけないとする教室もあります。保護者の同伴や送り迎えについては、事前に先生と相談しておきましょう。

担当講師との相性

ピアノの先生も一人の人間です。性格も考え方も様々です。実際にレッスンを受けるのが子供であっても、先生がどのような人なのかを保護者の目から見て知っておくことはとても大切なことです。

普段からレッスンを見学させてくれる先生ならよいのですが、中には保護者の同室を禁止する先生もいます。保護者がいることでレッスンに集中できないからというのが理由なのですが、子供によっては保護者がいた方がレッスンがうまくいくこともあります。

子供にとってどちらがよいのかは、体験レッスンに参加させるなどして先生と相談し、事前に確認しておく方がよいでしょう。

もし、保護者がいた方がうまくいくようであっても教室の方針で同室できない場合は、一人でもできるように慣れさせるか、他の教室を探すしかありません。

より早くピアノを上達させたいなら

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弾きたい曲を弾けるようになるには、ピアノレッスンを受けることも一つの手です。初心者向けのレッスンでは、最初は片手ずつからレッスンがスタートし、徐々に両手で弾けるようになっていきます。

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レッスンスタイルに合わせて教室を選ぼう

一口にピアノ教室といっても実に様々なタイプがあります。大手のピアノ教室はカリキュラムもしっかりしていて全国共通ですので、全国どこに居ても同じレッスンが受けられますが、月謝だけではなく会場管理費や発表会、コンクール、決められたテキストなど何かと経費が掛かります。

一方、個人で運営しているピアノ教室は、運営内容は全て運営側に任せられていますので、月謝や管理費なども教室毎に違います。

しかし、掛かる諸経費の点から考えると、大手のピアノ教室よりも近くの個人教室の方がコストが安く抑えられます。趣味として楽しく長く続けさせたいのであれば、個人教室の方がおすすめです。

このように大手と個人の特徴を理解して、自分のレッスンスタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。

ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

趣味と出逢うメディアサイト「ビギナーズ」の編集部です。趣味を見つけたい方を応援します。

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