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サッカーのパスの練習方法!パスのコツも解説
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パスは、サッカーの試合において最も行われるプレーといっても過言ではありません。パスを正確に出せるかどうかは、試合の行方を大きく左右すると言えるでしょう。
この記事では、そんなパスの練習方法について解説しています。1人で行えるパス練習から遊び感覚でできるものまで幅広く取り上げているので、パススキルを上達させたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
サッカーのパスは基本技術の1つ
パスは、ドリブルやトラップと並んでサッカーの基本技術の1つと言われています。
ボールは人間よりも素早く動くため、パスを活用することでより早く相手のゴール前へとボールを運ぶことが可能です。また、試合中で使用する機会も多いプレーであるため、パスがうまくできるかどうかは、試合の結果にも大きく影響すると言えるでしょう。
サッカーのパスの種類
サッカーのパスは、分類の仕方によってはたくさんの種類がありますが、大きく分けるとショートパスとロングパスの2つとなります。
ショートパスは特に使用する機会が多く、自陣後方から最前線まであらゆるシーンで使用されます。
またロングパスは、ボールをクリアしてピンチを脱するだけでなく、前線に正確なロングパスを出すことで自陣後方から一気に攻撃に転じさせることも可能です。
パスを出すときに使用する部位
パスを出す場合、足の様々な部位を使用することができますが、主に使用するのはショートパスならインサイドキック、ロングパスならインステップキックとなります。ここでは、この2つの部位でのパスについて解説します。
インサイド
インサイドとは、足の内側の土踏まず付近の平らな面のことです。サッカーのパスの中でも、インサイドを使ったパスは非常に多いため、基本中の基本とも言えます。
インサイドは、コントロールのしやすさが特徴で、比較的近い距離にいる味方に正確なパスを出したいときに使えます。一方で、力強さやスピードを出すのは難しいため、長い距離のパスをインサイドで出そうとすると相手にカットされる可能性が高くなります。
インサイドでパスを行うときは、足首を曲げた状態でしっかりと固定してキックし、軸足はパスを出す相手の方を向けるのがポイントです。
インステップ
インステップとは、足の甲の中で骨が出っ張っている部分のことです。
固い部分でもあるため、スピードとパワーのあるキックをすることができます。また、飛距離も出しやすいため、主にシュートやロングパスの際に使用されます。蹴り方次第で、ボールを浮かせることも、地を這うようなグラウンダーのパスを出すことも可能です。
インステップでパスを出すときは、親指は下方向に向け、足首を伸ばした状態でしっかりと固定しキックするようにしましょう。
パスのコツ
ここでは、パスを行う際の具体的なコツについて解説します。コツを意識してパスを出すことで、より質の高いパスができるようになるはずです。ぜひ参考にしてみてください。
意図のあるパスを出す
パスを出すときは、明確な意図を持つことが大切です。選手の中には「あの辺にパスを出そう」と、パスをなんとなく出している人もいるのではないでしょうか。しかし、なんとなくのパスでは相手に奪われる可能性が高くなります。
そのため、パスを出すときは「あの辺」と曖昧にするのではなく「あいつの右足」「あいつの少し前のスペース」というように意図を持ってパスを出すようにしてください。
パスに意図をもたせられれば、味方へのメッセージにもなります。例えば、左足にパスを出せば、右側に相手がいることを知らせられるほか、ゆっくりとしたパスなら相手が周りにいないことを伝えられるでしょう。
パスを出すタイミング
パスを出すときはタイミングにも注意しなければいけません。
例えば前線にパスを出す場合、遅すぎると味方がオフサイドになってしまい。早すぎると相手ディフェンダーに捕まってしまいます。そのため、パスを出す際はパスの受け手とアイコンタクトをするなどして、タイミングを計る必要があるでしょう。
自分のペースだけでパスを出していると、攻撃はなかなか組み立てられません。
パスは基本的にゴロで出す
パスは原則としてゴロで出すようにしましょう。これは、ゴロの方が浮き玉よりもコントロールしやすいためです。例えば、少しでもボールが浮いてしまうと、コントロールに手間取り、その間に相手が寄せてくる可能性があります。
コントロールに時間がかかると攻撃のテンポも悪くなるため、必要でない限りパスはゴロで出してください。
もちろんロングパスを出すときや相手の頭上を越えたいときなどは浮き玉のパスを出すこともあるため、状況に応じた判断をする必要はありますが、基本はゴロだと覚えておいてください。
パスを出したらすぐに次の動きへ移行する
パスを出したら、すぐに味方のサポートができる位置を取るようにしましょう。
試合中によくみられるのが、パスを出したら自分の出番は終わり、という状態になってしまう選手です。確かにパスを出すとボールは足元にはありませんが、今度は自分がパスの受け手になる可能性があるため、パスを受けられるポジションを取る必要があります。
もし止まったままでいると、相手ディフェンダーにマークされてしまうため、見方はパスを出すことができません。
パスを出したらそれで終わり、とするのではなくすぐに次のプレーに移行するためのポジション取りをするようにしてください。
左右の足でパスが出せるように
選手としてのレベルアップを目指すのであれば、パスは左右どちらの足でも出せるようになるのが理想的です。
試合の局面によっては、自分の利き足でパスを出せないこともあります。そのような時に非利き足でパスが出せないとなると、相手にボールを奪われ、攻撃のチャンスを失い、ピンチに陥ってしまいます。
また片方の足しか使っていないと相手ディフェンダーも「この人は右足しか使わないから右足のコースを消そう」と対応しやすくなるでしょう。
こういった事態を避けるためにも、利き足、非利き足に関係なく両足でパスを出せるように練習しておくことが大切です。
パスとトラップは表裏一体の関係
パスを行う時に合わせて意識したいのがトラップです。パスとトラップは表裏一体の関係にあるため、どちらかがうまくいかないともう一方もうまくいかなくなります。
例えばトラップした時、ボールをいい位置におけなければ、スムーズにパスを出すことができません。また、パスが浮いてしまうとトラップが難しくなるため、相手ディフェンダーに奪われてしまう可能性が高くなるでしょう。
そのため、パスの練習をする時には、合わせてトラップも意識し、パスを出しやすい位置にボールを置くこと、トラップしやすいパスを出すことなどを心がけるようにしてください。
パスの練習方法
ここからは、パスの具体的な練習方法について解説します。1人でできる練習もあるので、自主練などに取り入れてみてください。
壁に向かってパスを出す
1人でパス練習をする場合、壁を利用するのがおすすめです。壁に向かってパスを出し、跳ね返りをトラップするというシンプルな練習ですが、トラップからパスという一連の動作を繰り返し行うことができます。また、壁に対して斜めにパスを出せば動きながらのパス・トラップ練習が可能です。
サッカーでは、トラップなしのダイレクトパスをすることもあります。壁を利用すればダイレクトパスの練習もできるため、様々なパスの練習ができるでしょう。
対面パス
対面パスは、2人以上で行えるパス練習の基本とも言えるメニューです。
やり方は、2人1組になって向かい合い、パスを交換するだけです。シンプルな練習ですが、相手のどちらの足にパスを出すのか、トラップするときのボールの置き所はどこか、パススピードはどのくらいかなど考えることはたくさんあります。
また、2人の間にコーンやマーカーなどでゲートを作ることで難易度を高めることも可能です。さらに、2人の距離を伸ばせばロングパスの練習も行えます。
パス回し
パス回しは、鳥かごとも呼ばれるサッカーの中でも定番の練習メニューです。3対1や4対1、4対2など攻撃と守備に分かれるため、パスを回す方は相手のプレッシャーがかかる中で、味方の位置を把握し正確なパスを出さなければいけません。
パス回しは、タッチ数制限をつけたりダイレクトのみとしたりすることで難易度も調整できるため、レベルに関係なく幅広い選手におすすめの練習メニューです。
スクエアパス
サッカーの試合では、正面から来たボールをそのまま正面にパスするということは多くありません。むしろ、横から来たパスを正面に出す、正面から来たパスを後ろに出すなど、方向転換を伴うケースがほとんどです。
こちらのスクエアパスは、四角形の各頂点に選手がたち、右回り・左回りにパスを出します。横からくるボールを正面に出すことになるため、トラップをするときは次の相手がいる方向にしなければならず、通常の対面パスよりも難易度は高いと言えるでしょう。
もし人数が少ない場合は三角形にしても構いません。
まとめ
今回は、サッカーのパスの概要から行うときのコツ、さらには具体的な練習方法などについて解説しました。パスはサッカーの試合中に最も多く行われるプレーであり、選手にとっては基本中の基本といっても過言ではありません。
ぜひ今回取り上げた練習方法を参考に、パススキルの向上に取り組んでみてください。
また、1人でもできるサッカーの練習方法を解説している記事も紹介しています。ぜひ一度参考にしてみましょう。
Kzy Shibata /
ビギナーズ編集部 ライター
岡山県出身 フリーライター兼サッカー監督です。 「人間万事塞翁が馬」をモットーとしています。