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大人のためのピアノ練習時間を徹底解説|効率よく上達するための近道
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隙間時間でピアノを上達させたい,隙間時間を有効活用して、この曲を弾けるようになりたい。 このような願いをもつ読者様もいらっしゃるのではないでしょうか?
例え趣味だとしても、また時間がなくても、習っている限り、ピアノを弾く自分時間がほしいものだと思います。今回はそんな限られた練習している方におすすめの練習方法をご紹介していきます。
目次
ピアノ練習時間の取り方と始めるタイミング
大人になると、自分の時間を確保するのが難しくなってきます。 そんな多忙な方でも、少しの時間をピアノにあてるだけでピアノは上達していきます。
ピアノなどの楽器も含めて、スポーツやダイエットでも、コツコツが大事なのと同じように、まとめて4時間を2週間に1回おこなうよりも毎日15分おこなった方がより効果がでます。
それは、大人のように時間が限られている場合でも、短い時間にコツコツ練習を繰り返せば上達はしていくということです。
演奏会にエントリーするまではとにかく地道に練習をした!という声も多いように、大人からピアノを始め、コツコツ練習で上達している方は本当にたくさんいます。
そのように上達に成功してきた方はどのような練習をしているのか、小さい頃からピアノを習っていた方でないとピアノは弾けないのでしょうか?などの様々な疑問を徹底解説していきます。
ピアノを始めるタイミングは、今からでも遅くない!
ピアノは年々早く始める子が多くなっており、3歳くらいから始めるということがほとんどになってきました。
では、大人からスタートしては遅いのでしょうか?
それは違います。もちろん子供の頃から始めた方がぐんぐん早く上達するのは確かです。ただ、ピアノを始める時期というものは関係ありません。
『ピアノを弾きたい!』という気持ちがあれば、いつから始めてもいいもので、遅いからダメ!といったことはありません。
最初はピアノを弾きたいといって始める子もいますが、練習がおっくうになり時間があってもやらない、という子もいるかと思います。
しかし、大人から始める場合、【自分の意志】で【この曲を弾きたい】など、明確な目標を自分で組み立てられます。
ピアノを弾きたいという意欲があれば、年齢に関係なくいつからでも始められ、遅いということはありません。
大人になってからピアノを始めるメリットも沢山あります。
ピアノ練習の時間の取り方
さて、ピアノ練習の時間を一体1日どれくらいとれば、早く上達できるのでしょうか?
有名な作曲者、ショパンは、「1日3時間。疲れたらその都度休むように」と言う言葉を残しています。
プロのピアニストなら、何時間でもストイックに練習することもありますが、学業や仕事などの合間に、趣味としてのピアノで毎日何時間も練習時間を取るのは難しいです。
そして、ピアノは脳を使い、手や指も何時間も動かすため、意外と楽しさというより、疲れてしまいます。
そのため、長時間の練習は疲れで集中力が途切れてしまうのです。
毎日が難しければ、楽譜を仕事の合間に見たり、イメージトレーニングをするだけでも、次回ピアノに触るときの上達速度が違います。
ぜひピアノを生活の身近に置き、1日のほんの少しでも触れて習慣化すると良いでしょう。
おすすめとしては、【お風呂を沸かしている間】や、【みたいテレビがはじまるまで】など隙間時間から始め、ぜひ習慣化してみましょう。
「早朝や夜遅くだと、近所迷惑」そんな不安が頭をよぎっても、電子ピアノをお持ちであれば大抵イヤホンを装着できるので、イヤホンをつけて練習するのもおすすめです。
アップライトピアノなどであれば、やはり時間を気にしなければいけません。その場合はレッスン場所を借りたり、ピアノ教室で練習するのも大事な時間です。
電子ピアノは早朝や夜に練習する方にはとてもいい楽器ですが、たまには本物のピアノに触れ、音を聴き、電子ピアノとは少し違った開放的な音を体感してみて下さい。
隙間時間での練習方法|ピアノを上達させるコツとは?
貴重な短い練習時間の中で、より効率良く早くピアノを上達させるコツがあります。
ピアノを上達させるには、もちろんコツコツと時間を費やして練習していくのも大切ですが、それと同じくらい練習内容がとても大事になってきます。
おすすめしたい練習のコツは全部で6ステップです。
- 弾きたい曲を弾く
- 片手ずつ短い区切りで練習する
- 苦手部分を練習する
- 両手でゆっくり弾く
- 録音して自分の演奏を聴いてみる
- できなかったところを練習する
ステップ1の前に本当は指の練習などをした方が効果的ですが、弾く曲が決まっていてその曲を集中的に練習したいという方はこの6ステップがとても大事だと思います。
大人になってから始めた方はこの曲を弾けるようになりたいから始めたと、目標をもって始めた方が多いため、この練習方法が効率的だと思います。
ここからは以上の6ステップをより細かく解説していきます。
①弾きたい曲を弾く
弾きたい曲を弾くのは一番大切なことです。ピアノを諦めてしまう理由として、ピアノを練習する時間が苦痛になってしまうからということが多いため、目標をもって楽しく弾くことが大事になってきます。
子供のころから習う場合は弾けないと思ってネガティブになっても、簡単にはやめないと思います。私も2児の母なのでそうですが、1度始めたことは諦めず続けなさい!などと親が言って、だいたいが何年かは続けます。
しかし、大人の場合は自分だけの意思で始め、自分のさじ加減で弾かなくなったり、辞めてみたり、ピアノは続けるけど曲の途中で諦めて、どっちつかずといったように曖昧になりがちです。
そうならないためにも自分が弾きたい曲を探し、強い気持ちをもって根気よく練習に励みましょう。
目標曲を見つけることは、弾けるようになりたい!うまくなりたいといったような、モチベーションを保ちながら楽しくピアノと向き合うことが出来ます。
反対に無理強いされた曲を始めた場合、聞いたこともなかったり、自分のレベルに合ってない曲だったりすると特に弾く気は進まず、なかなか上達しません。
私もそのような経験がありますが、弾きたい曲だとすぐに弾けるようになりたいから時間を見つけては練習し、自分のレベル以上の曲を仕上げていました。
このように、知らない曲でいやいやレベルアップしていくより、弾きたい曲でモチベーションを上げながら練習していくことは上達の質も変わってきます。
ぜひ目標曲を決めて、目標をもって練習していきましょう。
②片手ずつ短い区切りで練習する
ピアノは右と左の手で違う動きをしていきます。
そのため、両手で最初から練習をするのではなく、片手ずつ2小節や3小節など短い区切りで練習しましょう。
そのフレーズだけを集中的に練習することで、短時間で上達できます。
「今日は1小節目~5小節目までを練習する」などと終わりをしっかり決めます。そこまで片手ずつ練習して、“強弱の表現まで意識する”のようにどこまでその曲を色づけるかまで考えておくとより効率がいいです。
なぜ1ページ単位にしたり、終わりを決めないといけないかというと、だらだら練習しても結局何度もミスをしてしまったり、ポイントを押さえてなかったりと、1ページ単などで広くみると課題がたくさん出てきてしまい、練習しているようで意外と身に付いていません。
私がよくする区切り方は1~3小節目まで練習し、できたら次の小節、そしてさらに出来たら1段を通してミスなしで弾けるようになるまで弾いていきます。
さらにどんどん出来ていったら“ミスしたら最初から弾き直し”といったようにとにかくミスしないまで練習し続けます。
また、その小節を片手だけで練習していると、細かい間違いや強弱、リズムなどに意識を向けながら練習できます。
早く完成させたいからといって焦って練習していくのではなく、ポイントは焦らずゆっくりすることです。
③苦手部分を練習する
②での練習で苦手部分がわかってくると思います。部分練習後には通して弾いてみて、何度も間違えてしまうところがある場合は、そのフレーズを集中的に練習しましょう。
そうすることで苦手部分が克服でき、好きな曲が上達していき、また集中練習することで弾けるようになってくるため、達成感からまたピアノを弾くことが楽しくなってくることでしょう。
④両手でゆっくり弾く
片手ずつの練習後は弾けると思って、両手で原曲のテンポで弾き始めがちです。そこでうまく出来ず「あんなに片手練習を頑張ってきたのに弾けないなんて」と思ってしまうかもしれません。
そこで挫折しないためにもまずはゆっくり弾いてみましょう。ゆっくりというのは間違えないで弾けるテンポでの練習です。
間違えないで弾けるようになると、よりモチベーションが上がり、またピアノが楽しくなってくると思います。
⑤録音して自分の演奏を聴いてみる
弾きながら聴いている音と、録音した音だとまったく違います。
弾きながら聴いている時は、「よし!うまく弾けた」と思いますが、録音した曲を改めて聴くと、間違えている部分を発見できたり、もっとこう弾いた方がいいなど、改善点がどんどんでてきます。
ごまかせたと思ったミスが予想以上に目だったり、逆に意外と気づかなかったりと聴こえ方が違うので、必ず自分の演奏は客観的に聴くようにしましょう。
録音して聴くときは必ず楽譜を見ながら聴き、ミスしたところは付箋やマーカーでしるしをつけるなどして、次の練習の課題へとつなげていきます。
このように客観的に聴くことで、第三者として改善点がみいだせるのでとてもおすすめです。
⑥できなかったところを練習する
最後に⑤でしるしをつけたところを練習していきます。どのようなミスなのか改善方法を追求していきます。
ミスタッチが多い場合は②の片手練習に戻り、見直していきます。強弱が甘い場合は両手での練習がより実践的なので、④の練習ステップを行い、両手に表現を染み込ませるように弾きこみます。
暗譜が不安な箇所がある場合は、両手で1段ずつ弾きこみ、楽譜を見ないで弾く練習をしていきます。
暗譜は私も苦手で、普段指を見るというより、ほとんど楽譜を見ているため、お守りのように楽譜があるだけで安心するものです。それがなくなるとどこを見ていいかわからず指を見てしまい、間違えてしまうということがよくありました。
練習した分、自然と指は動きますが、楽譜がないときの視線はどこにするのか、しっかり練習のうちから決めておくとどの曲でも困らなくなってきます。
全体的に暗譜が苦手な方は楽譜のお守りをやめて、今まで弾いた曲などの弾きなれた曲から暗譜で弾くようにして、楽譜がないことに慣れるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?今回は効率よく上達するためのピアノ練習方法を紹介してきました。
少ない時間でもコツコツ根気よく練習し、長時間練習したり、何ページも練習するのではなく、終わりを決め、目標をもって練習することをおすすめします。
どれも常識的なことですが、1番は“ピアノを楽しむ”ということを忘れないようにしましょう。
また、こちらの記事ではピアノ初心者のための効率のよい練習法を紹介しています。ぜひこちらもチェックしてみてください。
伊藤しおり /
ビギナーズ編集部 ライター
趣味はピアノを演奏することと、野球観戦。 現在は自宅でピアノ講師をしながら、演奏活動をして音楽を楽しんでいます。野球も小さい頃から好きなので、音楽もスポーツもどちらの楽しさもお伝えできたらいいなぁと思います!