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PS5のスペックを徹底解説|PS4からどう進化したのか?スペック比較して紹介
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家庭用ゲーム機PlayStationシリーズの5代目機種「PlayStation 5(PS5)」が2020年11月12日、日本や米国などで発売されました。
発売5ヶ月前の2020年6月12日には「グランツーリスモ7」やリメイク作の「バイオハザード ヴィレッジ」など、PS5のゲーム映像と本体デザインがYouTubeなどで初公開され、その圧倒的なグラフィック性能がTwitterなどSNSで大きな話題になりました。
PS5は記憶装置にSSDを採用し、データの読み込み速度を極限まで高めることで、グラフィック性能を大幅に進化させています。この記事ではPS5の詳しいスペックと性能、使用感について、前バージョンのPS4と比較しながら詳しく見ていきましょう。
目次
PS5スペック徹底解説!PS4と比較した新機能
PlayStation 5(PS5)は1994年に発売された初号機「PlayStation」から続くPlayStationシリーズの最新機種です。2013年発売のPlayStation 4(PS4)から約7年ぶりにリリースされました。
【スペックと仕様一覧表】
PS5の基本的な性能について、PS4やPS4のハイエンドモデルPlayStation 4 Pro(PS4 Pro、2016年発売)と比較しながら見ていきましょう。また、以下に簡単な比較表を作成しましたのでこちらも参考にしてみてください。
PS5 | PS4 Pro | PS4 | |
---|---|---|---|
CPU | 8x Zen 2 コア at 3.5GHz | AMD Jaguar 8コア 2.1GHz |
AMD Jaguar 8コア 1.6GHz |
GPU | 10.28 TFLOPs, 36 CUs at 2.23GHz | 4.20 TFLOPS AMD Radeon 911MHz |
1.84 TFLOPS AMD Radeon 800MHz |
メモリ | 16GB GDDR6/256-bit | GDDR5 8GB | GDDR5 8GB |
メモリ性能 | 448GB/秒 | 218GB/秒 | 176GB/秒 |
SSD/HDD | 825GB SSD | 1TB/2TB HDD | 1TB/500GB HDD |
ゲームディスク | Ultra HD Blu-ray | Blu-ray | Blu-ray |
ディスクドライブ | 4K UHD Blu-rayドライブ | BD 6倍速CAV DVD 8倍速CAV | BD 6倍速CAV DVD 8倍速CAV |
映像出力 | 4K 120Hz TV・ 8K TV・VRR | 4K/HDR | HDR対応 |
オーディオ | “Tempest” 3Dオーディオ | × | × |
重量 | 約4.5㎏ | 約3.3kg | 約2.5kg |
超高速SSD採用でロード時間が大幅短縮
PS5の最も大きな特徴は、本体の記憶装置へPS5に最適化された超高速SSDを標準搭載して、読み込み速度を格段に向上させたことです。PS5本体にインストールされたゲームはほぼ瞬時に読み込まれるので、ロードを待つ必要がありません。起動してすぐにプレイを楽しめるのです。
発売元の「ソニー・インタラクティブエンタテインメント」が発表したデータによると、この超高速SSDの読み込み速度は1秒あたり5.5GB以上。HDDを搭載しているPS4の1秒あたり50~100MBと比べると実に約100倍のスピードです。
また、PS4では1GBのデータを読み込むのに50MB×20秒かかっていたところ、PS5では2GBのデータを0.27秒で読み込めるとしています。
さらに、データ読み込み用のヘッドがデータの位置を探し当てるまでの「シークタイム」が、PS4では「2−50ミリ秒」であったのに対し、PS5では「即座」です。
CPU・GPU・メモリの性能も大幅アップ
超高速SSDのほかにも、PS5ではゲームの体感速度に大きく関わるCPU・GPU・メモリの性能がPS4やPS4 Proから大幅にパワーアップしています。
CPUはPS4と同じAMDの製品ですが、PS4とPS4 Proで使われたコストパフォーマンス重視の「Jaguar」に対し、PS5では新世代CPU「Ryzen Zen 2(8コア16スレッド)」をベースにしたカスタムCPUが採用されています。
GPUにもAMDの最新アーキテクチャ「Radeon RDNA 2」が使われている点も見逃せません。また、メモリはPS4の8GB(GDDR5、帯域幅176GB/秒)に対し、PS5では16GB(GDDR6、448GB/s)と容量が倍増しました。
こうしたスペックの著しい向上により、PS5ではより緻密なグラフィック描画が可能になったのです。今後のゲームメーキングでは、より大規模でダイナミックな演出ができると考えられています。
レイトレーシング
最新GPU「Radeon RDNA 2」の搭載により、PS5で新たに実現した機能が「レイトレーシング」です。これは、物体への光の反射を一つひとつシミュレートして、現実世界のような陰影や屈折、映り込みをリアルに再現する機能です。
人気アクションゲームシリーズのPS5向けリメイクタイトル「デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション」では、このレイトレーシングを使い、水たまりや鏡に映り込む空や人影をリアルに再現して、実写映画と見まがうほどの超細密映像を作り上げています。
振動コントローラーを新採用
PS5の新コントローラー「DualSense(デュアルセンス)コントローラー」では、プレイヤーの触覚に作用して没入感を高める「ハプティックフィードバック」と、「アダプティブトリガー」を新たに採用しています。
ハプティックフィードバックは、コントローラーの振動がつくりだす「ハプティック(触覚)」で、ゲーム内アクションの効果や、ゲーム内で受けた衝撃などをプレイヤーにフィードバックする仕組みです。
アダプティブトリガーは、ゲームの状況に応じてコントローラーのボタンから感じる「圧」が変化する機能です。レーシングカーのドライビングや、弓を引き絞る動作などのリアルな感覚をコントローラーで再現できるので、ゲーム世界への没入感を高める効果があります。
「Tempest 3Dオーディオ技術」で立体音響を実現
PS5では音の表現にも力を入れています。新たに導入された「Tempest 3Dオーディオ技術」は、あらゆる方向から音が聞こえてくるような感覚を味わえる立体音響技術です。
これによって、プレイヤーは戦闘ゲームなどで近くにいる敵の位置や攻撃が発せられた方向を直感的に判断できます。
PS5と同時発売された専用周辺機器「PULSE 3Dワイヤレスヘッドセット」は、この立体音響を最大限に楽しめるように作られた、ノイズキャンセリング機能搭載のヘッドセットです。
4KのUltra HD Blu-ray対応
PS5の通常版は4Kのブルーレイディスクに対応し、4Kテレビの映像を楽しめます。
4K映像対応
PS5は最大120fpsの高フレームレートを実現しており、なめらかな動きのゲームを楽しめます。さらに、HDMI 2.1規格の「4K/120Hz」「8K」「VRR(可変リフレッシュレート)」に対応。動画の遅延が重要な影響を及ぼす対戦ゲームではとくに有利な機能です。
こちらの記事ではPS5の画質を上げる方法を紹介していますので、ぜひご覧ください。
本体デザインとサイズ
本体デザインとサイズについて説明してきます。
デザイン
PS5本体の外観は白が基調の丸みを帯びたデザインで、黒をベースにしたPS4やPS4Proのカラーリングとは対照的な色合いです。
電源を入れると青色にイルミネートし、近未来的なムードを漂わせます。
サイズ
PS5通常モデルのサイズは約390mm×104mm×260mm(幅×高さ×奥行き)で、2016年に発売された新型PS4(型番CUH-2000)の約 265mm×39mm×288mmやPS4Proの 295mm×55mm×327mmに比べ、かなり大きくなっています。
なお、光学ディスクドライブを搭載しないPS5デジタル・エディションは約390mm×92mm×260mmとややコンパクトです。本体重量は新型PS4の約2.0kg、PS4Proの約3.2kgに対しPS5は約4.5kgでPS5デジタル・エディションは約3.9kgです。
入出力端子・通信規格
入出力端子は新型PS4ではSuper-Speed USB(USB3.1Gen1)ポートが2つ、AUXポートが1つです。PS4ProはSuper-Speed USBポートが3つで、AUXポートは1つです。
これに対し、PS5では本体前面にUSB Type-A(HI-Speed USB)が1つ、USB Type-C(Super-Speed USB 10Gbps)が1つあり、本体背面にUSB Type-A(Super-Speed USB 10Gbps)が2つあります。
PS5のDualSense ワイヤレスコントローラーは本体前面のUSB Type-A 端子に、外づけのUSBストレージやPS5用HDカメラは本体背面のUSB Type-A端子に接続します。
通信規格は新型PS4とPS4ProのI IEEE 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth4.0対応に対し、PS5はIEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax、およびBluetooth 5.1に対応です。なお、PS4・PS4Pro・PS5とも有線接続は1000BASE-Tのイーサネット対応です。
価格
PS5の価格は通常モデルが希望小売価格54978円、デジタル・エディションが43978円です。現行版の新型PS4はHDD500GBの通常モデルが32978円です(価格はすべて税込)。
こちらの記事では、PS5でできることを解説しています。ゲーム以外の楽しみ方もあるので、ぜひチェックしてみてください。
PS5周辺機器「DualSenseワイヤレスコントローラー」など
PS5の周辺機器も本体と同時に発売開始されました。本体にも付属している新コントローラー「DualSenseワイヤレスコントローラー」は希望小売価格6,980円です。
そのほか、別売で専用ヘッドセット「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット(9,980円)」「メディアリモコン2,980円」「HDカメラ(5,980円)」「DualSense充電スタンド(2,980円)」がリリースされています。
PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット
ノイズキャンセリング機能を搭載した「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」では、Tempest 3Dオーディオ技術による3D音響を最大限に楽しめます。内蔵マイクもあり、仲間とコミュニケーションをとりながらプレイするのに最適です。
メディアリモコン
別売の「メディアリモコン」を使えば、ボタン1つでPS5のアプリやインターネット上のコンテンツ、テレビ番組を簡単に操作できます。テレビ電源のON/OFFや音量調節も可能です。
HDカメラ
PS5専用の「HDカメラ」は1080p対応の広角デュアルレンズを搭載しており、ゲームプレイの録画や配信に最適です。また、PS5本体の背景除去ツールと連動して使えるのも便利ですね。
PS5購入時の注意点
PS5には通常版とデジタル・エディションがあります。この2つは光学ドライブのあるなし以外、性能に差はありません。
光学ディスクドライブ搭載は通常版のみ
通常版とデジタル・エディションの違いは光学ディスクドライブの有無です。デジタル・エディションでプレイできるのはダウンロード版のみですが、通常版ではパッケージ版もプレイできます。また、通常版ではブルーレイ映画などの再生も可能です。
本体サイズの違い
光学ドライブがないデジタル・エディションは通常版よりコンパクトで、通常版の高さ約104mmに対し、約92mmと約12mm低くなっています。また、通常版の約4.5kgに対し、デジタル・エディションは約3.9kgで600gほど軽量です。
通常版ならパッケージ版PS4タイトルのアップグレード可能
PS5ではPS5互換対応したPS4のタイトルもプレイできます。対応タイトルではより高速でスムーズな画像でゲームを楽しめるでしょう。ただし、パッケージ版のPS4をPS5向けにアップグレードできるのは、光学ドライブがあるPS5通常版のみです。
ダウンロード専用ならデジタル・エディションがお得
通常版の4万9,980円に対し、デジタル・エディションは3万9,980円と約1万円の価格差があります。ダウンロード版専用で使うならデジタル・エディションがお得です。
PS5の月額レンタルサービス【入手困難なPS5をレンタル!】
PS5のレンタルサービスがあるのはご存知でしたか。PS5を買わなくても、月額料金を支払えば、最新のソフトをプレイできるのです。
レンタルサービスにはメリットがたくさんあります。最も大きいのは、高額なPS5本体を、一括で支払わなくて済むこと。まとまったお金がなくても、月額サブスクリプションで気軽に遊べます。
入手困難なPS5をすぐに、プレイしたいという方や、お試しでプレイしたい方には、レンタルサービスがおすすめ。以下では、2つのサービスを紹介します。
NURO光 PS5月額オプション
- PS5 デジタル・エディション:3年目までは990円/月、4年目以降は495円/月
- PS5:3年目までは1,320円/月、4年目以降は660円/月
NURO光のPS5月額レンタルサービス料金は、上記の通りです。
PS5 デジタル・エディションは、ディスクドライブ非搭載モデルのため、ダウンロード版ソフトのみプレイできます。こちらは、通常のPS5より安い値段でレンタルできますよ。
3年間のサポートサービスが付帯しているので、急な故障や不具合にもサポートしてくれて安心です。
また、4年目以降の月額料金が下がるのが特徴的で、長く借りればお得ですね。
ただし、PS5月額オプションを使用するには、条件があるのでご注意ください。NURO光のG2T/G2D/G2Nプランとの同時申込かつNURO光公式サイト経由しなければなりません。
つまり、インターネット回線の申し込みと同時にPS5月額オプションを申し込めば、お得になるのです。この機会に検討してみてはいかがでしょうか。
ひかりTV PS5月額オプション
- 月々テレビ契約中の場合:1,720円/月
- 4K ブラビアとセットの場合:2,880円~/月
ひかりTVのPS5月額レンタルサービス料金は、上記の通りです。月々テレビ契約または、4K ブラビアとのセットで契約ができます。
契約時には、別途PS5配送料がかかります。(本州・四国:700円、北海道・九州・沖縄:1,100円 ※税込)
また、本オプションは、3年の長期レンタル契約となり、3年後は返却または買取を選択します。
3年間の保証付きで安心ですが、途中で解約すると解約金が発生するのでご注意ください。
月々の支払いは、負担も少なく簡単に始められますよ。4K ブラビアの購入を検討されている方に特におすすめです。
まとめ
2020年11月に新発売されたPlayStation 5について、前モデルのPlayStation 4・PlayStation 4 Proと比較しながら紹介しました。PS5はコントローラーも大きく進化しており、触感による別次元のゲーム体験を得られます。
PS5には通常モデルとデジタル・エディションがあり、通常版が4万9980円、デジタル・エディションは3万9980円と約1万円の開きがあります。ダウンロード版だけでプレイするならデジタル・エディションが割安でおすすめです。
最新技術が投入されたPS5で、新次元のゲーム体験を味わってみてはいかがでしょうか。
また、こちらの記事ではゲームを趣味にするメリットを紹介していますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
ビギナーズ編集部 /
ビギナーズ編集部 beginners
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