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ミニバスのルールは普通のと何が違う?基本ルールから違いまで徹底解説
※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
これからミニバスを始める子どもや、始めたばかりの子どもがいる方は、基本的なルールでも様々な疑問があるでしょう。
ミニバスと一般のバスケットボールは違い、ミニバスは小学生の身体面なども考えたルールや規定があります。
保護者もルールを覚えることで子どもの応援にも繋がり、また規定に関しても保護者が協力しなくてはいけないこともあるため、是非参考にして下さい。
※現時点(2020年6月)で入手した情報をもとに記述しましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、今後、ルール変更の可能性があります。
ミニバスの基本ルール
まずは、ミニバスの基本ルールから解説していきます。
バスケットボールとルールが違うので、子どもに質問されたらすんなり答えられるように是非覚えましょう。
試合に出ることができる人数は
まず、ミニバスが試合に出場するために必要な人数は8~10名以上という競技規則があります。
ベンチに入れるのは10人以上の場合でも、出場可能なのは10人までとされ、スターティングメンバーの人数は各チームその中の5人です。つまり試合は、各チーム5対5の10人で行います。
ゴールの得点数は
バスケットボールの得点ルールと異なり、ミニバスは得点は1点か2点です。
バスケットボールだと、スリーポイントラインからのシュートが決まると得点が3点入るので、スリーポイントラインからシュートを重点的に狙う選手もいます。
しかし、ミニバスの場合はスリーポイントラインからシュートして入ったとしても、得点が2点というところです。
フリースローはフリースローラインからシュートし、入れば1点が加算されます。相手の選手がファウルをしてしまった場合、スリースローを打つ機会が与えられます。
試合中の交代は
ミニバスは原則、第3クオーターまでは交代できないルールです。第3クオーターまでに10人以上が出場・12分以上出場してはいけません。
つまり第1クオーターに最初の5名が出場し、第2クオーターに残り5名が出場する決まりがありますが、2019年に第4クオーターと延長時限の際の交代ルールに変更がありました。
- タイムアウトがあったとき
- 審判が笛を吹いてゲームクロックが止まったとき
- ファールの後は審判がテーブルオフィシャルに伝達を終えたとき
- 最後のフリースローが成功したとき
このルール変更によりバスケットボールのルールに少し近づき、試合の出番が少なかった子どもたちの出場チャンスが増えました。
バックパスは
バスケットボールには、バックパスというものがあり、オフェンスはセンターラインを超えてしまうと、後ろに下がってはいけないルールがあります。
しかし、ミニバスにバックパスはないので、行動範囲も広くなり、自由度も高くなります。
ユニフォームは
ユニフォームのズボンの丈が、膝や少し膝下までの長いものを履いている選手もいますが、ミニバスでは膝丈のサイズは認められていません。
ユニフォームの規定は、「ズボンは、必ず膝上であること」です。このルールは厳しく、少しでも膝頭にユニフォームがかかると、認められなくなってしまうので、注意が必要です。
また、他にもシャツと同じ色か黒か白色を身に着け、同チームプレイヤーは同じ色を着用する必要があります。
小学生の子どもだとこれから成長することも考え、大きめのサイズやこだわりも出てくると思いますが、購入前にはこれらのことをしっかり確認をしておくとよいでしょう。
ミニバスとバスケのルールの違い
次にバスケットボールとの規定やルールの違いを解説していきます。
ボール大きさの規定が違うので、自主練習をするためにマイボール購入を検討しているなら、サイズを確認してから購入しましょう。
ゴールの位置や高さ
ミニバスのゴール位置はバスケットボールと少し異なり、コートからリングまでの高さが260㎝です。一方、バスケットボールの高さは305㎝なのでミニバスのゴールとの差は45㎝あります。
自宅の庭に練習用ゴールを購入したい方は、ミニバス用の260㎝とバスケットボール用の305㎝があるので確認しましょう。
コートの大きさ
コートの大きさもバスケットボールとミニバスとでは異なり、バスケットボールのコートはサイドライン(長さ)が28㎝で、エンドライン(横幅)は15㎝です。
一方、ミニバスはサイドライン(長さ)が22~28㎝で、エンドライン(横幅)が12~15㎝なので、子どもでも動きやすいように、小さめに設定されていることがわかります。
試合時間の長さ
ミニバスは、試合時間の長さも変わってきます。バスケットボールの場合1クオーター10分ですが、ミニバスの場合1クオーターが6分と短めです。
ミニバスは4クオーター行われるので、試合時間は計24分です。
また、ミニバスはインターバル(休憩)が2分あり、ハーフタイム(前半と後半を区切る休憩)は10分あります。
シュートを決めるまでの時間
2019年以前は30秒ルールの規定でしたが、バスケットボール同様2019年からミニバスでも24秒ルールに変更されました。
24秒ルールというのは、自分のチームがボールをコントロールしている際「24秒以内にシュートを打たなくてはいけない」というルールです。
オフェンスリバウンドを取ったときは、14秒リセットが採用されています。
これは、自分のチームの誰かがシュートを打ち自分のチームがリバウンドを取った場合、24秒ではなく、14秒にリセットされるということです。
これらの24秒ルールなどのことを「ショットクロック」といいます。
ボールの大きさ
ボールの大きさもミニバスとバスケットボールで異なり、ミニバスは5号球を使用します。
中学生からは7号球と定められているので、ミニバス経験者で中学でもバスケットボールをやりたいという時にはボールが大きく感じるかもしれません。
中学でバスケットボール入部を視野に入れている場合は、部活動に入る前に少し練習で慣れておいた方がいいかもしれません。
ミニバスのファールのルール
ミニバスを楽しんでもらうためのルールが考えられていますが、楽しむためにはそのルールを守らなくてはいけません。
ルールの中にはファールというものもあり、それにより退場という結果にもなりかねませんので確認しましょう。
ペイントエリアに3秒以上いてはいけない
オフェンスはゴール下の制限区域の「ペイントエリア」という場所に3秒以上いると、攻撃が終了させられます。これを「3秒ルール」といいます。
その場合、相手側のスローインで再開します。
ただし、シュートやリバウンドを狙う時にペイントエリアに3秒以上いても3秒ルールは適用されません。
相手プレーヤーを押してはいけない
試合が熱が入ると、故意でなくてもディフェンスやオフェンスの動作などで相手プレーヤーを押してしまうことがあります。
このように、相手を押してしまう行為を「プッシング」といいます。
手や腕で相手を叩いてはいけない
相手プレーヤーに接近しボールを取るときなど、誤って相手プレーヤーの手や腕を叩いてしまうと反則をとられます。このことを「イリーガルユースオブハンズ」といいます。
これは、オフェンス・ディフェンスに関わらず適応されるので注意しましょう。
ボールを持ったまま3歩以上歩いてはいけない
ディフェンスが接近し、動きが止められドリブルをやめてしまったとしましょう。
そのままドリブルをせずに3歩以上歩いてしまうと、トラベリングをとられます。これを「ダブルドリブル」といいます。
再度ドリブルをしてはいけない
ディフェンスが接近し、動きが止められドリブルをやめてしまい、そのままドリブルを再開してしまった場合も「ダブルドリブル」となります。
ダブルドリブルはふとした瞬間に出てしまうので、練習時から徹底して注意していきましょう。
1つのQでファールが4回貯まるとボーナス
ミニバスにもファールの種類が2つあり、「パーソナルファール」と「チームファール」というファールが存在します。
「パーソナルファール」は個人でとってしまったファールで、「チームファール」はチーム全体でとってしまったファールを指します。
このチームファールが1クオーター中に4回貯まると、5回目以降のファールをとったとき相手側にフリースロー権が与えられます。
ファール5回で退場
パーソナルファールを5回とってしまった場合、その選手は退場となります。また、審判の指示を無視するなどのテクニカルファールをとった場合には、2回で退場となります。
冷静に試合に臨めばテクニカルファールは滅多にとることはないですが、白熱したために相手プレーヤーなどを挑発する行動や言動をやってしまうと、テクニカルファールとなりやすいので注意しましょう。
ミニバス2019年度のルール変更点
ミニバスは、2019年度にルール変更がありました。
以前に増して子どもたちが伸び伸びとミニバスを楽しんでプレイできるように変更されており、チームにとっても、選手にとっても試合でのチャンスも増えそうです。
登録が一定の条件下で自由になる
ミニバスを始めるにあたり、「ここに所属したい」というチームがあるかもしれません。
2019年から一定の条件下で自由に登録できるようになりました。
簡単に条件をまとめると、「児童の家から安全に行ける・帰れる範囲であることと、児童の保護者が安全責任をもてる範囲であること」です。
学区域以外でも入りたいチームがあるかもしれないので、保護者が送迎できる範囲なのか確認しましょう。
「このチームに入りたい」という子どもの意欲があっても、保護者として送迎できない場合や安全の確保が取れない場合は、子どもとの相談が必要です。
特別な事情がある場合は移籍を認める
2019年から、転居や人間関係のトラブルなどの特別な事情がある場合に、他のチームへの移籍が可能になりました。
今までは、なかなかチームに馴染めなかったり人間関係で居づらかったりしても我慢して行くか、ミニバス自体をやめるしか方法がありませんでした。
しかし移籍が可能になったことで、無理をせず楽しくミニバスを続けられるようになるきっかけにもなりそうです。
試合成立のプレーヤー数の変更
昨今、少子化の影響でなかなかプレーヤーが揃わないチームも少なくありません。
そこで、プレーヤー数の変更により10名以上必要だった規定が、8名しかいないチームでも試合成立が認められるようになりました。
タイムアウトの回数変更
タイムアウトの回数は、1クオーターに1回取ることができるようになり、1回のタイムアウトは45秒以内と短くなりました。
審判の終了を告げる合図のタイミング
以前は50秒経過した際に審判が笛を吹いていましたが、現在はタイムアウトから35秒経過した際にタイマーが合図器具を鳴らし知らせるようになりました。
ショットクロックの時間変更
上記の「シュートを決めるまでの時間」でも説明した通り、2019年からバスケットボール同様24秒ルールに変更されました。
また、オフェンスリバウンドを取ったときのみ14秒にリセットされます。
ミニバスのルールを覚えて楽しくプレーしよう
2019年4月からミニバスのルールが一部変更され、よりミニバスを楽しめる環境に変わってきています。
厳しい練習内容もあると思いますが、ルールをしっかりと覚えて是非ミニバスを全力で楽しんでください。
※現時点(2020年6月)で入手した情報をもとに記述しましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、今後、ルール変更の可能性があります。
また、こちらの記事ではバスケットボールのルールについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ビギナーズ編集部 /
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