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基本的な知識からテクニックを詳しく解説!|DJ初心者必読
※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
「DJをはじめたい」「DJとは何をするのか」「どんなDJのタイプがあるのか」「テクニックについて知りたい」などについてDJ初心者のために詳しく解説します。
DJについてしっかりと基本を理解しておくことで土台を押さえた自己流のDJをはじめることもきっとできます。また、DJをはじめるにあたって初心者におすすめの機材についてもご紹介いたします。
目次
DJって何をしているの?
クラブイベントに参加したときやヒップホップグループのライブ、中にはBarにDJセットが置いてあるなどいろいろなシーンでDJを見たことがあるという人も多いのではないでしょうか?
しかし、実際にDJが何をしているか分からないという人も多いはず。そこでまずは、DJが何をしているのかをタイプ別に見てみましょう。
DJのタイプについて
DJと一言に言っても様々なタイプのDJがいますので1つ1つ簡単に説明していきます。
クラブDJ
まず初めにDJの中にもタイプがあり、その特徴はそれぞれ違います。 DJになりたいという人は、クラブDJになりたい人が多いのではないでしょうか。
HIPHOP、テクノ、トランス、サイケデリック、ダブステップなど様々なジャンルにおいて曲を途切れさせえることなく流すことを基本とし、曲をアレンジするDJスタイルです。
日本のみならず世界各地でクラブイベントが開かれ、イベントによってジャンルや雰囲気が全く違うのであまりクラブにいったことがないという方は、ぜひいろいろなイベントに参加して自分に合ったジャンルやクラブを見つけてみてください!
バックDJ
HIPHOPグループやDJをバンドに取り入れているグループに見られるDJスタイルです。
クラブDJと違って1曲を流すというイメージなので曲のアレンジが中心になります。周囲から見ているとあまり何をしているか分からないと言われたり、あまり目立たなかったりもします。
しかし、アレンジを加えたり、バスの音でリズムを取ったりできます。曲の印象も変わりますので重要な役割を持っています。
バトルDJ
クラブシーンやバトルDJ大会などで見ることのできるDJで、そのテクニックの高さはどのDJスタイルよりも群を抜いています。
スクラッチなどのテクニックは、もちろん2枚使いやサンプリングという音を録音した機材を使って自らオリジナルの音楽を作り出すDJスタイルです。
主にHIP HOPなどの音楽ジャンルが多いですが、最近ではハードコアなどのジャンルでバトルDJをするプレーヤーもいます。
DJ KENTARO DMC World Finals 2014, London
DJ KENTAROは日本のDJで2002年のDJバトルイベントDMC World Finalで日本人だけでなくアジア人初のワールドチャンピオンとなったDJです。
プレイするために必要な機材は何か
DJを始めようと思っていてもまずは何をそろえるべきなのか分からない場合もあるかもしれません。アナログDJに必要な機材、CDJに必要な機材、PCDJに必要な機材を紹介していきます。
アナログDJ
アナログターンテーブルやレコードを見てDJやりたいなと感じた人も多いのではないだろうか。アナログDJをするには何が必要かを見ていきましょう。
- ターンテーブル×2
- 針×2
- レコード2枚以上
- ミキサー
- ヘッドフォン
- アンプ内臓スピーカーor外部入力端子付きコンポ
- 接続ケーブル
これだけあればアナログDJができます。もし、部屋で大きな音を出せないのであればミキサーとターンテーブルとヘッドフォンだけを使ってDJすることができます。ヘッドフォンで曲をミックスして楽しむというスタイルです。
CDJ
CDJを使ったプレイは今のクラブシーンでは大変多く、メカニックな機材が近未来的な空間を生み出します。CDJでDJするために必要なもの。
- CDJ×2
- ミキサー
- CD2枚以上
- ヘッドフォン
- アンプ内臓スピーカーor外部入力端子付きコンポ
- 接続ケーブル
基本的にアナログDJと接続方法についてはあまり変わりません。大きい音が出せない場合はアナログDJ同様、ヘッドフォンで音楽を聴いてプレイすることができます。
PCDJ
PCDJはパソコンと擬似的にDJセットの形をしたコントローラを繋いだものや、ターンテーブルとPCをオーディオインターフェイスで繋いでDJをするといった複数のスタイルがあります。その名とおりPCとDJ機材を繋いでプレイします。
コントローラを繋いでDJする場合に必要な機材を見てみましょう。
- コントローラ
- PC
- ヘッドフォン
- Scratch Liveなどのオーディオインターフェイス
- アンプ内臓スピーカーor外部入力端子付きコンポ
- 接続ケーブル
ターンテーブルやCDJに繋ぐ場合はコントローラの変わりにコントロールバイナルと呼ばれる専用のレコードやCDが必要になります。個人的にはターンテーブルを使ったPCDJプレイはとても様になって格好良いですよ。
それぞれのメリットとデメリットについて
アナログDJのメリット
- レコードを使うことで他の音源デバイスと比べて自然で深みのある音楽をかけることができ、クラブに通う人たちにも需要が高い。
- レコードでピッチあわせなどの練習をすると圧倒的に技術力が上がる。
- 何といっても見た目がかっこいい。アナログDJをしている人を見てDJに興味を持った人も多いのではないでしょうか。
アナログDJのデメリット
- レコードを持ち運ぶのが大変。レコード1枚が大きいのでクラブなどに持って行こうと思うと結構荷物になります。
- レコード化されている音源しか使えず、最近の曲をかける場合はレコードが無いといったことがあります。
CDJのメリット
- USBやCDに音源を焼く(書き込む)ことでスグに自分の好きな音楽でDJすることができる。
- CUEを使って音楽を始めたいところからスタートさせることができるのでピッチあわせなどの練習が比較的ラクに行うことができる。
- クラブにはCDとヘッドフォンを持っていけば良いので荷物になりづらい。
CDJのデメリット
- CDJの機種によって出来ることとできないことが変わります。例えばスクラッチができる機種とできない機種があるなど。
PCDJのメリット
- パソコンの容量が許す限り、たくさんの音源をPC1台で持ち運ぶことが出来る。
- 簡単にプレイリストの整理を行うことが出来る。DJプレイ中にあらかじめ決めていた選曲を変えることも出来ます。
- ピッチ合わせがとても簡単!自分であえてあわせることも出来るが次の曲をかけるまでピッチ合わせしている時間が無い!といった場合にPCが勝手にBPMを合わせてくれる機能があります。
PCDJのデメリット
- 機材費がとても高い。ターンテーブルを使ったPCDJをやろうとするとターンテーブル、針、ミキサー、ヘッドフォン、オーディオインターフェイス、バイナルコントローラー、PCなど必要なものが多数あります。
- クラブでオーディオインターフェイスを繋ぐ際、機材トラブルでDJが出来ないといったアクシデントが起きる場合がある。最初のうちはそのようなことを防ぐために予備にプレイリストを焼いたCDなどを持っておくと良いです。
初心者におすすめの機材紹介
DJセットはターンテーブル、ミキサー選びが非常に大切です。DJセットをとにかく安いもので妥協してしまうと練習にもならないようなDJセットもあるので注意が必要です。
そんなことにならないためにも初心者におすすめの機材を紹介しますので参考にしてみてください。
おすすめターンテーブル
Pioneer PLX-500
価格は若干するものの高品位なアナログレコードサウンドを楽しむことができ、本格的なDJプレイが可能です。
テクニクス SL-1200シリーズ
DJ王道のターンテーブル。現在でもクラブシーンで見かける機械が多いですが、現在は生産が終了し、中古しか出回っていない機種もありますが、クラブと同じような環境でDJプレイをすることができます。
STANTON ST.150
ターンテーブルの中では高性能なトルクのモーターを採用しており、DJの練習機材としては十分な機能を有したターンテーブルです。
おすすめCDJ
Pioneer CDJ-350
大抵のクラブで使われるCDJはこのPioneerのCDJシリーズです。初心者が買うには一番失敗しない機材です。スクラッチ機能も搭載されているので十分な練習を積むことができます。
Pioneer CDJ-850
プロも認めるハイクラスモデルのCDJです。クラブでも実際に使われているので現場と遜色ない環境を作ることができます。
おすすめPCDJ
RANE serato SCRATCH LIVE SL3
CDJやターンテーブル、コントローラーに繋いでDJする際に必要なオーディオインターフェイスですが、SCHRATCH LIVEは長年ユーザーに使用されてきた信頼性と安定性を持ったPCDJ機材です。
TRAKTOR SCRATCH A6
こちらもCDJやターンテーブルなどに繋いでPCDJをすることができます。SCHRATCH LIVEと基本的には似ているのですがTRAKTORは外部サンプラーなどのアクセサリーが多く、自分の好きなスタイルに合わせてDJすることができます。
Pioneer DDJ-SB2
28,000円前後で買うことのできるPCDJコントローラです。安く抑え、なおかつ充実したDJプレイをしたいという方におすすめです。
おすすめミキサー
Pioneer DJM-250MK2
コンパクトなDJミキサーで音楽を切り替えるフェーダーまわりにスペースを保つことでスクラッチなどをしやすく工夫されています。
RELOOP RMX-33i
エフェクト機能を豊富に搭載しており、値段も3万円前後で比較的抑え目でPioneerは高いという方にはこちらもおすすめです。
練習はどのようにしたらいいの?
初心者がまず、すべき練習は基本中の基本であるピッチ合わせである。 またDJの代名詞、スクラッチの練習についても見ていきましょう。
腕の見せどころ!ピッチ合わせ
ピッチ合わせとは次の曲に繋ぐ際に2つの曲のBPM(Beat Per Minute=1分間に何回ビートを刻むかを表す)を合わせて曲を変えていく方法です。これがピッチ合わせなのですがやってみると意外と難しいです。
しかし、海外ではこのピッチ合わせが出来ないDJに酒瓶を投げることもあるそうです。ピッチあわせはそれほど重要な基本テクニックなので是非、覚えましょう。
今回はアナログターンテーブルでの練習方法について解説していきます。
- 1.A曲が140BPM、B曲が145BPMだとします。A曲からB曲に繋ぎます。
- 2.音が出ていないB曲をヘッドフォンで聴く。
- 3.ドッというバスの音を聴き、A曲のバスが重なる部分でB曲を再生させる
- 4.しばらくすると重なっていたバスの音が少しずつズレてきます。
- 5.B曲側のターンテーブルのフェーダーを調整します。この場合はB曲の方がテンポが速いのでフェーダーをマイナスに調整しましょう。
- 6.また、バスの音を重ねて再生させて、ズレを調整して行きます。完全にBPMが合うとしばらく時間が経っても全くバスの音がズレなくなります。
- 7.この状態でB曲の音だしを行い、A曲とB曲をミックスします。A曲の音を徐々に無くしていく事でA曲からB曲に曲が転換されました。これでピッチ合わせ完成です!
CDJも基本的にこのようにピッチ合わせをしていきます。PCDJに関してはシンクという機能でBPMを自動で合わせる機能があるのでとても簡単です。
しかし、最初はしっかりピッチあわせを練習することをおすすめします。 動画も載せておくので参考にしてください。
曲を繋げる練習方法
DJといえばスクラッチ!
スクラッチを練習するにはまずスクラッチする曲の部分であるフレーズを決めます。そこを前後に擦ることでそれっぽい音が出ますが、音の切れを良くする為にクロスフェーダーを使います。
クロスフェーダーを使うことで出したい音だけを出すコントロールを行うことが出来ます。
スクラッチに関しては説明するよりも動画を見てもらうのが早いので動画を参考にしてみてください。
DJ SCRATCH 練習
まとめ
いかがでしたでしょうか。これからDJを始めるという方にそもそもDJにはどんな種類があるのかや失敗しない機材選び、練習方法をご紹介させていただきました。
ご自宅でDJを楽しむオタクDJになるのも良し、クラブDJになるのも良し、DJの楽しさを見つけていただければ幸いです。
好きな音楽が分からないという方は一度、クラブに行ってみて様々な音楽に触れてみてはいかがでしょうか?日本には大きなクラブだけでなく小さなクラブでもマイナーなイベントがたくさんあります。自分がしたいDJは何なのかを見つけることが出来るかもしれませんよ。
タイチ /
ビギナーズ編集部 ライター
食べること、旅行に行くことが大好きで週末には良くお出かけしています。ビギナーズでも趣味を通して伝えたいことをたくさん記事にしていければと思います。