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ジャズベースのおすすめモデル8選!基本的な選び方や歴史も解説
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エレキベースの代表モデルの1つ、「ジャズベース」。
ジャズベースとは、「フェンダー」社が販売するエレキベースの一種で、今日では様々なメーカーが同モデルを象った製品を販売しています。
“ジャズ”と名にありますが、ロックやポップスなどにおいても活躍。シングルコイルピックアップが生み出す繊細なサウンドは、あらゆる音楽ジャンルとマッチします。
今回は、ジャズベースの基礎知識や1960年代から続く歴史、筆者おすすめのジャズベース8選をご紹介します。マニアックな内容もありますが、ぜひ最後までおつき合いくださいね。
目次
ジャズベースってどんな楽器なの?その歴史は?
まずはジャズベースという楽器とは何なのか、詳しくお話します。プレジションベースと対をなすジャズベースですが、一体どのような特徴があるのでしょうか?
ジャズベースとは?
ジャズベースとは、「フェンダー社」が販売するエレキベースモデルの一種。アルダー・アッシュ・バスウッド・ポプラなどのボディ材と、メイプルネック・メイプルまたはローズウッドの指板で構成されるのが特徴です。
この材構成により、ミドルレンジが豊かでバンドアンサンブルにおいても埋もれにくいサウンドを実現しています。
電気系統は、2つのシングルコイルピックアップとボリューム・トーンコントロールというシンプルな構成です。一方、プレジションベースに比べてサウンドメイクの幅が広く、多彩な音作りを可能とします。
「ジャズベースなんだから、ジャズに使うのでは?」と思うかもしれません。
もちろんジャズとの相性も抜群ですが、その対応ジャンルは豊富です。ポップスやロックなど、誰もが知っている名曲も、ジャズベースでレコーディングしていたりします。意外と身近なところで、その音色を聴いているものです。
ジャズベースの歴史とは?
エレキベースの基本モデルとなっているジャズベース。人によっては、「エレキベースの元祖」というイメージを抱いているかもしれません。
実は、「フェンダー」社が最初に生み出したエレキベースは、ジャズベースではありません。プレシジョンベースを1951年に開発し、それから10年後の1960年にジャズベースが誕生しました。
その背景には、より高級志向のエレキベースというユーザーニーズがありました。つまり当時のジャズベースは、プロベーシスト向けの高級モデルという位置付けだったのです。
ジャズベースは、プレシジョンベースとは音色の傾向が異なります。一概にどちらが優れるとはいえません。
しかし、サウンドバリエーションの幅が広いことから、多くのプレイヤーの間で人気を集めたのはジャズベースでした。生産数の少ない高級モデルでありながら、当時は飛ぶように売れたといいます。
そんなジャズベースも、時代とともに進化してきました。基本形状は変わっていませんが、60年代のモデルはアルダーボディが主流で、ミドルレンジを出しやすい特徴を持っています。
70年代に入ると、ボディ材はアッシュが主流に。ピックアップの配置も変更され、いわゆる“ドンシャリサウンド”が出しやすくなります。
90年代のモデルは、ヴィンテージ人気の高まりから60年代風スペックが増えました。 アクティブサーキットを採用したモデルも一般的となり、サウンドメイクの幅がより広がったのです。また、この時期には5弦以上の多弦ベースも登場しています。
ジャズベースの真骨頂は、豊かなミドルレンジにあります。そのため、60年〜70年代当時のモデルは、非常に高値で取引されており、数百万円の値がつけられたケースもあるのです。
ジャズベースの選び方~アクティブサーキットorパッシブサーキット
ジャズベースを選ぶ上で、チェックしたいのがサーキットの違いです。ジャズベースのサーキットは、アクティブサーキットとパッシブサーキットの2種類に大別されます。
アクティブサーキットとは、内部にプリアンプを搭載し、イコライザー調整を可能としたベース用サーキットのことです。サウンドメイクの幅が広く、“アタッキー”なハイトーンや“ドンシャリサウンド”なども作れます。
その一方、昔ながらのパッシブサーキットにしか出せないナチュラルなサウンドも魅力です。パッシブサーキットは、ボリュームとトーンのみで構成されます。いわゆる“枯れたサウンド”を求めるなら、パッシブサーキットのジャズベースを選ぶとよいでしょう。
おすすめのジャズベース8選
ジャズベースの基礎知識をおさらいしたところで、筆者おすすめのジャズベース8選をご紹介します。「フェンダー社」のジャズベースを筆頭に、様々なメーカーのモデルをピックアップしたのでご覧ください。
Fender American Professional Jazz Bass
「フェンダー社」が手がけるジャズベースの最新モデルです。基本スペックはベーシックなジャズベースですが、最新技術を取り入れることにより、サウンドメイクの幅や使い勝手のよさなどが向上しています。
ジャズベースは様々なメーカーによって進化してきました。しかし、本モデルは生みの親である「フェンダー」が手がけています。いわばジャズベースの“正統進化モデル”といえるでしょう。
その完成度は折り紙つきで、ベーシストであれば一度は手にしたい素晴らしいモデルです。
Bacchus WL-434
コストパフォーマンスの高いギターやベースを手がける「バッカス」。こちらは初心者から中級者に人気のモデルです。
実売価格で5万円前後ですので、エントリーモデルに分類されますが、上位モデル譲りのしっかりとした作りや構造を採用。初めての1本はもちろんのこと、上級者の方でも満足できるクオリティに仕上がっています。
また、本モデルはカラーバリエーションが非常に豊富です。デザインにこだわりたい方にもおすすめの1本ですね。
Fujigen FGN NJB10MBAH-WB
様々なギターメーカーのOEM生産を受託し、かつてはフェンダージャパンの製造も担っていた「フジゲン」社のジャズベースです。
作りのよさはもちろんのこと、使用パーツも厳選を重ねており、価格帯を超えたサウンドが楽しめる1本。コストパフォーマンスにおいては、他メーカー・他ブランドの追従を許しません。
本モデルは70年代のフェンダー・エレキベースをオマージュしたタイプです。ジャズベースらしいミドルレンジが豊かなサウンドに加え、“ドンシャリサウンド”や“アタッキー”な音作りもできます。
またルックス面では、ブロックタイプのポジションマークを採用。70年代に生産されたジャズベースのテイストが強いです。基本に忠実でありながら、一味違うジャズベースが欲しい方におすすめします。
FERNANDES RJB-55B
人気の国産ブランド、「フェルナンデス」のジャズベースです。価格帯としてはエントリーモデルの位置付けですが、ボディに木目の美しいアッシュを採用しています。70年代スタイルのスペックを忠実に再現したモデルです。
こちらは長く愛用できるジャズベースを探している方、70年代風のサウンドに挑戦したい方にしたい方におすすめの1本。またヴィンテージライクな見た目も美しく、デザイン重視でギターを探している方にもおすすめですね。
SQUIER FSR Affinity Jazz Bass SNB
ジャズベースを手にするのであれば、やはり“フェンダーブランド”のモデルが欲しいところ。しかし、「フェンダー製品は高価で予算オーバー……」という方も多いのではないでしょうか?
そんな方におすすめなのが、「スクワイヤー」ブランドのジャズベースです。こちらはフェンダー直系の廉価モデルで、その遺伝子がしっかりと受け継がれています。
実売価格は3万円前後と、エントリーモデルの中でも安価な部類に入ります。それでも作りはしっかりとしており、本格邸なジャズベースサウンドを楽しめる1本です。
また、ネックは細めで初心者も弾きやすく、高級モデルに採用される「サテン仕上げ」なのもポイントです。現物に触れてみると、そのコストパフォーマンスの高さを実感できるでしょう。
ATELIER ZM#245 NAT
国産ハイエンドベースブランド、「アトリエZ」。「M#245」は同ブランドの定番モデルであり、多くのプロベーシストが愛用しています。
最大の特徴は、アッシュボディとアクティブサーキットの組み合わせにより、“ドンシャリサウンド”を作りやすいことです。スラップを多用するベーシストにおすすめの1本ですね。
プロベーシストお墨付きのモデルだけあって、ジャズベースが欲しいなら一度は触れていただきたいモデル。実売価格20万円前後と決して安くはありませんが、末永くつき合える国産ベースといえるでしょう。
SCHECTER OL-CB BLD Oriental Line
多数のハイエンドギター・ベースを手がける「シェクター」。こちらはエントリーモデルに分類されますが、上位モデル譲りのスペックと精巧な作りが特徴的です。中・上級者の方なら、思わず「さすがはシェクター」と唸るほどのクオリティでしょう。
スタイルとしては昔ながらのジャズベースですが、ネックジョイントにアングルをつけるなど、随所にこだわりがみられます。また、実売価格5万円前後のモデルながらボディにアッシュを採用。非常に贅沢な仕様です。
Edwards E-AM-155AS/M
「ESP」の廉価ブランドである「エドワーズ」ですが、近年はトラディッショナルなスタイルのオリジナルモデルを多数リリースしています。
こちらはベーシックなジャズベースながら、3バンドイコライザーやスラップスイッチなど、あらゆる箇所に最新テクノロジーが詰め込んだ1本です。
幅広いサウンドメイクが可能な上に実践的な機能も多く、このベース1本で様々なジャンルやプレイスタイルに対応可能。「1本で色々な曲を弾きたい!」という方におすすめのモデルですね。
まとめ
その種類の多さから「どれを選べばいいの?」と悩みがちなジャズベース。本記事でご紹介したポイントを参考に、自分好みの1本を探してみましょう。
またこちらの記事で、おすすめのベースメーカーを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
そしておすすめのベースケース8選をこちらで紹介しています。こちらもセットでチェックしてみてくださいね。
ポメラニアン高橋 /
ビギナーズ編集部 ライター
ラーメンとロックをこよなく愛する洋犬ライター