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カーシェアは本当にお得?自家用車やレンタカーと徹底比較
※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
自動車産業を揺るがすカーシェアサービス。自家用車がある人は、貸出として新たな活用策が注目を集めています。
今回、カーシェアは本当にお得なのか、自家用車・レンタカーと比較して徹底解説します。
目次
カーシェアとは?
「そもそもカーシェアってどんなサービスだっけ?」という方もいらっしゃるかもしれませんので、整理しておきましょう。
カーシェアとは「カーシェアリング」の略で、文字通り自動車を利用者同士で「シェア」するサービスのことです。
利用者はカーシェアを提供する会社に会員登録することで、国内各地にある「カーシェアステーション」から車を借りて利用することができます。
同様に車を借りるサービスとしては長年にわたってレンタカーが利用されてきましたが、最大の違いは「無人」であること。
カーシェアステーションには受付員はおらず、会員になると発行されるICカードを利用して車の解施錠を行うので24時間いつでも利用可能なのです。
また、料金形態も短時間利用であればレンタカーよりお得になることが多く、「車をちょっとだけ利用したい」という方のニーズに合わせて登場したサービス形態と言えるでしょう。
カーシェアの特徴
ここからは、カーシェアとはどのようなサービスなのか、その特徴をさらに詳しく説明していきます。メリットはもちろん、デメリットも事前に知っておくことで、自らのライフスタイルにカーシェアが合うかどうかを検討してくださいね。
メリット
ここでは、カーシェアのメリットをご紹介します。
Web受付で24時間利用可能
カーシェアはインターネット上でステーションの場所を検索し、空いてる車種を選択することで24時間いつでも予約できます。店舗が営業している日中しか予約できないレンタカーがと比べると、予約に関しては非常に利便性が高いといえるでしょう。
短時間の利用はレンタカーよりお得
カーシェアはもともと、短時間で車を利用したい人のニーズに合わせて生まれたサービス。料金形態も10分単位で区切られていることが多く、1時間~半日程度の利用時間であればレンタカーよりカーシェアの方がお得な料金で利用できることが多くなっています。
月会費を払えばガソリン代や保険料が不要
カーシェアは月額料金制になっており、料金には保険料・ガソリン代も含まれています。自家用車を所有する場合は、任意保険料に加えてガソリン代も概算で考えておかなければいけません。
自家用車の代わりにカーシェアを利用する場合、月々の車両費用を計算しやすくなります。
車検やメンテナンスの手間がない
自家用車の場合は不具合や故障が発生するたびにメンテナンスや修理費用が発生します。さらに2年に1度、車検を行わなければならないので、予期せぬときに多額の費用が発生することも。
カーシェアであれば、メンテナンスや車検費用がかからないので、かかる費用は月額料金だけです。
出先・旅行先でも車が使える
カーシェアを提供する企業の中には、全国展開している会社も多くあります。その場合、出張先や旅行先でも気軽に車を利用できるので、旅の快適度が大幅に向上しますね。
多くの車にカーナビ・ETCが搭載されている
カーシェアで利用できる車の多くに、カーナビやETCが搭載されています。新規で車を購入すると、カーナビ・ETCともに搭載されていることは非常に稀ですので、あらかじめ設備が整っているカーシェアは非常に便利です。
デメリット
ここでは、カーシェアのデメリットをご紹介します。
車が借りられていることがある
カーシェアでは、ステーションごとに車が数台ずつ配置されています。しかし、GWやお盆といった繁忙期などは、すべての車が借りられていることも。複数のカーシェアサービスに登録しておくことで、ある程度リスクは軽減できるものの、地方ではカーシェアを展開しているのが1社のみということも珍しくありません。
「乗り捨て」が出来ない
カーシェアの場合、レンタカーと違って借りた場所とは違うところで車を返却する「乗り捨て」が原則としてできません。
長距離移動する旅行の際に目的地で車を返せないと、再び借りた場所まで戻ってこなければいけません。料金・時間的に大きくロスすることになるのは、デメリットと言えるでしょう。
ただし、例外的に空港などで乗り捨てが可能なカーシェアサービスも登場し始めています。
レンタカーよりも借りられる車種が限定的
多くの車種を取り揃えているレンタカーと違い、カーシェアでは軽自動車やセダンタイプなどがほとんど。レジャーシーンで便利なSUVや引っ越し用に大型のバンを必要とする方には、適さないかもしれません。
清掃が不十分なことがある
使用後、すぐに車内清掃されるレンタカーと違ってカーシェアは利用者が自主的に清掃を行います。
清掃が行き届いていないケースもありますので、潔癖症な方はご注意を。
地方はステーションが近くにないことも多い
都市部には数多くのカーシェアステーションがありますが、地方ではなかなか見つからないことも。まずは、お住いの地域にステーションがあるかを確認しましょう。
長時間利用は割高になることも
カーシェアの利用料金は、短時間の利用の方がお得になるよう設定されています。数日にわたる利用の場合は、割高になる可能性もあるでしょう。
車を利用しない月にも料金がかかる
多くのカーシェアサービスは月会費制となっており、数ヶ月車を利用しない場合でも基本料金はが固定費としてかかってしまうことに。
年に数回しか利用しない方にとっては、あまりお得とは言えないかもしれません。
カーシェアと自家用車はどちらがお得なのか
カーシェアを利用するには、多くの場合に基本料金が毎月の固定費としてかかります。そうすると「カーシェアと自家用車を買うのは、どちらがお得なの?」という疑問を抱く方もいらっしゃるのでは。
本項では、カーシェアの利用と自家用車購入のどちらがお得なのか、見極めるポイント説明します。
自家用車のメリットは?
マイカーを持つことで、以下のようなメリットがあります。
- 愛着が湧く
- 自由にカスタマイズできる
- ローンを払い終えれば大幅にコストダウン可能
自家用車にかかるコストを把握する
自家用車の購入とカーシェアの利用、費用面でどちらがお得なのかも気になるところですよね。見極めるためには、自家用車にかかる費用を月額で割って算出してみると分かりやすくなります。
購入時にかかる費用
- ▼自家用車購入にかかる費用
- 車両代(自動車ローン)
- 自動車取得税
- ▼毎年支払う税金・保険料
- 自動車税
- 重量税
- 自賠責保険
さらに、故障発生時の修理費や車検代も計算に入れておかなければなりません。
どんな人がカーシェアをお得に利用できるのか
ここまで、カーシェアやレンタカー、自家用車のメリット・デメリットやかかる費用についてご紹介してきました。
では、実際にどのような人がカーシェアをお得に利用できるのでしょうか。ここでは、具体例を挙げてご説明します。
近距離の引っ越しに車を使いたい人
東京や大阪などの都心における引っ越しではレンタカーよりカーシェアがお得なケースも。特に近距離かつ単身で荷物が少ないときなどは、数回の往復で済んでしまいますよね。車の使用時間が2~3時間程度なら、カーシェアの利用を検討されてはいかがでしょうか。
出張先で車を使う人
出張先で少しだけ車を使う方にも、カーシェアはおすすめ。基本的には電車移動でも、駅から取引先が少々遠い──そんな時にカーシェアを使えば、バスや徒歩より効率的な移動ができるでしょう。
旅行先で少しだけ車を使う人
旅行でもカーシェアは大活躍。基本的には電車で移動するけど、少しだけ車を使いたい方におすすめです。ただしカーシェアでは離れた目的地で車を返却する「乗り捨て」はできません。原則的には、出発地と目的地が同じケースのみ利用できることを覚えておきましょう。
週末だけ車を利用したい人
平日は仕事で電車通勤しかしないので、車を使うとすれば週末のみ──そんな方であれば、自家用車を持つと駐車場や保険代などがもったいないですよね。週末のみのスポットで車を使いたいなら、カーシェアの利用が向いているかもしれません。
深夜・早朝に車を利用したい
レンタカーは営業時間内しか貸出&返却の手続きができません。深夜や早朝に手続きを行いたいなら、カーシェアの利用が便利です。
おすすめカーシェア厳選3社を比較してみた!
ここまでカーシェアの特徴や、レンタカー・自家用車購入との違いを紹介してきましたが、実際にカーシェアを選ぶならどの会社が良いのでしょうか。
ここからは、厳選した3社について、特徴や料金体系をご説明していきます。
三井のカーシェアーズ
三井グループの不動産会社、三井不動産リアルティが運営するカーシェアサービス。他社と同じように月額基本料金を支払う料金体系の他に、もっとも安い料金を自動選択してくれます。予定より使用してしまった場合でも安心ですね。
また、車種が豊富なのも特長。引っ越しに便利なハイエースや、デートで使いたいスポーツカーも選択できるので、シーンに合わせて使いこなしましょう。
- 通常プラン月会費980円
- 月会費無料プラン 利用料金(時間料金+距離料金)の合計
- 車種によって料金の変動あり。
タイムズ
市場を先導してきた、カーシェアのパイオニアともいえるタイムズカーシェア。タイムズ本体で駐車場事業を長年手がけてきただけあって、ステーションの数は圧倒的で他社の追随を許しません。
タイムズの特徴
車両数・ステーションの数がとにかく多いのが最大の特徴。2018年のステーション数は2位・3位のオリックスおよび三井のカーシェアーズの5倍以上、提供車両数も2位の三井のカーシェアーズの約7倍と圧倒的です。
主要な駅にはタイムズのカーシェアが設置されていることが多いので、カーシェアの利用を検討するのならタイムズの会員カードは持っておいて損はないでしょう。
- 月額基本料金880円 ※法人・学生は無料
- 15分220円~
- その他パックプランや割引サービスあり
オリックス
レンタカー事業の他にも不動産や金融など、幅広く事業を展開するオリックスグループのカーシェア。
基本料金無料のプランがある他、借りる車のグレードによって料金も変動するなど、利用者に合わせた適切な料金プランを選択できます。
長距離でお得になるプランも用意されており、旅行での利用もおすすめです。
- 月額基本料金840円 ※時間料金として利用可能
- 15分210円~
- 6時間や12時間など、長時間プランあり
こちらの記事では、おすすめのカーシェアサービスを比較解説しています。
まとめ
ここまで、カーシェアのメリットおよびデメリットや、おすすめの会社を紹介してきました。レンタカーと場面によって使い分けたり、カーシェア各社を状況によって使い分けたりすることで、一層便利なカーライフを送れることでしょう。
今までカーシェアに対して敷居の高さを感じていた方も、この機にチャレンジされてはいかがでしょうか?
こちらの記事では、ドコモの総合カーシェアサービス「dカーシェア」の仕組みを解説しています。
また、即日・当日利用できるカーシェアサービスをこちらの記事で紹介していますので、またこちらもチェックしてみてくださいね。
タカ /
ビギナーズ編集部 ライター
ホワイト企業を退職後、世界一周の旅に。アフリカや中南米、中東などを巡る。帰国後は雑誌社勤務を経て、フリーのライターとして活動中。