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自転車が盗難に遭ったらどうする?その後の手続きや予防法を紹介

日本では、1年間に約20万台もの自転車が盗まれています。盗難に遭ってから焦るのではなく、盗難予防対策をしっかり立てておきましょう。また例え盗まれたとしても、その後の手続きを知っておけば自転車が手元に戻る確率を上げることができます。
自転車が盗難に遭ったらどうする?その後の手続きや予防法を紹介

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自転車を盗まれてしまった時「運が悪かった」と諦めるのは、まだ早いかもしれません。自転車が盗難に遭ったときにできることがあります。

置いた場所を確認したり、盗難届を出したりすることで、自転車が戻ってくる確率が高まります。また、盗難に遭った後の事後処理だけではなく、普段から盗難予防をしておくことが重要です。

この記事では、自転車が盗難に遭った際にやるべきことや、盗難に遭わないための対策、自動車保険を掛ける際のポイントなどを見ていきます。

大切な自転車を失わないためにも、自転車盗難に関する知識を深めて、犯罪から身を守りましょう。

自転車が盗難に遭った場合にやること

気を付けていても盗難に遭うことがあります。自転車が盗難に遭った時、どのような対応をすればよいのか見ていきましょう。

置いておいた場所を確認

ショッピングセンターやイベント会場の駐輪場などでは、自転車整理のために場所を移動していることもあります。まずは落ち着いて、自転車を置いていた場所に本当に自分の自転車がないか、再度確認をしてください。「勘違いだった」ということも意外に多くあります。

それでも見つからない場合、盗難もしくは撤去された可能性があります。駐輪場を管理している場所に、確認を入れましょう。

連絡を入れることで、盗難だった際に警察の初期捜査がスムーズに進んだり、防犯カメラを確認してもらえることがあります。また、状況を説明しておくことで、管理会社が今後の防犯対策を取りやすくなります。

撤去の張り紙を確認 

私有地や放置禁止区域など、停めてはいけない場所に停めていた場合、撤去された可能性があります。近辺に撤退した旨の張り紙がないか、確認するとよいでしょう。

もし撤去公示の張り紙を見つけたら、連絡先もしくは自転車の引き取り場所が書かれているはずなので、それを見て対応します。

また撤去自転車に関しては、ネット上で情報を得ることが可能です。「○○市(自分の市町村名)自転車 撤去」といったキーワードの組み合わせで検索すると、引き取りの際に必要な物や放置自転車禁止区域などを簡単に調べられます。

防犯登録や保険書類を準備

盗難に遭ったと分かった時点で、すぐに警察に駆け込むのはまだ早いです。「必要な物を揃えて、もう一度来てください」と言われ、2度手間になる可能性があります。

自転車盗難の被害届を出すには、防犯登録番号や車体番号を示す書類を提出しなければならないので、まずは書類を探しましょう。

防犯登録番号や車体番号が無くても被害届は出せますが、それらの欄が空白になります。その場合、自転車の返還対応が遅れてしまいます。

また、盗難保険を掛けているのであれば、その書類を探しておく必要もあります。

盗難届を出す

防犯登録の番号や車体番号の書類が見つかったら、被害届を警察に提出します。その際に必要な持ち物は、以下の通りです。

  • 免許証や学生証などの身分証明書
  • 印鑑(朱肉を使うタイプなら三文判でも可)
  • 防犯登録の番号や車体番号の書類

警察署で被害届を作成する際には、自分の住所氏名、無くした自転車の特徴、盗まれた場所などを尋ねられます。落ち着いて話をしましょう。また盗難現場への案内を求められることがあります。その際には応じてください。

被害届が受理されると、警察は現場周辺の防犯カメラの画像を確認するといった捜査を始めます。そして発見されると警察から直接連絡が入り、警察署や交番などで引き取ることになります。その際、印鑑が必要になるので持って行きましょう。

盗難届を出さないと、撤去保管料が掛かったり、見つかった自転車が犯罪に使われていた際に疑われたりと、トラブルに巻き込まれることがあります。

保険会社に連絡を取る

自転車保険に加入していれば、すぐに保険会社に連絡を取ります。自転車保険にも種類があり、スポーツサイクル専用の盗難保険といった特殊なものもあります。また、加入していない人も多いようです。

しかし「自転車保険に入っていない」と諦めるのは、まだ早いかもしれません。自宅や自宅の軒下、マンションやアパートの駐輪場で盗まれた場合には、「家財」対象の火災保険で保障されることがあります。

警察に被害届を出した後、速やかに保険会社に連絡しましょう。注意しなければならないのは、保険の免責金額です。免責金額というのは、「事故が起きたら○○円までは自己負担します」というもので、設定する金額により保険料金が下がるのです。

保険料を節約するため、この免責金額を高く設定している場合には、保険上自転車の盗難は対象となるけれど、全額自己負担ということがあります。

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自転車が見つかったらすべきこと

盗難に遭った自転車が見つかった時にも、すべきことがあります。警察から連絡が来た時と、自分で見つけた時、それぞれの対応について見ていきます。

警察から連絡が来た時

「自転車が見つかった」と警察署から連絡があったら、自転車を指定された場所に取りに行きます。指定場所は、自転車を保管している警察署や交番になることが多いです。

自分の自転車かどうかを確認し、合っているようならば「この自転車で私のもので間違いありません、受け取りました」という内容の文に印鑑を押します。そのため身分証明書と印鑑は、忘れずに持って行きましょう。

また、自転車を盗んだ犯人が分かった場合には、その犯人についての情報も教えてもらえます。自転車が破損している場合は、犯人への損害賠償請求が可能です。

自分で見つけた時

盗難届を出している場合、必ず届け出た警察署や交番へ行き、盗難届を引き下げる手続きを取る必要があります。

もし連絡を怠った場合、自転車は盗難自転車として登録されているので、盗まれた自転車に乗っているとして、職務質問や検挙をされる可能性があるので注意してください。

また、盗難届を引き下げる場合にも、身分証明書と印鑑が必要になります。忘れないようにしましょう。

自転車が盗難に遭わない為の対策

大切な自分の自転車を守るために、ここでは自転車の盗難に遭わないための対策を見ていきます。

鍵を複数付ける

盗難は犯行の間、人の目を忍ばなければなりません。そのため盗りやすいものが狙われます。盗難犯に狙われ難い方法の一つに、鍵を複数付けるというものがあります。

「時間が掛かりそう」「簡単には盗めない」と思わせることが重要なので、鍵はニッパーで簡単に切断できるものでは無い方がよいです。

鍵の種類は多様で、ワイヤー、U字、チェーンなどがあります。複数取り付ける場合には、別の種類の鍵を組み合わせた方がより効果的です。自分に適したものを選ぶとよいでしょう。

いつも同じ場所に停めない

盗難犯の中には行き当たりばったりでは無く、計画を練って自転車を盗むタイプもいます。そのような盗難犯に狙われやすいのは、いつも同じ場所に停まっている自転車です。

停めている時間の長さや鍵の種類などの下調べがしやすく、盗みやすいため狙われます。通勤や通学のために自転車を使っている場合は、置く場所だけではなく、停めている時間帯も同じになりやすいので、特に注意が必要です。

やむを得ず同じ場所に停めなければならない場合、複数の鍵を付けるなど工夫をしましょう。

駐輪場に停めよう

駅前などの駐輪禁止区域に、たくさん自転車が並んでいることがあります。ついつい並べて置きたくなるかもしれませんが、そのような場所は強制撤去されたり、盗難犯に狙われやすい場所です。

しっかりした駐輪場には、常駐の管理人がいたり監視カメラがあります。そのような駐輪場に停めて、盗難率を下げるよう心掛けましょう。

自宅内でも注意

「自宅に置いているので安心」ということはありません。自転車が盗まれた場所の第1位は外出先の駐輪場ですが、2位は自宅内です。

特に東京都内では自宅内の敷地で盗難されるケースが後を絶ちません。自宅内だと安心してしまい、鍵を掛けずに置いていることがあります。自宅内での盗難が多いことを踏まえ、きちんと鍵を掛ける習慣を付けてください。

また、もし自宅や自宅の軒下などで盗まれてしまった場合には、火災保険が適応となる可能性があります。万が一盗難に遭ってしまったら、被害届を出すだけではなく、忘れずに保険の手続きをしましょう。

人目の付くところに停める

通りから死角となっている人目の無い駐輪場などは、盗難犯の格好の餌食です。人目が無ければ大きい切断道具や金ノコを使えるので、鍵を切断しやすいのです。

夜間のマンションやアパートの駐輪場は特に盗難犯に狙われやすいため「敷地内だし、大丈夫だろう」などと安心することは禁物です。

可能であれば管理人が常駐している駐輪場や、監視カメラの配置されている駐輪場、賑やかな大通りから見える場所などを選んで停めるようにしましょう。

動かせないところにロックを掛ける

公共の物以外の物理的に動かせないところに、自転車を鍵で繋ぎ止めてロックをすることを、「地球ロック」と言います。地球ロックは盗難に対して非常に有効です。

地球ロックをしていない場合、盗難犯は自転車ごと盗みます。そうすれば後でゆっくりと鍵を壊すことができるからです。

しかし、地球ロックをしたからといって完全に安心はできません。ロードバイクのように各パーツが高額の場合には、取り外せる箇所だけを盗むことがあります。また、ニッパーのような鍵では切断されて持ち運ばれてしまいます。

そのため、鍵や取り付ける場所も考慮しましょう。

GPS追跡できるようなグッズを取り付ける

ロードバイクのように高価な物や自分にとって大切な自転車は、盗まれたからといって諦め切れるものではありません。そのような人は、自転車盗難用の様々なグッズを使用するとよいでしょう。

例えば、GPSで追跡できるグッズがあります。これを取り付けておけば、盗まれたとしてもGPSで場所を特定できます。取り付けてあるだけで「盗み難い」と盗難犯に思わせることもできるので、防犯効果もとても高いです。

自転車盗難保険を掛ける時のポイント

年間約20万件もの自転車盗難事件があることを考えると、自転車盗難保険を掛けておくのも賢明かもしれません。ここでは自転車盗難保険を掛ける時に、ポイントとなるものを4つ見ていきます。

盗難保険の代金や種類

自転車に関する保険というと、まず「自転車保険」が挙げられます。これは自転車に乗っている時に起きた事故に対する損害を補償する保険です。この他に「車両保険」や「盗難保険」があります。

車両保険は、自転車が事故などで破損した時に保障される保険です。そして盗難保険は、自転車が盗難された時に代わりの自転車を購入する費用を補償してくれます。

盗難保険は月額260円から年額20,000円前後までと幅広くあります。多くは保険を掛ける自転車の車体価格で、保険の値段が変わります。盗難以外に事故を起こした場合の賠償プラン付きの保険もあるので、内容をよく確認して自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。

盗難の場合の補償金額

盗難保険で補償されるのは、盗難された自転車の代替品を購入する金額です。簡単に言うと「無くした自転車と同等のものを購入できる金額をもらえる」ということです。

しかし、全額保証しているところばかりではありません。「自転車本体価格の70%補償」、「本体価格の20%で購入可能」など、各社の補償金額は異なります。

保険料が自転車購入価格のおよそ10分の1から20分の1ということを考えると、保険に入ることを躊躇するかもしれません。しかし、自転車の盗難事件が多発している以上、いざという時のことを考えて保険に加入するのも大切です。

補償の範囲内について

自転車が盗難に遭い、発見されなかった場合に保障されます。

しかし、見つかってももう乗れない位全損していたり、修理が必要な程度に壊れていることがあります。犯人が分かっていれば損害賠償を請求できますが、犯人が分からず泣き寝入りになることもあるでしょう。その場合も大抵の盗難保険は、保証の対象内としてカバーしています。

また、自転車の購入時に取り付けたパーツやアクセサリーも補償の対象となることがあるので、補償内容を確認しておくとよいでしょう。

盗難保険で補償されないケース

盗難に遭った自転車の全てが補償される訳では無いので、注意が必要です。例えば外出先で施錠を忘れて盗難に遭った場合や、駐輪禁止区域に停めていて盗まれた場合には補償の対象外となります。

また、被害届を警察に受理されていなければなりません。そのため盗難に遭ったと分かったら、警察に行き事情を説明して、面倒でも手続きをしておくことが重要です。

保険内容は、「他の保険と重複できない」、「パーツだけの盗難は保証の対象外」、「保険加入後に取り付けたパーツは再契約しない場合補償外」など、各社によって異なります。自分が満足する保険内容を検討しましょう。

自転車を盗難されないようにきちんと対策を

自転車の盗難事件は、いつ自分の身に降り掛かるか分かりません。憧れのロードバイクを手に入れても、盗難対策を取っていなかったばかりに、買ってすぐに盗まれることだってあるのです。辛い思いをしないためにも防犯対策をしたり、万が一に備えて保険に加入したりしておく必要があります。

「複数の鍵を掛け、地球ロックを施す」「万が一盗まれた時に備え、盗難保険に加入する。」など、そんな小さな積み重ねが、いざという時に自分を助けてくれます。自転車を盗難されないために、できることから始めてみましょう。

ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

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