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スイッチライトと従来型スイッチとの違いを解説|各モデルにおすすめの人は?

スイッチライトと従来機の違いは、スペックや価格、プレイモードなど多岐にわたります。本記事では、ニンテンドースイッチおよび有機ELと、スイッチライトの違いを複数の観点からご紹介するとともに、各モデルにおすすめの人について解説します。
スイッチライトと従来型スイッチとの違いを解説|各モデルにおすすめの人は?

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国内外のコンシューマーゲーム市場において、圧倒的な支持を得ている「Nintendo Switch(以下、ニンテンドースイッチ)」。

その廉価モデルという位置づけで登場したのが、携帯モードに特化した「Nintendo Switch Lite(以下、スイッチライト)」です。

今回は、ニンテンドースイッチとスイッチライトの違いについて、スペックや価格面、プレイモードなどの観点から徹底解説します。

スイッチライトとは

スイッチライトとは、2019年9月20日に発売された携帯モード特化モデルです。

大本となるニンテンドースイッチには、手持ちで遊ぶ携帯モード、大画面液晶で遊べるテレビモード、卓上でプレイに最適なテーブルモードといった3つの遊び方があります。

その内、携帯でのプレイに最適化されたモデルが、スイッチライトです。

スイッチライトを一言で表すならば、同社の人気携帯ゲーム機「Nintendo 3DS」の次世代機。

ニンテンドースイッチのようにJoy-Conを取り外したり、テレビと接続したりはできませんが、価格面やプレイフィールはスイッチライトに軍配にあがります。

一方で、ニンテンドースイッチや、2021年10月8日に発売された「Nintendo Switch有機ELモデル(以下、有機ELモデル)」に比べると、カバーが難しいデメリットも存在します。

それぞれのスペックや機能を比較し、希望やプレイスタイルにマッチするモデルを選ぶことが大切です。

【スペック編】スイッチとスイッチライトの違い

ここでは、ニンテンドースイッチとスイッチライトにおけるスペック面の違いについて解説します。

2021年に発売されたELモデルについても簡単に触れますので、モデル選びの参考にしてください。

価格

まず注目すべきは、価格面です。ニンテンドースイッチのメーカー希望小売価格は32,987円(税込)。スイッチライトは21,978円(税込)なので、約1万円の開きがあります。

テレビモードが使えなかったり、多少のスペック変更はあったりしますが、1万円の差は無視できません。

「そのお金で新しいソフトが1本買える……」と思えば、コストパフォーマンスの高さが感じられるでしょう。

なお、有機ELモデルのメーカー希望小売価格は37,980円(税込)です。ニンテンドースイッチの希望小売価格との差額は約5,000円、スイッチライトなら約15,000円。

価格面で比較した場合、スイッチライトのお手頃感がよくわかります。

液晶

比較したいポイントは2点、液晶サイズ(インチ)と解像度です。ニンテンドースイッチの液晶サイズは6.2インチ、スイッチライトは5.5インチで、前者が大画面の液晶を採用しています。

参考程度に、Apple社のスマートフォン「iPhone13」の画面液晶は6.1インチ、「iPhone13 mini」は5.4インチです。

やや古めのモデルですが、「iPhone /6S/7/8 Plus」は5.5インチの画面液晶を採用しているため、身近にある場合はイメージがつきやすいでしょう。

解像度にも違いがあります。携帯モードにおいては、ニンテンドースイッチおよびスイッチライトともに「1280px×720px」です。

ただ、ニンテンドースイッチにおいては、テレビモード時のみ「最大1920px×1080px」のフルHD画質になります。

なお、有機ELモデルにおいては、そもそも液晶ディスプレイの種類が異なります。ニンテンドースイッチ、スイッチライトはともに、液晶をバックライトで照らす仕組みです。

一方の有機ELは、画面の「有機EL素子」が1ピクセル単位で発光します。そのため、一般的な液晶ディスプレイよりも発色に優れ、鮮やかな色合いを表現できるようになりました。

とりわけ深みのある黒が特徴的で、白とのコントラスト差は見事。携帯モードにおいて美麗グラフィックを堪能したいなら、有機ELモデルが最適といえます。

本体サイズと重量

ニンテンドースイッチの本体サイズは、Joy-Con取りつけ時で「102mm×239mm×13.9 mm(縦×横×厚み)です。本体重量は約398gとなります。

対するスイッチライトの本体サイズは「91.1mm×208mm×13.9 mm」と、重量は約275gです。

本体サイズと重量で比較した場合、スイッチライトはコンパクトかつ軽量な点がメリットといえるでしょう。携帯モード特化をうたうだけであり、持ち歩きを前提に設計されたモデルなのは確かです。

バッテリー性能

持ち歩きといえば、バッテリー持続時間も重要なポイントです。ニンテンドースイッチのバッテリー接続時間は、フル充電で約4.5~9時間、スイッチライトは3~7時間です。

バッテリーは消耗品であり、充電頻度に応じて性能劣化が生じます。

それを考慮しても、スイッチライトのバッテリー接続時間は、ニンテンドースイッチに比べてやや物足りなさを感じるのは確かです。携帯モード専用モデルならなおさらでしょう。

メーカー希望小売価格での価格差から鑑みるに、バッテリーでコストダウンを図っている可能性は否定できません。とはいえ外出時に、常にスイッチで遊ぶわけではないでしょう。

「フル充電で最大7時間駆動するならば十分」と考える方が大半と考えられます。

本体ボタン

ニンテンドースイッチとスイッチライトでは、本体ボタンに細かい違いがあります。まず注目したいのは、本体左側の操作スティックの下にある方向ボタンです。

ニンテンドースイッチの場合、方向ボタンは「↑」「↓」「→」「←」の計4つがそれぞれ独立しています。これはJoy-Con特有の仕様です。

反対にスイッチライトは、4つの方向ボタンが十字ボタンに変更されています。これにより、格闘ゲームなどに多い右斜め上、耳斜め下といった、複雑なコマンドな入力を行いやすくなりました。

そもそも、Nintendo純正の「Nintendo Switch Proコントローラー」は、方向ボタンに十字形式を採用しています。

実際に触るとわかりますが、プレイフィールは圧倒的に十字ボタンが優れます。左手の親指が絶妙にフィットし、グリグリと動かして遊べるのは大きいです。

3DSはもちろんのこと、ファミコンやスーパファミコン、ニンテンドー64などのコントローラーに慣れている方ほど、手にしっくり来るのではないでしょうか。

いずれにしても、方向ボタンの変更は大きな違いといえます。「十字ボタンがいいからスイッチライトを買う」という方もいるほど、高く評価されているポイントです。

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【プレイモードと対応ソフト】スイッチとスイッチライトの違い

スイッチライトは携帯モードに特化しているため、テレビモードやテーブルモードで遊ぶことはできません。購入したソフトによっては、「そもそも遊べない」可能性があるのです。

ここでは、ニンテンドースイッチとスイッチにおける、プレイモードや対応ソフトの違いについて解説します。

スイッチライトで遊べるのは「携帯モード対応ソフト」のみ

まず確認したいのは、遊びたいスイッチ用タイトルのプレイモードです。通常、各タイトルにおけるプレイモードは、パッケージ版の場合は本体裏側、ダウンロード版は「マイニンテンドーストア」のストアページで確認できます。

必要なデータ容量、プレイ人数、対応コントローラーなどと一緒に記載されているため、しっかりと確認すれば見落とさないでしょう。プレイモードの欄にニンテンドースイッチ本体のロゴマークがあれば、携帯モードに対応していることがわかります。

スイッチライトは遊び方が一部制限される

コントローラー部分が一体化しているため、スイッチライトはモーションIRカメラやHD振動といった、Joy-Con特有の機能を利用できません。そのため、タイトルによっては、遊び方が制限される可能性があります。

たとえば、ニンテンドーススイッチ用ソフトの「世界のアソビ大全51」には、ダーツやボーリングといったJoy-Conを生かしたミニゲームを複数収録しています。Joy-Conがなくても遊ぶことはできますが、プレイフィールがまったく異なります。

本当にボーリングを楽しんでいるように、本物のダーツを投げているように、身体を動かして遊べない点が、少々残念なポイント。同タイトルのように、Joy-Conを使ったパーティー系ゲームを遊びたい場合、ニンテンドースイッチおよび有機ELモデルが最適です。

スイッチとスイッチライトどちらがおすすめ?

ニンテンドースイッチ(または有機ELモデル)とスイッチライト、どちらを購入するか悩んでいる方は少なくありません。本記事でご紹介した比較ポイントをもとに、各モデルにおいて「おすすめしたい人の特徴」をまとめたのでご覧ください。

ニンテンドースイッチはこんな人におすすめ

ニンテンドースイッチは、遊び方に制限を持たせたくない人、1人または複数人でシーン問わず遊べるハードが欲しい人におすすめ。

基本となるモデルだけであり、ニンテンドースイッチに関する不満点は特にありません。唯一、メーカー希望小売価格が割高なだけでしょう。

また、非常に細かい部分ですが、スイッチライトもジャイロ操作や加速度センサーに対応しています。

ただ、その感度・精度はニンテンドースイッチ、厳密にはJoy-Conやメーカー純正のプロコントローラーには劣ります。

ジャイロ操作はFPS・TPSなどのシューティングで用いるため、感度・精度の善し悪しは成績に直結するもの。ジャイロ操作がメインのタイトルを遊ぶなら、ニンテンドースイッチを選ぶ方がストレスフリーでしょう。

スイッチライトはこんな人におすすめ

スイッチライトのメリットは価格面と携帯性にあります。したがって、リーズナブルな価格でスイッチ用タイトルを遊びたい人、スイッチを持ち歩きたい人におすすめ。

ただし、プレイモードや遊び方に制限があるため、実質1人でしか遊べないのがネックです。

無論、オンラインマルチプレイなどは自由に参加できるため、複数人と対面で遊ばないのであれば、問題にならないでしょう。コンパクトかつ軽量なのもポイントで、長時間プレイにおいても手が疲れにくいのが魅力です。

まとめ

ニンテンドースイッチとスイッチライト、それぞれに違いやメリット・デメリットがあります。

価格からスペック、プレイモードや機能制限などを細かく比較し、心から納得したモデルを購入しましょう。

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ポメラニアン高橋 /
ビギナーズ編集部 ライター

ラーメンとロックをこよなく愛する洋犬ライター

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