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ベースの練習におすすめしたいスマートホン用アプリ5選|プロが進める練習法
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一昔前はラジオから聴こえる音を頼りに練習するのが一般的でした。
しかし、だんだんとわかりやすい教則本が発売され、Youtubeでトッププロのビデオが見られるようになり、そして現在ではiPhoneなどのスマートホンのアプリを利用して効率的な練習が可能になりました。
本記事では練習におすすめのスマホアプリやスマホで音を鳴らすためのアイテムを紹介します。
目次
オススメのアプリ
スマートホンではあらで使用できるアプリにはあらゆる種類が存在します。中には、ベースの練習で役立つものも。
数多くのアプリから、間違いのないものを以下で紹介します。
メトロノーム
楽器の練習に必須なアイテムといえば、メトロノームです。実際に楽器店では多くの種類のメトロノームが販売されており、これを持っていない音楽家は存在しません。
私が大手楽器店で働いていた時、やはりメトロノームを買い求めるミュージシャンの卵は数多くいました。しかし、実際にはメトロノームのようなスマートホンのアプリケーションで十分なのでこっそりとそれを伝えたこともあります。
メトロノームとして機能するスマートホン用アプリは数多くリリースされていますが、メトロノームを今回おすすめする理由は3つです。
1つ目は振り子の動きが目に見えることです。例えば4分音符でメトロノームを鳴らした時に、8分音符の位置を振り子の位置で確認ができるのです。振り子の位置が真ん中の時、タイムは8分音符の位置にある、ということですね。
例えば2拍目と4拍目のみをメトロノームで鳴らした自分の中のタイム感を正確にするトレーニングは多くのミュージシャンが行いますが、その実これは非常に難しいテクニックです。
このようなトレーニングを行う際に、振り子の位置が確認できるかできないかは大きなファクターとなり、そこが電子メトロノームの大きな弱点になり得ます。この方法はあくまで優しいレベルです。
目標は振り子の位置を確認しないで音と自分の感覚だけでタイムを維持することなので、努力するべきではあります。
本アプリの2つ目の魅力は音を変えられることです。木を叩いたようなメトロノームらしい音、アタックが強く短い電子音、バスドラムのような音、ゲームの効果音のような電子音、この4種類の音を使えます。
音の長さやアタックの鋭さがそれぞれ異なるので、練習方法に適した音を選べるのは嬉しいポイントです。
3つ目の魅力は練習時間がわかることです。メトロノームが続いている間、常に時間が測られる仕組みになっています。
「メトロノームを使用して練習しているといつの間にか何時間も経過していた」、という経験は少なくないミュージシャンが経験していると思います。この機能があれば、適切な時間の練習ができるわけですね。
また、人間の集中力は20〜30分しか保てないと言われています。そのため、25分の集中した作業と5分の休憩を1セットにする方法は練習に限らず、仕事などでも用いられます。(ポモドーロ法と言います)
限られた時間で練習をするのなら、最大限効率の良い方法を取りたいところです。
また、実はグーグルで「メトロノーム」と調べるとウェブブラウザ上で動作するメトロノームもあります。面倒な時にはこちらを使ってみてもいいかもしれませんね。
ドラム・ループ&メトロノーム – ビート・グルーブ
生のドラムとは上手く演奏ができるのに、メトロノームだとそれができないというベーシストは少なくありません(私もそうです)。そんな時におすすめしたいのが、「ドラム・ループ&メトロノーム – ビート・グルーブ」のようなドラムマシーンです。
ファンク、ジャズ、ロック、ハードロック、ポップス、アフロなど、本アプリに収録されるドラムループの種類は多岐に渡ります。中には、Blur、AliceCooper、ACDC、Aerosmithなど、具体的なアーティスト名と共に収録しているものもあります。
また、リズムパターンも4 / 4のみならず、3 / 4などの少し変わった拍子があることも特徴的。BPMの調整も自由自在なので、非常に使いやすいですね。
私がベースのサウンドを軸にした映像のコンテンツを作る時にはベースのサウンドだけを収録します。この時、メトロノームを使ってベースを演奏すると実に味気ないものになってしまいがちです(これは実力不足ですが)。そんな時、このアプリを使うと気持ちよく演奏できて、仕上がりのクオリティも格段に上がりました。
メトロノームに飽きてしまった方はこちらを試してみることをおすすめします。案外はまってしまうと思います。
Chord Tracker
Chord TrackerはスマートホンやiPadなどの端末の中にあるオーディオファイルのコード進行や譜割りを解析してくれる夢のようなアプリです。
譜面なしで楽曲を演奏する際には耳で聞いてコードの進行を理解(または書き起こしを)する必要があります。この作業は非常に難しく、初心者の方にはかなり骨の折れる作業でしょう。
もちろん耳でコードを解析する技術は有用ですが、本来やりたいことがベースの練習だった場合、これは大きな負担です。その点を機械的にアルゴリズムが行ってくれるのは心強いですね。
ちなみに、このアプリの開発元はヤマハです。大手の製品だと信頼ができますね。
iReal Pro
iReal Proにはジャズ関連のあらゆる楽曲の譜面が収録されています。また、バッキングトラックも収録されているのでソロの練習に最適なアプリだと言えます。
テンポやキーも自在に変更ができるので、演奏する楽器やトライしたい演奏のレベルにアプリ側が合わせてくれるのは嬉しいポイントですね。
収録されている楽曲はどれもがスタンダードと呼ばれるものです。ジャムセッションに参加したいと考えている方にとって、このアプリの内容は驚異的でしょう。
ギター&ベース タブ譜付フレーズ集 PhraseStock
ベースの練習をする時には、どのフレーズを練習するかが非常に大事です。気に入った曲のフレーズを真似ようとする場合、まずはどの音をどのタイミングで弾いているのかを耳で聴いて理解する必要があります。
本アプリを利用すると、タブ譜/五線譜でフレーズを表現してくれているのでそれをなぞっていくだけで素晴らしいフレーズを自分のものにすることができます。
指板を画面に映してどのポジションで演奏すればいいのかという部分まで教えてくれるので、最適な運指が身につくのも大きな魅力です。
収録されているフレーズのバリエーションが非常に豊富で、長い間練習のお共にできるのではないでしょうか。
スマートホンでベースの音を鳴らす
ベースは基本的にはアンプを通して音を出す楽器です。そのため、生音で練習をしているとアンプを使ってどのように音を出せばいいのかというテクニックが全くと言っていいほど身につきません。
逆に、大きな音量を出そうとして無駄に大ぶりなピッキングが身についてしまうこともあります。
そんな時、スマートホンでベースアンプをシミュレートして音を聴きながら練習をするのがおすすめです。
必要なものはインターフェースとイヤホン
スマートホンでベースを鳴らすのに必要なのはベースをスマートホンにつなぐためのインターフェース、そして音を聴くためのヘッドホン(イヤホン)です。
LINE6 SONICPORT VX(インターフェース)
こちらのインターフェースにベースを接続して、ライトニングケーブルによってiPhoneに接続します。
シンプルで、ノイズが少なく、必要にして十分な性能を持っているのにも関わらず、1万円以下で購入できる価格は驚異的です。
SONY / MDR-CD900ST(ヘッドホン)
こちらのヘッドホンは日本のレコーディングスタジオで標準的に使われるもので、間違いなくプロクオリティを持ちます。
多くの作品はこのヘッドホンでモニターを行いながら制作されます。その基準と同じ音を聴きながら練習ができるのは魅力的です。
音質を考える上で最も大事なのはスピーカーだと言えます。その部分に信頼のできるアイテムを使用するのは重要であることは言うまでもありません。
おすすめのアプリ
スマートホンから音を出せるようになったら、その音を編集したり録音したりするのも楽しみの1つだと思います。
Amplitube
このアプリは入力した音をエフェクターやアンプのシミュレーションによってエディットします。
実際のライブや制作現場でもエフェクターやアンプは使用するので、その状況に家に居ながらにして少しでも近づけるのは非常に魅力的です。
Garageband
Garage Bandはdawと呼ばれる録音用のソフトです。トラックを作るためのもので、Garage Bandのみを使用して演奏してみたなどの作品を制作する方も居ます。
少し使い方が難しいかもしれませんが、これに慣れるとのちにdawを使用しなければならないことがあっても安心です。
まとめ
本記事ではベースの練習に役立つスマートホン用のアプリやアイテムを紹介しました。テクノロジーが発達した今はアンプやエフェクターは必ずしも必要ではありません。
スマートホンを利用して、効率的な練習にトライしてみてください。この方法がこれからのベース練習の定番になっていくかもしれません。
また、ベース初心者のためのピッキング・スラップの基礎練習を知りたい方は要チェックな記事を紹介しておきます。
嵯峨駿介 /
ビギナーズ編集部 ライター
23歳でベース専門店Geek IN Boxを立ち上げ。海外ブランドとの取引経験が豊富でアメリカ、ヨーロッパ、中国などの主要ギターショウに参加。ベースマガジンなどの専門誌や、ウェブメディアなどへの寄稿多数。※本記事の内容は嵯峨駿介個人の意見、知識を基に執筆しております。所属するベーシック株式会社及びGeek IN Boxの総意を代表するものではありません。