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【初心者必見】ジャズサックスの基礎知識|有名なジャズ奏者やサックスの種類・おすすめメーカーも解説

サックス初心者に向けて、サックスの種類やジャズ奏者、入門におすすめのサックスの選び方、必要な部品、練習場所や方法、有名なサックス奏者など、その他サックスを購入するに向けて必要な知識を網羅的に紹介します。
【初心者必見】ジャズサックスの基礎知識|有名なジャズ奏者やサックスの種類・おすすめメーカーも解説

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

ジャズやクラシックを聴いたり、実際にライブを観たりして、サックスのかっこよさに気づく人は、多いのではないでしょうか。

「自分もサックスを始めてみたい」と思っても、サックスの種類やメーカー、金額など、初心者にはわからないことがたくさんあるはずです。

本記事ではサックス初心者のために、サックスの基本知識から購入後の練習方法まで、幅広く紹介します。

国内のおすすめサックスメーカー

国内のサックスメーカーで有名なのは、ヤマハとヤナギサワです。2つのメーカーの特徴を見ていきましょう。

ヤマハ

世界でも有名な楽器メーカーであるヤマハは、サックスの種類のラインナップも豊富です。

アルト、テナー、ソプラノ、バリトンといった基本に加え、これからサックスを始める人向けのものから、世界のトッププレイヤーが愛用しているものまで、幅広く取り扱っています。

基本や操作性を重視したものや、トップジャズプレイヤーが求める音色を研究したもの、プレイヤー自身が音を創造できるものなど、それぞれの種類に個性があります。ラインナップが豊富なので、特徴をみて、自分にはどのサックスが合うのか比較することができます。

豊富な種類の他、それぞれの品質な高さも魅力の1つです。

また、低価格ながら機能を兼ね備えたサックスや、トッププレイヤーとのコラボ作品など、ヤマハの長い歴史のなかで積み重ねた実績や研究により、価格が安くても、品質の高いサックスを提供しています。

比較的安価で、しっかりとした機能性が揃っているので、サックス初心者でも安心して購入できます。

ヤナギサワ

ヤナギサワも世界になだたる国内サックスメーカーです。

昭和29年にテナーサクソフォンの第1号製作し、その後、開発や研究を積み重ね、ヤナギサワ独自の音色を作り上げてきました。

サックスの種類によって音色は違いますが、華やかな音色や、重厚感のある音色など、それぞれに特徴があります

使いやすさや操作性にこだわり、プレイヤーの立場に立って、1つ1つ丁寧に作られているのも魅力です。

また、ヤナギサワのサックスのデザインは、特に美しく、人目を惹きます。

彫刻模様のはいったものや、ピンクゴールドに仕上げのもの、白蝶貝が使われているものなど、細部までこだわり抜いて作られていて、見た目が美しく、他のメーカーと比べると一味違う仕上がりになっています。

海外のおすすめサックスメーカー

海外のサックスメーカーで有名なのは、セルマーとイオというメーカーです。2つのメーカーの特徴を紹介します。

セルマーサックス

音楽家でもあった創業者がつくりあげた130年以上の歴史と実績がある管楽器メーカーです。

部品製造から組み立てまで、すべてフランスで作られています。

多様な機能を兼ね備えたものから、特定の音色や音の広がりをもつものまで、ジャズ、クラシック、ポップスなど、様々なジャンルの音楽に対応できるように作られています。

初心者からプロまで、幅広い層が吹きやすいという特徴もあります。

イオサックス

日本のグローバル社が開発、設計したものをジュピターという台湾のメーカーで製造している、台湾製のサックスです。

人間科学に基づいて開発された操作性とバランスのとれた音色がプロの間でも定評があります。

ソプラノからバリトンまで、様々なシリーズが販売されています。低価格で音もよく、使いやすいため、初心者でも購入しやすいメーカーです。

また、ファッション性も高く、鮮やかなピンク色や、光の当たり方によって色の見え方が変化するものなど、他のメーカーにはない色使いがあることも特徴です。

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初心者のためのサックスの選び方

初めてサックスを購入するとき、自分に吹けるのかどうか、音色、操作性はどうだろうか、値段はいくらくらいのものがよいのかなど、自分で調べるだけでは悩んでしまうことが多いです。

実際にサックスの種類で吹きやすさも変わってきます。値段も、手が伸ばせない程高いものもあれば、中古で安く購入できるものもあり、まさにピンキリです。

このようなことで迷わないためにも、初心者のためのサックスの選び方を紹介します。

サックスの一般的な4種類/サックスの説明

サックスには一般的に、ソプラノサックス、アルトサックス、テナーサックス、バリトンサックスという、音域の違う4種類のサックスがあります。

ソプラノサックス

4種類の中で1番高音がでるサックスです。ふんわりした甘い音色が響き渡ります。サックスの中で唯一、管がまっすぐで細いことが特徴です。

吹奏楽ではメインで吹くことはあまりありませんが、曲の一部で持ち替え楽器として登場します。

アルトサックス

サックスといえばアルトサックスと言われるほど、標準とされるのがアルトサックスです。

プレイヤーの数も多く、演奏時の癖の少なさが標準とされており、音楽教室の授業などでもよく使用されています。

幅広い音楽で使用することができることも特徴です。

テナーサックス

テナーサックスは落ち着いた、渋い響きが特徴です。

アルトサックスと並ぶくらい演奏者の人口が多く、音域は人の声の音域と同じくらいとされています。

バリトンサックス

4種類の中で最も低く大きな音をだします。

伴奏楽器として低音部を担当するほか、ビックバンドでも低音部を演奏することもあります。

入門用のサックスの値段

サックスの種類によって値段は変わってきますが、新品で10~15万円程の価格帯のものがおすすめです。

入門用であることを考えると、定番の機能がそろっているもの、操作性が安定しているものを選ぶ必要があります。このくらいの価格であれば、入門モデルで優れているサックスを見つけることができます。

中古品は安く購入できるものの、音色や見た目だけでなく、見えない傷などで状態が悪い場合があるので、少し高くても、やはり新品をおすすめします。

初心者向けはアルトかテナーサックス

一般的にサックス初心者が始めやすいといわれているのは、アルトサックスです。

サックスを始めるうえで重要なことは、サックスの基礎的なことが学べることと、扱いやすさです。

アルトサックスは、無理することなく音を出すことができるので扱いやすく、幅広いジャンルに対応していて、入門モデルも比較的安価で手に入れられます。

そのため、アルトサックスから始める人は非常に多く、サックス教室の講師の多くが、最初に始めるサックスとしておすすめしています。

また、テナーサックスもおすすめです。

アルトサックスに比べると、息の量など扱い辛い部分がありますが、練習を重ねて慣れていくと、テナーサックス特有の渋みのある音が出せるようになるでしょう。

店舗で試奏をしてみる

楽器店に行き、試奏をしてみることをおすすめします。

楽器店には個々の楽器に詳しい店員さんもいるので、入門モデルのサックスを探していることを伝え、相談に乗ってもらうことができます。

試奏しても音の違いや良し悪しが分からない場合は、選定品を探してみましょう。

選定品とは、複数本の中からプロが試奏し、特に優れていると選ばれた楽器のことです。よいものの基準として、一度試奏してみることをおすすめします。

また、マウスピースやリードなどがあれば持参してください。店員さんと相談するときの判断材料として、ご自身のセッティングにあったサックスを選ぶことができます。

おすすめの初心者向けサックス3選

ここでは既に紹介した、種類・選び方を踏まえて、入門モデルのおすすめのサックスを紹介します。

ヤマハ アルトサックス YAS-280

サックス初心者のために、基本を重視して作られたものです。

正しい構えで演奏できるレイアウトになっており、音が出しやすい作りになっています。

価格は安いですが品質は劣ることなく、音程と操作性の安定によって、初心者でもストレスなく演奏できます。

また、メンテナンス面も優れており、万が一故障や破損などがある場合、管楽器の取り扱いをしているヤマハの楽器店に持ち込むと修理をしてくれます。その中でも修理技術者が在籍している店舗では、実際にその場で楽器を見ながら相談ができるので、便利です。

YANAGISAWA A-WO1 アルトサックス

軽量な管体を使用することで、初心者でも演奏しやすくなっています。

ヤナギサワは国内のサックス専門のメーカーで、確かな技術を持った職人が作り上げているので、安心できるブランドです。

ヤマハと比較すると値段は少し高くなりますが、基本を重視しつつも、初心者から上級者まで、気持ちよく演奏できるように作られているので、長持ちします。

また、修理やメンテナンスも充実しており、「ヤナギサワクロッシュ」に楽器を持っていくと、楽器の状態の診断、調整や修理を行ってくれます。診断見積もりは無料であることも初心者には嬉しいポイントです。

H.Selmer セルマーAxosアルトサックス

世界でも愛用者の多いフランスのセルマ―社のサックスは、フランスの工場で製造されており、長い年月をかけた伝統と技術から得た、豊かな音色を特色としています。

本製品はトップモデルと似た設計で、価格を抑えるため、簡易化された部分がありつつも、一定のクオリティを維持し、セルマー独自の音色を受け継いだ製品となっています。

国内メーカーと比べると値段が高くなりますが、世界各国の多数のプロたちが実際に愛用するほど、独自の音の響きやクオリティがあります。

日本では、セルマーのサックスを取り扱っている楽器店がいくつもあるので、お近くの販売店を調べてみることをおすすめします。

修理やメンテナンスに関しては、来店するときに楽器店の店員さんに聞いておくと、その後役に立ちます。

こちらの記事では、サックスの選び方を解説しています。

サックスが上達するコツ

実際にサックスを購入して、「練習場所はどうすればいいのだろう」「どのように練習すればいいのだろう」など、現実的な問題が浮かび上がります。

大きな音が出る楽器なので、もちろん家の中では満足いく練習はできません。そうは言っても、公園などの屋外では人の目が気になります。

練習方法も、ただ基礎的な練習をするだけでなく、工夫が必要です。ここではサックスを上達させるための練習場所や方法を紹介します。

サックスの練習場所

サックスの練習は音楽用のスタジオをおすすめします。音楽スタジオは、大音量を出しても問題ないように作られています。

また、個々のスペースに区切られていて他の利用者の音は聞こえないので、集中してとことん練習することができます。

音楽スタジオは時間単位で借りることができ、スタジオが空いていれば、空いた時間で利用できます。

料金はスタジオによって多少の違いがありますが、通常は1時間2000円から3000円程度です。しかし、個人で借りるということであれば、その半額以下で借りられるところもたくさんあります。

夜遅くまで営業している場所もあるので、忙しくても利用できます。

音楽スタジオは全国各地に存在するので、インターネットで検索して近所のスタジオを調べてみることをおすすめします。

音楽スタジオが家の近くにない場合、カラオケルームも練習場所としておすすめです。その際は、店員さんに確認をとってから利用しましょう。

有名奏者や生の演奏をよく聴く

サックスを上達させる一番の近道は、よい演奏をたくさん聴くことです。

有名なサックスアーティストの演奏を聴くだけでなく、実際にライブなどに足を運んで、生で音を体感することも重要です。

たくさんのよい演奏を聴いていくうちに、自分の中での目標や、好みな音、好きな奏者や楽曲が、自然と浮かび上がってきます。

サックス上達の教則本を買ってみる、スクールに通う、など対策は思い浮かぶけれど、このような表面上の対策だけでは、上達しているのかどうか、自分の位置を見失ってしまいがちです。

上達するには、上記の対策だけではなく、自分の好きな奏者や曲を知り、音のイメージを明確にする必要があります。知識を蓄え、音に対する感覚を磨く必要があるのです。

そういった自分の好みを意識して練習を重ねていくことで、いつか、自分の目標に近づいたと成長を感じられる瞬間が来るはずです。

その瞬間の喜びは、サックスを練習するうえでも、続けていくうえでも、とても大切なポイントです。

ジャズサックスを始める際に揃えた方がよいもの

サックスと一緒に、初心者が揃えた方がよいものを紹介します。

リード

リードとは、マウスピースに取り付ける木の板のようなものです。リードがないと、サックスは吹くことができません。

また、どのくらい厚みのあるものを使うかということが重要で、厚さによって吹きやすさが変化します。薄いリードは鳴らしやすく、初心者でも扱いやすいといえます。

一方、厚いリードは、鳴らすことは大変ですが、温かみのある太く大きい音がでます。

リードはマウスピースとの相性が重要で、希望の音色によって組み合わせがたくさんあるので、初心者は専門店で相談してみることをおすすめします。

マウスピースは3種類

マウスピースとは先端に取り付け、口に当てて息を吹き込む部分のことです。価格は、1,500円程度から販売しています。

マウスピースの素材は3種類あります。

エボナイト

天然ゴム素材でできています。プラスチック製に比べると音が柔らかく艶があるのが特徴です。

フェノール樹脂(プラスチック製)

初心者むけのマウスピースです。価格も安く、軽量で、軽やかで硬い音がでます。

メタル製

アルミ、真鍮、ステンレス製などです。硬く力のある音色がでます。

マウスピースは通常、サックスを購入する際に付属している場合が多いですが、好みの音色に近づける為には、自分に合ったマウスピースを選ぶことも有効です。

初心者がマウスピースを選ぶ際、マウスピースとリードの間にできる空間が重要です。その名はオープニングと言い、一般的にオープニングが広いと、息のコントロールが難しいと言われています。

リガチャー

リガチャーとはマウスピースにリードを固定させる部品です。価格は8,000円程度から販売しています。

リガチャーには金属製と革製があります。

こちらの記事では、サックスのリガチャーの種類と選び方とおすすめをご紹介しています。

金属製

初心者向けです。吹きやすく明るい音が出ます。

革製

まとまり感のある音色がでます。初心者には音がコントロールしにくいと感じる場合があります。

リガチャーもマウスピースと同様、通常は楽器購入時に付属してきます。

メンテンナンス用品のセット

楽器は使用後のメンテナンスが重要です。使用した後にしっかり手入れをすると長持ちします。

サックスのメンテナンス用品として代表的なものは次のものが挙げられます。

グリススティック

楽器の抜き差しをする部分に塗布するものです。摩擦や錆を防ぐためにも使用されます。

サックス用クリーニングスワブ

サックス管内の水分をふき取りために用いられる布です。

クリーニングペーパー

楽器のトーンホールをふさぐ部分が水に弱く、主にその部分を拭くものです。この部分の修理は一番料金がかかるので、面倒でもしっかり手入れすることをおすすめします。

マウスピースパッチ

マウスピースの歯の当たる部分が傷つかないためのクッションのようなものです。

ポリッシングクロス

楽器の表面を磨くものです。毎回は必要ありませんが、余裕があるときは磨きましょう。

有名なジャズサックス奏者の紹介

練習の手本となるような、有名なジャズサックス奏者を紹介します。

Charlie Parker

アメリカのアルトサックス奏者でジャズ界の巨人と呼ばれ、Charlie Parker(チャーリーパーカー)なしにはジャズを語ることはできません。

チャーリーパーカーは「ビバップ」と呼ばれる、アドリブ重視の自由で新たなジャズのスタイルを生み出しました。

若くしてこの世を去りましたが、その後のジャズシーンに多大なる影響を与え、現在でも語り継がれている存在です。

代表曲は「Confirmation」「Anthropology」などが挙げられます。

John Coltrane

「ジャズの歴史はジョンコルトレーン前後で分かれる」と言われているほど、ジャズ界を振動させました。

30歳のとき、セロニアス・モンクという天才ピアニストのもとに弟子入りすると、それまでの生活からは見違えるほど覚醒し、圧倒的なパフォーマンスでジャズ界のトップアーティストとなりました。

「シーツオブサウンド」という音を無数に敷き詰めたような演奏スタイルが唯一無二とされ、その後のジャズに影響を与えました。

その独特なサウンドとカリスマ性から、今なお、人々を魅了し続けています。

代表曲はコルトレーンのコンサートでの定番曲ともなった「My Favorite Things」です。

Paul Desmond

デイヴ・ブルーベック・カルテットに在籍していたときに作曲した「Take Five」という曲で知られることも多いのが、Paul Desmond(ポール・デスモンド)です。

「このメロディー知っている」という人も多いでしょう。「Take Five」は日本のジャズ名曲で1,2を争うほどの人気曲です。

ポール・デスモンドの音色は、優しく、叙情的であることが特徴です。

代表曲は「Take Five」です。

サックスをはじめてみよう

サックスは音楽には無くてはならない楽器です。

音の響きもかっこよく、他の楽器にはない味わいがあります。

サックスを購入する際は、お近くの楽器店で試奏してみることをおすすめします。

実際に楽器に触れて音を体感することで、お気に入りの楽器が見つかるかもしれません。

試奏してわからないことは、積極的に店員さんに聞いて理解を深めましょう。

そして購入後は、ただ練習するだけでなく、有名なサックス奏者の音楽を聴いたり、プロの生演奏を観ることが大切です。

目標とする音を見つけることで、よりよい練習を重ねることができます。

よい音や憧れに近づくように練習を積み重ね、演奏できる幅を広げ、サックスプレイヤーとしての音楽ライフを楽しんでください。

こちらの記事では、ジャズ音楽で使用される楽器の種類や演奏方法を解説しています。

ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター

趣味と出逢うメディアサイト「ビギナーズ」の編集部です。趣味を見つけたい方を応援します。

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