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クラウドゲームとは?特徴やメリット・デメリットを解説
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ゲームのプレイスタイルは時代とともに変化しています。近年は特に、先端テクノロジーを活用した「新しいゲーム体験」が注目されるようになりました。その1つが「クラウドゲーム」です。
今回は、クラウドゲームの定義や特徴に加え、知っておきたいメリット・デメリットを解説します。「そもそもクラウドゲームって何?」「オンラインゲームとどう違うの?」と気になる方は、ぜひ最後までご覧くださいね。
また、こちらの記事ではPCゲームを始めるための周辺機器やプレイマナーを解説していますので、ぜひご覧ください。
目次
クラウドゲームとは?
クラウドゲームとは、クラウドコンピューティングの技術を用いた新しいゲーム体験や、その仕組みを指します。別名「オンデマンドゲーム」や「ストリーミングゲーム」といいます。
クラウドゲームは先端テクノロジーを活用しているため、正しく理解するには専門用語を学ぶ必要があるでしょう。とはいえ、仕組み自体はシンプルです。
たとえば、AというタイトルのPCゲームあるとします。
PCゲームは通常、「Steam」などのゲーム配信プラットフォームで購入・ダウンロードし、自身のPCにインストールして遊びます。なお、PCにインストールするデータを「クライアントデータ」といいます。
クラウドゲームは、AのクライアントデータをPCではなく、サービス提供者が運営するリモートサーバーにインストールして遊ぶイメージです。
従来の据置き機とは違い、クライアントデータのダウンロード&インストールの工程、さらにはハイスペックPCも要りません。
クラウドゲームは2000年後半からありましたが、通信速度の遅延などでタイムラグがひどく、まともに遊べるサービスではありませんでした。
しかし近年下り最大2Gbpsといった超高速通信技術の登場により、大幅にプレイ環境が改善されました。日本国内では「NURO光」が有名でしょう。
こうしたテクノロジーが登場し、ここ数年でようやく、クラウドゲームを快適に遊べる環境が整いました。
クラウドゲームは、まだ全世界に浸透しているとはいえません。ただし、仕組み自体は非常に画期的であり、従来と一線を画するゲーム体験を提供します。今後ますます、ゲーム業界で注目される分野なのは間違いありません。
クラウドゲームの仕組み
クラウドゲームが従来の据置き機と違うのは、遠隔地のリモートサーバーを活用してゲームソフトを動かす仕組みにあります。
まず、クラウドゲームでは「クラウドゲーム機」と呼ばれるハードを使用するのが一般的です。厳密にはゲーム機ではなく、リモートサーバーと映像をやりとりするための機械です。データの送受信機、といえばわかりやすいでしょう。
クラウドゲーム機は、Bluetoothなどでコントローラーと接続します。コントローラーを動かすとゲームの操作データをリモートサーバーに伝送します。
次に、リモートサーバーは受信した操作データをゲームに反映させ、その「映像データ」をゲーム機に伝送するのです。
結局のところ、クラウドゲームは、自分だけが使える超高性能のPCがインターネット上に存在するイメージです。
現在はPCゲームを中心に、多数のタイトルが遊べるようになっています。適切なネットワーク環境さえあれば、ハイスペックマシンを用意する必要がありません。
クラウドゲーミングやオンラインゲームとの違い
クラウドゲームは度々、「クラウドゲーミング」や「オンラインゲーム」と混同されます。
結論からいうと、クラウドゲーミングはクラウドゲームと同義です。オンデマンドゲームやストリーミングゲームも呼称こそ違いますが、同じサービスを意味します。
ただし、クラウドゲームとオンラインゲームは別ものです。ネットワークやクラウドを活用する点は共通しますが、最大の違いは、クライアントデータのインストール場所です。
一般的にオンラインゲームは、ネットワークおよびサービス提供者が運営するリモートサーバーを活用し、世界中のプレイヤーと同じ空間(サーバー)で遊べるサービスのことです。PCやゲーム機にクライアントデータをダウンロードおよびインストールして遊びます。
一方、クラウドゲームはリモートサーバーにクライアントデータが存在しているのです。
データの処理方法にも違いがあります。クラウドゲームはリモートサーバーがデータを処理しますが、オンラインゲームはPCなどのハードが処理します。
優れたCPUグラフィックボードを搭載したハイスペックマシンはデータ処理が早く、ゲームもサクサク動くのです。
つまり、オンラインゲームは「所有ハードのスペックに依存」することになります。そのため、大抵のオンラインゲームには「最低要求スペック」と「推奨スペック」が設定されています。
クラウドゲームは超ハイスペックのリモートサーバーがクライアントデータを処理するため、スペック不足に悩まされる心配がありません。それよりも、回線速度やネットワークの安定性が求められます。
また、PCやゲーム機から操作情報を伝送し、サーバーがその結果を返す点は同じです。ただし、クラウドゲームのリモートサーバーは映像データを伝送しますが、オンラインゲームは「操作結果のデータ」を戻す違いがあります。
たとえば、自分のキャラクターを操作して右に移動させるとします。
プレイヤーの操作データを受信したサーバーは「キャラクターを○○程度右に移動させる」という操作結果をデータとして戻します。こうして初めて、ゲーム画面のキャラクターが右に移動するのです。
クラウドゲームのリモートサービスが戻すのは、あくまでも「操作結果を反映させた映像データ」です。そのため、オンラインゲームのサーバーよりも瞬時に、膨大なデータが送られてきます。この仕組みを可能にしたのが超高速通信技術です。
クラウドゲームのメリット・デメリット
ここでは、クラウドゲームのメリット・デメリットを解説します。
メリット1:プレイ環境に依存しないゲーム体験
最大のメリットは、優れたマシンスペックを求められるPCゲームなどを、いつでもどこでも楽しめることです。インターネット接続こそ必要ですが、デバイスを含めたプレイ環境に依存されないゲーム体験が提供されます。
また、複数のデバイスからリモートサーバーに接続できるのもポイントです。
一部のタイトルはPCやPS4、スマートフォンによるクロスプレイに対応しています。クラウドゲームで配信されていれば、各デバイスにクライアントデータをインストールする必要がありません。
異なるデバイスを使用しても、アクセスするデータは同じです。そのため、家にいるときはPCでじっくりと、外出時はスマートフォンでカジュアルに遊ぶといった、様々なプレイスタイルを実現します。
メリット2:専用デバイスやソフトが必要ない
プレイ環境に共通する点もありますが、PS4/PS5やPC、XBOXを代表的とするデバイスが必要ありません。
クラウドゲーム機は必要になるものの、そもそもこれはゲーム機ではなく、データの送受信機です。高価な据置き機やPCを購入する必要がありません。
また、クラウドゲームサービスの多くは、サブスクリプション制の料金形態を採用しています。月額数千円で何十種類ものタイトルが遊び放題であるため、毎月新作を購入するよりも、お財布に優しいのが魅力です。
デメリット:操作性や快適さはネットワーク環境に依存する
上記でお話した通り、クラウドゲームはネットワーク環境が全てです。大容量の映像データを相互通信するため、ネットワーク環境に問題があると、タイムラグや操作不可といった問題が発生します。
難しいのは、現代においても絶対的に安定したネットワーク環境は用意できないことです。
先で触れた「Nuro光」のような超高速通信技術も、ゴールデンタイムなどの時間帯は通信速度が低下する傾向にあります。また、地域によっても、ネットワーク接続が安定しません。
まだまだ技術的な課題こそあるものの、近年は5Gが普及したり、超高速通信技術の最適化が行われたりしています。今後はより一層、クラウドゲームを楽しみやすい環境が構築されるでしょう。
また、より快適にゲームがプレイできるおすすめのゲーミングPCを紹介している記事もあるので、ぜひご覧ください。
まとめ
クラウドゲームは先端テクノロジーをフル活用した次世代のゲーム体験を提供します。メリット・デメリットがはっきりしていますが、現状抱えている技術的な課題は、テクノロジーの進化にあわせて解消されるでしょう。
クラウドゲーム分野は、今後ますます盛り上がると予想されています。クラウドゲームが普及することで、いずれは最新のハイスペックマシンが不要になるかもしれません。今後のクラウドゲーム分野の動向に注目しましょう。
こちらの記事では自由度の高いおすすめのオープンワールドゲームやPS5の厳選おすすめソフトを紹介していますので、チェックしてみてください。
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ポメラニアン高橋 /
ビギナーズ編集部 ライター
ラーメンとロックをこよなく愛する洋犬ライター