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ゲーミングPCとは?普通のPCとの違い/性能/入手方法を徹底解説
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ゲーミングPCとは、PCゲームを快適にプレイできるよう開発されたパソコンのことです。
近年、ありとあらゆるゲームでインターネット回線を利用したオンライン化が進んでおり、自分以外のプレイヤーと一緒に遊ぶことが増えています。
特に、PCゲームは、美しく鮮明な3Dグラフィックを用いたゲームが多く、また、複数のプレイヤーが同時に通信を行うため、PCに大きな負荷がかかります。
大きな負荷に対応するため、ゲーミングPCには高性能な機能が備えられているのです。
その特徴を生かして、クリエイターが大量のデータを扱う動画や写真編集などに用いることもあります。
この記事ではゲーミングPCとは何か、ゲーミングPCを選ぶ際に重要な値段やパーツ、スペックなどについて解説しましょう。
目次
ゲーミングPCと一般向けPCの違い
よく勘違いされますが、ゲーミングPCはゲームしかできないパソコンではありません。ゲーミングPCは、Officeソフトの利用やブラウジングなど、一般的なPCで行うような操作は全て行えます。
では、ゲーミングPCと一般的なPCの違いはどんなところにあるのでしょうか。
性能
- 高性能CPU、GPU
- 大容量メモリ
- 高い排熱性能
ゲーミングPCと普通のPCでは性能面で大きな違いがあります。一般に、ゲーミングPCの方が、全体的なスペックが高いという特徴があります。
CPU、高精細で美しいグラフィックを映し出すために必要なグラフィックボードの有無や冷却機能など、様々な面で違いがあります。
また、ゲーミングPCを構成するパーツの中でも特徴的なのは、「グラフィックボード」「CPU」「メモリ」「冷却・排熱性能」の4つ。どれもスペックを大きく左右する重要なパーツです。
後ほど詳しく説明しますので、ぜひ最後までチェックしてください。
価格
ゲーミングPCは、一般的なPCに比べ、全体的なスペックが高いです。その分、値段は高額で10万円以上は覚悟する必要があるでしょう。
価格は性能を追求すればするほど高くなります。予算と自分に必要なスペックを考えて購入することが重要です。
一方、一般向けのPCは仕事や家庭での使用を想定し、様々な用途で使えるよう、平均的なスペックに設計されています。その分価格はゲーミングPCに比べて抑えられています。
ゲーミングPCを徹底解説|性能を決める4つの重要パーツ
ゲーミングPCには一般のPCにはない機能が多く搭載されています。
ゲーミングPCの性能を決めるうえで最も重要となるのが「グラフィックボード」「CPU」「メモリ」「冷却・排熱性能」の4つです。
購入を考える際はこの4つの機能を重点的に確認しましょう。低価格のものは、どこかの性能を低くして価格を抑えている傾向があります。自身に必要な性能をチェックして、過不足ない機能のパソコンを購入してください。
グラフィックボード
グラフィックボードとは、画像や映像をディスプレイに映し出すために必要なパーツです。一般的なPCはパソコンの基盤に「オンボードグラフィックス(内臓GPU)」として搭載されています。
オンボードグラフィックスでは最低限の機能しかないことが多く、ゲームのように美しい映像や動画を楽しめません。
ゲームの魅力を最大限に発揮するにはグラフィックボードが必要不可欠なのです。
グラフィックボードには重要なパーツとしてGPU(Graphics Processing Unit)という映像専門の処理装置が搭載されています。GPUが高性能なほど、きれいなグラフィックを素早く出力できる仕組みです。
GPUの2大ブランドが「NVIDIA GeForceシリーズ」と「AMD Radeonシリーズ」です。
特にGeForceの「GTXシリーズ」や「RTXシリーズ」は多くのゲーミングPCに使用されています。多くの場合、名称の数字が大きいほど性能も高くなることを覚えておきましょう。
グラフィックボードは、ゲーミングPCに元から搭載されているものと、後づけするものとがあります。
後づけのグラフィックボードの場合、購入には万単位の出費を覚悟しなければなりません。安いもので1万円、高いもので10万円を超えるものも存在します。
CPU
CPUは「Central Processing Unit=中央演算処理装置」といい、グラフィック以外のコンピューター内で必要な処理を全て担っています。人間でいうと、頭脳に相当するパーツです。
CPUの性能が高ければ高いほど、多くの命令を速く処理できるため、遅滞が起きずユーザーは快適にPCを利用できます。
そんなCPUの2大ブランドメーカーが「インテル社」と「AMD社」です。現在、最も普及しているCPUはインテル社の「Core i」シリーズでしょう。
2021年9月現在、インテル社製で最も性能の高いCPUが「Core i9」です。以下、「Core i7」「Core i5」「Core i3」と名前の数字が小さくなると性能も下がりますが、価格も安くなっていきます。
最新のPCゲームではCore i7以上を推奨としている場合が多いため、これからゲーミングPCを購入するならCore i7以上のグレートを選ぶのがおすすめです。最低でもCore i5以上を選ぶとよいでしょう。
メモリ
メモリとは、PCが高速処理するためにデータを一時的に記憶する装置のことです。ゲーミングPCを選ぶ際、よく取りざたされるのはグラフィックボードやCPUの性能ですが、メモリ容量も、ゲーミングPCにとって重要なパーツです。
メモリは、作業をするための台や机に例えられます。自分が現実で作業している姿を思い浮かべてください。必要な書類や筆記用具などを出すとき、台や机が広いほど作業はやりやすいはずです。
PCのメモリもまた、大きいほど作業がしやすくなります。
さらに仕組みを詳しく説明しましょう。PCは、作業命令を受けるとHDD(ハードディスクドライブ)から必要な情報を取り出し、メモリに一旦格納します。メモリが保持したデータはCPUへと移動し、処理される流れです。
その後、処理されたデータは再びメモリに一時的に保持され、HDDに保存されます。メモリ容量が大きければその分一時保存できるデータ量が増え、またスムーズにCPUやHDDに移動できるのです。
このように、メモリはパソコンの処理速度に大きく関わるパーツです。そのため大容量のメモリを実装しているゲーミングPCほどよいパソコンといえます。
PCゲームをするならば、少なくとも8GB以上のメモリを選びましょう。性能不足を感じた場合には、後でメモリを増設することも可能です。
冷却・排熱性能
冷却・排熱機能はゲーミングPCにとって重要な機能です。気温の高い夏場にパソコンを動かしていると、本体が非常に熱くなった経験はありませんか?
パソコンは稼働する際に熱を発します。温度が一定以上に達すると、処理性能が下がり、さらに内部温度が高くなると、誤作動やフリーズ、電源が突然落ちるなど様々な不具合が生じます。これを熱暴走といい、注意が必要な現象です。
PCゲームは非常に膨大な処理を行うため、各パーツから発熱します。なかでもグラフィックボードやCPU、電源からの発熱量は特に多くなるでしょう。
従って、性能の高いパーツを選ぶだけではなく、冷却・排熱機能が充実しているかをチェックすることが大切です。一般的なPCでも冷却ファンなどの熱対策が施されていますが、通常の利用方法では発熱量が多くないため、しっかりした対策はなされていません。
一方、ゲーミングPCには熱を逃がすための様々な工夫が凝らされています。例えば、パソコンケースは風通しがよくなるよう設計されています。また、埃がたまると熱がこもる原因となるため、メッシュ仕様などの対策を凝らしているものが大半です。
通常のパソコンよりも冷却性能の高いファンが搭載されているものや、一般的にはほとんど搭載されていない、水冷式のCPUクーラーが付属しているものもあります。水冷式は熱の排出性能が非常に高く、静音性に優れているのが特徴です。
ゲーミングPCの利用メリット
ゲーミングPCを利用するメリットをゲームをプレイ用とビジネス用に分けて解説します。
ゲームプレイ用
ゲーミングPCはその名の通り、PCゲームをプレイするときに大活躍します。最新テクノロジーを用いたソフトなど世界中のタイトルがプレイできます。
また、家庭用ゲーム機よりフレームレートが高く、グラフィックボードが搭載されているため、流れるような綺麗なグラフィックが楽しめます。
ビジネス用
実は、ゲーミングPCは、ビジネスにも利用できます。単純に、高スぺックなパソコンとして、処理が速さやマルチタスクに向いていることが魅力的です。
設計業務などでCADを使って設計する場合や、動画や3Dグラフィックスの編集にも役立ちます。
値段が少々高いですが、その分、負荷の高い仕事を素早く処理してくれるのです。
ゲーミングPCの種類【デスクトップ型/ノート型】おすすめは?
ゲーミングPCの中には、ゲーミングノートと呼ばれる、ノートパソコンタイプのものもあります。しかし、購入はあまりおすすめできません。
ノートパソコンはその携帯性が特徴のため、熱がたまりやすかったり、メモリやCPUの性能が低かったりすることが多いといわれています。また、バッテリーの持続時間が短いという短所もあります。
一方、デスクトップパソコンはメモリを増設するのが容易である、部品を交換するのが簡単であるなどノートパソコンと比べて拡張性に優れています。本格的にPCゲームを楽しむならデスクトップ型を購入しましょう。
ゲームをしたいならデスクトップ型、ゲーム専用というよりもビジネスにも使いたい場合はノート型を購入するのが良いでしょう。
ゲーミングPCの豆知識
ここでは、ゲーミングPCに関するちょっとした知識をピックアップしてまとめています。
- 相場は17~19万円前後
- パーツごとの寿命は2~5年
- 2~3年経単位で最先端モデルがアップデートされる
- 意外と電気代がかからない、1日3時間×1か月プレイして1000円前後
- レンタルサービスもある
ゲーミングPCの入手方法
ゲーミングPCを入手したいときは、どこで、どのように買えばよいのでしょうか。
ゲーミングPCは普通の家電量販店ではあまり取り扱っていません。購入先は、ゲーミングPCの専門店や、ネット通販サイトなどが一般的です。
以下では、ゲーミングPCはどのように入手できるかについて解説していきます。
パーツを購入してPCを自作/改造
1つ目の方法は、ゲーミングPCの各パーツを揃えてPCを自作/改造していくというもの。PCの知識がある方を除き、あまりおすすめできない方法です。
ただし、知識があれば、ドライバーを使って簡単に組み立てられます。
BTOでPCを購入
2つ目の方法は、パソコンメーカーのBTO(Build To Order)で購入するというもの。BTOとは日本語で「受注生産」のことで、完成品を販売するのではなく、顧客の注文を受けてから製品を生産する方式です。
ゲーミングPCを始めて購入する方にはこちらの方法をおすすめします。
注文時に、好きなパーツを指定できるため、予算内で自分に必要なPCをカスタマイズできるメリットがあります。
「映像を楽しみたいからグラフィックボードをよいものにしよう」「メモリが大きい方がいい」など自分好みの1台を作れます。
自作PCとは違い、プロが組み立て、完成した状態で届くため失敗するリスクが低く安心です。それでも不安な場合はそのメーカーが動作保証をしているか確認しましょう。
以下では、BTOパソコンが購入できるショップをリストアップしているのでぜひ参考にしてください。
- ドスパラ
- マウスコンピューターG-Tune
- パソコン工房
- ツクモ
- フロンティア
パソコン専門店のオリジナルブランドPCを購入
3つ目の方法は、ドスパラなどのパソコン専門店のオリジナルブランドPCを購入するというもの。今すぐにでもゲーミングPCを購入したい方におすすめの方法です。
パソコン専門店では、パッケージ化されたオリジナルブランドのゲーミングPCが販売されています。入門者~上級者用ゲーミングPCのラインアップがあり、保証やサポートもついています。
動作検証により快適なプレイが保証された「ゲーム推奨モデル」等もあるので、自分の欲しいタイプがすぐに見つけられることでしょう。
こちらの記事では、ゲーミングPCが借りられるレンタルサービスを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
ゲーミングPCはPCゲームを快適にプレイするのに特化したパソコンです。一般向けのPCとの違いは「グラフィックボードが搭載されている」「スペックが全体的に高い」「冷却性能が優れている」などが挙げられます。
その分価格が高いので、購入の際には予算と相談しながら、必要なスペックのゲーミングPCを選びましょう。特にCPU、グラフィックボード、メモリ、冷却・排熱性能の4つは重点的にチェックしてください。
ゲーミングPCを購入するなら、専門店や専門通販サイトもよいですが受注生産のメーカーからの購入をおすすめします。ぜひ好みの1台を手に入れましょう。
また、こちらの記事ではゲーミングPCのおすすめモデル9選を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ビギナーズ編集部 /
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