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オーボエの種類とそれぞれの特徴・初心者におすすめの楽器も紹介
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クラシック音楽が好きで、オーボエを始めてみようと考える方もいるのではないでしょうか。オーボエは、オーケストラの中でもひときわ目立つ存在で、様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。
この記事では、そんなオーボエの魅力や種類、特徴について詳しく解説します。オーボエの選び方や初心者におすすめのオーボエも紹介しますので、オーボエについて調べている人などは、ぜひ参考にしてみてください。
目次
花形的存在であるオーボエの魅力
オーボエは、ソロパートで特に目立つ楽器で、高音が美しく、高い人気を誇ります。ここでは、こうしたオーボエの魅力について詳しく解説します。
ソロパートでの迫力
オーボエは、吹奏楽の中でメロディを担当する楽器です。目立つ音が出るため、ソロパートでの迫力が大きく、存在感があります。
鋭くて硬い音を出すときもあれば、穏やかで優しい音を出すときもあり、その高音は多くの人を魅了します。
難易度の高さと音の美しさの比例
オーボエは、演奏することが難しい楽器として知られています。1つ1つの音がはっきりとし、低音域の音質が荒くなったり、指を動かす方法が難しかったりするからです。
難易度が高い分、しっかりと演奏できるようになれば、その音の美しさに益々魅了されるでしょう。
美しい高音
オーボエは高音が特に美しい楽器です。似たような楽器であるクラリネットの方が有名ですが、オーボエは、オーケストラでのアンサンブルの中で無くてはならない存在です。
オーケストラのチューニングでは、オーボエが「ラ」の音を出し、他の楽器はその音に合わせて音を広げていきます。
オーボエの種類とそれぞれの特徴
オーボエには、3つの種類があります。
- オーボエ・ダモーレ
- バス・オーボエ
- イングリッシュホルン
それぞれの特徴を知り、オーボエについてより知識を深めましょう。
オーボエ・ダモーレ
「オーボエ・ダモーレ」は、通常のオーボエよりも管が長い種類で、「ラ」を基調とした低い音域の出る楽器です。先端部が丸く膨らんでおり、オーボエとイングリッシュホルンの中間的存在として知られています。
バス・オーボエ
「バス・オーボエ」は、オーボエよりもさらに長く、1オクターブ低い音が出る楽器です。あまりオーケストラで使用される楽器ではありませんが、「惑星」などの有名曲で使われています。
イングリッシュホルン
「イングリッシュホルン」は、オーボエ・ダモーレよりもサイズが大きく、F管の楽器でオーボエより5度低い音を出せます。
また、ベル部分が卵型になっており、独特の音色を特徴としています。
自分に適したオーボエの選び方
自分に適したオーボエの選び方は、次の通りです。
- システムによって選ぶ
- タイプによって選ぶ
- 素材で選ぶ
- メーカーで選ぶ
こうした選び方を知り、自分に合ったオーボエを見つけましょう。
システムによって選ぶ
オーボエには、セミオートマティックとフルオートマティックの2つのシステムがあり、それぞれキーが異なります。詳細は、次の通りです。
システム | 詳細 |
---|---|
セミオートマティック | 金属パーツが少なく軽量 第1オクターブキーと第2オクターブキーそれぞれを操作 など |
フルオートマティック | 操作は簡単なものの、調整が困難 第1と第2オクターブキーが1つの構造 など |
セミオートとフルオートの大きな違いは、キーのメカニズムです。1番低い「ド」からそのオクターブ上の「ド」以上の音を第2オクターブと言いますが、音によって自動的にオクターブキーが切り替わるのがフルオートマティックシステムです。
自動的に切り替わるのだから、フルオートマティックの方が簡単だと思われる方もいるかもしれませんが、実は楽器の中の構造が複雑化されているので、調整が狂いやすいという要素があります。
セミオートマティックは、オクターブキーの操作が必要ですが、合理的な指使いで柔軟性のある音色が奏でられるので、メリットととして捉える奏者の方が多いでしょう。メンテナンスが難しくないという観点からも、初心者にはセミオートマティックのオーボエがおすすめです。
タイプによって選ぶ
オーボエには、フランス式(コンセルヴァトワール)とドイツ式(ウィンナーオーボエ)がタイプがあります。それぞれの特徴は、次の通りです。
タイプ | 詳細 |
---|---|
フランス式(コンセルヴァトワール) | ・初心者におすすめ ・大音量を出せる ・速い曲を演奏可能 など |
ドイツ式(ウィンナーオーボエ) | ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団などプロが使用している 明るく華やかな音を出せる など |
多くの人は、初心者におすすめのフランス式(コンセルヴァトワール)を選んでいます。
素材で選ぶ
オーボエは、素材によってボディのカラーも異なります。その詳細は、次の通りです。
素材 | 詳細 |
---|---|
ローズウッド | 他の楽器とも調和しやすく柔らかい音を出せる |
グラナディア | 重厚感があり、ドンシャリ系の音色 |
ローズウッドとグラナディアとでは素材が異なり、音の特徴が異なりますので、自分の好みに合う方を選びましょう。
メーカーで選ぶ
オーボエを作っているメーカーはたくさんあります。そして、メーカーによって特徴が違います。その詳細は、次の通りです。
メーカー名 | 詳細 |
---|---|
ビュッフェ・クランポン | 1825年にパリで創業 プロ奏者からも高い評価 |
ロレー | 1881年設立 美しい外観で優れた耐久性 |
ヤマハ | 幅広いラインアップ 芯のあるダークな音でピッチがよい |
マリゴ | 世界中で愛用されているメーカー ダークで重厚なサウンド |
価格もチェックしながら、自分に適したメーカーのオーボエを探しましょう。
こちらの記事では、初心者向けにオーボエの選び方を解説しています。
初心者におすすめの人気のオーボエ5選
初心者におすすめのオーボエは、次の通りです。
- Jマイケル オーボエ OB-1500
- マリゴ ルメール
- YAMAHA オーボエ YOB-431
- Muslady オーボエ
- Benkeg プロフェッショナルオーボエ
それぞれの特徴を紹介しますので、オーボエを購入したい人は参考にしてください。
Jマイケル オーボエ OB-1500
「Jマイケル オーボエ OB-1500」は、プロ奏者のアドバイスを聞きながら作られた、低価格・高品質のオーボエです。地球環境に悪影響ではない素材が採用されていて、温度・湿度の変化に対応でき、割れにくいことも特徴です。
マリゴ ルメール
「マリゴ ルメール」は、世界中のプロ奏者から支持されているマリゴの日本仕様モデルです。高品質であり、コンポジット材によって耐久性にも優れ、プロ以外でも愛用できるでしょう。また、高級なグラナディラウッドが採用されていることも特徴です。
YAMAHA オーボエ YOB-431
「YAMAHA オーボエ YOB-431」は、グラナディラが採用されているセミオートマティックのオーボエです。ヤマハのオーボエは、これまで培ってきたノウハウを活かして丁寧に作られているため、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
Muslady オーボエ
「Muslady オーボエ」は半自動スタイルのため、初心者におすすめのモデルです。合成木材のボディや柔らかな木材パッドが採用され、見栄えも組み立ての手軽さも、申し分ありません。レザーケースなどの付属品がたくさんあることも、特徴に挙げられます。
Benkeg プロフェッショナルオーボエ
「Benkeg プロフェッショナルオーボエ」は、ニッケルメッキのキーと合成木材のボディが華やかなモデルです。組み立ても楽々で気密性に優れており、初心者だけではなく、プロにも最適なオーボエと言えるでしょう。
オーボエは種類によって魅力も様々
オーボエは難しい楽器ではあるものの、ソロパートでの迫力が大きく、美しい高音を奏でられる魅力的な楽器です。オーケストラの中で無くてはならない存在で、吹奏楽の中ではメロディを担当しています。
そんなオーボエには、「オーボエ・ダモーレ」「バス・オーボエ」「イングリッシュホルン」という種類があり、それぞれサイズや音などに違いがあります。
自分に適したオーボエを見つけるには、システムやタイプ、素材を理解しましょう。初心者であれば、システムはセミオートマティックで、タイプはフランス式(コンセルヴァトワール)がおすすめです。また、メーカーによってオーボエの価格や設計などが異なることも認識しておきましょう。
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ビギナーズ 編集部 /
ビギナーズ編集部 ライター
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