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電子ピアノの置き場所でおすすめなのは?気をつけることも講師目線で徹底解説
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生ピアノに比べるといつでもどこでも使うことのできる便利さを兼ね備えた電子ピアノですが、せっかくならベストな場所に置き練習環境を作りたいと考える方が多いと思います。
ここではその疑問を解決できるように徹底解決していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
電子ピアノはどこに置くべきか?
電子ピアノを購入するということは、練習したり、趣味でピアノを弾きたいなど、さまざまな理由があると思います。ここではその方に合った置き場所を解説していきます。
ピアノを習い始めたお子さんにおすすめの置き場所
子供にとっては習い事の練習をするためのもの、おもちゃではなく楽器という目線からお話すると、最も良しとされいるのは「親の目が届く場所」です。
特に小さいお子様で習い事としてピアノに向かっている時期はこれが一番だと思います。
間取りにもよりますが、リビングやリビングに準じたお部屋などで、親御さんが一緒に「見て・聴いて・褒めて」としてあげられる場所が子供にとっては一番良いです。
できればリビングに置くことが子供にとって一番!
最近ではリビング学習が推奨されていますが、ピアノも同様にリビングだと、子供にとってはもちろんですが、親御さんにとってもわざわざ別室に行って時間を取ることがなく、家事をしながら聴いてあげることができます。
そして、空いた時間にすぐ弾ける環境にピアノがあると練習しよう!という気持ちなることが多くなります。
また、ピアノの練習は時にツラいものがあります。楽器上達のためには習ったことを繰り返す「反復練習」しかありません。
もちろんピアノだけがつらい練習を伴うわけではありませんが、目標を持ち、それを目指す過程で出てくる様々な困難に立ち向かう中で、人間の基礎力の一つと言われる「対課題能力」が養われます。
そんな時に親御さんの応援が一番の支えになります。付きっきりでなくても、親が聴いているというだけでお子様にはそれが伝わります。
せっかくピアノを買って、習わせるのであれば、是非一緒にピアノが楽しめる環境に設置してみてください。
子ども部屋に置く場合
自分の部屋に置くメリットとしては、集中して練習に取り組めることです。お子さんが、人の気配を感じると集中できないタイプの方なら自室に置いても良いと思います。
普段からピアノ教室でのことや、自分がどんなことをやっているかを教えてくれるといったコミュニケーションが取れていればリビングに置かなくてもピアノに取り組む姿勢がわかると思います。
一人で勝手に好きなだけ練習するお子さんなら、子ども部屋においても支障はありません。また、リビングに置くと、キッチンが近いから油汚れなどが気になるといった意見もありますので、その心配もなくなります。
もちろんデメリットもあります。
練習内容が全くわからない、練習の様子がわからないということです。練習していたと思っていたらいつの間にか終わっていたり、お部屋にある誘惑に負けてしまうという現実もあります。
そして気づいたらほとんど弾いていなかったと、よくあるパターンとなります。
このようにコミュニケーションが取れなくなることはかなりのデメリットとなりますので、子供部屋の設置を考えている方は、初めから子ども部屋に置くのではなく、お子さんとよく話し合い、お子さんのタイプを知った上で、検討するようにしましょう。
大人の趣味の方におすすめの置き場所
年齢によっては、ピアノに対する向かい方が変わってきます。大人の場合は好みですが、私の考えとしては、趣味として考えたとしても、いつでも弾ける環境に置くことをおすすめします。
自分の部屋やあまり行かない寝室に置いていると物置になりがちです。楽譜がピアノの上に山積みになってしまったり、埃がかぶってしまったりと、普段の生活で目が届かない分、お手入れが疎かになってしまったりもします。
このように練習ができる環境やお手入れができる環境を作るといった上で、リビングなどのなるべく目の届く場所に置くことをおすすめします。
ですが、1人で練習に打ち込みたいタイプの方は、1人部屋などに置いてもいいと思います。その際は、お手入れや練習時間をしっかり確保できるように自分で決めるようにするといいと思います。
置く場所によっては気をつけたほうがいいこと
生ピアノと比べるとコンパクトで騒音問題もそんなに気にならない電子ピアノですが、できれば気をつけたほうがいいことがあります。
それは、打鍵の音です。
最近の電子ピアノは、生ピアノに近いものが多く、アクション機能が搭載されていたりする為、今までの電子ピアノや、キーボードよりゴトゴトとした音が響いてしまうことがあります。
これも、気になる方と、そうでない方、またはメーカーや商品の自体の機能によって変わってきますので、詳しく解説していきます。
電子ピアノの打鍵音とは
打鍵音とは、ピアノの鍵盤を弾いたときに物理的に出るゴトゴトという音です。特にインターネット等で実機を触らずに買われる方は注意が必要です。
中にはご自宅が2階建てなどの構造で階下への響き具合を気にされる方や隣の部屋への伝わり具合を気にされる方が多いです。気にされる方とそうでない方がはっきりと分かれるポイントです。
アパートなどの場合は特に楽器を置いていいか事前に確認するようにしましょう。弾く側は意外と気にしたことがなかったことが、意外とダメだったり、楽器可能となっていても、時間が決まっていたりと、規則があることが多くなってきてます。
打鍵音は確かに気になりますが、本物に近いからこそ生まれてしまうものでもあります。
買ってから苦情などがきてしまった場合は、そこで諦めるのではなく、防音マットなどを使うと、かなり変わってきますので、そこは試してみて相談してみるとおいいと思います。
メーカーによる違い
メーカーによって鍵盤の構造は違いますが、基本的にはどのメーカーでも打鍵音は鳴ってしまいます。
ピアノの構造上どうしても生まれてしまうものなので、お子様の正しい運指や手の形を形成するのに必要なものですので、付き合い方を考えるていただけると良いかと思います。
そしてより構造の良い電子ピアノほど、アクション機能の性能が高いため、は鍵盤を弾いたときのはね返る音が大きいことがあります。
しかし、激しく弾かない限りは下や隣に響くような振動はそんなにしないものです。
実際に私もアパートに住んでいるときにカシオのPriviaという電子ピアノを置いて練習していました。
3歳の子供が弾いているときは全く聴こえないみたいですが、私がショパンなどのクラシックを練習していると、ペダルのカタカタしたリズムの音が聴こえると言われました。
下に住んでいるのはお友達家族で、お子さんもいたので全く気にならないとは言われましたが、音がするのは事実です。
そのときはジョイントマットをして応急処置をしましたが、それだけでも気にならないほどになったようですので、マットを一枚敷くだけでもかなり変わることがわかりました。
騒音問題などで心配な方は最初からそろえておくといいかもしれません。
こちらの記事では、ピアノ用防音マットのおすすめや目的別に選び方を解説しています。部屋の構造によっておすすめ商品が変わるので、是非参考にしてください。
置く場所について多い質問について詳しく解説!
普段ピアノ教室を自宅でしており、小さい子供たちが多いため、初めて電子ピアノを買うというご家庭が多く、置く場所についての質問を多く頂きます。
ここからは特に多い質問から徹底解説していきます。
避けた方がいい場所は?
どこに置いても良いと言われているけど、なるべくやめた方が良い場所はありますか?という質問が一番多くあるように思います。
必ずダメということはありませんが、もし場所を選べるのであれば、気をつけて欲しいことはあります。
電子ピアノは電気と電子回路で動いておりますので、構造的には家電製品に似ております。つまり直射日光や高温多湿な環境は避けてください。
具体的にはエアコンが直接当たる場所や、水回りの近く、日差しが強い窓際は禁忌とされています。
電子ピアノはどのような場所でも気温や湿気に影響されず、常に万全な音を出せるというのが特徴ですが、日差しが強い場所に置いてしまうと、日焼けしてしまい、本体の色が褪せてしまったり、見た目に影響が出ます。
長く使うためにも、そう言った気遣いができると良いと思います。
電子ピアノは重いけど、補強はしないとダメ?
ピアノは平均的にも50㎏程度、どんなに重くても80㎏程度なので、通常サイズの電子ピアノであれば特別床に補強などは要りません。
また畳の上やカーペットの上などにも置くことはできます。
ただし、毛足の長いカーペットや、柔らかい畳の上などは本体がぐらついてしまい正しい運指を覚える妨げになりますので注意が必要です。
構造としてはテレビ等の電化製品に近いので床暖房の上は避けてください。
電子ピアノをマンションで使用する際の注意点をこちらの記事でまとめています。
まとめ
いかがでしたか?電子ピアノはどこにでも置けるくらいのコンパックとさが特徴ですが、もちろんメリットだけではありません。
デメリットもありますので、それぞれを踏まえた上で、お子さんにはどちらが適しているのか、または自分に合っているのか、しっかり考えてみましょう。
私も2児の母という立場ですが、親目線で考えたときに、まだ一人で練習時間を管理出来ない小学生低学年くらいの子には、しっかりついてみてあげることが重要だと感じます。
子供のやる気にも繋がると思うので、リビングにまずは置いた方がいいのではないかなぁと思います。
伊藤しおり /
ビギナーズ編集部 ライター
趣味はピアノを演奏することと、野球観戦。 現在は自宅でピアノ講師をしながら、演奏活動をして音楽を楽しんでいます。野球も小さい頃から好きなので、音楽もスポーツもどちらの楽しさもお伝えできたらいいなぁと思います!