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家庭菜園でバジルを育てる方法-失敗しないコツや害虫対策を紹介!
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バジル(basil)とは、イタリア語で「バジリコ(basilico)」と呼ばれるハーブで、日本ではメボウキ(目箒)とも言われます。ジェノベーゼ(バジリコスパ)やバジルのピザなど、イタリア系の料理によく使われるハーブです。
日本では越冬(えっとう)が難しく一年草扱いですが、丈夫でプランターでもすくすくと育つため、初心者にもおすすめのハーブです。
今回はバジルの育て方をご紹介します。自家製バジルでおいしいバジル料理を楽しんでくださいね。
目次
バジルとは?その特徴や栽培スケジュール
バジルはどんな特徴を持つハーブなのでしょうか?この章では栽培スケジュールと共に、バジルの特徴や収穫のタイミングなどをご紹介します。
バジルの栽培時期
地域にもよるのですが、概ね以下のようなスケジュールで育てると収穫しやすいです。
- 4月~6月 種まき
- 2~3週間前後で発芽
- 発芽したらプランターに植え替え
- 植え替え一ヶ月後に薄めた液肥を与える(後は週一回ペース)
- 5月~10月 栽培および収穫
バジルの種が発芽する温度は20度以上。冬から春にかけて、安定して20度以上になり始めたら種をまきます。
バジルの収穫の最適なタイミングはいつか?
葉が大きくなり、葉の数も増えてきたら、大きくなった葉から順に摘んできます。バジルは花が咲きだすまで、ずっと収穫できますよ。
バジルの冬越しについて
バジルは暑いのが好きなハーブで、30度以上になる真夏にどんどん育つハーブです。逆に寒いと葉が育たないため、日本での冬越しは難しいです。
冬は25度以上が確保できる温室があれば冬越しできるかもしれませんが、毎年植えた方がよく収穫できるでしょう。
冬越しにこだわらなければ、バジルはプランターや鉢植えでも良く獲れます。暑さにも虫にも強いので、初心者の方にもおすすめです。
バジルの栽培に必要な知識
バジルは初心者向けのハーブです。美味しいバジルを沢山収穫するためには、いくつか知っておくべき知識があります。
バジルの苗の選び方
家庭菜園の場合、バジルは種よりも苗のポットを買った方が確実です。
【苗の選び方】
- 葉の緑が濃(きれいな緑色)
- 葉が大きい
- ヘロヘロしていない
たまに葉が小さくて、ヘロヘロしている、葉が緑というより黄緑の苗がありますが、そういった苗は弱っていますので、選ばないようにします。
栽培キットが簡単でかわいい
「苗だけ買っても、別に土やポットが必要でしょう?面倒くさいな……」という方には、土や苗、ポットがセットになった「バジル栽培キット」が販売されています。
バジルは強いので、日光さえ当たるなら室内でも栽培可能。インテリアにもなる栽培キットもありますよ。プレゼントにもピッタリです。こちらでいくつかおすすめの栽培キットを紹介しておきます。
水やりのタイミングや量について
『土の表面が乾いてから水やりをする』これが鉄則です。バジルだけでなく、ほとんどの野菜・花に適応されます。覚えておくといいですね。
バジル栽培に適した土の作り方・選び方、肥料について
バジルは強いので、あまり土や肥料にこだわらなくても育ちますが、やはりベストな土や肥料があります。この章では土や肥料について説明します。
土の選び方
水が溜まりやすい土はカビが生える可能性が高いです。そのため、水はけのよい土がベスト。作物を大量に作らない家庭菜園なら、市販の培養土がぴったりです。バーブ用の土や、肥料の入っている培養土なら簡単に栽培できますよ。
「せっかくだから土もこだわって手作りしたい」という方は、こちらをご覧ください。
種まき・苗植えの時期について
バジルの種まきや苗植えについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
ポット苗から育てて、プランターなどに植え替える方法
ポットに種を植える場合は、霜が降りないようになったら(概ね4月から6月)ポットに種をまきます。1ポットに3粒くらいバジルの種をまいてください。
2週間くらいで芽が出ますので、プランターに植え替えます。一方、買ってきたポット苗は、すぐにプランターに植え替えます。ポットのまま放置しないようにしましょう。
肥料の与え方・タイミングについて
新芽が根付いてきたら肥料を与えます。概ね植え付けから一ヶ月後です。液肥を説明書通りに薄めて与えてください。週一回のペースで与えると元気に育ちます。
プランター・鉢から育てる方法
プランターや鉢に直接種をまくことも可能です。一定間隔(一か所に3粒くらい)で種をまき、新芽が出てきたら一番元気な芽だけ残し、他は間引きます。間引いた芽は他の場所に植えると育ちますので、無駄がありません。
摘芯や切り戻し剪定のコツについて
おいしいバジルの葉をたっぷり収穫するためには摘芯(てきしん)や切り戻し剪定が必要です。意外に簡単ですので、やってみてくださいね!
なぜ「摘芯」や「切り戻し剪定」が重要なのか
摘心とは、脇芽の生長を促すために茎の先をカットすること。上に無駄伸びするのを防ぎ、横に大きく育てることができます。
切り戻し剪定は新芽を延ばすために古い枝を切る方法のこと。どちらも収穫量を増やすために必要なお手入れです。
摘芯の方法
バジルの下(根っこ)から2節目または3節目で摘心します。脇芽が生えている節からすぐ上をカットします。
時期としては、2~3節できたらいつでも摘心可能です。摘心したバジルは料理に入れて食べましょう。
茎の頂点は花が咲きやすく、花が咲くと葉が育たなくなります。長くたくさんのバジルの葉を収穫するためにも摘心はするといいですね。
切り戻し剪定の方法
バジルは大きくなりすぎると、葉が集中しすぎて日光が当たらない葉が現れますし、蒸れることがあり、害虫がわく原因にもなります。結果的に葉の勢いがなくなるので、切り戻し剪定で大きくなりすぎた部分をカットします。
時期としては7~9月。茎の高さが20cm以上になったら切り戻し剪定をします。特に7月半~8月は、花の咲くため、花が咲かないように切り戻し剪定をすることも大事です。
下から2節目のすぐ上を切ります。切る部分は摘心と違い、茎の中央や上の葉の下でも構いません。葉や茎が密集している場合は、1節目から切ります。
伸びすぎた茎をメインに1節目や2節目でカットし、全体的に小さくします。バランスよくすかすのがポイントです。
茎は再利用することができる
バジルは強いので、間引いた茎などを土に差しておくと根っこが生えてきます。根っこがしっかりと生えたら植え替えも可能です。
バジルは水溶栽培も可能ですので、切った茎を水に入れておくだけでも根が出ます。コップに水を注いで茎を差し、毎日水替えするとよいでしょう。
家庭菜園でバジルを栽培する上での注意点
この章では、バジルを栽培する際の注意事項をまとめました。
日当たりの良い場所で育てること
バジルはとにかく日光が好きなハーブです。日が当たるなら室内でもOK。日光がさんさんと降り注ぎ、風通しの良い場所なら最高です。
害虫対策について
バジルは発芽した時点で虫に食われることがあります。しかし、食用ですので殺虫剤は使わず、天然素材100%の虫よけのスプレーや虫よけの土などで対応しましょう。
葉をよく観察して、黒い点があったら虫の糞である可能性が高いです。増える前に対処するのが肝心ですよ。天然素材100%の虫よけのスプレーなどをしておけば、予防にもなります。
こちらおすすめの害虫対策グッズを紹介しておきますので、ぜひ参考にしてみてください。
花穂(かすい)ができたら摘み取ること
花やつぼみができたら、速やかに摘み取ってください。つぼみや花がつきだすと、栄養がつぼみや花に取られてしまい、葉が育たなくなるからです。
たくさん収穫できた場合の保存法
バジルはたくさん植えると大量にバジルの葉が収穫できます。食べきれない場合はジェノベーゼソースやドライバジルがおすすめです。
ジェノベーゼソースの作り方
- バジルの葉 200g
- ★ニンニク 4片(簡単にみじん切りにしておく)
- ★オリーブオイル 200cc
- ★塩 小さじ1(濃い味が好きな方は2杯)
- ★粉チーズ大さじ4~6(なくてもよい)
- ★松の実 少々(なくてもよい)
ミキサーで★をすべてペースト状にします。ペーストになったらバジルの葉を入れてさらにペーストにします。
熱湯消毒などで殺菌した瓶にバジルペーストを入れ、表面をオリーブオイルで覆っておけばバジルペーストが変色しません。
感動するほどフレッシュな味わいのジェノベーゼが楽しめますよ!バジルのパスタがお好きな方にはおすすめです。
まとめ
家庭菜園でバジルを育てる際、失敗しないコツは摘心と切り戻し剪定です。害虫対策には虫よけ土などで予防しましょう。
バジルは強いのであまり神経質になる必要はありません。楽しく育てていただきたいと思います。
またこちらの記事では家庭菜園で作れるハーブと育てるコツについて紹介していますので、ぜひチェックにしてみてください。
宮乃 かぽり /
ビギナーズ編集部 ライター
フリーライター兼イラストレーター。学生時代は吹奏楽部に所属し、楽器の数などの都合で金管楽器をほぼ経験しました。現在は音楽、ヒーリング、占い、フラワーアレンジなど趣味多彩。チャレンジ精神豊富です!