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ビジネス書大賞の歴代ノミネート作品とおすすめの本を10冊紹介!
※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
芥川賞や直木賞など様々な文学賞がある中で、ビジネス書にも賞が存在します。
その代表格が「ビジネス書大賞」です。
しかし数多くの本がノミネートされているため、どの本を読めばよいか悩んでしまうかもしれません。
そこで、この記事ではビジネス書大賞の歴代受賞作品を紹介し、その中から初心者におすすめの本を10冊選びました。
ビジネス書大賞のノミネート作品から本を選びたい人は、チェックしてみてください。
ビジネス書大賞とは
「ビジネス書大賞」とは、ビジネス書専門の賞として2009年に創設されました。
ディスカヴァー・トゥエンティワンが運営しており、1年間を代表するビジネス書が選ばれます。
出版業界の活性化やビジネスパーソンの成長を目的として、2010年度の賞から現在に至るまで毎年実施。
この賞におけるビジネス書の定義は「ビジネスパーソンにとって学びや気づきがある本」です。
2020年度の審査員は、経済界やマスコミ、書店などの有識者から構成されています。
ビジネス書大賞の歴代ノミネート作品を紹介
ビジネス書大賞にノミネート(受賞)した作品を、年代別に紹介していきます。
年によって、賞の名称や数が一部異なっている点が特徴です。
2010年
2010年にビジネス書大賞にノミネート(受賞)された作品をご紹介します。
- 大賞・出版社賞:『ブラック・スワン』(ナシーム・ニコラス・タレブ)
- 書店賞:『成功は一日で捨て去れ』(柳井正)
- ブロガー・マスコミ賞:『不透明な時代を見抜く「統計思考力」』(神永正博)
- 読者賞:『起きていることはすべて正しい』(勝間和代)
- 新人賞:『「20円」で世界をつなぐ仕事』(小暮真久)
2011年
2011年にビジネス書大賞にノミネート(受賞)された作品をご紹介します。
- 大賞:『ストーリーとしての競争戦略』(楠木建)
- 大賞:『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(岩崎夏海)
- 最優秀著者賞:佐々木常夫『働く君に贈る25の言葉』『そうか、君は課長になったのか』
- ベスト翻訳ビジネス賞:『20歳のときに知っておきたかったこと』(ティナ・シーリグ)
2012年
2012年にビジネス書大賞にノミネート(受賞)された作品をご紹介します。
- 大賞:『僕は君たちに武器を配りたい』(瀧本哲史)
- 大賞:『スティーブ・ジョブズ(Ⅰ)(Ⅱ)』(ウォルター・アイザックソン)
- 優秀翻訳ビジメス書賞:『スティーブ・ジョブズ驚異のイノベーション』(カーマイン・ガロ)
- 書店賞:『究極の判断力を身につける インバスケット思考』(鳥原隆志)
- 特別賞:『ザ・ラストバンカー 西川善文回顧録』(西川善文)
2013年
2013年にビジネス書大賞にノミネート(受賞)された作品をご紹介します。
- 大賞:『ワ-ク・シフト』(リンダ・グラットン)
- 優秀翻訳ビジネス書賞:『スタンフォードの自分を変える教室』(ケリー・マクゴニガル)
- 書店賞:『99% の人がしていない たった 1% の仕事のコツ』(河野英太郎)
- 新人賞:『採用基準』(伊賀泰代)
2014年
2014年にビジネス書大賞にノミネート(受賞)された作品をご紹介します。
- 大賞(経済書部門):『統計学が最強の学問である』(西内啓)
- 大賞(経営書部門):『経営戦略全史』(三谷宏治)
- 書店賞:『伝え方が9割』(佐々木圭一)
- 審査員特別賞:古賀史健氏(『嫌われる勇気』『ゼロ』などの執筆・構成)
2015年
2015年にビジネス書大賞にノミネート(受賞)された作品をご紹介します。
- 大賞:『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』(ピーター・ティール)
- 準大賞:『How Google Works 私たちの働き方とマネジメント』(エリック・シュミットほか)
- 書店賞:『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』(グレッグ・マキューン)
- 審査員特別賞:山形浩生氏(『21世紀の資本』などの翻訳)
2016年
2016年にビジネス書大賞にノミネート(受賞)された作品をご紹介します。
- 大賞:『HARD THINGS』(ベン・ホロウィッツ)
- 準大賞:『「学力」の経済学』(中室牧子)
- 審査員特別賞:『人工知能は人間を超えるか』(松尾豊)
2017年
2017年にビジネス書大賞にノミネート(受賞)された作品をご紹介します。
- 大賞:『サピエンス全史(上・下)』(ユヴァル・ノア・ハラリ)
- 準大賞:『LIFE SHIFT』(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット)
- 審査員特別賞:『小倉昌男 祈りと経営』(森健)
- 読者賞:『やり抜く力 GRIT』(アンジェラ・ダックワース)
2018年
2018年にビジネス書大賞にノミネート(受賞)された作品をご紹介します。
- 大賞:『SHOE DOG 靴にすべてを。』(フィル・ナイト)
- 準大賞:『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(山口周)
- 準大賞:『隷属なき道』(ルトガー・ブレグマン)
- 審査員特別賞:『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』(佐藤航陽)
2019年
2019年にビジネス書大賞にノミネート(受賞)された作品をご紹介します。
- 大賞:『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』(新井紀子)
- 経営者賞:『ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』(フレデリック・ラルー)
- 読者賞:『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』(スコット・ギャロウェイ)
2020年
2020年にビジネス書大賞にノミネート(受賞)された作品をご紹介します。
- 大賞:『FACTFULNESS』(ハンス・ロスリングほか)
- 特別賞:『両利きの経営』(チャールズ・A・オライリー、マイケル・L・タッシュマン)
- 特別賞:『シン・ニホン』(安宅和人)
- 特別賞:『現代経済学の直観的方法』(長沼伸一郎)
- 特別賞:『哲学と宗教全史』(出口治明)
ビジネス書大賞の歴代作品おすすめ10選
ビジネス書大賞に選ばれた本を読みたくても、どの本を読めばよいか悩んでしまうかもしれません。
そこでビジネス書大賞のノミネート作品の中でも、初心者におすすめしたい本を10冊ピックアップしました。
『成功は一日で捨て去れ』(柳井正)
2010年の書店賞にノミネートした本です。
ユニクロ・ファーストリテイリング代表で、日本最大の資産家である柳井正さんによる挑戦の記録。
大企業の特有の「安定志向」に問題意識をもち、先を見据えて新しいことにチャレンジし続ける柳井さんの考え方や姿勢を学べます。
ヒートテックやブラトップなど、様々なヒット商品を展開してきたユニクロ代表の思考法を知りたい人におすすめです。
『僕は君たちに武器を配りたい』(瀧本哲史)
2012年の大賞にノミネートした本です。
東京大学大学院助手やマッキンゼーを経て、京都大学客員准教授やエンジェル投資家として活躍し、2019年にご逝去した瀧本哲史さんによる著書。
これからの社会を担う20代向けに、残酷な資本主義の世界で逞しく生きていくための思考法を伝授してくれます。
20代だけではなく、投資家の生き方に関心のある人にもぴったりです。
『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』(ピーター・ティール)
2015年の大賞にノミネートした本です。
著者はPayPalを創業し、eBayに売却した起業家のピーター・ティール。
ペイパルマフィアの1人である彼は、Facebook初の大型外部投資家だったことでも知られています。
そんな彼が、新しい何かを生み出して成功させるための方法を説いたスタンフォード大学での講義録。
起業する人だけではなく、スタートアップ企業で働くビジネスパーソンや新しい知見を得たい人にもうってつけです。
ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるかをブックライブで読む
『サピエンス全史(上・下)』(ユヴァル・ノア・ハラリ)
2017年の大賞にノミネートした本です。
「ビジネス書グランプリ2017」のリベラルアーツ部門で1位にランクイン。
世界的なベストセラーとして、日本でも大きな話題となりました。
人類(ホモ・サピエンス)のみが爆発的に繁栄した理由について、「認知革命」などの観点から詳しく解説されています。
人類の壮大な歴史や未来に思いを馳せたい人は、手に取ってみてはいかがでしょうか。
『LIFE SHIFT』(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット)
2017年の準大賞にノミネートした本です。
「読者が選ぶビジネス書グランプリ2017」では、総合グランプリを受賞しました。
現在進行形で人間の寿命は伸びてきており、将来的には100歳超えも当たり前の時代になります。
そんな時代を生きていく人々に向けて書かれた、人生の指南書です。
自分のキャリアを長期スパンで考えたい人や、自分の人生を生きたい人はチェックしてみてください。
『嫌われる勇気』(岸見一郎、古賀史健)
2014年の審査員特別賞を受賞した、古賀史健さんと岸見一郎さんによる著書。
2014年のビジネス書大賞の総合順位で3位にランクインしました。
自己啓発の源流である「アドラー心理学」を、青年と哲人の会話形式でわかりやすく解説。
対人関係やコンプレックスなどの悩みを解決しうる内容を展開しています。
中でも「トラウマ」の存在を否定する考え方は目から鱗です。
価値観や人生観を大きく変えたい人は、手に取ってみてください。
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(山口周)
2018年の準大賞にノミネートした本です。
著者の山口周さんは、電通やボストン・コンサルティングを経てコーンフェリーに参画していました。
論理やサイエンス重視の考え方の限界を説き、直感や感性を磨くことの重要性を解説しています。
論理的思考に限界を感じている人や、美意識を鍛えて直感や感性を仕事に活かしたい人におすすめです。
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?をブックライブで読む
『隷属なき道』(ルトガー・ブレグマン)
2018年の準大賞にノミネートした本です。
著者は、広告収入に頼らない完全有料購読制のメディア「デ・コレスポンデント」の創立メンバー。
世界中から注目されている、オランダの若手論客です。
AIの進化によって、今後拡大し続ける格差や貧困を解決する手段として「ベーシックインカム」や「国境の開放」の必要性を提案しています。
ベーシックインカムに興味のある人は、要チェックです。
『FACTFULNESS』(ハンス・ロスリングほか)
2020年の大賞にノミネートした本です。
「読者が選ぶビジネス書グランプリ2020」や「2020年間ベストセラー」などの1位を記録。
人々の思い込みや先入観を、データに基づいて覆していきます。
世界の状況を正しく把握することで、前向きになれるような内容です。
『哲学と宗教全史』(出口治明)
2020年の特別賞にノミネートした本です。
ライフネット生命保険の創業者であり、立命館アジア太平洋大学学長である出口治明さんによる著書。
日本人が苦手な「哲学」と「宗教」について体系的に解説されています。
大まかな世界の哲学・宗教の変遷が見えてくる内容です。
哲学や宗教に苦手意識のある人や、全体像を把握したい人に適しています。
まとめ
ビジネス書大賞にノミネートされた歴代作品や、おすすめの本を10冊紹介しました。
ビジネス書は、仕事に必要な知識や新たな価値観を得るきっかけとなります。
ビジネス大賞にノミネートされた本はいずれも良書なので、気になった本があれば手に取ってみてください。
ビジネス書の読み放題サービスのおすすめをこちらの記事で厳選しています。
ヒロキタナカ /
ビギナーズ編集部 ライター
大学院を修了後、IT業界を経て独立。選書サービスやWebメディアを運営する傍ら、ライターとしても活動しています。趣味は読書やサウナです。