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ベース初心者の練習方法|上達するピッキング・スラップ基礎練習
※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
好きなバンドのベーシストに憧れたり、何か楽器を始めてみたくて手にしたり、ベースを始める理由は人それぞれだと思います。
しかし、いざベースを練習しようと思っても、何から練習したらいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、ベース初心者の方でも弾けるようになる練習方法や、練習時間、練習に必要な物等をご紹介します。
効率的にベースを練習したい方や、ベースを上達させたい方も、ぜひ参考にしてください。
目次
ベース練習前の心構え・上達のコツ
ベースの練習を始めるにあたっての心構えや、練習のコツをご紹介します。
最短でベースを上達させるために必要なことなので、ぜひ面倒がらずに実践してみましょう。
ベースの練習時間と練習頻度
まず、ベースを上達させるには、どのくらいの練習時間・練習頻度で練習すべきなのでしょうか。
結論から言うと、上達に必要な練習時間・頻度というものはありません。
もちろん、できるだけ頻繁かつ長い時間練習した方が、上達しやすいことは確かです。
しかし、人それぞれ上達するスピードも1日に取れる練習時間も違うので、個々人の生活スタイルに応じた練習時間・頻度で練習するのが効果的です。
練習頻度について一つ言えるのは、1日に何時間もまとめて練習するよりは、毎日30分でもこまめに練習する方が良いということでしょう。
ベースを始めたての頃は、ベースの太い弦を抑えるのに指が疲れ、まめができてしまうこともあります。
初心者で1日何時間も練習するのは体力的・精神的に疲れてしまいますが、毎日であれば、ベースに必要な手の筋肉や、ベースを弾くことに慣れることができます。
そのため、毎日少しづつでもベースを練習することを習慣にしましょう。
ベース練習にあると便利な物
次に、ベースの練習にあると便利なもの、ぜひ使っていただきたい練習グッズをまとめました。
初心者のみならず、ベーシストでいる限り一生使えるものなので、手に入れておいて損はありません。
ベースアンプ
ベースを練習する際は、ベースアンプに繋いだ状態で演奏するのがおすすめです。
アンプに繋がなくても音は聴こえますが、アンプに繋いだ方が、効率的に上達することができます。
ベースアンプに繋げずに練習していると、自分では綺麗に弾けるているつもりでも、アンプに繋いだら音が汚かったということも起こり得ます。
ピッキングの強さによる音量のムラやスラップ等は、アンプに繋がないと気付かない、練習しづらいものです。
アンプにヘッドホンを繋げば、家でも音量を気にせず練習することができるので、ぜひアンプを活用してみてください。
メトロノーム
ベースはドラムと同じリズム隊という括りに入る、リズムキープが大切な楽器です。
メトロノームを使うことで、リズムをキープしながら演奏する練習をすることができます。
難しいフレーズで早くなってしまっている、練習の後半は疲れて遅くなっている等、自分では案外気付かないものです。
メトロノームは1,000~3,000円で購入できる他、無料アプリでもあります。
手軽に手に入ってずっと使うことができるので、まだ持っていない方はこの機会に購入してみましょう。
自分の音を録音して確認する
客観的に自分の演奏を確認するためにも、定期的に自分の練習を録音するのが良いです。
繰り返しにはなりますが、演奏や練習に夢中で、自分ではわからなかった演奏の癖に気づくこともあります。
録音専用の機材もありますが、スマホにあらかじめインストールされているボイスレコーダーでも問題ありません。
問題なく演奏できていれば自信にも繋がるので、試しに録音してみてはいかがでしょうか。
ベースの運指練習方法
ここからは、具体的な練習方法をお伝えします。まずは、左手の運指の練習をしましょう。
運指とは、読んで字のごとく、ベースの弦を抑える指の運びのことです。
弦移動やフレット移動の際に指がもたついたり、演奏している間に指が疲れてしまったりすると、思い通りに演奏することができません。
そのため、ベース初心者の運指練習では、普段あまり動かすことのない、小指と薬指を特に鍛える必要があります。
まずは、こちらの運指基礎練習を実践してみてください。
ベースは1フレット指1本が基本なので、1フレット:人差し指、2フレット:中指、3フレット:薬指、4フレット:小指で演奏します。
2小節演奏したら、次は4弦2フレットから始まりますが、1音ずれただけなので、指の使い方は先ほどと同じです。
1音ずれた分指も1フレットずらし、2フレット:人差し指、3フレット:中指、4フレット:薬指、5フレット:小指で演奏します。
TAB譜は4小節で終わっていますが、この後も1音づつずらしてフレットの終わりの方まで練習を続けましょう。
4弦は弦が最も太く抑えるのにも力がいるため、4弦で思い通りに指を動かすことができれば、1~3弦も問題なく動かすことができます。
ベースのピッキング練習方法|指弾き・ピック弾き
ベースには指弾きとピック弾きの2種類の弾き方があります。
それぞれの基本フォームと、練習方法について見ていきましょう。
ベースの指弾き基本フォーム
ベースの指弾きの基本フォームは、ツーフィンガー奏法という、人差し指と中指を使った弾き方です。
人差し指と中指を交互に使って弾くことから、オルタネイトピッキングとも呼ばれます。
指弾きで注意しなければならないのは、指の先ではなく、指の付け根から指を動かして弾くということです。
指の先、具体的には第1、第2関節あたりを動かして弾くと、腕に余計な力が入り、長く弾き続けることができません。
腕や指の力を抜いて楽に弾くためには、指の付け根を動かして弾くのがポイントです。
4弦を弾くときは親指をピックガードに乗せ、1~3弦を弾くときはピックガードに乗せるか、無理に乗せなくても問題ありません。
親指の側面や手の側面が弾いていない弦に自然と触れ、弾いている弦以外の音が鳴らないようにミュートしてくれます。
ベースのピック弾き基本フォーム
ピック弾きは、ピックと呼ばれる薄い板を使って弦をはじく演奏方法です。
ベースのピック弾きは、ギターのピック弾きと基本のフォームは変わりません。
ピック弾きの練習は、最初は上から下におろすダウンピッキングで練習します。
ダウンピッキングに慣れてきたら、下におろしたピックを上に向けて弾く、アップピッキングも取り入れましょう。
最終的には、ダウンアップ、ダウンアップというように、交互に演奏(オルタネイトピッキング)できるようになるのが理想です。
ベースのピッキング練習方法
指弾き・ピック弾きどちらにも言えることですが、ベースでは音の粒を揃えて演奏することが大事です。
音の粒を揃えるとは、一言で表すと、音ムラがない一定の音を出せるようにするということです。
同じ音を弾いているのに、1音だけ大きかったり、1音だけ弱々しい音だったら格好悪いですよね。音ムラがないか確認するためにも、ぜひベースアンプに繋いだ状態で練習しましょう。
指弾き・ピック弾きの基本フォームが身についてきたら、DOESの「曇天」を練習するのがおすすめです。
1曲通して8ビートのルート弾きなので、疲れずにリズムを合わせて1曲演奏し続ける練習になります。
テンポが速く感じる場合は、ゆっくりからでも問題ありません。
曇天/DOESのスコアをゲットするベースのスラップ練習方法
ベースの魅力の1つ、スラップ奏法の練習方法についても解説します。
スラップはベースの中でも目立つ華やかな奏法なので、初心者には早い、難しいと考えている方もいるかもしれません。
しかし、スラップは指弾きともピック弾きとも違った演奏方法なので、スラップの練習をしないことには、一生演奏できるようにはなりません。
また、簡単なフレーズであれば、練習次第で初心者でも指弾き・ピック弾きと同じように弾けるようになるので、ぜひ挑戦してみてください。
ベースのスラップ基本フォーム
スラップは、サムピング(サム)という親指で弦をはじく動作と、プリング(プル)という人差し指や中指で弦を引っ張る動作という、2つの動作を組み合わせた奏法のことです。
サムピングで弦をはじいてプリングで弦を引っ張るまでで1動作、サムピングとプリング2つの動作でスラップです。
スラップのフォームは人それぞれですが、まずはサムピングとプリングがしやすい、基本フォームから見ていきます。
ベースを抱えたときのフォームはこのようになっています。
握りこぶしを少し緩めるたような手の形で、人差し指~小指までの第2関節を曲げ、親指だけ真っ直ぐ弦に当てます。
サムピングで弦を叩くのが親指、プリングで弦を引っ張るのが人差し指です。人差し指は、第1関節から先を弦の内側に少し入れます(画像の赤丸参照)。
指を入れすぎても入れなさすぎても上手く弦を引っ張ることができないので、練習していく中でベストな位置を探っていきましょう。
サムピングもプリングも、手首を返す反動、手首を返す力を利用するのがコツです。
流れとしては、以下の順番で行います。
- ①手首で勢いをつけて
- ②親指で弦を叩く・小指を弦の内側に入れる
- ③手首を戻す
①手首で勢いをつける。
②親指で弦を叩く・小指を弦の内側に入れる。
③手首を戻す。
画像を見ていただければわかる通り、実は①番と③番は同じ動作です。スラップは、弦を叩いた反動でまた叩く、というのを繰り返して成り立っています。
スラップのサムピングでよく陥りやすいのが、親指で弦を押しっぱなしにしている状態です。
親指が弦を叩くときに触れるのは一瞬です。反動をつけて弦を叩いて戻す、というのを意識して練習しましょう。
ベースのスラップ練習方法
ベースのスラップ練習は、オクターブで練習するのが最もわかりやすいのでおすすめです。
オクターブをわかりやすく説明すると、ドレミファソラシドの最初の「ド」と最後の「ド」のがオクターブの関係です。
ベースで言うオクターブは、弦を2つまたいだ、フレットが2つ下(もしくは上)の音がオクターブにあたります。
例えば、3弦3フレットの「ド」の音のオクターブは、弦を2つまたいだ1弦、フレットが2つ下の5フレッド、つまり1弦5フレットの「ド」です。
3弦3フレッドをサムピング、1弦5フレッドをプリングといった具合に、オクターブの音でスラップを練習してみましょう。
最初は3弦をサムピング、1弦をプリングというポジションで練習し、徐々に別の弦でもスラップができるようにしてくのが理想的です。
スラップの練習では、アンプを繋いだ方が綺麗に音が出ているかどうかわかりやすいので、ぜひアンプに繋いで練習してくださいね。
ビギナーズでは、ベースのロータリー奏法に関しても解説しています。
ベース練習おすすめアプリ・教本
ベースを練習にぴったりな教本や、練習のときに便利なアプリを集めました。
『究極のベース練習帳(大型増強版)(CD付)』
より実践的な練習ができるベース教本です。
左手鍛錬フレーズ集、グルーヴ鍛錬フレーズ集といった、数多くの練習フレーズが収録されています。
どの指でどの弦を抑えるのかだけでなく、フレーズやテクニックについても細かく解説されているのが魅力です。
フレーズを練習して、より滑らかなベースラインを弾けるようになりたい方は必読です。
『ベース・マガジン ベース基礎トレ365日! (CD付き)』
本書は365日ベースの基礎トレーニングをするための教本です。
「継続は力なり!!」という表紙の文言通り、月曜日から土曜日までの練習フレーズが1年分載っています。
日曜日はベース上達のためのストレッチやコラムが掲載されているので、練習がお休みの日も楽しく学ぶことができます。
継続すれば、上達間違いなしの1冊です。
ゼッタイ弾ける!スラップ・ベース超入門 [DVD]
スラップの練習に特化した教則DVDです。
超入門とタイトルに付いている通り、スラップとは何なのかという基本から、段階を踏んで練習できる教材です。
お手本となるスラップを音と映像で学ぶことができるので、独学で誤ったフォームが身についてしまうということもありません。
冒頭のドラムとのセッションもとてもかっこよく、スラップを習得したい方にぜひおすすめな教材です。
ベースギターのチューナー
ありそうでなかった、ベース専用の無料チューナーアプリです。
シンプルなベースチューニングのためのアプリなので、チューニングする楽器を変える必要もありません。
スタジオなどでは別の楽器の音を拾ってしまう場合もありますが、自宅では問題なく音を拾ってくれます。
チューナーを忘れてしまった、チューナーの電池が切れてしまった場合にも便利なアプリです。
メトロノーム – ビート, テンポ と リズム
練習のときに役立つメトロノームアプリです。
英語版のメトロノームが多い中、こちらは日本語のアプリなので、設定や操作しやすいのがポイントです。
点滅タイプか振り子タイプか、自分の見やすい方を選ぶことができます。
気分転換にリズムゲームで遊ぶこともできる、ベーシスト必須のアプリです。
ベースにおすすめの練習曲
指弾きやピック弾きの基本練習に慣れてきたら、バンドスコアをコピーしてみましょう。
こちらの記事では、邦楽・洋楽・アニソンに分けて、ベースのおすすめ練習曲をピックアップしています。
難易度と指弾き・ピック弾きどちらがおすすめかを記載しているので、自分の演奏方法に合った練習曲が見つかるはずです。
実際に曲をコピーしてみると、4弦から1弦に移動するときの弦移動が苦手、リズムがずれてサビの入りに遅れてしまう等、新たな課題が見つかることもあります。
ベース練習の気分転換にもなるので、基礎練習と並行してぜひ練習してみてください。
効率的なベース練習でめきめき上達しよう!
ベースをこれから始める初心者の方や、より一層ベースを上達させたい方に向けて練習方法をご紹介しました。
ベースはバンドを支えるリズム隊の1つであると同時に、スラップといった派手で華やかな演奏方法もある魅力的な楽器です。
ベースの演奏技術が高いと、バンドのレベルも自ずと上がっていくので、ぜひ本記事を活用してベースの練習に励んでくださいね!
Reika Sato /
ビギナーズ編集部 ライター
大学時代は軽音サークルでベースを担当。カフェラテの摂取量に定評のあるカフェイン中毒。趣味はグルメ漫画とミステリー・SF映画鑑賞。