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初心者必見!マジック:ザ・ギャザリング(MTG)のルール&始め方を徹底解説
※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
MTGは2名以上で様々な遊び方ができるゲームですが、今回は最も一般的とされている2人対戦について注目して解説をしていきます。
また2018年にリリースされたMTGのデジタル版「マジック:ザ・ギャザリング アリーナ(以下、MTGアリーナ)」でのスクリーンショットとともに、その魅力をお伝えします。
目次
MTGってどんなゲーム?
1993年にアメリカの企業、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社より発売されたMTGは、世界初のトレーディングカードゲームであり、20年以上の歴史を持ち、今でも世界中で遊ばれているカードゲームです。
MTGは、2名による対戦型カードゲームです。
プレイヤーは「デッキ」と呼ばれる数十枚のカードを集めた山札をそれぞれ用意し、そのカードを用いることで、対戦相手と対戦します。
プレイヤーには「ライフ」と呼ばれる体力があり、これが0になってしまうと敗北となります
それぞれのプレイヤーは、カードを駆使して対戦相手のライフを削り、自分のライフを守りながら戦っていくわけです。
「対戦相手のライフを0にする」という勝利条件を満たすため、プレイヤーは多くの工夫をします。
そこには、どのようなデッキを組むか、使うカードの取捨選択、戦闘でのやり取りといった、多くの要素が含まれています。
こうした深い戦略性は、MTGの醍醐味のひとつといえるでしょう。
参考:スタートガイド | Magic: The Gathering
MTGの魅力【世界観・プロシーン】
ここではMTGの魅力を知ってもらうために、漫画や映画のようなストーリー&世界観、賞金がかかったプロシーンの存在について解説をしていきます。
個性豊かな「多元宇宙」【MTGの世界観】
また、その世界観にも触れておきましょう。
MTGは、複数の次元が存在する「多元宇宙」と呼ばれる世界が舞台となります。
王道ファンタジーのような次元もあれば、機械文明の発達した次元、怪獣映画さながらの怪物たちが徘徊する次元といったように、その個性は千差万別です。
参考:MTG公式サイト| 次元
この次元を、唯一行き来できるのが「プレインズウォーカー」と呼ばれる存在です。このプレインズウォーカーこそが、MTGにおけるプレイヤーそのものです。
私たちプレイヤーは、強大な力を持つプレインズウォーカーとなり、数多の次元から力を得て戦うのです。
こうした世界観は、カードのアートやフレイバーテキスト(カードの能力とは異なる、世界観などを表すためのテキスト)にも表れています。
世界観やアートに惹かれる愛好家も多く、対戦だけに留まらないMTGの楽しみ方の1つとなっています。
MTGの世界観は実に重厚で、ゲームの設定といった枠に収まらないほどの魅力があります。MTGの日本語公式サイトには、これまで訪れた次元で繰り広げられたストーリーが、小説や漫画で掲載されています
ぜひ読んでみてください。
参考:MTG公式サイト| Magic Story -未踏世界の物語-
参考:MTG公式サイト| Magic Story -未踏世界の物語-
競技としてのMTG【プロシーン】
そしてもうひとつ、MTGを語る上で外せないもの、それがプロシーンの存在です。
多くのプレイヤーが鎬を削りあい、勝ち残った一握りの強豪たちが参戦できるプロリーグ。そこは競技プレイヤーの目指す最高峰の舞台であり、人々を魅了する興行の場でもあります。
リーグには十数年ものキャリアを誇る古豪から、近年頭角を現してきた若手まで、多様な国、多様な年代の選手が集まっています。
現在、プロプレイヤーたちは企業からスポンサードを受けていたり、ストリーマーとしてゲームを配信するなど、活動の幅を広げています。
プロリーグや競技性といった要素もまたMTGの世界に欠かせない魅力といえるでしょう。
マジックを始めるために必要なこと【初心者も安心】
ここまでの導入で、MTGの面白さの一端が伝わったかと思います。ここからはMTGアリーナを通して、基本的なルールと、デッキを組むまでの流れについてご説明します。
冒頭でもお話したように、MTGをプレイするにはデッキを組む必要があります。
デッキ構築を円滑に行うためにも、まずは「色」や「マナ」、「土地」といった、MTGの根幹を成す要素を中心に、理解を深めていきましょう。
MTGを構成する5つの「色」と「マナ」
MTGには白・青・黒・赤・緑の5つの色があります。
たとえば白であれば、清純や秩序、聖なるものを表すといったように、その色に沿った個性を持っています。
それら色ごとの特色を備えたカードを「唱える」=プレイしていくわけですが、そのためには「マナ」と呼ばれるエネルギーが必要になります。
このマナを生み出せるのが「土地」カードです。土地は5つのマナに対応した「基本土地」と呼ばれる5種類があり、それぞれに対応した色のマナが出ます。
- 平地:白マナを生成。清純や秩序を表す。
- 島:青マナを生成。知識や神秘を表す。
- 沼:黒マナを生成。邪悪や不浄を表す。
- 山:赤マナを生成。混沌や熱情を表す。
- 森:緑マナを生成。自然や調和を表す。
こうした色ごとの個性は、そのままカードの傾向にも反映されます。
最初は第一印象で構いませんので、なんとなく使ってみたいと感じた色に合わせて、デッキを組むといいでしょう。
デッキを形作るさまざまなカード
ここでは、デッキの要素となるさまざまなカードを紹介します。
土地というカードは、MTGのほかのカードとは違い、それ単体では、ただマナを生むだけで何もしてくれません。しかし、土地がなければ呪文をプレイできません。
そのバランスこそ、MTGのデッキ構築でもっとも難しく、面白い点といえます。
続いて、対戦相手のライフを攻撃する役割を担うのが、「クリーチャー」です。MTGにおける花形的存在であり、ライフを巡る攻防の中心となります。
このクリーチャーにも、色に応じた特徴が割り振られており、たとえば白は防御的、赤は速度を重視したクリーチャーが多いのが特徴です。
クリーチャーを上手く使いこなすことが、MTGの対戦での重要な第一歩です。
続いて、「インスタント」と「ソーサリー」です。これらは土地やクリーチャーと異なり、一回のみの使い切りとなります。
クリーチャーの除去や援護、相手の呪文を打ち消す、ライフに直接ダメージを与えるなど、その効果は多種多様です。
クリーチャーで攻めるだけではなく、これらのカードを活用することで、より戦略性が増していくのです。
そのほかにも、「エンチャント」や「アーティファクト」といった種類のカードも存在しますが、ひとまずは「土地」、「クリーチャー」、それ以外と覚えてしまって構いません。
こうした何種類かのカードを組み合わせたものがデッキとなるのです。
デッキを構築してみる~千里の道も一歩から
デッキの組み方についても触れておきましょう。
MTGアリーナを始めると、最初にチュートリアルで基本的なゲームの流れが説明され、それが終わると、構築がすでに完了したデッキが用意されています。
デッキ構築はゲームのプレイ以上に、「何から手をつければいいか分からない」状態に陥りがちです。
そのため、最初のころは用意されたデッキを参考にしながら、少しずつデッキを強化していくような遊び方でもいいでしょう。
MTGにはカードの使える範囲によって「フォーマット」と呼ばれる種目の区分が存在します。最初は、直近1~2年のうちに発売されたセットのみが使用可能で、プレイヤー人口も多い「スタンダード」がおすすめです。
特に構築済みのデッキは、土地の適切な枚数や、クリーチャーとそれ以外の呪文の配分といったバランスを学ぶのにも適しています。
重要な土地配分について解説しておくと、60枚のデッキで土地24枚を基準として、デッキ全体のマナが軽ければ土地22~23枚、少し重めなら土地25~26枚といった具合に調整するといいでしょう。
そうして遊んでいくうちに、「序盤が手薄だからもっと軽いクリーチャーを入れよう」、「このカードに替えたほうがデッキの動きに合っているな」という感覚が自然と身についてくるはずです。
おすすめは、MTGをやっている知り合いに聞いてみることです。MTGアリーナではフレンド登録によって、任意のプレイヤーと対戦する機能も備わっています。
チャットツールなどを併用して、デッキ構築や実際の対戦で分からないことを聞いてみるのもいいでしょう。
おそらく、MTGを始めたばかりの人は、その膨大なカードやルールに圧倒されてしまうかもしれません。
しかし、少しずつルールを覚え、カードを集めてデッキを強化していく喜びも、MTGのゲームとしての楽しさとなります。
今こそMTGを始めよう~新セットに変化する環境
MTGは定期的に新セットが発売され、ゲーム環境も新陳代謝を繰り返していきます。
特に、毎年秋には、その時期に発売される新セットを区切りとして、スタンダードで使用可能なセットの更新、「ローテーション」が実施されます。
このローテーションによって、スタンダードに新たな風が吹き込まれ、環境が活性化するのです。
秋に限らず、新たなセットの発売は常に変化を運んでくれます。そうした変化の訪れるタイミングで、ぜひMTGを始めてみてください。
まとめ
ここまでMTGの魅力についてお話してきました。対戦型カードゲームといってもその楽しみ方は人それぞれです。
腕を磨いて競技の世界に飛び込むもよし、好きなカードを使って友だちとカジュアルに遊ぶもよし、遊び方はひとつではありません。
また、背景ストーリーやアートなど、ゲームだけに留まらない面白さがMTGにはあります。
カードのイラストやフレイバーテキストから、そのキャラクターの背景を想像することもできます。カッコ良いカードをただ眺める、それもまたMTGの楽しみ方のひとつです。
少しでもMTGのことを面白そうと感じたら、ぜひ遊んでみてください。その先には、奥深い知的遊戯の世界が広がっているはずです。
おすすめのカードゲームアプリを紹介している記事もあわせてチェックしてみてください。
オガワショウタ /
ビギナーズ編集部 ライター