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【入門編】トランペットの主要メーカーを比較!歴史や基礎知識も
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せっかく買うなら、運命のトランペットに出会いたいものですよね。
トランペット売り場やネットショッピングサイトで「トランペット」と検索すると、ヤマハやZO(ゼットオー)など、色々なメーカーのトランペットが並んでいます。
気を付けるべきことは、トランペットにも種類があることです。基本的にはB♭トランペットを使う場合が多いですが、場合によっては「みんなでC管トランペットを練習して演奏しよう」といったこともあります。
トランペットの種類を少し知っておくと選びやすいです。
今回はトランペットの種類、メーカー別の特徴、そしておすすめのトランペットをご紹介します。特に、メーカーによって音が違いますので、参考にしつつ好きな音色のトランペットをご購入なさってください。
目次
まずはトランペットの歴史からおさらい
紀元前2000年前後に描かれた古代エジプトの壁画に、ラッパ型の楽器が登場するため、トランペットの歴史は紀元前から始まったとされています。
約4000年の歴史を誇る楽器という訳です!長いですね。
古代のトランペットは木や粘土など、自然の素材で作られていました。音楽演奏を楽しむためのものというよりは、儀式や戦争の合図に使われていたそうです。
では、いつ頃から音楽の為の楽器となったかというと、14世紀に青銅や銀といった金属製トランペットが生まれてから……と言われています。
皆さま、バッハやヘンデルといった音楽家の名前は何となくご存知ですよね?17世紀のバロック時代に現れた音楽の巨匠ですが、彼らの名曲にトランペットが起用されています。
そして、19世紀からゆるやかに現在の形に変化(それまではトランペットは一本の長い管でした)。20世紀に入って世界中で愛される楽器となったのです。
トランペットの種類
B♭管トランペット、C管トランペット、ピッコロトランペット、ロータリートランペット、コルネット、フリューゲルホルン……等々、実はトランペットは10種類以上!この章では、数あるトランペットの中から、主流のトランペットをご紹介します。
B♭管トランペット
主流トランペット。B♭管のトランペットは、「ド」の音が「B♭」なのが特徴。音色は王道ともいえる、トランペットらしい音です。
ブラスバンドやクラシック、ジャズなど幅広く使われています。使っている人が多いという理由から、初心者におすすめのトランペットです。
C管トランペット
B♭管トランペットに次いで、よく使われているトランペット。C管のトランペットは、「ド」の音が「C」です。
オーケストラではB♭管トランペットとC管トランペットを使っているトランペット奏者が多いようです。B♭管よりも明るい音が出ます!
コルネット
B♭管やC管トランペットよりもやや丸く、小ぶりです。柔らかい音が出ます。
管の作りがB♭管やC管トランペットに比べると緩やかで、その分吹きやすくなっています。小学校のブラスバンドやマーチングなどでも使われるほど、初心者にも演奏しやすいトランペットです。
トランペットの主要メーカー紹介
この章では初心者から上級者まで、愛用されているトランペットの主要メーカーを7つご紹介します。これだけ知っておけば、トランペットメーカーの話になっても、割と会話に参加できますよ。
YAMAHA(ヤマハ)
初心者はとりあえずヤマハを買えば間違いないと言われるほど、安心感のあるヤマハ。15万円未満の低価格ラインでもボディの作りが美しく、抜差し管やピストンの動きも安定しています。個体差がなく、どのトランペットも一定の品質を保っており、流石ヤマハと言ったところです。
【ヤマハ】YTR-8335RS
ヤマハのハイグレードモデルをさらに超えるXenoシリーズのB♭トランペット。操作が非常にスムーズで、吹き込んだ時のレスポンス(手ごたえ)が素晴らしいです。そのため、爽快感のある演奏が楽しめます。音の強弱も出しやすいですよ。
初心者には少々高すぎるかもしれませんが、長く使うつもりならば買う価値があるでしょう。
B&Sトランペット
B&S(ビーアンドエス)はドイツの金管楽器専門ブランドです。響きが良く、吹奏感が良いため、クラシックからブラスバンドまで様々なシーンで活躍するでしょう。
【B&S】X-Line
パフォーマンスを引き上げるために支柱のデザインにまでこだわったB♭トランペットです。ベルの形をシャープにすることで、より遠くに音が通るようになっています。マーチングや屋外吹奏楽を始める方におすすめです。
V.Bach(ヴィンセント・バック)
ヴィンセント・バック(あるいはバック)はアメリカの楽器メーカーで、輝かしくパワフルな音が特徴的。その音に魅せられたプロ奏者も多いです。初心者にもおすすめですよ。
【V.Bach】180 MLSP
「180 MLSP」はV.Bachのベストセラーモデルです。ゴージャスな音色は伸びがあり、屋外や広い会場でもよく聴衆に届きます。
ブラスバンド、クラシック、ジャズ等々、ジャンルを問わず、これからトランペットを始める初心者におすすめです。
XOトランペット
XO(エックスオー)トランペットはトランペット専門ブランド。「音が取りやすく吹きやすい」という定評があります。値段的にもそこまで高額でないため、愛用者も多いです。
【XOトランペット】RV Series RV-GBS
XOトランペットの中でも、「バランスの良いダイナミックな音が出る」と好評のシリーズです。音程がとりやすいため、初心者でも楽しめるトランペットです
Schilke(シルキー)
アメリカのトランペットメーカーです。金管楽器のマウスピースも作っていますので、中級者や上級者はシルキーのマウスピースを見たことがある方も多いでしょう。
シルキーは正確な音が出ること、レスポンスがよいこと、音色が美しいことに注力しているため、様々な方に幅広く愛されています。
【Schilke(シルキー)】i33 SP トランペット
吹き心地の軽いB♭トランペット。一枚取りなので少々高価ですが、抵抗感のない軽やかな吹奏感が魅力です。ブラスバンドや市民楽団などで本格的にトランペットをやってみたい方におすすめと言えるでしょう。
Queen Brass ZORRO(クイーンブラスゾロ)
ZORRO(ゾロ)とも呼ばれるQueen Brass ZORROは台湾の金管楽器メーカーです。技術力の高さに定評があります。比較的、明るく軽い音が楽しめるトランペットです。吹奏感が軽いので吹きやすいですよ。
【ZORRO(ゾロ)】C-line
プロのトランペット奏者たちが開発に携わったトランペットです。楽器のバランスが良いため、扱いやすく音も出しやすいのが魅力。音がよく鳴り響くのもよいところ。「トランペットを吹いている!」という爽快感があります。
CAROL BRASS(キャロル ブラス)
キャロルブラスはQueen Brass ZORRO(クイーンブラスゾロ)の別ブランドです。キャロルブラスのトランペットは格安の値段に反して抜差し管などの動きが良く、大変コスパが良いのが魅力。比較的軽いので子供や女性にもおすすめですよ。
【CAROL BRASS】N4000
C管トランペットです。音が出やすく、扱いやすいのが魅力。トランペットを構成するパーツ一つ一つに妥協がありません。
初心者におすすめのトランペットメーカーはどれ?
上記のトランペットメーカーは、どれも音が安定しているので初心者におすすめです。しかし、最初から20~40万円もするトランペットを買うのはためらいますよね。
事業でも習い事でも、万が一途中でやめても惜しくないように、「小さく始める」というのが基本です。この章では、初心者でも安心して買える、15万円未満のトランペットをご紹介します。
【ヤマハ】YTR-4335G2
初心者向けのB♭トランペットのスタンダードモデル。15万円未満で手に入るため、値段的にもお手頃です。ベルにはゴールドブラスが採用されており、豊かな響きが楽しめます。
ピストンの滑らかさなどはハイグレードモデルには劣るかもしれませんが、ピストンの滑らかさなどが秀逸。中学校の吹奏楽などにもおすすめです。こちらはお手入れセットも付いていますよ。
【ZORRO(ゾロ)】トランペット Custom BUILT ModelII 銀メッキモデル
銀色の楽器に憧れませんか?銀の楽器は見ためにも部屋に飾りたくなる美しさです。こちらのZORRO(ゾロ)のB♭トランペットは銀メッキなのに10万円未満!銀メッキトランペットなので明るい優しい音が出ますよ。
10万円未満で銀色の美しい楽器が持てるのは嬉しいことです。しかも、ZORRO(ゾロ)のトランペットは安いトランペットにありがちな、ピストンの重さや動きの悪さなどがありません。初心者にもおすすめです。
こちらの記事では、トランペットのおすすめモデルをご紹介しています。
まとめ
今回ご紹介したトランペットはどれもお値段以上に素晴らしいです。トランペット初心者の方は安めのトランペットから始めてみてはいかがでしょうか?
トランペットは楽しいですよ。音が少しずつきれいになっていくのは、RPGゲームで主人公が成長していくような、喜びと達成感があります。ぜひ体験してみてくださいね!
こちらの記事では、トランペットレンタルサービスをご紹介しています。
宮乃 かぽり /
ビギナーズ編集部 ライター
フリーライター兼イラストレーター。学生時代は吹奏楽部に所属し、楽器の数などの都合で金管楽器をほぼ経験しました。現在は音楽、ヒーリング、占い、フラワーアレンジなど趣味多彩。チャレンジ精神豊富です!