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ベースを趣味にしたい!初心者が抑えるべき基礎知識とは?
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楽器演奏は生涯を通して楽しめる趣味。あらゆる楽器の中でも、世代を問わず人気を集めているのがベースです。
「ギターに比べると地味では?」と思うかもしれませんが、最近はバンドの花形として、派手に活躍するベーシストも増えました。その姿に感化され、大人になってからベースを始める人も増えているようです。
そこで今回は、趣味でベースを楽しむための基礎知識や、初心者向けのベースの選び方などをご紹介します。
目次
ベースってどんな楽器なの?
趣味でベースを始めるのであれば、まずは「どんな楽器なのか?」を知っておくことが大切です。ここでは、ベースという楽器が誕生した歴史や主な種類、バンド内における役割についてお話します。
ベースとは?
「ベース」と聞いて真っ先にイメージするのは、やはりエレキベースでしょう。ポップスやロックの世界におけるベースとは、エレキベースのことを指します。
エレキベースは、1950年代に誕生した比較的歴史の浅い楽器です。それ以前は、クラシックなどで使用されるコントラバスがベースの役割を果たしていました。実のところ、エレキベースはコントラバスを元に作られた楽器なのです。
コントラバスは別名ウッドベースと呼ばれますが、エレキベースとはまったく見た目が異なります。しかし、バンドにおける“音の担当領域”は同じ。どちらも楽曲の低音を担当し、“縁の下の力持ち”としての役割を果たします。
エレキベースの特徴
エレキベース最大の特徴は、ピックアップで弦の振動を拾い、ベースアンプがそれを増幅することで、大音量を得られる点です。ピックアップとは、ボディ中央に搭載された長方形のパーツのこと。これがマイクのような役割を果たし、アンプという名のスピーカーで音を鳴らす仕組みです。
またエレキベースは、コントラバスとは違ってコンパクトなサイズです。指板にフレットという金属パーツを埋め込むことで、より簡単に演奏が楽しめる構造となっています。
ベースの種類とは?
ベースにはコントラバス(ウッドベース)とエレキベースの2種類があります。しかし、細かくチェックしていくと、エレキベースの中にも様々な種類があるのです。たとえば、プレジションベースとジャズベース。これらは1950年代に「フェンダー」社が販売した、エレキベースの代表モデルです。
現在では、フェンダー以外のメーカーからもプレジションベースモデル、ジャズベースモデルといった派生モデルが登場しています。ただし、正式にプレジションベースまたはジャズベースを名乗れるのは、フェンダー社のエレキベースのみです。
他メーカーが販売するのはあくまでも、「○○○モデル」に過ぎません。構造はほぼ同様で、ピックアップやブリッジを交換したり、ボディ形状を細かくカスタマイズした製品が多くみられます。
プレシジョンベースとジャズベース
弾き心地やサウンドも、ベースの種類によって大きく異なります。一般的にプレジションベースは太く、芯のあるサウンドが特徴です。これにより、ロック系の楽曲との相性に優れます。
一方のジャズベースは、繊細でメリハリのあるサウンドが特徴。プレジションベースほどのパワーはありませんが、音作りの幅が広く、様々な音楽ジャンルに使われます。
「結局どちらがいいの?」と悩んだら、ベーシックなジャズベースモデルの製品がおすすめ。プレジションベースに比べてネックが細く軽量であるため、ベース初心者でも弾きやすいためです。なお、4弦ベースが一般的ですが、近年では5弦以上の「多弦ベース」も人気が高まっています。
弦が増えればカバーできる音域が増えますし、奏法の幅も広がるでしょう。演奏したいジャンルや、挑戦したいプレイスタイルによっては、最初から多弦ベースを選択するのもアリですよ。
初めてのベースの選び方は?気になる予算も解説!
趣味でベースを始めるにあたって、まずやるべきことは「ベース選び」です。ここでは、初めてのベース選びのポイントや予算についてお話します。
初心者向けベースはどう選べばいい?
これは筆者の持論なのですが、初めての1本は「見た目→弾きやすさ」の順で選ぶのがおすすめです。ベースの見た目は多種多様です。形状・カラー・柄・サイズ感など、自分が心惹かれる1本をみつけたら、まずはそれを手に取ってみましょう。
次に、できる限り試奏してください。一見同じようにみえても、楽器には個体差があります。本体重量やネックのグリップ感、ボディの身体への“当たり方”をチェックし、もっとも弾きやすい1本を探します。
ただ、「初心者向け」の1点で考えると、個人的にはジャズベースがおすすめです。各メーカーから初心者モデルが多数販売されているので、様々な製品から選ぶことができます。
サウンドや機能面については、2本目以降の購入時に検討すればいいと考えます。楽器練習はモチベーションが命です。どれだけ高価なベースを購入しても、練習のモチベーションが続かなければ、弾けるようになりません。
だからこそ、最初の1本は見た目は重要なのです。サウンドのよし悪しは二の次で、まずは自分が気に入ったベースで練習することが大切ですよ。
初心者向けベースの予算は?
購入予算の目安は、以下の通りです。モチベーション別でご紹介します。
【モチベーション別】予算目安
- とにかく予算を抑えたい:1万〜2万円
- 一通りセットで欲しい:2万円〜3万円
- ベースを始めるなら続けたい:5万円〜
- 本腰を入れてベースを始めたい:8万円〜
- これからプロを目指したい:10万円〜
最近は1万円程度で販売される“格安ベース”も登場し、以前に比べて遙かに安く買えるようになりました。たとえば、大手楽器通販サイトの「サウンドハウス」では、「プレイテック」というプライベート・ブランドを展開。新品のエレキベースが1本11,800円(税込)と、驚きの価格設定で話題になりました。
楽器は“安かろう悪かろう”の世界ですが、練習だけなら“格安ベース”でも十分でしょう。ただ、演奏にはアンプやチューナーなどのオプションアイテムも必要です。それらを一通り揃える場合、2万〜3万円程度の初心者セットをおすすめします。
もし中・上級者になっても使い続けたい、より長く愛用したいと考えているのであれば、5~10万円前後のミドルクラスのモデルがおすすめです。
この価格帯になると、ベース選びの選択肢が広がります。有名メーカーが特に力を入れている価格帯だけあって、コストパフォーマンスに優れたモデルが多いのも魅力です。
ベース本体と一緒に揃えたい「オプションアイテム」
最低限必要なのが、チューナーと練習用アンプ、そしてシールドケーブルです。チューナーとは、ベース弦を正しい音程に合わせるための道具で、安いものは1個500円程度で販売されています。
練習用アンプは、出力が小さい家庭用ベースアンプのこと。ヘッドフォンジャックを搭載したモデルなら、ヘッドフォンやイヤホンで音を聴きながら練習できます。なお、シールドケーブルとは、ベースとアンプと接続するためのコードのことです。
練習の効率を高めるには、メトロノームも欠かせません。ベースはリズム楽器でもありますので、メトロノームを使ってリズムキープする練習が求められます。メトロノームはスマートフォンのアプリにもあります。無料ダウンロードできるので、必要に応じて活用ください。
ベース初心者におすすめの練習曲は?
ベース上達のためには、基礎練習が欠かせません。しかし、趣味として楽しむのであれば、曲を弾けるようになりたいですよね。
ここでは、ベース初心者の方におすすめのベース練習曲をピックアップしてご紹介します。
ハイ・スタンダード「Stay Gold」
日本におけるメロコア・パンクブームの火付け役となった「ハイ・スタンダード」の代表曲です。テンポは少し早いですが、フレーズそのものはシンプル。初心者の方でも覚えやすいでしょう。原曲のスピードで弾くのは難しいので、最初はテンポを下げて練習してみましょう。
MONGOL800「小さな恋のうた」
青春パンクというジャンルを確立させたバンドの1つ、「MONGOL800」。同バンドの代表曲にして、バンドカバーの定番曲にもなっている名曲が「小さな恋のうた」です。
こちらもシンプルなフレーズで構成されている一曲です。初心者の方でも多少練習すれば、すぐに弾けるようになるでしょう。
RADWIMPS「前前前世」
大ヒット映画の主題歌になった有名曲です。フレーズそのものは難しくありませんが、曲の随所にキメフレーズが多いので、リズムキープが重視されるでしょう。最初の一曲には難しいかもしれませんが、弾きごたえは抜群ですよ。
バンプ・オブ・チキン「天体観測」
上記の練習曲に比べると、幅広いポジションを使用する曲となっています。そのため、ポジションチェンジをスムーズに行う練習になるはずです。フレーズ自体は決して難しくないため、ある程度自信がついたら挑戦してみましょう。
レッド・ホット・チリペッパーズ「Snow」
90年代から現代にいたるまで、世界のロックシーンを牽引し続けている“レッチリ”ことレッド・ホット・チリペッパーズの人気曲です。
「“レッチリ”=かなり難易度の高い曲」というイメージがあるかもしれません。しかし、こちらの曲は簡単なフレーズのみで構成されていますので、初心者の方でも覚えやすいでしょう。洋楽デビューのきっかけになるかもしれませんね。
ベース上達のためには音楽教室に通うべき?
「ベースを独学で練習すべき」か、「音楽教室に通うべき」かで悩んでいる方も多いのでは?ベースは独学でも上達できる楽器です。しかし、音楽教室でプロから習うと、より早く上達できるのも事実。短期間で上達したいのであれば、音楽教室に通うのも手ですね。
また、独学においても内容がわかりやすい教則DVDや、WEB動画などが増えています。いきなり音楽教室に通うのが不安なら、独学で練習するのもアリでしょう。
まとめ
ベースには様々な種類があり、弾き心地やサウンドは1本1本異なります。そのため、可能であれば楽器屋に足を運び、現物に触れることが大切です。
周辺に楽器屋がない場合、レンタルサービスで借りるのもおすすめです。実際に触れて「これなら続けられそう!」と感じたら、通販サイトで購入してみましょう。
あなたも本記事を参考に、ベーシストデビューを飾ってみませんか?
また、こちらの記事では国産・海外・ハイエンド・マイナーのベースメーカー30社を解説しています。ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。
ビギナーズ編集部 /
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