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自動車免許の取り方は?期間や教習所入所時に必要なもの、取得までの流れ
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自動車免許を取得するためには、道路交通法を学んだり運転技術を身に付けたりするため、自動車教習所へ通う必要があります。
「教習所を卒業して試験に合格すれば免許が取れる」と考えている人も少なくありませんが、実は「教習所の中でも試験や検定がある」ことをご存知でしょうか。
ここでは、自動車免許の取り方や流れだけではなく、教習所での学習内容や必要なものについても詳しく解説します。
目次
自動車免許の取り方と流れ
自動車免許を取得するためには自動車教習所へ入所して運転に必要な知識や技術を学びますが、教習所でどのようなことを学ぶのか、教習所を卒業したらすぐに免許が取れるのかなど、疑問や不安がたくさんありますよね。
そこでここでは、自動車免許の取り方や流れについて詳しく解説します。
教習所入所
自動車免許を取得するためには「道路交通法」「運転技術」などを身に付ける必要がりますが、これらは決して独学では身に付けられません。
そこで登場するのが「自動車教習所」です。「ドライビングスクール」「自動車学校」などと呼ばれることもありますが、役割はどれも同じです。
以下に、自動車免許取得のために教習所で学ぶことや流れについてご紹介します。
教習所へ申し込み&適性検査
教習所に入所するためには、教習所が指定する申請書の記入や支払いなどを済ませる必要があります。
インターネットから申請用紙をダウンロードして申し込む教習所もありますが、これから通うことになる教習所ですので、下見がてら実際に足を運んでみる方が安心です。
教習所の費用相場は24〜30万円程度で、マニュアル車だけなのかミッション車も取得するのかによって費用が異なります。
また、申し込み後は「視力検査」「色彩判別能力」「聴力検査」「運動能力検査」などの適性検査が実施され、運転できる身体能力を持ち合わせていることの確認アンケートもあります。
教習所の雑学
自動車教習所へ入所できるのは、18歳の誕生日の2ヶ月前からと定められています。
高校の長期休暇期間を利用して自動車教習所へ通う計画を立てている人もいますが、誕生月によっては長期休暇期間に入所できない場合もあるので注意しましょう。
教習所内で実技&学科講習
申し込みと適性検査が終了すると、いよいよ本格的に学科講習や実技が始まります。
教習所での訓練は「教習所の敷地内で行われるステージ1」「実際の路上に出て行うステージ2」に分けられていて、それぞれに特徴が異なります。
ステージ1 | ステージ2(仮免取得後) | |
---|---|---|
学科教習時間 | 10限 | 16限 |
技能教習時間 | AT12限 / MT15限(敷地内コースのみ) | 19限(路上が中心) |
技能講習限度 | 1日に最大2限まで | 1日に最大3限まで |
この後に紹介する「仮免学科試験」を受ける前の段階であるステージ1では、主に歩行者保護や運転マナーなどを中心に学科教習や技能教習を進めます。
学科教習は集団指導が基本ですが、技能教習はマンツーマン指導が一般的。助手席に座る教官の足元には補助ブレーキが付いているため、運転技術に不安がある人でも安心して技術取得に集中できます。
仮免学科試験
ステージ1で必要な学科教習と技能教習を終えると、ステージ2へ移行するための試験が実施されます。この試験は「仮免学科試験」と呼ばれ、路上運転ができるスキルが身に付いているかどうかを見定めるテストです。
仮免学科試験を合格しなければステージ2へ進めないため、教習所の中でも特に意識して望みたい試験といえるでしょう。
また、仮免学科試験を受けられるのは「18歳の誕生日以降」になるため、17歳で自動車教習所へ通う予定の人は注意が必要です。
一般道路での実技&学科講習
仮免学科試験に合格して仮免許を取得したら、いよいよ実際の路上に出て運転技術の向上を目指します。ステージ2ではステージ1に比べて学科時間が6限、技能教習が4〜7限増えます。もちろん学ぶ内容もステージ1より難しく実践的に!
「事故時の応急救護」「悪天候での技能実習」「危険予測学習」など、安全に運転できるスキルや知識を体に染み込ませていきます。
卒業検定
ステージ2の学科教習と技能教習を全て終えた後は、卒業検定が実施されます。
卒業検定は実技のみで、技能教習のときと同じように「教官を助手席に乗せた状態」で路上を運転し、敷地内コースで方向転換や縦列駐車などのスキルを採点します。
採点方式は減点式で、100点満点中70点以上で合格とする教習所がほとんど。信号無視やタイヤの乗り上げ・走行時のふらつきなど、ミスをすればそれだけ減点されるので慌てずにゆっくりと運転するように心がけましょう。
そして、卒業検定に合格すると教習所から卒業証書が発行されますが、不合格だった場合は日を改めて卒業検定に挑む必要があります。
卒業検定に落ちてしまったらすぐに再検定できるわけではなく、補習を受けなければいけないため、免許取得までの期間が長くなります。
また、教習所を卒業するまでにかかる平均的な期間は2〜3ヶ月といわれていますが、学科教習や技能教習を受ける頻度や、仮免学科試験に合格するかどうかの兼ね合いでも変わってきます。
スケジュールを詰めて組み、なおかつ仮免学科試験や卒業検定に一発合格すれば、最短2週間での卒業が可能になる場合もありますよ。
免許センターでの本免学科試験
教習所を卒業したら、免許センターで実施される「本免学科試験」を受けます。この試験は、教習所で学んだ道路交通法や運転のマナー、応急救護などの運転に必要な知識の理解度を測るテストです。
合格ラインは100点中90点以上。試験を受けたその日に合否が発表され、合格した場合は晴れて自動車免許が交付されます。
ただし、本免学科試験に合格できなかった場合、翌日以降に再挑戦する必要があり、受験料も別途かかるため一発合格を目指しましょう。
自動車免許の種類
ここまでは自動車免許の取り方や教習所での流れを解説してきましたが、自動車免許といっても数種類の免許があることをご存じでしょうか。以下に、自動車免許の種類について詳しくまとめてみたいと思います。
第一種運転免許
第一種運転免許とは、日本の道路を運転するために必要な最も基本となる免許のことで、以下にあげる免許のうち「普通免許」のことを指しています。ここでは、第一種運転免許の該当種をご紹介します。
- 普通免許(AT車/MT車)
- 準中型免許
- 中型免許
- 大型免許
- 大型特殊免許
- 牽引(けん引・けんいん)免許
- 普通二輪免許
- 大型二輪免許
- 原付免許
- 小型特殊免許
第二種運転免許
第二種運転免許とは、タクシーやバスなど「営利目的」で人を乗せる際に必要な免許です。以下に種類をまとめてみましょう。
- 普通第二種免許
- 大型第二種免許
- 中型第二種免許
- 大型特殊第二種免許
- けん引第二種免許
大事なポイント
営利目的であっても個人所有の自家用バスやタクシーなどは第二種運転免許に該当しないため、注意が必要です。
第一種と第二種の違いは?
第一種と第二種免許の違いは、営利目的で客を乗せるかどうかという点です。乗客を安全に目的地まで運ばなければいけない第二種免許の技能試験では、合格基準が第一種免許の試験よりも高く設定されています。
また、学科試験においても旅客自動車に関する問題が出題されるなど、第一種よりも第二種免許の難易度の方が高いという特徴があります。
自動車免許を取るために必要なものは?
自動車免許を取得するために欠かせない教習所への入所ですが、ここでは入所時に必要なものをピックアップ。入所する教習所によって準備物が異なるため、入所前には必ず確認をしておくようにしましょう。
住民票
教習所の入校手続きには、発行から3ヶ月以内で本籍地が記載された「本人名義の住民票」が必要です。特に、免許を取得した経験がない人は、コピーではなく住民票の原本を忘れないように。
身分証明書
身分を証明するためには「健康保険証」「パスポート」「住民基本台帳カード」のうち、いずれか1点を持参する必要があります。
眼鏡orコンタクトレンズ
安全に運転するためには、視力を確認しておくことが大切です。
免許を取得する条件として「片眼それぞれ0.3、両眼0.7以上であること」と定められているため、必要があればコンタクトレンズや眼鏡等を持参してください。
申請用紙
申請用紙は教習所指定のものを使用し、空欄なく埋めてください。
もしも間違えてしまった場合は訂正線と訂正印で書き直しするのが一般的ですが、書き直せない場合もあるため、まずは教習所へ確認してみましょう。
印鑑
印鑑は、シャチハタ以外の印鑑を用意します。簡易タイプのシャチハタが使えない場合もあるため、念のために朱肉が必要な印鑑を持参してください。
費用支払いに関する証明書
支払いが済んでいることを証明する書類や控えなどを求められる場合もあるため、支払いに関する書類は必ず保管しておきましょう。
学生証
学生の場合は、どこの学校に在学しているのかを把握するために、学生証の提出を求められる場合があります。念のために準備しておいてください。
自動車免許を取ろう!教習所選びは慎重に
自動車免許を取得するためには自動車教習所へ通い、運転に必要な知識や技術を学ぶ必要があります。
教習所の規模や通う時期によっては技能教習の予約が取りにくく、スムーズな免許取得につながらなかったりする場合もあるため、事前に確認をしておくと安心です。
また、学生向けのコースとして「長期休暇を利用した合宿プラン」などを設けている教習所も多く、スムーズにいけば2週間程度で卒業できるところもあります。
教習所によって料金が異なるのはもちろん、コース内容やサポート内容にも差があります。自分が納得できる教習所を見つけるためには、さまざまな教習所を見比べてみましょう。
白根 鮎美 /
ビギナーズ編集部 ライター
独学で英語を勉強後、オーストラリアでは幼児教育の専門学校で勉強。帰国後は子ども英会話教室にて1歳から高校生への英会話を指導していました。また、サーフィン歴は10年以上、海を愛する2児のママサーファー。