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サッカーにおけるジンガとは?概要から練習方法まで解説
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サッカー選手の中でも、ブラジル出身の選手は「ジンガ」と呼ばれるステップを踏むことが少なくありません。この記事では、ジンガとはなんなのかその概要について解説します。
また、ジンガの種類や具体的な練習方法などについても取り上げているため、「ジンガに興味がある」「ジンガを使えるようになりたい」といった方は、ぜひ参考にしてみてください。
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- ジンガの概要
- ジンガの具体的な練習方法
- ジンガの練習をする際のポイント
目次
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ジンガの概要
ジンガは、ポルトガル語で「揺れる」「ふらふら歩く」と言った意味を持つ、ブラジル発祥の独特のリズムやステップワークのことです。
現在ではサッカーにおいてもジンガという言葉を耳にすることがありますが、もともとはカポエイラの基本ステップのことをジンガと呼んでいました。カポエイラにおけるジンガは、技を繰り出す前の予備動作のことを指します。
予備動作という意味では、これはサッカーにおけるボールキープに通じるものがあると言えるでしょう。
具体的には、ボールをキープする際にジンガを活用しつつ、相手がボールを奪いに来たら仕掛けるといったイメージです。ジンガが攻撃の予備動作となり、ジンガを経由して攻撃を仕掛けます。
ジンガの特徴
ジンガは、足元ではボールを足にまとわりつかせるようにしながらキープする一方で、上半身は横揺れやウェーブをさせながらバランスをとっている点が特徴です。
ちなみに、この横揺れはボールを奪おうとする相手に対するフェイントとしての役割も果たします。また、ボールは常に足に触れているように細かく触り続け「舐めるような」タッチでボールを動かし続けます。
ジンガはボールキープに役立つ技術の1つですが、大きな視点で見ると、個人の技術向上につながるものだといえます。そのため、実際に試合でジンガを活用することがなくても、ジンガの練習に取り組むだけでボールの扱い方の上達が期待できるでしょう。
ジンガの効果
ジンガを活用すると、相手は簡単にボールを奪いに行くことができません。これはジンガによって細かくかつ素早く、変幻自在にボールが動くため、どのタイミングで奪いに行けばいいのかタイミングを掴みにくいためです。
例えば、簡単に足を出せば、ジンガでボールを動かしあっという間にかわされてしまいます。また、足を出すことでファールになる恐れもあるでしょう。このような点から足を出すタイミングが掴みにくくなっています。
こういった点を踏まえると、ジンガは1対1におけるボールキープだけでなく、相手に囲まれたときのボールキープにも活用できます。実戦で取り入れられるレベルにまで昇華させるにはかなりの練習が必要ですが、身につけられれば大きな強みとなるでしょう。
ジンガの種類
ジンガと一言で言っても、その種類は以下のように5つに分かれています。
- ジンガA
- ジンガB
- ジンガC
- ジンガABC
- スーパージンガ
上記のジンガのうち、実際に試合で使用することになるのは、基本的に「スーパージンガ」のみです。
詳しくは後述しますが、ジンガA、ジンガB、ジンガC、そしてジンガABCはあくまでもスーパージンガを行うための練習メニューとしての位置付けとなります。そして、スーパージンガは、任意で足技が入るため、選手によって異なるものとなります。
ジンガの具体的な練習方法
ジンガを身につける場合、大まかには、以下の流れで練習していくことになります。
- 各種ボールタッチを通して基本的な足さばきを習得する
- ジンガA、ジンガB、ジンガCをそれぞれ習得する
- ジンガABCを習得する
- 自分に適したスーパージンガを作る
ここでは、各段階の具体的な練習方法やコツについて解説します。1つずつ身につけ、ジンガを習得しましょう。
各種ボールタッチを通して基本的な足さばきを習得する
ジンガは、舐めるようなボールタッチで変幻自在にボールを動かすことが大前提となります。そして、その前提を満たすためには、基本となる足さばきを習得しなければいけません。具体的には、以下のような足さばきを習得することになります。
- ボールタッチ
- ニータッチ
- バッククロスタッチ
- ステップオーバー
- シザース
- クライフターンステップ
- ムーンステップ
- ムーンステップタッチ
これらのステップやタッチが各種ジンガ、スーパージンガの基本となるため、しっかりと身につけるようにしましょう。
ジンガA
ジンガAでは、足の裏を使ってボールを両足の内側へと左右に転がすことを繰り返します。ジンガAを行うときのポイントは、ボールをこするようにしてボールを転がすことです。
また行う際は、足首をリラックした状態で柔らかく保ち、ボールを扱えるようにしましょう。足首だけでなく、上半身も脱力させ、力が入らないようにしてください。
ちなみに、ジンガAを行う際によくやりがちな間違いがインサイドでボールを蹴って内側に転がそうとすることです。蹴ってしまうと、足の届かない範囲にボールが転がっていく可能性があるため、ボールの上から舐めるように触りボールを転がしてください。
ジンガB
ジンガBでは、足の裏をボールの上に置いた状態からスタートし、ボールを足の裏でこすりなが横方向へと転がします。ボールを転がした足が地面に着地したらそのまま同じ足の裏で再びボールをこすりながら反対方向へ転がします。
これをテンポよく左右の足で繰り返してください。これがジンガBです。ジンガBを行う際は、ボールから足を離さないようにすることがポイントです。常に左右どちらかの足がボールに触れているようにしてください。
また、ボールを横方向へ最初に転がす際は、軸足をクロスさせるような形になります。
ジンガC
ジンガCはジンガAとの組み合わせとなります。流れとしてはジンガAを左右に行ったうえで、ボールを後ろにひき、軸足の後ろを通すようにボールを動かします。この動作を左右で繰り返し行ってください。
なお、ジンガAでも触れましたが、ボールを触る際はインサイドではなく足の裏を使います。軸足の後ろを通す際もインサイドで蹴るのではなく、足の裏で舐めるようにボールを転がして通すようにしましょう。
ジンガABC
ジンガABCは、これまで身につけたジンガA、ジンガB、ジンガCを合わせて行うものです。
各ジンガができていたとしても、合わせて行うとなると難しいでしょう。そのため、まずは動きを確認しながら取り組んでみてください。また、これまでのジンガと同じように上半身はリラックスさせた状態で力が入りすぎないようにしましょう。
そして、足は各ジンガからジンガへと移行する際も常にボールに触れている状態をキープします。足がすぐに出てくるような状態にする必要があるため、このようなときに基本となる足さばきも役立つはずです。
スーパージンガ
スーパージンガは、ジンガA、ジンガB、ジンガCを合わせたジンガABCにさらに自分のタイミングで別の足技を入れたものです。
実際、ジンガABCだけでも相手は簡単に足を出すことはできないため、大きな武器になります。しかし、基本となるジンガを合わせているだけであるため、ある程度見れば相手も足を出すタイミング、奪うタイミングがつかめるでしょう。
一方で、スーパージンガであれば、パターン化されているジンガABCに選手別に好きなタイミングで足技が入るため、通常のリズムに変化が加わります。
相手はどのタイミングでジンガABCにはない足技が入るのかわからないため、迂闊に足を出せなくなるでしょう。
ここまでできて、ようやくジンガの完成となります。習得までは決して簡単な道のりではありませんが、スーパージンガまで身につけられれば、他の選手にはない自分だけの武器となるでしょう。
ジンガの練習をする際のポイント
ここでは、ジンガの練習をする際のちょっとしたポイントについて解説します。なかなかジンガのイメージがつかめない、足のさばき方がわからない、といった方は参考にしてみてください。
映像をチェックすることも大切
ここまで、ジンガの基本となる足さばきから、ジンガA、ジンガB、ジンガC、ジンガABC、スーパージンガまで解説しましたが、文字だけではなかなかイメージしづらい部分もあるかと思います。
そのため、ジンガの練習をする際には動画で実際の動きや足のさばき方などを確認しながら行うといいでしょう。
インターネットを活用すれば、ジンガ別に解説している動画は簡単に見つかるため、いまいちイメージできないといったときは映像をチェックしてみてください。
自分自身がジンガをしている様子を録画する
思ったように足さばきができない、ジンガからジンガへの移行がうまくできないといった場合は、一度自分がジンガをしている姿をスマートフォンなどで録画してみてください。
録画したら、実際に自分の動きをチェックしてみましょう。どこで動きが詰まってしまうのか、問題点が見えてくるはずです。また、ジンガができている人の動画と比べると、よりうまくできている人と自分との違いがわかりやすくなるでしょう。
何ができていないのか、正確に把握できなければ習得はできないため、ぜひ試してみてください。
まとめ
今回は、ジンガの概要からジンガの種類、ジンガの練習方法などについて解説しました。ジンガとは、カポエイラの基本ステップがベースとなっているサッカーのボールキープ術、ステップワークです。
習得するためには、ジンガA〜C、ジンガABCを習得したうえで、オリジナルのスーパージンガを作り上げる必要があります。ぜひ今回の内容を参考に、ジンガの練習に取り組んでみてください。
また、サッカーに欠かせないステップワークについて詳しく解説した記事もあるので、ぜひチェックしてみてください。
Kzy Shibata /
ビギナーズ編集部 ライター
岡山県出身 フリーライター兼サッカー監督です。 「人間万事塞翁が馬」をモットーとしています。