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【初心者向け】刺繍のおすすめキットと始め方|簡単な図案から練習しよう
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針と刺繍糸があればできる刺繍ですが、キレイに仕上げようと思うと専用の道具が必要になってきます。
しかし、刺繍初心者さんにとってはどの道具を購入すればいいのかわからず、なかなか刺繍をはじめられないと頭を抱えている人も多いはず!
そこで今回は、刺繍に必要な道具が全て揃っている「刺繍キット」のご紹介と、初心者さんにも無理なくできる刺繍のやり方をお伝えします。
目次
刺繍は趣味におすすめ!
そもそも「刺繍」とは、布や革の上に刺繍糸で柄や絵を施すことです。針と刺繍糸を用いてひとつずつ刺繍を進めて行くため、プリントよりも立体感ある仕上がりが特徴的です。
刺繍の歴史はとても古く、古代エジプト時代にはすでに刺繍を施された装飾品が確認されています。墓やピラミッドの中からビーズ刺繍布が発見されていたり、家具や衣類に模様が刺繍されていたりなど、人々の暮らしには刺繍が深く根付いていたことがうかがえますよね。
刺繍に集中する時間は「無」になれる時間でもあり、リフレッシュや気分転換にもおすすめです。
また、一口に刺繍といっても地域や国によってさまざまな技法があり、それぞれに異なる仕上がりになるんだとか。後ほど、刺繍技法の一部を簡単にご紹介します。
初心者向け|刺繡の始め方
ここでは、初心者の方向けに、刺繡に必要な道具や基本ステッチをご紹介します。
刺繡に必要な道具
刺繡を始める際は、まずは以下のような道具を揃えましょう。
- 刺繍針
- 刺繍糸
- 布
- 刺繍枠
- 水性チャコペン
- 糸切りバサミ
- 裁ちバサミ
- 刺繍用コピーペーパー
刺繡針
刺繍針は、フランス刺繡用かクロスステッチ用に分かれます。
フランス刺繡とは、ハンカチのような薄手の布に、好きな絵柄を刺繍するものです。クロスステッチとは、マス目がはっきりとしている専用の布に「×(クロス)」を描くように刺繍していくものです。
それぞれ適した針があるので、「フランス刺繡用針」か「クロスステッチ用針」か確認して購入しましょう。
布
布もやりやい刺繡に合わせて選ぶようにしましょう。
クロスステッチ用の布は最初からマス目があるので、初心者の方でも刺繡を始めやすいです。
フランス刺繡用の布に関しては、最初は薄手の木綿や麻の布、フェルトなどがおすすめです。
刺繡の基本ステッチ
ここでは、刺繡の基本のステッチの種類をご紹介します。
ランニングステッチ
ランニングステッチは刺繍の基本的な技法です。表・裏と等間隔で交互に針目を出し、単純な線を表すのにぴったりな技法です。
ストレートステッチ
ストレートステッチは線を表現するときに活躍する技法で、一針ずつまっすぐに線を刺していきます。丸く放射線状に刺すものは「サウザンドフラワーステッチ」と呼ばれ、他のステッチと組み合わせることでさまざまな表情の刺繍に仕上げます。
アウトラインステッチ
アウトラインステッチは輪郭線などに使われる技法で、先に刺したステッチの半目分バックし、針を重ねて線をしっかりと出す技法です。直線でもカーブでもキレイに仕上げられ、面を埋める際にもよく使われます。
サテンステッチ
サテンステッチとは、刺繍糸を同方向に並べて刺し、間隔をつめて面を埋めていく技法です。サテンステッチを用いる際は、小さめの図案が向いています。
チェーンステッチ
チェーンステッチとは、鎖のような形に仕上がる技法です。線や面を埋める際にも使われますが、形を描いたり文字を刺繍したりする際も重宝する技法です。
フレンチノットステッチ
フレンチノットステッチは、さまざまな図案に出てくる玉刺しの技法です。花芯などに使われることが多く、糸の引き加減や糸を巻き付ける回数によって色々な表情を見せてくれます。
レゼーデージーステッチ
レゼーデージーステッチは雫のような形に仕上がるため、花びらや葉を表現する際に欠かせない多い技法です。角度や残す糸の長さによって形の変化がつけやすいため、さまざまな刺繍に活用できるでしょう。
フェザーステッチ
フェザーステッチとはその名の通り「鳥の羽のように見える刺繍」です。刺繍を左右に繰り返す技法で、主に太いラインを表現する際に用いられます。
初心者さんが揃えるべき刺繍道具キット
「刺繍をはじめたい!」「でもどの道具を揃えればいいのかわからない」という人のために、ここでは初心者さんにおすすめの刺繍キットをご紹介します。
「針や糸」「枠」「図案がプリントされた生地」など、キットには刺繍に最低限必要な道具が揃えられているため、何を揃えていいのかわからない人にもぴったりです。
DMC×樋口愉美子 刺しゅうキット
こちらの刺繍キットは、人気刺繍作家「樋口愉美子氏」によって手がけられたものです。季節感をテーマにした作品はどれもこだわりが詰まっていて、上品で優しい雰囲気を感じさせてくれます。
初心者でも扱いやすい「ベルギー産の高品質リネン」「高級感あるオーバル型枠」「持ち運び可能なジップ付きケース」など細部までこだわりが見られ、樋口愉美子氏のアートの世界を思いっきり楽しめる作品です。
刺繍キット 12ヶ月の花フレーム マリー・カトリーヌコレクション
花好きの人は必見のキットがこちら!月ごとにおしゃれなデザインのフラワー刺繍を楽しめる、クロスステッチの刺繍キットです。
クロスステッチのみで仕上げられるため難易度は低めで、初心者さんでも挑戦しやすいでしょう。出来上がった作品はそのまま飾れるため、玄関やリビングなどに華やかさを添えてくれるはず。
刺繍キット がまぐち 小銭入れ
「通常の刺繍だけじゃ物足りない」「小物作りが好き」という人には、刺繍を施しながら作るがま口財布がおすすめです。
フランス刺繍のキットなのでノスタルジックな雰囲気に仕上げられ、小銭入れや小物入れとしてデイリーに活躍してくれそうです。
フランス刺しゅうキット オリムパス テーブルセンター
フランス刺繍で仕上げられるテーブルクロスのキットは、ダイニングに優しさと温もりを演出してくれるおすすめアイテムです。フランス刺繍は数ある刺繍の中でも特に人気が高く、多くのデザインとステッチを学べる初心者におすすめの刺繍でもあります。
刺繍 基本ステッチキット
こちらの刺繍キットでは、刺繍の基本ステッチが23種類使用されているため、ステッチの練習をしたい初心者さんにぴったりです。
「ステッチの基礎を固めたい」「難易度の高い刺繍にもチャレンジしたい」「腕を磨きたい」という人は、ぜひ利用してみてください。
刺繍キット ポーチ
自分で施した刺繍がポーチに!こちらのキットでは、花柄の可愛らしい刺繍をポーチに活かしています。コロンと可愛らしいサイズのポーチなので刺繍範囲も少なく、刺繍がはじめてという人でも無理なく製作できそうです。
初心者さん必見!おすすめの刺繍図案
刺繍にはさまざまなステッチがありますが、知れば知るほど「難しそう」「自分にもできるかな」と不安になってしまいませんか?
ここでは、刺繍初心者さんが最初に挑戦したい、おすすめの刺繍図案や技法をご紹介します。
チェーンステッチ
チェーンステッチは鎖のようなステッチで、アウトラインや文字を描くのにおすすめです。チェーンステッチを用いてワンポイント刺繍を施したりイニシャルを記したりすれば、簡単に刺繍を楽しめます。
フラワーステッチ
詩集といえば、真っ先に思い浮かんでくるのは「花柄」ですよね。「レゼーデージーステッチ」や「バリオンステッチ」などの技法を使えば、驚くほど簡単に花や葉の刺繍を施せます。
大きさや色を変えるだけでさまざまな雰囲気に仕上げられるため、どんどん挑戦してみましょう。
クロスステッチ
クロスステッチはマス目に沿って刺繍を施していくため、初心者さんでも挑戦しやすいステッチのひとつです。クロスステッチを用いて作る場合は、できるだけ簡単な図案や小さな図案を採用するように意識しましょう。
番外編|世界の刺繍と特徴
刺繍界では「フランス刺繍」が有名で人気がありますが、フランスの刺繍があるというならその他の国にも独自の刺繍があるはずです。
ここでは、世界の刺繍事情とその特徴について詳しくご紹介します。
フランス刺繍
画像:Amazon
世界的にも有名なフランス刺繍は、色合いも多く可愛らしい雰囲気が特徴的です。
フランスには古くから刺繍の文化が根付いているため、女性のたしなみとして親から子へ刺繍の技術が受け継がれてきました。
フランス刺繍の特徴は刺す生地にこだわらないところ。これは、使用する刺繍針の先端が尖っているためで、薄い生地から分厚い生地まで刺繍を施せます。
スウェーデン刺繍
画像:Amazon
「スウェディッシュウィービング」「ハックウィービング」などと呼ばれているスウェーデン刺繍は、スウェーデンに古くから伝わる伝統的な刺繍です。
粗い生地に太い刺繍糸で刺繍を施していくため、織物のように濃く美しい仕上がりになるのが特徴的です。デザインや使用される色もカラフルで女性らしいものが多く、華やかな仕上がりを求める人にぴったりです。
ハンガリー刺繍
出典:creema
ハンガリーのドナウ川付近にある「カロチャ」という街で生まれた刺繍技法は、ハンガリーの伝統工芸として知られています。
原色を使用したカラフルな仕上がりはインパクトが強く、文化的財産として大切に受け継がれている技法。花や植物などのデザインが多く、フラワーテイスト好きにはぜひ挑戦してもらいたい刺繍です。
ノルウェー刺繍
出典:creema
ノスタルジックな柄が特徴的なノルウェー刺繍は、縁をかがることで透かし模様を作るという、刺繍技法の中でも独特な存在感を放っている技法です。
透かし技法は繊細で美しいだけではなく、女性らしさや上品さを演出してくれることから、世界中の女性から支持されている技法でもあります。
日本刺繍
出典:creema
日本での刺繍技法は飛鳥時代からはじまったといわれていますが、急速に発展したのは江戸時代に入ってからのことです。
染色技術と刺繍を生み合わせることによって繊細でダイナミックな表現が可能となり、絹糸を用いた刺繍は色彩が柔らかで和の雰囲気をしっかりと感じさせてくれる仕上がりです。
ただし、日本刺繍は繊細で高度な技術が必要になるため、初心者が独学で学ぶのは不向きです。
中国刺繍
中国刺繍は、日本刺繍よりもより繊細で極細の刺繍糸を用いて施されるため、かなり難易度の高い技法です。
中国本土では少数民族の間で受け継がれてきた技法であることから、民族によって技法が異なり伝統的な柄やデザインにも違いがはっきりと現れます。
中国刺繍はどれも色鮮やかで繊細な仕上がりになるため、刺繍技術を高めたい人にもぴったり!中国刺繍を学べる教室などがあれば、ぜひチャレンジしてみましょう。
タイ刺繍
タイ刺繍は「ヤオ刺繍」とも呼ばれていて、独特のステッチがアジアンな雰囲気を感じさせてくれる仕上がりです。
ヤオ刺繍はタイの歴史を感じさせてくれる伝統工芸としても知られていて、クロスステッチを用いれば比較的簡単に再現できるところも魅力的です。
インド刺繍
インドのカシミール地方に伝わる刺繍技法は、特殊なかぎ針を用いる「アリ刺繍」と、針を用いる「ニードル刺繍」の2つに分けられます。
極細針を使用したニードル刺繍は「ソズニ刺繍」とも呼ばれていて、繊細なデザインと手間暇かけて制作されるこだわりが世界的にも評価されています。一般的な柄で半年程度、作品によっては仕上がりまで3〜4年かかることも珍しくなく、希少価値の高い刺繍として注目を集めています。
刺繍は初心者でも楽しめるおすすめハンドメイド!
刺繍は自宅で気軽にはじめられるだけではなく、隙間時間を有効活用して楽しめるところが続けやすいポイントです。
初心者向けの刺繍キットを選べば、図案は生地にプリント済みなのですぐに刺繍を楽しめます。デザインも豊富なので、ぜひ挑戦してみてください!
白根 鮎美 /
ビギナーズ編集部 ライター
独学で英語を勉強後、オーストラリアでは幼児教育の専門学校で勉強。帰国後は子ども英会話教室にて1歳から高校生への英会話を指導していました。また、サーフィン歴は10年以上、海を愛する2児のママサーファー。