SAXOPHONE
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サックス必需品全部教えます!こまめな手入れで故障を防ごう
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「サックスを始めよう!」と思ったら、必要なのは楽器だけではありません。
演奏に必要なグッズや、お手入れグッズ、練習グッズなど、様々なものが必要になります。
また、必需品ではないけれど、「あると便利!」「もっとサックスが上手になる!」というグッズもあります。
今回は、サックス初心者の方のために、サックス必需品を全部まとめてお教えいたします!
ネットで購入する方も店舗で購入する方も、この記事を片手に買い忘れのないようお買い物してくださいね。
目次
サックス演奏の必需品
サックスは1本の管のように見えますが、実は様々なパーツに分かれています。
「一見地味な付属品が、楽器の音色を左右する重要なパーツだった!」ということも……。
購入時にセットになっている場合がほとんどですが、中古品や人に譲ってもらった場合は揃っていない場合もあります。
サックスの勉強も兼ねて、ひとつずつチェックしておきましょう。
また、単体でも販売しているので、好みに応じて買い足すことも可能です。
サックス本体
様々なキイがついている最も長い部分です。
まっすぐでキイがついている部分を「2番管」「本管」「ボディ」、Uの字に曲がっている部分を「1番管」「U字管」「ボウ」、丸く開いている部分を「朝顔管」「ベル」と呼びます。
複雑で傷や凹みもつきやすいサックス。
お手入れして大切に使いましょう。
ネック
吹く場所に近い、白鳥の首のように曲がった部分は、ネックといいます。
ネックは本体から取り外すことが可能。
楽器を購入する際は、本体とネックがセットになっていることがほとんどですが、ネックだけ買い足すこともできます。
ネックを変えるだけでも音が変わるので、ある程度上達して他の音色に挑戦してみたくなったら、追加で購入してみましょう!
マウスピース
口に咥える部分がマウスピースです。
マウスピースも本体とセットで販売されていますが、単体で購入することもできます。
よく見かけるのは、黒いマウスピース。
ハードラバーやエボナイトと呼ばれる、プラスチックと硬質ゴムを混ぜた樹脂で作ったものが多いです。
他にも、ブラスやステンレス、ブロンズなどのメタル系の素材で作ったものや、合成樹脂製、クリスタル製などもあります。
素材や微妙な形の違いで吹きやすさや音色が変わりますし、本体やネックよりも買いやすい価格なので、機会があればいろいろな種類を試してみてください。
落とすと欠けやすいので、取り扱いには注意しましょう!
リガチャー
マウスピースをぐるっと巻くようについている金具がリガチャーです。
リガチャーもセットで付いてきますが、単体で購入可能。
金属製でネジが2本のものが主流ですが、様々な形や素材があります。
リガチャーでも吹き心地や音色が変わります。
落として歪むことも多いので、大切に扱ってくださいね。
リード
一見地味な存在ですが、これがなければ始まらない、サックスの命です。
リードはケーンという葦の仲間を薄く削ったもので、これが震えて音が出ます。
メーカーごとに数種類の厚さが用意されています。
一般的なのは3か3.5(3と1/2)です。
薄い方が吹きやすいですが、音も薄くなりがち。
厚い方が吹くときに抵抗感が強いですが、丸みがあり豊かな音色になります。
また、少し厚めのリードを買って、紙やすりで削って調整する人もいます。
リードは1枚ごとに個性があり、リードで音色や吹きやすさは大きく左右されます。
リードは当たり外れや相性があるので、「10本入りの箱を買ったのに、気に入ったリードは2〜3本しかなかった」ということも。
さらに、欠けやすく、どんなに大切に扱っても徐々に薄くなって寿命を迎えます。
消耗品と考え、多めに用意しておきましょう。
キャップ
繊細なリードとマウスピースを守るキャップ。
これも本体とセットになっていることが多いでしょう。
注意点は、キャップを被せるときに誤ってリードを傷つけないようにすること!
サックスあるあるなので気を付けましょう。
エンドキャップ(エンドプラグ)
サックス本体のネック側にはめるのがエンドキャップ(エンドプラグ)です。
エンドキャップの役目は、サックスをケースにしまったときにオクターブキー連絡棒を守ること。
サックス本体のネック側に飛び出ている棒が、オクターブキー連絡棒です。
エンドキャップも本体についてきますが、うっかりなくさないように気を付けましょう!
ストラップ
サックスは重いので、リコーダーやクラリネットのように腕だけで支えることはできません。
首から下げたストラップを、本管のストラップリングに通して使います。
セットで付いてくるものもありますが、クッションがない簡易的なストラップの場合も。
クッションの有無で首への負担が変わりますので、好みに合わせて買い替えましょう。
ケース
ケースも購入時に本体についてくることが多いでしょう。
ケースは、大事なサックスを守ってくれる家のようなもの。
取っ手やストラップが傷んでいないか、確認しておきましょう。
サックスお手入れの必需品
サックスは演奏後のお手入れが絶対に必要!
お手入れ次第で、楽器の音色や寿命が大きく変わります。
せっかくなら、素敵な音で長くサックスを使いたいですよね。
お手入れの必需品をチェックして、お気に入りのサックスと長く付き合いましょう!
コルクグリス
ネックをマウスピースにつける部分は、コルクでできています。
コルクを乾燥から守り、滑りを良くするのが、コルクグリスです。
リップクリームのような形状で、手を汚さずにササッと塗ることができます。
スワブ
スワブは、大きなハンカチのような布に、おもりの入った紐がついたもの。
サックスを吹くと、唾液や蒸気などで楽器の中が濡れてしまうので、スワブを通して水分を拭き取ります。
ちなみに、スワブが抜けなくなって焦るのも、サックスあるある。
面倒くさがらずに、一度スワブを広げてからサックスに通すことで予防できます。
それでも詰まってしまったら、無理は禁物。
楽器店や修理店に相談しましょう。
クリーニングペーパー
クリーニングペーパーは、あぶらとり紙のような手のひらサイズの薄い紙。
サックスの穴を塞いでいる部分に、クッションのような柔らかいものがついていますよね。ここをタンポと呼びます。
タンポについた水分を吸い取るのがクリーニングペーパー。
これも怠るとタンポが穴にくっついて取れなくなったり、タンポだけ外れたりして、修理店行きになってしまいます。
切らさず買っておきましょう。
クロス
メガネ拭きのような感じの、スワブとはまた違う布です。
これは、表面の汚れを拭き取るために使います。
こまめに拭けば、新品の輝きをキープできますよ。
サックス練習の必需品
どんなに良い楽器を買って大事にお手入れをしても、練習をしなければ上達しません。
サックス練習の必需品を用意して、練習しやすい環境を整えましょう。
譜面台
机の上などに水平で置いた状態では見づらいので、楽譜を見る際には譜面台を使いましょう。
カメラの三脚のようになっていて、高さや角度が変えられるので、立っても座っても使えます。
チューナー
管楽器は室温によってピッチ(音の高さ)が変わるので、チューナーでこまめにチェックする必要があります。
チューナーがあれば、基準の音よりどのくらい高いか低いかがひと目でわかるので、必ず用意しましょう。
チューナーとして使えるスマホアプリもありますよ!
メトロノーム
必死で練習していると、速くなったり遅くなったりとテンポが乱れがち。
正しくテンポを刻んでくれるメトロノームも必需品です。
昔ながらのアナログのメトロノームも素敵ですが、最近はデジタルのメトロノームもかなり安くなり、種類も豊富になりました。
チューナーとメトロノームの両方の機能を備えたタイプや、譜面台に付けられるクリップタイプなどがあります。
メトロノームのスマホアプリもありますよ。
スタンド
練習を休憩するとき、いちいち楽器をケースにしまうのは面倒ですよね。
しかし、サックスは横にして置くと意外と大きい!
しかも飛び出た部分や曲がっている部分が多く、服の裾などを引っ掛けて落としやすいんです。
スタンドがあれば、休憩中のサックスを安全に守ってくれます。
うっかり落として後悔する前に、ぜひ購入しておきましょう。
必需品ではないけれど……あると便利なもの
サックスの必需品はこれでOK!
ここからは、必需品ではないけれどあると便利なものや、サックスがもっと上達するものをご紹介します。
教則本
サックスをもっと上手になりたいなら、ぜひ手に入れてほしいのが教則本です。
曲だけではなく、ロングトーン、タンギング、運指など、基礎練習に紙面を割いているものを選んでください。
サッカー選手は、サッカー以外にもランニングや筋トレなど様々なトレーニングをしますよね。
サックスの基礎練習は、サッカー選手のランニングや筋トレのようなもの。
やれば必ず演奏スキルを底上げしてくれるので、地道に続けましょう。
マウスピースパッチ
同じマウスピースを長く使っていると、前歯が直接当たる部分が削れて凹んでしまいます。
それを防ぐのがマウスピースパッチ。
マウスピースの前歯が当たる場所に直接貼って使います。
「マウスピースパッチを貼ったほうが、サックスを吹くときに口が安定する」「マウスピースパッチを使うと、口元がモゴモゴして嫌だ」と、人によって好みが別れるグッズでもあります。
様々なサイズや厚さがあるので、好みに応じて選びましょう。
パッドガード
クリーニングペーパーで水分を吸い取っても、タンポがベタついてくることがあります。
そうなると、穴からうまく剥がれなかったり、剥がれるときにペタペタ音がしたりと、かなり気になる状態に。
パッドガードを綿棒などに取り、タンポとトーンホールに少量塗ると、タンポがスッキリと離れるようになります。
サックスケース
サックスを買ったときに付いてくるケースは、丈夫な一方で重くて持ち運びには少し不便なものも。
サックスケースには、軽くて柔らかい素材でできたソフトケースや、程良く頑丈で持ち歩きやすいセミハードケースなど、様々な種類があります。
徒歩や電車などで移動する場合は、リュックのように背負えるものも便利です。
色や柄ももちろん重要ですが、安全性や使いやすさも考慮して選びましょう。
ベルセイバー
ベルセイバーは、サックス本体の内側を掃除するモップのようなもの。
内側の掃除はスワブだけでも充分なのですが、ベルセイバーがあるとさらに手軽にまんべんなく掃除できます。
かわいいベルセイバーなら、楽しくお手入れができそうです。
必需品を揃えて、サックスライフを楽しもう!
サックスに必要なものはこれでバッチリです!
最後にご紹介したものをチェックできるリストをご用意しましたので、ぜひお買い物に役立ててください。
楽器
- サックス本体
- ネック
- マウスピース
- リガチャー
- キャップ
- リード(2箱くらい)
- エンドキャップ
- ストラップ
- ケース
お手入れ必需品
- コルクグリス
- スワブ
- クリーニングペーパー
- クロス
練習必需品
- 譜面台
- チューナー
- メトロノーム
- スタンド
あったら便利なグッズ
- 教則本
- マウスピースパッチ
- パッドガード
- サックスケース
- ベルセイバー
必需品を揃えて、楽しいサックスライフを送りましょう!
サックスの基礎練習方法やレベル別の練習内容をこちらの記事で紹介しています。ぜひ参考にしてください。
樋口千春 /
ビギナーズ編集部 ライター
映画とアートと焼餃子(皮厚め)を愛するライター兼イラストレーター。写真も少し撮る。激務な会社員時代を経て、出産後フリーに。意外となんとかなるもんだ。乙女な娘&すぐに尻を出す息子と笑い転げる日々。