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「坂ノ途中」とは?無農薬・化学肥料不使用の野菜定期便
※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
スーパーに行って実際に見て買うと、産地などもパッとみてわかりやすく、中には新鮮さもわかるというメリットがありますが、いつも同じお野菜ばかりついつい買ってしまいませんか?
私は自分の好みのものを買いがちで、サラダといえばこれ!おひたしといえばこれ!と言ったように、副菜のレパートリーが決められていました。
そんな方におすすめなのが、野菜の定期便です。旬の野菜など何種類もセットで届くので、料理のレパートリーにも繋がりますし、出会ったことのない野菜にも出会えるでしょう。
そこで今回は、野菜の定期便の中でも質にもこだわり、体に安心な食材が届くサービス「坂ノ途中」について、詳しく解説していきます。
目次
「坂ノ途中」とは
無農薬野菜、化学肥料不使用など、最近よく聞くようになってきた言葉ですが、そのように宣伝しているお野菜はたくさんあり、実際のところありすぎて迷ってしまうと思います。
迷った際は、必ず比べた方がいいポイントがあります。それは、その企業についてです。迷ったときに、どのように違うのかしっかり調べておくと、自分の求める企業に出会えると思います。
そこで今回は「坂ノ途中」という宅配サービスについて少し詳しくみていきましょう。
他社と少し違った考えを持つ、「坂ノ途中」は、“野菜提案企業“といって、野菜を売ることだけが目標ではないと掲げているメッセージがあります。
では、「坂ノ途中」とは主に何をしている会社なのかみていきましょう。
「環境負荷の小さい農業を実践する農業者を増やすこと
坂ノ途中が目指しているのは、「環境負荷の小さい農業を実践する農業者を増やすこと」です。それを通じ、農業を持続可能なものにしたい、持続可能な社会にたどり着きたいという考えを持っています。
もちろん「おいしい野菜を売る」これは大前提ですが、「農薬や化学肥料に大きく依存した農業をやめ、環境への負担の小さな農業を広げよう」。
これが、「百年先も続く、農業を。」というコンセプトにまず込めた思いになっています。
なぜ化学肥料や農薬がダメなのか?
みなさんは体に有害という以外のダメな理由を知っていますか?
科学の発展により、農薬や化学肥料に代表されるような「外部資材」がすごく発展してきました。歯科足、化学肥料に頼って野菜を育てていると、他の生物との競争に勝てなくなり、野菜やお米などの農産物は弱くなりがちです。
確かに生長が早くなったり、収穫量が増えたりと良いところもたくさんあります。
しかしそこで農薬を投入し、ほかの生物を排除するような、そういった栽培を続けていると、有機物を分解し栄養分を補給してくれる微生物たちもいなくなり、土は痩せて、カチカチになっていきます。
すると次は、即効性のある化学肥料にもっと頼ることになります。けれど化学肥料に頼って農産物を育てると、また弱い農産物が出来上がってしまいます。
そして農薬を投入せざるをえなくなります。
実は今、多くの農業の現場でこんな悪循環が生まれています。悪循環の中で少しずつ土は痩せ続け、私たちの暮らしや農業は、農薬や化学肥料への依存度を高めてしまっています。
農薬や化学肥料に大きく依存した農業では、たしかに「いま現在」のコストは削減できます。それに、安定した収穫も見込めますし、量も増やせるかもしれません。
けれど一方で、確実に環境への負荷は積み重なっているということです。
つまり、今はよくても、今後の将来への持続可能性を捨てていることになるということです。
私は体に良いものをと思って、無農薬の野菜、化学肥料不使用のものを使用しており、そのようなところで買えなくても、農薬落としで野菜を洗って、調理していましたが、このような内容を知ってからは、自分のことだけでなく、生産者側のことも理解した上で、野菜選びをするようになりました。
農薬・化学肥料への依存度を下げ、土づくりを主体とした農業を支える
いい野菜を届けることはもちろん、それを継続できるように、根本的な問題からしっかりと向き合う「坂ノ途中」。
あくまでも個人的な意見ですが、数ある無農薬野菜の中から「坂ノ途中」を選ぶ理由は、未来を見据えた明確なコンセプトや目標のある企業であるためです。
生産が追いつかなくて結局は化学肥料に頼ってしまうのではなく、「農薬・化学肥料に頼らない農業」が職業として成立する、大切に育てられた農作物を多くの人が味わい、その価値を理解し、生産者の努力が報われる、といった生産者から消費者のことまで考えた企業だからこそ、安心して利用できると思っています。
「坂ノ途中」利用方法
農薬や化学肥料の力を借りずに丁寧に育てられた野菜宅配サービスの「坂ノ途中」。利用してみたいと興味を持った方はご利用方法が気になると思います。
ここからは利用方法について詳しく解説していきます。
小さな農家さんが大切に育てた野菜を、きちんと世の中に流通させ、多くの方に、しみじみとおいしい野菜を食べてもらう。そうすることで、環境への負荷の小さい農業が広がっていく。という流れになります。
そのために様々な方法で届けています。主な方法は、以下の3つです。
個人宅配
通販で注文し、ご自宅に直接届ける、という方法です。1回ごとの注文、毎週または隔週お届けの定期宅配のどちらでも可能です。
利用する方のほとんどが定期宅配を選んでおり、旬で、採れたての鮮度のよい野菜を、坂ノ途中のスタッフが農家さんと相談しながらバランスよくセットにしてお届けします。定番のお野菜から珍しい西洋野菜や伝統野菜まで、幅広く入っているのが特徴です。
夏には夏の野菜を、冬には冬の野菜をといった、季節にあった食材が届くため、季節の変化を感じ、楽しめるだけでなく、身体にも優しいのは嬉しいですよね。
以下3サイズから届くセットの量を選べます。頻度も毎週か隔週かを選べるのは嬉しいポイントです。
- 旬のお野菜セットS(7〜9種類)【2,430円】
- 旬のお野菜セットM(11〜14種類)【3,672円】
- 旬のお野菜セットL(12〜18種類)【4,914円】
また、定期便のお得なところは、ちょっとした“おまけ“がついているところです。
初夏にはお茶の新芽、夏には食用のホオズキ、秋にはさつまいものつる、冬にはみかんなど、季節も感じることができるのが嬉しいポイントです。
お試しセットの販売は終了していますが、3回分の送料0円で「坂ノ途中」の定期便を利用することができます。※定期便を33回以上利用した方のみ対象
旬の食材は苦手なものが届いたりするため、上手に使えるか不安に思う方もいるかと思います。ただレシピもついてくるので、そちらも安心です。レパートリーが増えるのも嬉しいですよね。
とはいえ、どのように調理しても苦手な野菜はそれぞれあると思います。そこがデメリットになってしまうかもしれませんが、店舗販売もあるので、興味があるけど不安という方はそちらからお試ししてみるといいと思います。
店舗販売
通販だけでなく、実際に野菜を手にとれる店舗運営もしています。地域は限られていますが、現在京都と東京あわせて3つの直営店舗が営業しています。
- 八百屋 坂ノ途中soil
- 八百屋 坂ノ途中soil ヨヨギ garage
- 八百屋 坂ノ途中soil キョードー
最初は定番野菜を購入しておいしさを感じてみるのもいいかもしれません。だんだんと珍しい季節野菜のよさに気づき、お気に入りになった野菜を追加で買いに行くこともできます。
野菜以外にもお米や味噌なども販売しているので、気づいたら食卓が「坂ノ途中」商品でいっぱいになるかもしれませんね。
飲食店への提供
定期宅配や店舗販売のほか、全国の飲食店さんや小売店さんへの野菜の卸売事業も展開しています。飲食店では、イタリアンなど洋食が中心で、小売店の中には、「坂ノ途中コーナー」を作っているところもあります。
- 京都市中京区 イル・チリエージョ
- 京都市南区 ホテル アンテルーム京都
- 東京都港区 南青山野菜基地
- 京都市中京区 明治屋 三條ストア
- 京都中京区 大丸京都店
「坂ノ途中」が実際にしているさまざまな事業
販売事業だけでなく、「就農トライアスロン」というプログラムなどを通した未来作りをしているのも、「坂ノ途中」の特徴です。
「就農トライアスロン」では、自社農場を所有していたり、農業体験、新規就農者の仕事や暮らしを体験することができます。
ここからは具体的にどのように取り組んでいるのか具体的に解説していきます。
「坂ノ途中」の自社農場“やまのあいだファーム“
野菜を作ってもらって販売する事業だけでなく、2013年から自社で農業を経営ています。自社農場で野菜を作っており、“食“にまつわることを多く手がけています。
特徴は、農薬や化学肥料を使わないだけでなく、耕すこともしない、有機肥料もまれに油カスを用いる程度という、とても自然に近いスタイルで栽培している「不耕起自然栽培」や「自然農」と呼ばれる農法をベースにしています。
不耕起自然栽培や自然農といった営農スタイルに憧れる方は、昨今非常に増えています。ですがその一方で、自然農で経営が成り立っている農場は、ほとんどないという現状もあります。
理由は費用面や、立ち上げ初期はアルバイトの掛け持ちで体力が続かなかったり、そもそも農業が肉体労働なために、きついなどいろいろあります。
そこで、スタッフ自ら農業をし、“不耕起自然栽培は、本当に儲からないのか“そして“就農希望者がリアルに農業を体感できる場所を用意することで、新規就農者を増やすこと“この2つを主な目的としているそうです。
もし、不耕起自然栽培や自然農法が経営として成り立つという証明ができたら、そのノウハウを広く公開することで、環境への負担の小さい農業の実践者を増やせるかもしれません。
農業体験
「やまのあいだファーム」では、農業体験希望者の受け入れも行っています。就農を検討している方が、毎年30人から50人程度おり、就農といってもそのスタイルは様々です。
一緒に作業しながら、目指す農家像を膨らませて頂き、実際に近所で就農した方や、正直なところ体験してみて違うと感じた方は就農しないことを選択された方もいるようです。
そのあたりも就農実績を語るのではなく、正直な結果もしっかりと話されているところも、信憑性を感じます。
そのほか、「子どもに自然や生きものに触れる機会を作ってあげたい」「おいしい野菜が大好き!」といった、ライトな理由での参加も歓迎されています。
いろんな生き物がいるので、お子さんはバッタを捕まえたりして、現在農業離れしている子供たちにとってもいい経験になりそうです。
就農準備トライアスロン
またもっと真剣に、本気で新規就農者の仕事や暮らしを体験したいという方には、6泊7日で実施する「就農トライアスロン」というプログラムを提供しています。
これは、坂ノ途中の業務や、坂ノ途中が提携している新規就農者の実際の農作業を、1週間にぎゅっと濃縮して体験できるプログラムになっています。
1週間で、就農するかどうか、「人生を決めちゃいましょう!」というもので、これまでに10名程度の方が参加されています。
「もっと大規模に農業をしたい!」と北海道で就農された方や、育てるだけでなく販売もしたいと、野菜の移動販売を始められた方もいるみたいです。
みっちりと農業を濃く体験してもらいたいと考えているため、1度の催行につき定員は2名限定としています。
3名以上でご利用をお考えの方は、別途プログラムを組みますので要相談みたいなので、興味のある方はぜひ問い合わせてみてください。
まとめ
いかがでしたか?今回は「坂ノ途中」という野菜定期便について ご紹介していきましたが、野菜がいいといっている企業はたくさんあるので、企業的にどのように活動しているのかを詳しく説明していきました。
様々な視点から見ることで見えてくることはたくさんありますので、ぜひ参考にしてみてください。
伊藤しおり /
ビギナーズ編集部 ライター
趣味はピアノを演奏することと、野球観戦。 現在は自宅でピアノ講師をしながら、演奏活動をして音楽を楽しんでいます。野球も小さい頃から好きなので、音楽もスポーツもどちらの楽しさもお伝えできたらいいなぁと思います!