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初心者におすすめのベースの弦11選|選び方とおすすめアイテム
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「自分のベースに合った弦を知りたい」という方は多いのではないのでしょうか。ベースの弦はギターに比べると値段が高く安い物でも2,000円はしますので色々試すにもお金がかってしまいます。
この記事ではベースの弦の選び方とおすすめアイテムを紹介していきます。
ベースは弦によって演奏時の音が大きく変わる楽器です。自分の好きな音やプレイスタイルに合ったベース弦を使うとグルーブ感やリズムは大幅にアップします。自分に合ったベース弦で楽しく演奏しましょう。
目次
- ベース弦の選び方
- おすすめのベース弦11選
- D’Addario EXL170 Regular Light
- Pitbull Strings for 4strings E.Bass (Super Light)
- ELIXIR 14077/NANOWEB/BASS/Medium
- ERNIEBALL #2833 HYBRID SLINKY BASS
- ATELIER Z N-3300 NICKELWOUND BASS STRINGS
- Dean Markley Blue Steel Bass 2674 Medium Light 4-String .045-.105
- Dean Markley 2690 SR2000 4-Strings Bass Strings
- DR Bass Strings 45-100 DR-MLR45 HI-BEAM Medium Lite
- Jim Dunlop マーカスミラーシグネチャーベース弦 4弦用 45-105
- D’Addario ベース弦 プロスティール LongScale .045-.105
- ERNIE BALL #2734 COBALT SUPER SLINKY BASS
- まとめ
ベース弦の選び方
ベース弦を選ぶとき、あなたはどんな基準で選びますか? もちろんコストで選ぶことは悪いことではありませんが、弦はエレキベースのサウンドや演奏性にとって非常に重要な要素であるため、コストだけで選ぶのは悪手だといえます。
正しいものを選ぶために、素材やゲージ、構造をもう一度確認しましょう。
素材で選ぶ
エレキベースの弦は芯線(コア)と呼ばれるスチールワイヤーの周りに、さらにワイヤーを巻きつける構造を取っています。この周りのワイヤーの素材としては大きく分けてニッケル、ステンレスの2種類があります。
ニッケルは非常にオーソドックスな素材で、ステンレスよりもポピュラーです。落ち着いた音色が特徴的で、手触りは滑らかです。
ニッケルに対して、ステンレスは硬く、鋭いプレゼンス成分が特徴的です。また、手触りは少々ざらつきを感じるものが多くあります。
また、ニッケルよりも少し色が白っぽいのも特徴的で、見た目と手触りでステンレスのものはすぐにそれとわかります。
ステンレスは非常に硬質であるために、フレットが削れやすいという特徴もあります。特にワーウィックなどに採用されているブラスを素材としたフレットは削れやすくなるので、注意が必要です。
ニッケル、ステンレスと一言にいってもそれらは合金であり、その配合はメーカーや製品によって様々です。
ニッケルなのにざらついた印象を受けるものもあれば、ステンレスなのに滑らかな手触りに感じるものもあります。なので、素材はあくまで1つの基準として考えるのがベストです。
ゲージ(太さ)で選ぶ
ベース弦は非常に太く、張力も強いです。あまり知られていませんが、ゲージによっては張力が大きく変わり、弦ごとのバランス感も異なるように感じます。
ゲージはインチで表記されており、45というのは0.045inchという意味です。この数字は必ずパッケージに書かれているのでよくチェックして選びましょう。
スタンダードなゲージは「45-65-85-105」「45-65-80-100」、この2つです。稀に「45-60-80-100」のようなものもありますが、おおよそはこの範囲に収まるものです。
これら4本の弦の張力はそれぞれ異なり、特に2弦の張力の強さと4弦の張力の弱さは際立ちます。これを解消させる方向でゲージを選ぶのも悪くありません。
張力の違いによる演奏性の違い、サウンドの違いをゲージの選び方で解決しようとした場合、バランスドテンションと呼ばれるカスタムゲージのタイプもおすすめです。
これは張力の違いに着目して出来るだけ均一な張力が得られるようにゲージが調整されたものです。例えば、ダダリオで本来「45-65-85-105」のものはバランスドテンションでは「45-60-85-107」です。見事に2弦と4弦の調整がされていますね。
また、本来弦を作っていないメーカーが弦を作るときは、大手弦メーカーに製造を委託します。その場合にはゲージで特徴の違いを作ることもよくあります。
そのような場合にはメーカーの意図が非常に強く現われるので、もしも自分が持っているベースブランドが弦をリリースしていたら一度は試してみるべきでしょう。
サウンドで選ぶ
弦のブランドや素材によって、当然おとは異なります。例えばダダリオのXLシリーズは力強い高音域が特徴的ですし、アーニーボールは落ち着きがありながらもパワフルな音が特徴的です。
ゲージによってもサウンドは異なり、ゲージが小さいと倍音が多く含まれ、大きいと基音が大きくなる傾向があります。
サウンドの違いは多くの要因が複合的に絡み合って生まれるものです。1つの要素のみに着目するのではなく、やはり製品単位で考えたいですね。
ラウンドワウンドとフラットワウンドかで選ぶ
芯線の周りにまかれる巻き弦の表面の形によって、大きく分けてラウンドワウンドとフラットワウンドの2種類があります。
ラウンドワウンドは表面が丸くなっており、弦にはざらつきが出ます。フラットワウンドは表面が平らになっているため、ツルツルした感触です。摩擦が大きい前者は滑りやすく、後者は少し引っ掛かりを感じるかもしれません。
サウンドとしてはラウンドワウンドはレンジ感が広く、高音域まで主張が感じられます。フラットワウンドはより低音よりのサウンドで、オールドースクールな音楽にはぴったりと合います。
あまり知られていませんが、手に触れる表側だけではなく芯線側の形状も異なります。芯線に密着して強く締め付けるフラットワウンドはラウンドワウンドよりも硬い弾き心地になることが多いです。
また、これらの中間をとったハーフワウンドと呼ばれる弦もあります。芯線側はフラット、手に触れる表側はラウンド、といったものです。
サウンド的にはちょうど中間で、フラットワウンドっぽい音が欲しいけど触り心地はラウンドワウンドが良い方にはおすすめです。風変わりなもので、ヘッド側半分はフラットワウンド、もう半分はラウンドワウンドといったものもあります。
もちの良さで選ぶ
弦は交換していくものなので、これは継続的なコストです。ということは、弦を交換する周期が長ければ長いほど、1日あたりのコストは下がっていくので経済的だと言えます。
そうした意味で、もちが非常に良いとされているのがエリクサーに代表されるコーティング弦です。弦の表面をコーティングすることで弦が汚れたり錆びたりすることを防ぎ、長い間張りっぱなしにしていても長くフレッシュなサウンドを出力します。
ただし、弦は汚れのみのよって劣化していくものではありません。金属が疲労してくると弦はしなやかさを失い、弾き心地が非常に硬くなっていきます。そうした意味で、必ず寿命はあるものだと言えます。
また、ニッケルを素材にした弦に比べてステンレスを素材にした弦は比較的もちは良いとされています。他に、元から高音域が強い弦はその部分の劣化が非常に目立つので逆説的にもちが悪い(変化が早い)と感じるかもしれません。
スケールで選ぶ
ベースのナットからブリッジまでの長さ、つまりスケールがモデルによって異なります。
弦は基本的にロングスケール(34インチ)を基本として作られていますが、これよりも長いスケールや短いスケールでは弦が張れなかったりすることがあります。
張れても十分な長さをペグに巻きつけることができなかったり、ナット部分で弦のテーパーが現れてビリつきが起こってしまったりすることがあります。
また、もしも自分のベースが裏通しのスタイルのブリッジを搭載していた場合にはさrない注意が必要です。裏通しにする分、弦のトータルの長さが伸びて34インチのベースに34インチ用の弦が張れないことがあるのです。
弦の長さは意外とメーカーによってまちまちなので、この部分も含めて自分のベースにマッチするものを選びたいですね。
構造の違いで選ぶ
ベース弦は非常に太く、ブリッジ部分での折れ曲り角度に無理があるものがあります。また、状態によっては弦高が十分に下がらないということもあります。そうした場合に有効なのがテーパーコアと呼ばれる弦です。
テーパーコアは弦のブリッジのサドルに当たる部分の巻き弦を細くしたもので、折れ曲りがスムースになります。また、その部分のみが細くなるのでサドルの高さが同じ場合には弦高が下がります。
特に5弦ベースにおいてはテーパーコア弦の威力は絶大で、もしもローB弦の違和感に悩んでいるのであれば試す価値があるものだと言えるでしょう。
テーパーコアをさらに突き詰めたものにはエクスポーズドコアと呼ばれるものがあります。これは弦がサドルに当たる部分の巻き弦を完全に廃したもので、芯線がむき出しになっています。
おすすめのベース弦11選
11個のおすすめ商品を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
D’Addario EXL170 Regular Light
ダダリオ(D’Addario)は世界で最も有名な弦メーカーの1つで、こちらは中でも最もポピュラーな弦の1つです。
元気のあるサウンドが特徴的で、まさにスタンダードなサウンド。どれを買うか迷ったらとりあえずこれを買えば間違いありません。
Pitbull Strings for 4strings E.Bass (Super Light)
トルコはイスタンブールにて製造されるハンドメイドのベース弦です。他国より取り寄せた高い品質のマテリアルを使用して、弦の本場であるヨーロッパの製法で1つ1つ丁寧に作っています。
サウンドは他の弦が持っているようなピーキーな特性がありません。その分、ベース本体の持つ特性を綺麗に表現することに優れています。弾き心地は滑らかで、高いプレイヤビリティが得られます。
ELIXIR 14077/NANOWEB/BASS/Medium
今でこそコーティング弦はポピュラーですが、エリクサー以前にはそのような存在はベーシストには知られていませんでした。
エリクサー以外の会社からもコーティング弦は発売されていますが、やはりパイオニアであるエリクサーには1日の長を感じます。完成度が高く、サウンド、弾き心地共に良好です。
サラサラとした手触りも特徴的で、人によってはこれでなければうまくベースが弾けないということもあるほどです。
ERNIEBALL #2833 HYBRID SLINKY BASS
ダダリオとならび人気なのがアーニーボールのベース弦です。サウンドとしてはダダリオよりもブライトでロックにあう音色が特徴的。ニッケル素材でラウンドワウンドの人気が高いモデルです。
ATELIER Z N-3300 NICKELWOUND BASS STRINGS
国産でエレキギターやベースもつくっているアトリエZのベース弦です。くせが無く弾きやすくてマイルドなサウンドが特徴のベース弦。素材はニッケルです。
Dean Markley Blue Steel Bass 2674 Medium Light 4-String .045-.105
クライオジェニック処理という特殊な製法で作られたベース弦で素材はステンレスです。サウンドはゴリゴリとしていて弾き心地は少しざらついた印象です。
Dean Markley 2690 SR2000 4-Strings Bass Strings
Dean MarkleyのSR2000は全ての弦がテーパーコアを使用しているためブリッジ部分での負荷が少なくサウンドや弾きごこちもスムーズなのが特徴。
DR Bass Strings 45-100 DR-MLR45 HI-BEAM Medium Lite
ステンレスを素材にしたベース弦の代名詞的な存在がDRの HI-BEAMです。アタッキーかつ充実して低音はキレがよく、特にフィンガー、スラップ奏法においては絶大な威力を発揮します。
プロにも愛用者が多く、世界的に信頼されている製品です。
Jim Dunlop マーカスミラーシグネチャーベース弦 4弦用 45-105
ジャズやヒュージョンの世界で活躍するベーシストであるマーカスミラーのシグネチャーモデルのベース弦。マーカスのサウンドを再現することができるかも。
D’Addario ベース弦 プロスティール LongScale .045-.105
ダダリオのスチール素材を使用したベース弦です。張りのあるサウンドとざらついた弾きごごちが特徴です。
ERNIE BALL #2734 COBALT SUPER SLINKY BASS
アーニーボールの鉄とコバルトを融合させた珍しいモデル。パワフルでクリアなサウンドが特徴です。
まとめ
本記事ではベース弦の素材や構造などを解説した上でおすすめの製品を紹介しました。多くの要素を解説しましたが、実のところベース弦はベース本体との相性があるために、一概にどれがベストだとは誰も言えないものです。
多くの製品を実際に自分で試して、ぴったりの弦を探してみてください。
また、こちらの記事ではベース弦を選ぶことの大切さについて解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
嵯峨駿介 /
ビギナーズ編集部 ライター
23歳でベース専門店Geek IN Boxを立ち上げ。海外ブランドとの取引経験が豊富でアメリカ、ヨーロッパ、中国などの主要ギターショウに参加。ベースマガジンなどの専門誌や、ウェブメディアなどへの寄稿多数。※本記事の内容は嵯峨駿介個人の意見、知識を基に執筆しております。所属するベーシック株式会社及びGeek IN Boxの総意を代表するものではありません。