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野球上達への第一歩!基礎練習のメニューをポジション別に紹介!
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「もっとうまくなりたい!」少年野球から草野球まで、野球を愛する人が共通で抱く思いですよね。ただ、野球はいきなりうまくなることはありません。
基礎練習を積み重ねてこそ、本当の実力がつくものです。この記事では、野球の基礎練習メニューをポジション別にご紹介します。
目次
全ポジション共通の基礎練習
野球には全部で9つのポジションがありますが、投げる・ゴロやフライの捕球など基礎的な練習メニューは共通しています。まずは基礎の基礎ともいえる練習メニューについて、練習の目的やポイントを把握しておきましょう。
キャッチボール
野球におけるすべての基礎といえるのが、キャッチボールです。真剣に取り組めば、キャッチボールは単なるウォーミングアップとしてだけではなく、最高の基礎練習となりえるのです。
キャッチボールは相手の胸を狙う
キャッチボールのコツは、相手の胸を狙って投げること。
投げたボールが上下左右に投球が逸れてしまったら、「リリースポイントがずれていたのか」「回旋が足りなかったのかな?」といった原因分析をして改善することで、実力アップにつながることでしょう。
ボール回し
内野の各ポジションに散って、一塁から順番に送球するスローイング練習です。持ち替えのスピードや難しい体勢からのスローイングなどを磨くことで、守備の基礎力向上が見込めます。
バッティングの基礎練習
バッティングに関する基礎練習メニューをご紹介します。トスバッティングやティーバッティングなど、一見地味に見える練習メニューですが意識を高く持って取り組むことで打撃技術の下地が築かれるはずです。
トスバッティング
最も手軽にできるバッティング練習メニューの1つが、トスバッティング。2人1組で出来るので、試合前にウォーミングアップとして行うチームも多いです。
トスバッティングのやり方
2人1組となり、1人がピッチャー、もう1人がバッターとなります。ピッチャーは正面から山なりのボールを投げ、ワンバウンドで打ち返してください。振り回したいのは我慢して、しっかりと投手にワンバウンドで打ち返しましょう。
人数がいるようであれば守備も配置して、各ポジションに打ち返すという方法もおすすめです。
トスバッティングの目的
トスバッティングの主な効果としては「バットコントロールの向上」「タイミングをとりやすくなる」ことが挙げられます。上下左右に投球がずれても、しっかり投手にワンバウンドで返すことでバットコントロールが磨かれるのです。
トスバッティングのポイント
バットを最短距離で出してボールの芯に当て、しっかりとワンバウンドで返しましょう。逆に、バットが遠回りしてしまうと投手に返らずにファウルになってしまうことも。
なお、トスバッティングはあくまでバットコントロールに主眼を置いた練習ですので、バットは短く持っても大丈夫です。
内野手の基礎練習
ゴロをしっかりと捕球して、一塁へ矢のようなスローイング──華麗な内野守備に憧れて野球を始めた方も多いのでは。ゴロの捕球からノックまで、地道な基礎練習を繰り返すことで守備力は少しずつ上がっていくはずです。
ゴロの捕球練習
内野手で最も重要なスキルと言えるのが「ゴロの捕球」です。ゴロを素早く処理して、送球する──野球におけるもっとも基本的な動作ですよね。
ゴロ捕球のコツを把握した上で何度も反復練習し、チーム全体でミスを減らしていきましょう。
ゴロ捕球のコツ
ゴロ捕球におけるチェックポイントは以下の通りです。ゴロ捕球の練習の際もこれらのチェックポイントを頭に入れて臨むことで、効率よく上達できます。
スマホなどで守備練習の様子を撮影しておき、チェックポイントをクリアできているか確認するのもおすすめです。
ゴロ捕球のポイント
- 中腰で低く構える
- 目線の高さを変えずに移動
- グラブを立てる
中腰で低く構える
打球に素早く反応して動き出せるように、足を肩幅程度に開いて中腰で構えます。ゴロが多い内野手であれば膝が直角になるほど深く沈みこませ、外野手の場合はフライの処理で長い距離を走るのに備えて若干腰高に構えます。
目線の高さを変えずに移動
特に内野ゴロを処理する際に気をつけたいのが「目線を変えずに動く」ということです。
低い姿勢の構えからゴロに向かって移動する際に目線を腰を上げてしまいたくなりますが、目線が上下動してしまうとゴロのバウンドがぶれて見えてしまうことになり、エラーにつながりやすくなってしまいます。
低い姿勢をキープしつつ、ゴロを処理する練習を繰り返しましょう。
グラブを立てる
ゴロを処理する際には、グラブは地面に垂直に立てるのがセオリー。壁のように扱うことで打球を止めやすくなるためです。
逆に、グラブを地面と平行にして捕球しようとすると、グラブの下を通り抜けてしまったり、弾いて身体に当たってしまったりする確率が増えてエラーにつながりやすくなったりしてしまいます。
グラブは「下から上」に使う
グラブは地面すれすれで構えておき、低いゴロはそのまま、高いゴロは下から上に引き上げるように扱うのがおすすめ。上から下に使う場合に比べてトンネルの可能性が減りますし、イレギュラーバウンドがきても対応しやすくなります。
まずは手投げゴロ練習
バットでゴロを打って捕球練習をするノック練習の前に、手投げでゴロを転がして捕球する練習から始めましょう。野球初心者は、捕球態勢や送球へを移り方を身体に染み込ませることが大切。
ノックよりも数をこなせるゴロ捕球練習である程度フォーム固めをしてからノックを受けるのがおすすめです。
一列ノック
最低3人、多ければ7人程度で行うメニューです。
ノッカーとキャッチャーが1名ずつ付き、残りの選手は1列に並んでノックを受けてキャッチャーに向かって送球します。内野ゴロの基本的な捌き方と、送球までの流れを反復練習するためのメニューです。
セカンドやファーストは、各ポジションに付いて行うシートノックでは長い距離のスローをする機会が少ないですが、1列ノックであれば繰り返し練習できます。
内野シートノック
内野の各ポジションに散って受けるのがシートノック。ショートやセカンドなど、ポジションごとに違う動きを身体に染み込ませることが最大の目的です。
一塁への送球から始まり、ゲッツーやホーム送球などランナーの状況に応じた動きを身に付けられます。外野手や投手・捕手と連携して行うシートノックも効果的です。
内野フライの練習もしっかりと
内野手はどのポジションもゴロを捌く機会が圧倒的に多いですが、フライの練習も怠ってはいけません。ショートやセカンドの後方に上がったフライなどは風に流されやすく、日頃からしっかり練習しておく必要があるでしょう。
外野手の基礎練習
外野手にはレフト・センター・ライトと3つのポジションがありますが、基本的に要求されるスキルは「フライ処理能力」「正確かつ強いスローイング」の2つです。基礎練習の段階でも、この2点に絞って練習を重ねていきましょう。
手投げフライで追い方を学ぶ
まずは、バットではなく手投げで上空に向かってボールを投げ、キャッチする練習でフライの捕り方の基礎を固めるのがおすすめ。以下の点を頭に入れて、形になるまで反復練習しましょう。
フライ捕球のポイント
- 余裕があれば後ろから回り込む
- グラブは捕球直前に出す
- グラブを嵌めていない方の手を添える
後ろから回り込んで、助走をつけて捕球することで強いスローイングにつながります。また、グラブを早くから出しておくと視界を遮ってしまいエラーにつながる恐れがありますので、直前になって出すようにしてください。
外野ノックで落下点への入り方を学ぶ
まずは、バットではなく手投げで上空に向かってボールを投げ、キャッチする練習でフライの捕り方の基礎を固めるのがおすすめ。以下の点を頭に入れて、形になるまで反復練習しましょう。
走塁の基礎練習
打撃や守備の陰に隠れがちですが、走塁も野球における重要な要素。特に試合で相手の投手が絶好調で簡単に打ち崩せそうにない時は、走塁が勝敗を分けることも。ここからは、1点をもぎ取るための走塁技術を身に付けるための練習方法をご紹介します。
盗塁・牽制の練習
走者・投手・捕手・内野手で行う練習です。走者は盗塁を試み、投手は牽制球で、捕手はスローイングで走者の盗塁を阻止します。走者にとっては投手の癖を盗んで盗塁するための技術が磨かれますし、投手にとっては牽制球の練習になる効率的な練習方法です。
ベースランニング
ベースランニングの速さは、足の速さだけでは決まりません。打ってから走り出すまでの速さやベースを最短距離で周る走路など、基礎を身に付けなければいけません。ベースランニングでは、各塁を円を描くように周るのがポイント。1日の練習中のどこかでベースランニング練習の時間を確保しましょう。
スライディング練習
野球の走塁では走るスピードと同じくらい、スライディングも重要。走るスピードを落とさずに低く速いスライディングをすることで、セーフになる場面は増えるはずです。なお、スライディングの際はベースに近すぎるところでスライディングをするとケガにつながる可能性がありますので、ご注意ください。
まとめ
野球の実力は、いきなり向上することはありません。キャッチボールから始まり、ノックやティーバッティングなど、基礎練習を積み重ねていくことで花開くものです。一見地味に見える練習でも着実にこなしていくことで間違いなく下地は築かれます。
野球の効果的な練習方法をポジション別に知りたい方はこちらをご覧ください。
また、こちらの記事では野球のルールだけではなく豆知識も紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
タカ /
ビギナーズ編集部 ライター
ホワイト企業を退職後、世界一周の旅に。アフリカや中南米、中東などを巡る。帰国後は雑誌社勤務を経て、フリーのライターとして活動中。