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英語スピーキング力を上げる練習方法を紹介!
※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
日本人の中には「TOEICや英検ではいいところまでいっているのに、スピーキングになると全然ダメ…」という人をよく見かけます。
語彙力やリスニング力などそこそこの英語力がありながらも、なぜスピーキングになると急に言葉が出てこなくなるのでしょうか。
今回は、ある程度の英語力があるにもかかわらず「スピーキングが苦手」という人のために、スピーキングがぐんぐん上達する練習方法をご紹介します。
目次
英語って実は「簡単」な語学?
英語が世界共通語になっているのには、様々な理由があると考えられています。諸説の1つには「英語は習得が簡単な言語だから」という考えもあります。
なぜなら、英語と密接に関連する言語が多いからです。デンマーク語やスペイン語・スウェーデン語・イタリア語・フランス語などの言語には、文の組み立て方が英語と似ていたり単語の発音が似ていたりするものが多くあります。
そのため、英語と密接に関係している言語を母国語とする人にとっては、英語の習得はさほど難しいものではないといえるでしょう。
ネイティブにとって日本語は極めて習得が難しい言語
「英語が習得しやすいならスピーキングに悩む日本人はいないのでは?」と思ってしまいがちですが、それは「英語と密接に関係している言語を母国語とする人」にとっての話です。
実は、英語圏のネイティブにとって日本語は「極めて習得が困難な言語」といわれていることをご存知でしょうか。日本語は英語圏のネイティブにとって最も難易度の高い言語であるということは、反対に、日本人にとっても「英語の習得は極めて困難」だと考えられます。
世界的に見ると比較的習得しやすいといわれる英語ですが、日本人から見ると最も習得しにくい言語です。
スピーキングが苦手に感じる日本人が多いのは、日本語と英語があまりにかけ離れているため、なかなか思うように言葉が出てこないことが原因といえるかもしれません。
なぜ日本人はスピーキングが苦手なのか?
「読解やリーディングができてスピーキングができない」理由は、ただ単に英語が日本人にとって習得しにくい言語であるからでしょうか。
私は英会話学校の講師として様々な生徒とかかわる中で、スピーキングが苦手な日本人が多いのは、日本ならではの「ある要因」が1つの原因になっているとの考えにたどり着きました。
シャイな性格
日本人の中にはシャイな性格の人が多く、自分の気持ちを主張するよりも周りの人を立てたり、その場の空気に合わせて自分の感情を隠したりする人もいますよね。
そのシャイな性格は「周りの目を気にしすぎてしまう」というデメリットにつながる結果、思い切りスピーキングできなくなることもあります。
- 間違っていたら恥ずかしい
- 自分に注目が集まるのが嫌だ
- そもそも外国人と目を合わして会話するのが緊張する
など、シャイな性格によってスピーキングのチャンスを逃してしまうことも多いはずです。
英会話講師として働いているときも、スピーキング力をぐんぐん伸ばす生徒のほとんどは「間違いを恐れずにどんどん発話する子」でした。
国の教育方針
スピーキングに苦手意識を持つ日本人が多いのは、国の教育方針にも問題があると思います。日本は昔から「座学」によって英語学習が進められ、授業は日本語で進められることがほとんどでした。
先生が教卓に立って一方的に教えるスタイルが基本で、欧米のような「ディスカッションスタイル」ではありません。(2020年からは英語学習に対する国の方針がガラリと変わりましたが、それ以前は「座って学ぶスタイル」が中心です。)
そのため、語彙力や読解力はついても、いざスピーキングしようとすると「頭が真っ白になって言葉が出てこない」「喋り慣れていないから戸惑う」などという現象が起こります。
全て国の方針が悪いというわけではありませんが、英語を共用語として使用している諸外国では、幼い時期から「授業中も生徒に発話させる」「授業は全て英語で行なう」などの教育方針が積極的に進められています。
スピーキング力アップに必要な練習方法のコツとは
スピーキング力を上げるためには、どのような練習方法が効率的なのでしょうか?ここでは、スピーキング力アップに欠かせない練習方法やコツをご紹介します。
語彙力をつける
「スピーキング力を上げるためにはとにかく英語を使うこと」と感じている人もいるかもしれませんね。それは間違いではありませんが、レベルによってはやみくもに英語を使っても効率的とはいえないこともあります。
なぜなら、会話で必要な単語や熟語の意味を学んでいなければ、自分の気持ちを相手に伝えられないからです。
また、語彙力はリスニング力にも大きな影響を及ぼします。たとえ単語が聞き取れたとしても、その単語の意味がわからなければ相手の意図を理解できず、会話になりませんよね。
自分の気持ちを正確に伝えるためには、まず基本的な単語や熟語、文の構造といった基礎英語力を身につける必要があります。
英語特有のサウンドや発音の習得
スピーキング力を上げたいと感じている人の中には、同時に「かっこよくネイティブみたいに発音したい」と感じている人も多いのではないでしょうか。英語特有の発音を身につけるとかっこいいだけではなく、相手に内容が伝わりやすくなり会話も弾みます。
しかし、英語と日本語の発音は天と地の差があります。日本人にとって英語特有の音は聞き取りにくく、発音しにくいのです。
ネイティブ並の発音を短期間で習得するのは難しいですが、できるだけ日本語英語(“アイアム”“ドントウォーリー”など)の矯正を意識しましょう。発音矯正ができる書籍を利用したり、無料で活用できる発音矯正サイトなどを利用したりするのもおすすめです。
インプットとアウトプットのバランス
スピーキング力を上げるためには、たくさん英語を使うことが大切です。また一方で、語彙力を増やしたり発音矯正したりする「座学」も必要になってきます。
スピーキング力を効率よく上げたい場合は、ぜひインプット(座学)とアウトプット(会話)のバランスに気を配ってみましょう。
また、アウトプットするときは「インプットした内容を使用する」ことが大切です。インプットした内容をすぐに実戦で使ってみることで、学習内容がより深く定着しますよ。
常に「英語で考える」癖をつける
常に英語で考える癖をつけることも、スピーキング力を上げるためにおすすめの練習方法です。
たとえば、日記を英語でつけてみたり、1人語を英語で考えてみたり。英語で考える時間が増えれば増えるほど語彙力や表現力が増えるため、どんどん英語で考える癖をつけてみてください。
ただし、英語で考えるときに必ず「座学につなげること」が大切です。様々なことを英語で考えていると、度々「あれ?これは英語でどう表現するのだろう」という疑問が出てくるでしょう。
その疑問に対する答えを自分自身で調べる工程こそ、語彙力や基礎英語力の向上につながり、スピーキング力アップに欠かせないことです。
1日の終わりには、今日あった出来事や自分の感情を英語でまとめてみるのも面白そうですね。
レベル別!スピーキング力アップのための練習方法
ここでは、レベル別にスピーキング力を上げる練習方法を解説します。まずはレベルに合った練習方法でコツコツ続けていきましょう。
初心者
英語が全くできないという人は、スピーキングの練習以前に「基礎英語力」をつける必要があります。
まずは中学英語から学習を始め、単語や基本的な文法などの基礎知識を養いましょう。それと並行しながら、日記を英語で書いて口に出してみることや、英会話学校などへの入学も検討することをおすすめします。
中級者
中学英語を使えるレベルの中級者の中には、なんとなく会話ができる人もいますよね。
しかし、中級者でもイディオムや単語の使い方が理解できていない場合もあったり、使う表現が単調になってしまったりすることもあります。
中級者のスピーキング力を上げるためには、基礎英語からやり直してみたり、英検やTOEICなどの試験を受験する中で自分の苦手を発見したりしてみるのもおすすめです。
また、外国人とどんどん話してスピーキングになれることがポイントなので、オンライン英会話を積極的に使用してアウトプットを心がけましょう!
上級者
「日常英会話程度なら喋れる」という上級者の場合は、さらにスマートな表現を身につけるために、英書の読書やオンライン英会話に挑戦してみるといいでしょう。
英書を読むことで新しい表現が身につくだけではなく、楽しみながらスキルアップを図れるので新たな趣味の発見にもつながります。
また、オンライン英会話を利用する場合は、とにかく講師の質にこだわってみるのもいいでしょう。
講師の中には「元エンジニア」「医療従事者」などの経歴を持つ人もいますし、講師のバックグラウンドを公開しているスクールもあります。
自分の興味あるジャンルについて精通している講師を選べば、より深いトピックで会話を繰り広げられ、スキルアップに役立つはずです。
英語漬けの練習方法でスピーキング力アップを目指そう!
世界的に見ると英語は習得しやすい言語といわれることもありますが、日本人にとっては発音や文の組み立て方が全く異り、習得しにくい言語といえます。
しかし、インプットとアウトプットを繰り返し、積極的にスピーキングの機会を設ければ、ぐんぐん喋れるようになります。
学習を続けることで基礎英語力が高まると、ある日突然スラスラと英語が出てくるように!その日を夢見て、ここでご紹介した練習方法をコツコツ実践してみてください。
こちらの記事では、おすすめのオンライン英会話を目的別の紹介しています。オンライン英会話のメリットやデメリット、選び方もご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
白根 鮎美 /
ビギナーズ編集部 ライター
独学で英語を勉強後、オーストラリアでは幼児教育の専門学校で勉強。帰国後は子ども英会話教室にて1歳から高校生への英会話を指導していました。また、サーフィン歴は10年以上、海を愛する2児のママサーファー。