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サーフボードの種類が多くて困る!板の特徴と上手な選び方まとめ
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「ショートボード」「ロングボード 」「ファンボード」など、サーフボードには様々な種類があります。
一見どれも同じように感じられますが、板の種類によって乗り味が全く異なるだけではなく、できる技の種類も異なることはあまり知られていないかもしれません。
そこで今回は、サーフボードの種類や特徴、上手な選び方を解説します。自分に合ったサーフボードを選ぶことで、上達スピードがぐんと上がるでしょう。
サーフボードの種類と特徴
まずは、サーフボードの種類と特徴について紹介します。種類ごとの違いが明確になると、自分好みの板を選びやすくなりますよ。
ショートボード
ショートボードとは、板の長さが160〜200cmほどで厚さは薄く、ノーズ(板の先端)は尖っています。片手でさっと持てるサイズ感が最大の特徴です。
サーフィンといえばショートボードをイメージする人が多く、ハワイの大波に挑むサーファーが日常的に使用しているような板。
ショートボードの特徴やおすすめの人をまとめてみるので、自分に当てはまるかどうか考えてみましょう。
ショートボードの特徴 | おすすめの人 |
---|---|
長さは160〜200cm(5'2〜6'6くらい) | レスポンスの速いサーフィンがしたい |
厚みは薄い | 大波やチューブライディングに挑戦したい |
先端が尖っている | エアーなどアグレッシブな技に興味がある |
フィンは3〜5本 | 取り回しのしやすい板がいい |
軽い力で板をコントロールしやすい | カッコいいライディングに憧れる |
ショートボードは短くて薄いため、大きな板に比べると浮力が少なく「板の上でバランスを取りにくい」のが特徴です。
一方で、浮力が少ないからこそ「少しの体重移動で板をコントロールできる」というメリットもあります。
テイクオフ(板の上に立つこと)できるまで時間がかかってしまう人も多いですが、その後のボードコントロールは、その他の板に比べると比較的やりやすいと感じる人が多いでしょう。
ショートボードの種類:レトロ
レトロボードとは、1960年代で利用されていた板を再現したもの。全体的にぽってりと厚みがあり、レトロ感あるデザインが特徴的。
乗り心地はショートボード よりも浮力があり、優雅で安定感の高いライディングスタイルになる。ロングボードに近い乗り心地を楽しめます。
ショートボードの種類:オルタナティブ
パフォーマンス重視のショートボードでもなく、ロングボードでもないオルタナティブボード。
その代表格が、フィンが2つの「フィッシュボード」です。スタイリッシュな見た目と、波乗りを楽しむ姿勢が板に色濃く反映され、シェイパーのセンスによって様々な板が作られています。
ショートボードの種類:クワッドフィン
4本のフィンがついているクワッドフィンは、一般的なショートボードに比べるとテイクオフが速くてスムーズ。
ターンの反応もいいと評判で、ぐんぐん加速して爽快感あるライディングにつなげてくれます。
ショートボードは「短くて薄い板」で、基本的にフィンは3本ついています。
しかし、中にはここで紹介したような分厚い板やフィンが2本しかついていないもの、4本もついているものなど様々です。
ロングボード
ロングボードは、長さ270cm以上の板を指します。インチでいえば9’0〜がロングボード として正式に定められています。
ショートボードに比べるとまるで船のような安定感を持ち、浮力がしっかりあります。以下に、ロングボードの特徴やおすすめしたい人をピックアップしてみましょう。
ショートボードの特徴 | おすすめの人 |
---|---|
長さは160〜200cm(5'2〜6'6くらい) | レスポンスの速いサーフィンがしたい |
厚みは薄い | 大波やチューブライディングに挑戦したい |
先端が尖っている | エアーなどアグレッシブな技に興味がある |
フィンは3〜5本 | 取り回しのしやすい板がいい |
軽い力で板をコントロールしやすい | カッコいいライディングに憧れる |
ロングボードはショートボードよりも「長くて厚くて重い」というのが特徴です。浮力もしっかりとあるため、1回目で板の上に立ててしまう人も珍しくありません。
ただし、浮力があるためボードコントロールは難しく、しっかりとした体重コントロールやレールワークが必要になります。
ファンボード
ファンボードは「ショートボードとロングボードの中間」の特徴を持つ板です。
長さは約200cm〜270cm以下で、インチでいうと7’0〜9’0くらいがファンボードの部類に分けられます。
ファンボードは「ショートボードより浮力があってテイクオフしやすい」「ロングボードより短いので取り扱いしやすい」というメリットがあるため、初心者にはぴったりです。
テイクオフができるようになるとサーフィンがぐっと楽しくなるため、まずはファンボードから始めるのもいいでしょう。
ただし、将来的に大会出場を考えている場合、ファンボードというカテゴリーが存在しないので出場できません。
大会出場を視野に入れる場合は、ファンボードである程度慣れてから、ショートボードもしくはロングボードへ転向しましょう。
スポンジボード
一般的なサーフボードは触ると硬いのですが、スポンジボードは名前のとおりスポンジ素材が使用されていて、クッション性があります。
板に身体をぶつけた際の衝撃も緩和されやすく、大きな事故につながってしまうのを防いでくれます。
また、スポンジボードは浮力が大きく、テイクオフもしやすいのが魅力的!「ケガしにくい」「テイクオフがスムーズ」という2本柱は初心者にぴったりでしょう。
重量も軽いため力の弱い女性や子どもにもおすすめで、サーフィンのスクールでもスポンジボードが活用されています。
サーフボードの上手な選び方
ここからは、サーフボードの上手な選び方を紹介します。「自分に合っているサーフボードがわからない」という人はぜひ参考にしてください。
ライディングスタイルで選ぶ
おすすめのボード | |
---|---|
アグレッシブに攻めるサーフィンがしたい | ショートボード |
女性らしく優雅なライディングがしたい | ロングボード |
子どもと一緒にサーフィンを楽しみたい | スポンジボード |
60年代風のスタイルに憧れる | レトロボード |
まずはサーフィンの楽しさを感じたい | ファンボード |
このように、自分がどのようなライディングをしたいかによって選ぶサーフボードを変えてみましょう。
身長や体重に合わせて選ぶ
サーフボードを選ぶ場合は、身長や体重に合った板を選ぶことで、よりスムーズなスキルアップにつながります。
身長や体重に合わないサーフボードを選んでしまうと「浮力がなさすぎてテイクオフしにくい」「浮力がありすぎてターンをしにくい」など、様々な問題点が浮上しやすくなります。
サーフボードには目安の身長や体重があるので、購入の際にはサーフショップのスタッフに聞いてみるのもおすすめです。
波に合わせて選ぶ
ある程度サーフィンの腕が上達してくると、波の大きさや割れ方に合わせてどのサーフボードを選べばいいのかがわかるようになります。
以下に、波に合ったサーフボードの一例を紹介します。
波の状態 | おすすめの板 |
---|---|
小波 | ロングボード |
大波 | ショートボード |
メローな波 | ロングボード・レトロボード |
速い波 | ショートボード |
小波はロングボードがおすすめ
ロングボードは浮力があるため、ショートボードでは乗れない波でも乗りやすいのが特徴です。
大波はショートボードがおすすめ
ビッグサイズの波はパワーが大きいため、長い板や分厚い板ではコントロールが難しいのが特徴です。 そのためレスポンスが速いショートボードや薄い板がおすすめです。
メローな波はロングボード・レトロボードがおすすめ
水量が多いメローな波では、まったり優雅に楽しめるロングやレトロがぴったり!
速い波はショートボードがおすすめ
波のブレイクが速い場合は、ボードコントロールしやすいショートボードがおすすめです。
これは一例ですが、基本的に「波が大きいときやブレイクが速いときはショートボード」を選ぶといいでしょう。
一方で、小波のときやゆっくりとブレイクする波はロングボード向き。板が短くても厚みがあるレトロボードもおすすめです。
ブランドで選ぶ
サーフボードを選ぶ際は、自分がお気に入りのブランドをチョイスするのが一般的です。
「カリフォルニアブランド」「オーストラリアブランド」「ハワイブランド」など、世界中にはたくさんのサーフボードブランドがあります。
さらに深掘りすると、同じ国でも地域やサーフスポット周辺によって様々なブランドに細分化されています。
ショートボードとロングボードで有名なサーフブランドをピックアップしてみるので、参考にしてくださいね。
ショートボードの有名ブランド
- JS(オーストラリア)
- トコロ(ハワイ)
- ロックダンス(湘南)
- チャネルアイランド(アメリカ)
ショートボードブランドはこの他にもたくさんあります。自分の好きなサーファーがライダーを務めているブランドを選んだり、デザインや価格で選んだりするのもいいでしょう。
ロングボードの有名ブランド
- ドナルドタカヤマ(ハワイ)
- ジョエルチューダー(カリフォルニア)
- アーモンド(カリフォルニア)
- マクタビッシュ(オーストラリア)
- トーマス(ヌーサ)
ロングボードには「フィンが1本のシングルフィン」と「フィンが3本のトライフィン」があります。
シングルフィンはよりクラシカルな乗り心地が特徴的ですし、トライフィンはボードコントロールに優れています。
板のブランドはもちろんですが、好みに合わせてフィンの本数をチョイスするのも忘れないようにしましょう。
まとめ
サーフボードの種類には大きく分けて「ショートボード」「ロングボード」「ファンボード」の3つがあります。
自分が好きなデザインやブランドのサーフボードを選ぶのはもちろんですが、よりスムーズな上達を目指すのであれば、ライディングや身長体重に合わせた板選びも大切にしましょう。
サーフィンについて詳しく知りたい方は、サーフィンの基礎知識を徹底解説の記事を参考にしてみてください。
白根 鮎美 /
ビギナーズ編集部 ライター
独学で英語を勉強後、オーストラリアでは幼児教育の専門学校で勉強。帰国後は子ども英会話教室にて1歳から高校生への英会話を指導していました。また、サーフィン歴は10年以上、海を愛する2児のママサーファー。