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おすすめのプレシジョンベース|現役楽器屋店員が厳選・紹介!
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現代にエレキベースは数え切れないほどの種類がありますが、それらの元祖はプレシジョンベースであると言っても過言ではありません。プレシジョンベースは世界初のフレットつきソリッドエレキベースとして1950年代に誕生しました。
プレシジョンベースと並んで有名なフェンダーのジャズベースは上記種として1960年に発売。以降のエレキベースの全てはこれらをベースとしていると言っていいでしょう。
本記事ではそのプレシジョンベース及びプレシジョンベースをモチーフとしたエレキベースの中から、おすすめのモデルとその選び方を解説します。
目次
- プレシジョンベースの選び方
- プレシジョンベースの主なメーカー
- おすすめのプレシジョンベース
- Bacchus BPB-1R DLPB ダークレイクプラシッドブルー ベース
- Fender Player Series Precision Bass Black / Maple Fingerboard
- Squier Affinity PJ Bass Race Red
- Squier Classic Vibe ’50s Precision Bass -White Blonde / Maple-
- Tokai APB127 -2 Tone Sunburst-
- Fender Custom Shop Pino Palladino Signature Precision Bass -Fiesta Red over Desert Sand-
- まとめ
プレシジョンベースの選び方
プレシジョンベースを選び際に押さえておきたい音、見た目、価格の3つのポイントについて説明します。
音
プレシジョンベースと一言で言っても、木材の組み合わせや塗装、組み上げるブランドによって音は異なります。
例えば、ハードロックなどで使いたいのであればやはり硬質でパワフルな要素があるモダンな音が求められます。R&Bやポップスで使いたいのであれば、少し丸くていなためのヴィンテージライクなものが求められます。
ただし、ピックアップやブリッジなどのパーツはあとからでも変えられるので、そのメーカーがどのような意図でそのようなモデルを作ったのか、という根本の部分が大事だと思います。
シンプルなモデルだからこそ、根本にあるコンセプトが非常に大事だということですね。
見た目
プレシジョンベースはフォーマットが決まっている分、カラーリングや木材のチョイスによって見た目の印象が大きく変わり、また後から変えることができません。
クラシックなフェンダーカラーを選ぶのか、それとも今までにはなかったユニークなカラーを選ぶのか、選ぶ人によって趣向が大きく変わる部分だと言えますね。
価格
ベースを新しく買おうと思った時、絶対的にあるのが価格です。出せるお金の範囲は限られているので、その範囲でできるだけ自分にぴったりなモデルを選ぶのが大切です。
もちろん数十万円数百万円を出せるのであれば多くの選択肢がありますが、みんながみんなそうした選び方をできるわけではありません。今回の記事では限られた予算でも最大の価値が得られるものを紹介します。
プレシジョンベースの主なメーカー
プレシジョンベースを製造するメーカーから、ぜひチェックしていただきたいおすすめのものを紹介します。
フェンダー
フェンダーは言わずと知れたエレキベースの王様です。プレシジョンベースを開発したのはフェンダーですので、まず検討するべきはこのブランドでしょう。
プレシジョンベースと名付けたのはもちろんフェンダーです。フェンダーはもともとコントラバスのようなフレットのないベースがポピュラーだったものを、誰でも簡単に正確な音程が出せるようにフレットをつけたベースを発売しました。
そうして生まれたのがプレシジョンベースです。プレシジョンとは「正確な」という意味です。これだけでも、いかにフェンダーがベースの裾野を広げたかがわかるかと思います。
スクワイヤー
スクワイヤーはフェンダー傘下のブランドです。主にエントリークラスの価格帯のベースを手がけています。しかし、スクワイヤーはフェンダーでは作らないマニアックなモデルや、ニッチな需要をもつベーシストに向けたモデルも作ることで知られます。
スクワイヤーの上位モデルは同価格帯と比べて圧倒的な質の高さがあることでも知られます。実際に、ヴィンテージモディファイドやクラシックヴァイブといったモデルは非常に質が高いです。
また、プレシジョンベースというモデル名はフェンダーかスクワイヤーのみしか使えません。なぜなら、プレシジョンベースとは商品名であり、この名前を使う権利は保護されているからです。
本物が欲しいのならフェンダーかスクワイヤーを選ぶほかありません。
トーカイ
トーカイは日本のベースの歴史の黎明期から活躍し続けてきた伝統的なブランドです。ヴィンテージのトーカイは現在では世界中のベーシストから高く評価され、当時の定価よりも高い値段で取引されることも少なくありません。
当時から優れた技術を発揮して経験を積み上げ、それらを使ってベースを作っているのが現在のトーカイです。日本人として、またベーシストとしてトーカイのプレシジョンベースを無視することはできません。
モモセ
バッカスは長野を拠点にするディバイザーという会社が保有するブランドのひとつです。ディバイザーはバッカス、STR、ヘッドウェイなど多くのブランドを抱えます。
モモセは中でもヴィンテージをリスペクトしたスペックのベース作りを得意としています。その質の高さは多くのプロベーシストに高く評価されます。
もしもプレシジョンベースを探すのなら、モモセはもちろんバッカスも含めたディバイザー保有ブランドを選択肢に入れない手はありません。
おすすめのプレシジョンベース
個人的な経験則を踏まえた主観的な意見と、広い視点から見た客観的な意見からおすすめのプレシジョンベースを紹介いたします。
Bacchus BPB-1R DLPB ダークレイクプラシッドブルー ベース
バッカスは長野を拠点にするブランドで、多くのベーシストに高く評価されます。本モデルはユニバースシリーズというシリーズで、アジア生産ながらも高いクオリティを実現するハイコストパフォーマンスモデルです。
これからベースを始めるのあれば、これを選べば間違いのないものだということがいえます。
Fender Player Series Precision Bass Black / Maple Fingerboard
プレシジョンベースが誕生したのは1951年です。しかし、その時に発売されたものは現代のプレシジョンベースとはいささか様相が異なります。おおよそ現代の姿になったのが、1957年です。
1957年以前のプレシジョンベースのスタイルはOPB、以降のプレシジョンベースのスタイルはプレシジョンベースとして呼称されるのが一般的です。
本モデルはボディにはアルダー、指板にはメイプルを採用した、1957年の仕様を再現でしたようなモデルです。
Playerシリーズは最近フェンダーが始めたニューシリーズで、本モデルはメキシコで製造されています。メキシコはアメリカと地理的に近く、やはり出来上がるベースからも本物らしい雰囲気が感じられます。
ネックは握りやすいCシェイプで仕上げられているなど、全体的に極めてスタンダードなプレシジョンベースのマナーの準じた作りです。
ピックアップはトラディショナルなサウンドをベースにしながらも、現代の音楽にも対応できるようにわずかにホットに仕上げられています。
クラシックなスタイルを元にしながらも、わずかに現代らしいスタイルをミックスしたモダンヴィンテージなモデルです。
Squier Affinity PJ Bass Race Red
フェンダー傘下のスクワイヤーのから発売されているプレシジョンベースです。最大の特徴はピックアップがPJと呼ばれるレイアウトになっている点です。
PはプレシジョンベースのP、JはジャズベースのJです。その名の通り、プレシジョンベースとジャズベースのPUをミックスした内容。
野太いフロントのPピックアップと、シャープなJピックアップ、ミックスした際のミドルがスウィープされた鋭いサウンドはいずれも魅力的です。
プレシジョンベースらしい音の太さとジャズベースらしいシャープさがミックスされたPJベースのサウンドは、 特に1990年代前後のハードロック、オルタナティブロックにおいて重宝されました。
現代ではさらに広いジャンルで親しまれており、通常のプレシジョンベースをPJベースに変更する改造もポピュラーです。
ただのプレシジョンベースではなく、さらに広いジャンルで活躍できるものを探している方にはこちらのベースはおすすめです。
Squier Classic Vibe ’50s Precision Bass -White Blonde / Maple-
フェンダー傘下のスクワイヤーにはいくつかのシリーズがありますが、このクラシックヴァイブは最上位モデルに位置します。ヴィンテージのスペックを真摯に再現したその質の高さは非常に高く評価されます。
本モデルは1957年以前のOPB(Original Precision Bass)と呼ばれるモデルを再現したもので、ピックアップはスプリットコイルではなくシングルコイルピックアップを搭載します。
よりストレートで素直なサウンドが特徴的で、そのサウンドはThe Policeなどのバンドの音源で聴けます。
かなりクラシックなスタイルですが、それだからこそ、現代のアンサンブルでクールに響くのではないでしょうか。
Tokai APB127 -2 Tone Sunburst-
トーカイが手がける本モデルは、1957年頃のプレシジョンベースをモチーフにしてヴィンテージレプリカです。
アルダーボディ、メイプル指板といった木材に加え、ゴールドアノダイズドピックガーを搭載。ルックスはまるで本物の1957年製プレシジョンベースのようです。
骨太でいなたいサウンドが特徴的です。
Fender Custom Shop Pino Palladino Signature Precision Bass -Fiesta Red over Desert Sand-
フェンダーにはいくつかのシリーズがありますが、その中でも上位に位置するのがこのカスタムショップシリーズです。腕の立つ職人がチームで一本一本を仕上げており、その質の高さは世界中のベーシストに高く評価されます。
本モデルは名手、ピノ・パラディーノのシグネイチャーモデルとして発売されています。ピノはジェフ・ベック、ジョン・メイヤー、ディアンジェロなどのトップアーティストに絶大な信頼を得る、世界でもトップオブトップのベーシストです。
ピノが持つ1960年代のヴィンテージフェンダープレシジョンベースを再現したのが本モデルで、フレットや塗装の処理など、細部まで完璧な仕事がされて、ヴィンテージルックに仕上げられています。
もしも一生使えるプレシジョンベースが欲しければ、このベースはその選択肢に入れるべきでしょう。
まとめ
本記事では、長年のベース販売の経験から、プレシジョンベースの選び方のポイントや主なブランド、そしておすすめのモデルをいくつか紹介しました。
他にも多くのモデルがあるので、選択肢は広く持っていただきたいのです。ここで紹介したものを参考に、自分にぴったりなものを探してみてください。
こちらの記事では、プロが教えるベースの運指練習方法を紹介しています。ぜひこちらもチェックしてみてください。
嵯峨駿介 /
ビギナーズ編集部 ライター
23歳でベース専門店Geek IN Boxを立ち上げ。海外ブランドとの取引経験が豊富でアメリカ、ヨーロッパ、中国などの主要ギターショウに参加。ベースマガジンなどの専門誌や、ウェブメディアなどへの寄稿多数。※本記事の内容は嵯峨駿介個人の意見、知識を基に執筆しております。所属するベーシック株式会社及びGeek IN Boxの総意を代表するものではありません。